電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

においがわかる!

2024年07月04日 06時00分55秒 | 健康
中年以降、アレルギー性鼻炎で鼻詰まりの傾向があり、ジルテックやアレグラなどを服用していましたが、2022年晩秋のコロナ感染後、不眠になるほどのひどい鼻づまりで副鼻腔炎の診断を受け、治療を開始しました。以後、服薬と鼻洗浄、掃除に加え、近年は寝室と書斎に空気清浄機を導入するなどの対策を行ってきました。以前、職場の先輩にも同じ悩みの方がおられ、なかなか良くならずに結局は外科手術を選択した例がありましたので、「うっかり忘れ」や「途中挫折」にならないように、ノートに記録するという方法をとりました。

たまたまコクヨから発売された「ノートのように使えるバインダー」を専用ノートにして



通算日数 月/日(曜) 服薬(朝昼夕ねる前) 鼻洗浄 点鼻薬(朝昼夕) 吸入 便通 歯みがき(朝昼夕) 歩数 備考

というような項目を取り上げ、記録して継続してきました。そうしたら、治療を開始して536日目にあたる6月30日の朝、コーヒーの

においがわかる!

ではありませんか! すでにお醤油の匂いすらわからなくなって久しく、ずっと嗅覚がない生活を余儀なくされてきましたが、これは文句なく嬉しい。古希を過ぎて今度は鼻の手術かと覚悟していただけに、治療の効果が現れ改善を実感したことが今後に希望をもたせます。

地味な治療は、とかくいい加減になったり諦めたりしがちですが、「記録を取る」という手法で実際の姿を見えるようにすることで、効果が現れることが実感されます。

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抜歯手術後に処方された抗菌薬サワシリンについて

2024年07月01日 06時00分02秒 | 健康
たびたび化膿して悩みの種になっていた親知らず(埋伏智歯)と炎症が広がり抜歯することになった第二大臼歯の手術が終わり、翌日から抗菌薬として「サワシリン錠(250mg)」を1日3回、毎食後、4日間処方されました。術後はおとなしくしているしかない生活でしたので、Wikipedia や手持ちの『生化学辞典(第3版)』を引っ張り出し、例によっていろいろと調べてみました。

  • なぜ「親知らず」と呼ばれるのか。これは、一番奥の第三大臼歯は一番後から、20歳前後になって生えてくるため、親も気づかないことから俗に「親知らず」と呼ばれるのだそうで、「智歯=第三大臼歯」が正式名だそうです。現代では下顎の発達が変わってきており、埋伏したままのことが多いので、20歳前後で炎症を起こすことが多いため、抜歯することが多いとのこと。私の場合は古希を過ぎてからの抜歯手術で、あまりないケースだそうな。
  • いわゆる歯周病は、バイオフィルムというぬめりを作って外部からの攻撃に対し防御するタイプの細菌による感染症である(*1)。嫌気性細菌、グラム陰性細菌などが中心。
  • これらの細菌類は細胞分裂によって増殖するが、その際、ペプチドグリカンを成分とする細胞壁を作って増えていく。
  • アオカビから作られたペニシリンは、細菌がこのペプチドグリカンを架橋して細胞壁を生合成するのを阻害し、細胞分裂を止めてしまい、細菌が浸透圧に耐えられずに破裂してしまうために、抗生物質として作用する。真菌類であるアオカビも細胞壁を持つが、成分が多糖類であるキチン質なので、ペニシリンで阻害されない。


      ( Wikipedia より、amoxicillin の分子構造モデル )
  • サワシリンは、ペニシリンと共通のβ-ラクタム環を持つ抗生物質アモキシシリン(amoxicillin)の商品名である。ペニシリンやアモキシシリンなどβ-ラクタム系の抗生物質は、細菌類の細胞壁生合成を阻害し、特にグラム陽性細菌には顕著な効果を示す。

  • これに対し、グラム陰性細菌は、β-ラクタム環を加水分解してしまうβ-ラクタマーゼという酵素を作る遺伝子を持っており、ペニシリン系抗生物質に対して抵抗性を示す。これが抗生物質成分を分泌するアオカビ等の真菌類に対して、絶滅を免れるための細菌類としての抵抗力なのだろう。



ふーむ、なるほど。昔、テレビで「JIN〜仁〜」というドラマが放送されていた頃、ペニシリンが結核や水虫には効かない(*2)ことを不思議に思っていましたが、抗菌スペクトルの背景にはこうした生化学的な理由があったのですね。納得です。と同時に、ペニシリン系の抗生物質が歯周病菌の全部に対して特効薬にはならない理由もよくわかりますし、1回250mg という多めの投与が行われる理由も、歯周病治療の難しさも痛感しました。要するに、できるだけバイオフィルムを作らせないこと、歯みがきや歯科医院での定期的なメインテナンスが重要だということがよくわかりました。

(*1): 歯周病はバイオフィルム感染症〜日吉歯科診療所 より
(*2): 「JIN〜仁〜レジェンド」を見る:その2〜「電網郊外散歩道」2010年12月

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親知らず抜歯手術後、抜糸までの生活では

2024年06月30日 06時00分52秒 | 健康
6月24日に化膿した親知らず(第三大臼歯)と関連して炎症を起こしている第二大臼歯を抜歯して患部骨を切除する手術を行い、切開した歯肉を縫合して手術は無事に終了、経過も良く、翌日退院しました。自宅に戻り、やわらかいものを食べアルコールは禁止、抗生物質サワシリンを服用しつつ口内を清潔に保ち、回復専一に生活しています。とはいうものの、「節田梅」の収穫など仕事はなんだかんだと出てきます。

  • 可燃ゴミの搬出、地域の回覧や配布物を届け、農協に書類を提出するなどの軽作業
  • 桃の摘果の続き、特に収穫まで1ヶ月の「あかつき」仕上げ摘果や野菜畑の草取り等の農作業
  • 井戸蛇口の古くなった水栓の交換、散水栓の更新など以前からの課題

などなど、まあ次々に出てきます。

ただ、やはり抜糸までは気が抜けないというのが本当のところで、まだ全治したわけではないことを忘れてはいけないと自戒しています。昨日の午前中に、前に伐採した梨の幹から枝がわんさと出てきて垂れ下がっているのを始末していたら、汗をかいて体温が上昇したせいか、傷口が痛みだしました。これはまずいとすぐ作業を中止し、シャワーを浴びて体温を下げたところ、痛みは収まりましたが、やっぱり無理は禁物です。かといって何もしないで机に向かっていたら、1日の歩数が1000歩どまりの生活になってしまいます。せいぜい、朝の涼しいうちに「あかつき」「川中島白桃」「美晴白桃」「青空むすめ」等の桃の樹を巡回し、目についた実のうち混み合っているところを間引くくらいの軽作業でしょうか。



写真は、7月末〜8月初旬に収穫予定の桃「あかつき」の近況です。

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手術入院し、あらためて病院の情報化に驚く

2024年06月26日 06時00分22秒 | 健康
親知らずが化膿して県立中央病院の口腔外科に入院し、無事に手術が終了、下顎から頬にかけて冷やして寝たせいか、痛みもなくよく眠れました。朝、食事前に病棟をぐるりと散歩し、外の景色を撮影しました。最初の写真は東側をみたところで、画面左側の台形の山は大岡山でしょうか。



この写真は、南側です。隣接する山形県立保健医療大学の建物が見えます。なかなか素敵な建物で、もともとはこの県立中央病院の付属の高等看護学校が四年制大学に昇格する際に、理学療法士や作業療法士などの課程と一緒に保健医療大となったもので、病院の看護師さんも卒業生が多いのだろうと思います。接する皆さん、とても感じが良くて、育ちが良いのかなと感心しました。



保健医療大のクローズアップです。



こちらは西側の景観。お天気が良ければ、朝日連峰や月山などが見えるのかな。残念ながら雨降りのお天気で、遠望は叶わず。

ところで、これまでも病院の情報化に関して驚いていることを何度か記事にしていますが、今回はナースステーションについて。ノートパソコンが多いことに驚きます。確かに、入院した患者はバーコードで関連する情報がみな出てくるわけですから、入退院の予定や食事の注意点なども、細かくわかるのでしょう。昔の、スタッフが全員集まって口頭で情報交換していた時代とは違うのだなと痛感します。二人目のお子さんを産んで職場復帰したという看護師さんは、変化についていくのが大変だと笑っていましたが、確かに適応力が問われる時代なのだと感じました。それは、かつての電電公社の電話交換手が経験した自動化、電子化への適応と同じなのでしょうが、今はパソコンやタブレット等の端末が身近になっている分だけ、適応しやすいのかもしれません。

手術の翌朝、レントゲン室で顎全周の撮影をして、午前中に診察、止血の状況は良好とのことで、予定より1日早く退院となりました。

最後に、朝食の写真を。



一口大にカットしてあるなど、細かく嚥下調整をしてもらっていることがわかります。栄養士さん、調理スタッフの皆さんの努力に感謝です。牛乳が地元産の「奥羽そだち」であることがちょっと嬉しい(^o^)/

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手術入院中。

2024年06月25日 06時49分09秒 | 健康
昨日、県立中央病院の口腔外科に入院中です。以前から懸案になっていた右下奥歯まわりの出血が親知らずの化膿によるものとわかり、昨日、手術しました。

看護師:ここ、寒いですからね、タオルをかけますよ。
私:はい、ありがとうございます。

までは覚えているのですが、あとはスーッと眠ってしまい、記憶なし。
目がさめたら手術は終わっていました。



ガーゼを噛んで二度ほど交換したら出血は収まりましたので、夕食はおかゆで。



塩分のないおかゆには閉口しましたが、トマトが美味しかった。
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県立中央病院で親知らずの手術入院の説明を受ける

2024年05月29日 06時00分11秒 | 健康
かねてより懸案になっていた、右奥歯の化膿の原因となっている親知らずの手術について、過日、県立中央病院の口腔外科で検査と説明を受けました。



主治医の先生によるCT画像を用いた説明によれば、私の下手な略図のとおり、第2大臼歯の奥に親知らず(智歯)があり、しかも上に向いているのではなく真横に寝ている形で、隣の第2大臼歯まで化膿部が広がっているとのことでした。なるほど、これでは膿と出血が止まらないのは当然と理解しました。手術としては、第2大臼歯を抜歯し、智歯を切断除去して化膿部を清掃して縫合するのだそうです。先生の説明では、炎症が長引いて毛細血管が発達してしまっているため、かなりの出血が予想されるとのことでした。そのため2泊3日、出血の状況によっては3泊4日を予定してくださいとのこと。いやはや、かなり大ごとになったなあと少々ビビっております(^o^)/

幸いに入院手術の予定日はサクランボの収穫がほぼ終わった頃になるようで、その点では助かります。しかし、コンピュータ技術をベースにした画像診断技術の進歩はスゴイものです。首から上を輪切りにした形で連続する画像を見せられると、患部がどこでどんな状態になっているかが素人でもよくわかります。先生の話では、下唇の神経は下顎骨を通っているのだそうで、それで下の奥歯付近に麻酔をすると下唇がしびれるのか! 骨と言ってもリン酸カルシウムの塊ではないのだなと認識を新たにしました。



県立中央病院の駐車場で、久しぶりに愛車マツダ・デミオXDの写真を撮ってみましたが、もうすぐ10万キロを超えるとは思えない安定した走行で、通年の燃料消費率が 20km/L を超え、クリーンディーゼルのありがたみを感じております。最近は通勤がなくなって農協など近場は軽トラで用が足りるせいもあり、2ヶ月に1度、5,000円ほどで満タン給油していればまずは日常の用途は大丈夫という経済性は助かります。できるだけ長く乗りたいものです。

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解熱鎮痛剤カロナールの主成分はアセトアミノフェン

2024年04月23日 06時00分45秒 | 健康
風邪の症状のくしゃみと鼻水の方は、早めによく寝たためにほぼ改善されたようですが、親知らずが化膿して腫れた右奥歯が痛みます。セファレキシンは朝晩2回ずつ3日間服用し、腫れが少しおさまってきたものの、まだ痛みがひどい。たまらず鎮痛剤アセトアミノフェンを服用しました。かかりつけの歯科医院でもらっていたもので、ようやく我慢できる程度に収まっています。

アセトアミノフェンは2年前のコロナ感染時にもお世話になりました。普段は鎮痛剤の世話になることはまずないのですが、あのとき以来のことです。そういえば、「カロナール」の主成分はアセトアミノフェンだったはず。当時、自宅内コロナ隔離でヒマにまかせて調べた内容(*1)は;

ところで解熱鎮痛剤カロナール。ふだんから鎮痛剤とは縁遠い生活を送っており、記憶をたどると50年前にバファリンを飲んだのを覚えている程度です。したがって、カロナールを服用したのはたぶん生まれて初めてかも。「軽うなる」という関西弁ふうのネーミングが笑える「カロナール」の成分は、アセトアミノフェンだそうです。これはたしか



こういう物質だったはず。Wikipedia によれば、発見は1877年と古いのですが、同時期に使われたフェナセチンとの比較で副作用が疑われ、フェナセチンのほうが鎮痛剤として広く用いられて独バイエル社の基礎を築いたのではなかったかな。ところが、実際によく調べてみたら副作用を起こす原因は別の物質で、1947年には代表的な解熱剤アセトアニリドもフェナセチンも、体内でアセトアミノフェンに代謝されることが判明し、「結局はアセトアミノフェンが効いてるんじゃん!」ということになって、今は副作用のごく少ない鎮痛剤として広く用いられているということのようです。

うーむ、50年前にバファリンを使ったとは言うものの、それは「頭痛にバファリン!」というCMの認知効果であり、当時カロナールがなかったわけではないのでしょう。実際、総合感冒薬の中にはちゃんとアセトアミノフェンと成分表示されたものが多くあったことを覚えています。

というものでした。今になって再びアセトアミノフェンのお世話になるとは! しかも歯痛で! 思わず「なんたるちや、サンタルチア!」と伝統的駄洒落保存会の会員資格を再確認するところですが、地域の歓送迎会の司会を頼まれていることでもあり、まずはそろそろと起きることといたしましょう。

(*1): 新型コロナ回復の推移と解熱鎮痛剤のこと〜「電網郊外散歩道」2022年12月

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泣き面に蜂〜風邪ひきに虫歯

2024年04月22日 06時00分12秒 | 健康
日曜日は、朝からくしゃみの連発で鼻水が出ます。これは風邪だなと思ったらこんどは右奥の親知らずの虫歯が化膿して痛みます。これは泣き面に蜂のダブルパンチだな。残念ながら山響定期はお休みといたしました。しばらくぶりに知人が遠方から山響定期に駆けつけてくれたのにお会いできないのも残念でしたが、風邪をうつすわけにもいきませんし、化膿して痛む歯は歯医者でもらった抗生物質セファレキシン(3日分)を朝晩服用して対応、とにかく家で寝ていました。数日前に、日差しが暖かいのに騙されて防風対策が充分でない服装で、風が冷たい中で桃の摘花作業を続けたのが悪かったのかもしれません。

ほぼ4週間おきに化膿する親知らずの手術の予定は6月下旬で、まだまだ先です。小型爆弾を抱えて生活するみたいなもので、セファレキシンに耐性菌が生じたりしないようにと願うばかりです。退職して毎日が日曜日の生活で良かった、と心から思います。

写真は先週の土曜日に撮影した水仙です。水仙は学名を Narcissus というそうで、こんなきれいな花なのに誰かがやっかんで、自己愛のあまり動けなくなり死んでしまったギリシア神話の美少年にたとえたのでしょうか。いやいや、余計なことを調べるよりもまず寝ていろよ(^o^)/

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健康維持には運動が大切だと言うけれど、どんな運動がいいのか

2024年04月09日 06時00分36秒 | 健康
古希を過ぎて、健康の大切さがしみじみと感じられます。春から秋には農作業で野外活動しますので、ある程度は体を動かしているわけですが、冬場はがたっと動かなくなり、自分でも筋力の低下が感じられることから、この冬は無駄に広い田舎家で室内ウォーキングを取り入れるなどして歩数の確保につとめました。そのせいもあってか、春はまずまずの出だしになっています。

ところで、健康の維持には運動が大切だと言われ、自分でも運動するように意識していますが、ではどんな運動が良いのか。ジョギングが良いのか、散歩=ウォーキングでも良いのか、器具を使った筋トレが良いのか、それとも入念なストレッチなどが適しているのか。自分としては、田舎住まいのため器具を使った筋トレができる施設等は近所にはなく、せいぜい自然の中のウォーキングや室内ウォーキング、あるいはスクワット等の簡易な筋トレなどを取り入れるくらいです。健康維持のためにどんな運動が有効なのか、根拠ある考え方を知りたいと思っていました。

たまたま、「北品川藤クリニック院長のブログ」に「3種類の運動の健康効果比較」という医療トピック記事(*1)があり、興味深く読みました。2023年6月14日付けの BMC Public Health 誌に掲載された論文を基にしたもので、興味深い内容でした。要点を抜き出して見ると、

  • 運動 (1)ジョギングなどの有酸素運動、(2)筋力トレーニング(無酸素運動)、(3)ストレッチング の3種類
  • ストレッチングをまったくしない場合と比較し、週5日以上のストレッチングを行う場合、総死亡リスクは20%低下し、心血管疾患による死亡リスクは25%、有意に低下していた
  • 有酸素運動の場合、週に50エクササイズ(メッツ・時)の有酸素運動を行うと、全く行わない場合と比較し、総死亡リスクは18%低下し、心血管疾患による死亡リスクは45%、有意に低下していた
  • 筋力トレーニングのみを週5日以上行っている場合、全くしない場合と比較して、総死亡リスクは17%低下したものの有意ではなく、心血管疾患による死亡リスクの低下は見られなかった

という結果だったそうです。

これに基づき、筆者は

  • 生命予後に関して見ると、運動の効果は有酸素運動が最も優れていて、それに次いで死亡リスクを下げていたのは筋トレではなくストレッチングであった
  • 筋トレの効果は別にあり、3種類の運動を適時組み合わせることが良い

と結論づけています。

なるほど、たいへん参考になります。

ちなみに、メッツというのは運動強度を表す数値(*2)だそうで、例えば犬の散歩は3.0、ウォーキングは3.5、自転車は4.0、かなり速いウォーキングが5.0、ジョギングが7.0となっています。ですから、週に 50 METs・時ということは、速歩きウォーキング2時間を週5回というレベルになります。農作業というのがどのくらいの運動強度になるのかは不明ですが、少なくとも汗をかくレベルですので平均して3.5はあるのでは。週に4日、1日あたり4時間働いたとすると、4時間/日×3.5×4日=56(METs・時)という運動強度になります。ふーむ、やはり夏場は果樹園や畑で働くことが健康の維持に役立ち、冬場の運動量確保が大切だ、ということで間違いないようです。

(*1): 3種類の運動の健康比較〜「北品川藤クリニック院長のブログ」より
(*2): 運動強度(MRTs)で見る、効果的な身体活動は?〜スポーツ庁WEB広報マガジンより

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座り続ける生活と老後の健康

2024年02月29日 06時00分07秒 | 健康
在職中から、椅子に座り続けることは健康に悪いので、ときどき立って歩きなさいと言われていたものでした。仕事の中身にもよりますが、だいたい一時間もすれば飽きるしくたびれるし、休憩を兼ねて手洗いに立ったりお茶を淹れたりしていたものです。

この件に関して、「仕事中の座位時間と健康リスク(台湾の疫学データ)」というブログ記事(*1)に興味を持ちました。JAMA Network Open 誌に投稿された論文に基づく紹介記事で、おおむね次のような要旨です。

  • 調査対象は、平均年齢39.3歳、481,688名、平均観察期間は12.85年
  • 殆どの時間座って仕事をしている人は、殆ど座って仕事をすることがない人と比較して、総死亡リスクが1.11倍、心血管疾患による死亡リスクは1.34倍、それぞれ有意に増加
  • 座る時間とそれ以外の時間を繰り返して仕事をしている人は、総死亡リスクに有意な増加はない
  • 仕事中の座位時間が長く運動習慣もない人が、1日15〜30分の運動習慣を身につけると、座位時間は同じでも総死亡リスクは増加しない

ということだそうです。

うーむ、とくに短時間の運動習慣の有効性というのは、たいへん興味深い知見です。長くデスクワークを続け、座り続けることを苦にしないというか、そういう習慣を持っている人が、退職後数年でガタガタと健康を害する例をかなり見ていますので、大事なポイントだなと感じます。季節は春、そろそろ畑仕事に取り組む季節です。こんどは「体を動かす」という観点で受け止めてみましょう。

(*1): 仕事中の座位時間と健康リスク(台湾の疫学データ)〜「北品川藤クリニック院長のブログ」より

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服薬管理用のノートに1日の歩数を記録してみたら

2024年02月20日 06時00分57秒 | 健康
一昨年晩秋〜初冬のコロナ罹患後しばらくして、夜も眠れないようなひどい鼻づまり症状に見舞われるようになり、もともと持っていたアレルギー性鼻炎が悪化して副鼻腔炎の治療へと転換してから一年を過ぎました。服薬を忘れないように記録し始めたノート(*1)の項目を見直し、鼻洗浄や歯みがきなどのほかに冬場の体力低下の原因として一日の歩数の減少を疑い、「歩数」という項目を追加(*2)して記録をはじめました。9月から歩数計の数値をノートに書き留めるようになって2月まで半年。この間の歩数はどんなふうになっているのだろう。試しに表計算(LibreOffice Calc)で集計してみました。



うーむ。もっと歩いているかと思ったら、1日平均でざっと4,000歩か。最高と最低を見ると、歩く日はけっこう歩いているけれど、例えばお天気が悪い日や行事等で拘束される日はほんとに歩いていないことがわかります。1日平均で4,000歩というのは、おそらく筋力を維持するぎりぎりのラインでしょう。このデータを見る限り、最高値を伸ばそうというよりも最低値を底上げする方策を考える必要がありそうです。雨天時の室内ウォーキング、買い物ついでのフロア間移動や階段昇降など、さらに工夫してみましょう。



記録ノートは、昔の文具のストック中から発掘したパイロットの赤色シャープ(0.5mm)で縦罫線を引くようにしたら、記入がぐっと楽になりました。ふつうのルーズリーフなのですが、出来合いの罫線つき統計ノートか帳簿用紙みたいでかっこいい。うっかり忘れてついルーズになりがちな服薬管理の他に、健康維持に役立ちそうです。

(*1): 「ノートのように使えるバインダー」を鼻づまり治療記録に使って〜「電網郊外散歩道」2023年7月
(*2): 鼻づまり治療の360日〜耳鼻咽喉科に通院して1年〜「電網郊外散歩道」2024年1月

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歯科医院の紹介で県立中央病院を受診する

2024年01月31日 06時00分19秒 | 健康
昨年夏ころから、ときどき右奥歯の周辺が炎症を起こし、行きつけの歯科医院で治療を継続していましたが、夜中にトイレに起きたときにつばを吐くと少し出血していることに気が付きました。朝になると唾液が出てわからなくなりますので、夜中にデジタルカメラで撮影し先生に見てもらったところ症状を認識でき、X線撮影のうえ麻酔をして歯根部の掃除をするという治療を根気よく続けていました。ところが、半年を過ぎてどうも思わしくない。これは症状が出ている右奥歯ではなく、隠れている親知らずが内部で炎症を起こしているらしいとのことで、県立中央病院に紹介状を書いてもらいました。



昨日、人間ドックを除けば自分としては初めての大きな病院受診で、待ち時間はおよそ2時間。Wi-Fi が使えましたので Android タブレットで時間をつぶし、問診とX線で親知らずの抜歯の方針、ただし右下の奥歯も抜歯するかどうかはCTスキャンで判断することになりました。抜歯に際しては、炎症で毛細血管が発達していることから出血が予想されるため、入院が必要とのことです。病院のスケジュールから、5月下旬に血液検査、手術の説明と同意書の作成、6月下旬に入院手術となりました。幸いに、サクランボの収穫が終わってからの実施予定ですので、まずは良かった(^o^)/
それにしても、歯科の先生のキーボード入力のスピードはすごかった。超絶的な速さでした。PC歴40年を超える私も驚くくらいですから、実際、かなりの速度です。



問診と検査が終わってからの精算は早かった。自動支払機に診察券を入れると金額が表示され、紙幣とコインを入れて支払い完了。病院の情報化(*1)はたしかに着実に進んでいるようですが、それは医師の多忙さを引換にしているようで申し訳ない側面も感じつつ、お昼すぎには病院を後にしました。

当面は、これまで同様に歯みがきをしっかり継続することと、手術までの間に再び炎症が起こったら行きつけの歯科医院に報告がてら受診し対処してもらうことでしょうか。

(*1): 病院の情報化の追求が医師の多忙化に〜「電網郊外散歩道」2006年7月

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真冬の悪天候時にウォーキング歩数を確保するために

2024年01月30日 06時00分41秒 | 健康
春秋のお天気の良い日にはぶらぶら散歩をするのも楽しく、特に畑仕事もあらかた終わった晩秋には、ご近所を散歩すると歩数計の数値も増えていきます。ところが真冬の悪天候時には、寒くて吹雪く戸外に出るのも、また冷たい氷雨の中を歩くのも億劫です。いきおい、ウォーキングの歩数も伸びず、冬季の運動不足、生活不活発病の要因になりかねません。

で、屋内ウォーキングを試してみました。無駄に広い田舎家の母屋を端から端まで歩くと片道50歩、往復すると100歩です。2階まで階段登りを取り入れると、結構な運動量になります。家族が多いと邪魔になるだけですが、一人で留守番のときなどは何の気兼ねも要りません。歩数計をポケットに入れて、10〜15分も歩けば2000歩にはなります。20〜30分では4000歩くらい。日常の動きが1000歩くらいありますので、1日5000歩くらいにはなり、最低限の運動量は保持できるでしょう。

途中にラジオを置けば、音楽やおしゃべりを聞きながら、老人向けのちょうどよい負荷になるでしょうか。転ばないように筋力の保持を目標とした冬場の運動不足の解消には、特に今年のような暖冬の年には、たまに降る短時間の雪かきだけではダメなようです。機会を作って「歩け、歩け」ですね。



我が家のやんちゃ猫「李白」も、主人の屋内ウォーキングに便乗して、時折ドドドドドッと爆走しております。また、ときどきかくれんぼをして遊んでおります。少しは二重アゴが解消されると良いのですが。



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鼻づまり治療の360日〜耳鼻咽喉科に通院して1年

2024年01月07日 06時00分31秒 | 健康
昨年の今ごろは、初冬の時期に亡母から感染した新型コロナウィルスの影響だったのか、ひどい鼻づまりに悩まされ、鼻呼吸が全くできずに口呼吸、それも口の中がカラカラに乾き喉が痛くなるほどで、夜も眠れずにいました。暮れから不眠でフラフラになり、正月休みが明けて耳鼻咽喉科医院を受診、副鼻腔炎の診断で鼻洗浄と服薬治療を開始しました(*1)。



あれからちょうど一年。どのような薬を処方するかは専門家の領域でしょうから、私の方はこの間、服薬をうっかり忘れたりすることのないように表形式で記録ノートに記入するようにして(*2)治療を続けて来ました。後には歯みがきや1日の歩数を記録し始めるなど、記録ノートの形式は徐々に変化してきていますが、今のところは次のような項目になっています。なお、吸入というのは咳喘息のためフルタイド200を吸入しているものです。

通算 月/日   服薬   鼻 点鼻薬 吸 便 歯磨き  歩数   備考
日数 (曜)  朝 昼 夕 寝前 洗浄 朝 昼 夕 入 通 朝 昼 夕
358 1/4(木) ◯ ◯ ◯ ◯ ◎ ◯ ◯ ◯ ◎ ◯ ◯ ◯ ◯ 4,098 軽く散歩
359 1/5(金) ◯ ◯ ◯ ◯ ◎ ◯ ◯ ◯ ◎ ◯ ◯ ◯ ◯ 3,685 郵便局まで

この記録を見ると、何か行事などがあって忙しいときに昼の点鼻薬を忘れることがあることくらいで、ほぼ1年間、99%以上の「良い患者の見本」のような状況です。症状の経過を見ると、治療を開始して1ヶ月ほど経過した頃に左右の鼻づまりが開通するようになり、春になって暖かくなると共に良好になっていきました。風邪を引くととたんに逆戻りしますので、風邪を引かないように注意し、夏場は快調に経過しました。晩秋の頃から窓を閉め切るようになるとやや調子が悪くなりますので、とにかく窓を開けて掃除機をかけて換気をして、アレルゲンのハウスダストを減らすことにつとめ、朝晩2回の鼻洗浄でアレルゲンを洗い流し、正しい鼻のかみ方(*3)をするようにつとめ、なんとか鼻閉なしにこの冬を乗り切りたいところです。後の課題としては、寝具の更新や寝室への空気清浄機の導入を試してみることなどがあります。

また、この記録を見ると、お天気の良い日は散歩をしたりして歩数も5,000〜7,000歩と多くなりますが、雨風のひどい荒天のときは終日家の中にじっとしていることが多く、1,500歩とか2,000歩とか極端に歩数が少なくなってしまいます。冬場の体力低下=筋力の低下が実感されるこの頃、意識して歩数を維持する工夫が必要だなあと感じているところで、鼻詰まりだけでなく自分の健康の客観的な把握に役立つようです。

(*1): 鼻づまりで眠れず耳鼻咽喉科を再受診した結果〜「電網郊外散歩道」2023年1月
(*2): 「ノートのように使えるバインダー」を鼻づまり治療記録に使って〜「電網郊外散歩道」2023年7月
(*3): 鼻水の成分と役割は〜正しい鼻のかみ方を初めて知る〜「電網郊外散歩道」2023年1月

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24時間心電図を装着して

2023年12月12日 06時00分01秒 | 健康
先の健康診断の結果、「ブルガダ型心電図、要精検」と言われましたので、亡母の主治医が心臓が専門だったことを思い出し、受診しました。念のため24時間心電図を調べてみましょうということで予約を取り、昨日の午後から機器を装着、今日の夕方まで行動記録をメモしながら生活しています。センサー部と思われる丸型のパッドを胸や脇腹に装着し、そこから細いケーブルが小さな四角い機器に集まっています。どうやらへその上部に固定したこの機器で記録を保存するようで、看護師さんに尋ねたらSDカードが入っているのだと教えてくれました。およそ24時間分の記録をパソコンに読み込み、心電図のデータとして分析するのだそうです。健康診断での心電図は短い時間の検査ですので、24時間の結果を見ればより精密にわかる、ということでしょう。機器の小型化にも驚きますが、SDカードという媒体がこうした用途に適しているとも言えます。健康を保つ上で、程よい運動が大切だと強調される昨今、心臓の不安は少ないほうが望ましいでしょうし、行動記録では服薬時刻も項目にありますので、長く続けている抗アレルギー薬など服薬の影響が出ていないかも興味深いポイントです。さて、結果はいかに。

(*1): ホルター心電図の看護〜検査の手順と留意点など〜ナース専科
(*2): イラストは、「かわいいフリー素材集・いらすとや」より。

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