電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

果物考

2014年10月31日 06時04分02秒 | 週末農業・定年農業
味覚の秋に、私的フルーツ考を整理してみましょう。我が家で食べられる果物は、自宅の果樹園でとれるもののほかに、近所からいただくもの、親戚や友人から送っていただくものもありますので、トロピカル・フルーツ以外はほぼ網羅しているのではないかと思います。おおよそ季節の順に種類をあげれば、

  • サクランボ 紅さやか、高砂、佐藤錦、ナポレオン、紅秀峰、南陽など。初夏の季節の味で、とくに佐藤錦や紅秀峰は、一粒食べたらとまらない。食べ過ぎ注意です。フルーツソースや形を残したジャムなどは、紅さやかを用いると、色が鮮やかです。
  • スモモ 大石早生、フームサ、秋姫など。あまり一度にたくさん食べるものではないけれど、熟したフームサや秋姫などの味は格別です。大石早生を用いたスモモのジャムも、酸味が生きていて便利です。
  • 桃 あかつき、川中島白桃など。個人的には、生食の王だと思います。よく熟した桃とプレーン・ヨーグルトに、少しハチミツをたらしていただくのは、至福の味ですなあ(^o^)/
  • プルーン こちらも、熟した果実は甘くて美味しい。ジャムにしても良いし、鉄分が多いのだそうで、貧血予防に良い?
  • 梨 幸水、豊水など。みずみずしい美味しさです。シャクシャクと食べる歯触りも楽しい。亡父が元気だった頃は、見事な梨を食べられましたが、わが週末農業では、まだ収穫に至っておりません。残念(^o^;)>poripori
  • ぶどう ナイアガラ、シャインマスカットなど。わが家にはないので、ご近所からいただくばかり。うらやましい限りですが、これ以上に栽培を広げるのは不可能ですので、割り切るべきでしょう。
  • 洋梨 バラード、シルバーベル、ラフランスなど。同様に、以前は亡父が盛んに栽培していましたが、手間がかかって大変なので、止めてしまいました。ご近所からいただくので、これも割り切っています。
  • リンゴ つがる、さんさ、紅将軍、ふじ など。今年、初めてまともに収穫できました。嬉しい成果です。とくに、「つがる」と「紅将軍」はまずまずの出来でした。冬を越してもまだ美味しく食べられる「ふじ」は、果物好きには実にありがたいリンゴです。
  • 柿 平核無(ひらたねなし)のみ。こちらも、だいぶ切り倒してしまい、現在は自家用に一本だけを残しています。焼酎で渋抜きをするものと、干し柿にするものと、分けて収穫しています。
  • みかん 温州ミカン、宮崎のたんかん など。これは当地では手も足もでないフルーツです。送ってくれる方々に感謝しながら、冬のコタツで「リンゴにしようかミカンにしようか」と悩むのは実に贅沢な気分です。

果物王国・山形ではありますが、おそらくは祖父から父へと代々受け継がれてきた努力のおかげで、こうして果樹農業を楽しむことができるのは明らかです。農作業が大変だとか、時に愚痴をこぼしたくなることもありますが、本当に感謝しなければなりません。そうそう、自分でどうしても作って食べたいものというと、(1)サクランボ、(2)桃、そして(3)リンゴ、という順になるでしょうか。

11月に柿を収穫して、そろそろ今年の週末農業も終わります。あとは冬支度が待っています。

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高校生による文具ブログ「テーゲー日記」がおもしろい

2014年10月30日 06時04分44秒 | 手帳文具書斎
最近になって知ったブログで、現役高校生による文具ブログ「テーゲー日記~文具と万年筆のブログ」(*1)が、なかなか興味深いものです。

たとえば、最近では、パイロットのV-ペン(旧型)のキャップを分解し、らせんバネとインナーキャップの組み合わせた構造を発見し、プラチナ社のスリップシール機構との類似性を指摘した後に、スリップシール機構は万年筆のねじ式キャップに採用された自由回転するインナーキャップのことだと気づいています(*2)。

このあたりは、同様に私も、スプリングとインナーキャップの組み合わせをスリップシール機構と言うのだと、しばらく誤解していた時期がありました。彼は立派です。

また、「みんなの筆箱」というシリーズ企画は、友人の筆箱の中身を紹介するもので、今どきの現役高校生の文具事情を知ることができます。鉛筆と消しゴムと安価なシャープペンシルだけでない多様な文具事情は、ほぼ半世紀前に高校生だった当方には、時代の差を感じてたいへん興味深いですし、各種の赤色ボールペンのレビュー等は、校正や訂正などで赤ボールペンを多用する当方にも参考になります。「東大合格生のノートは必ず美しい…のか」というシリーズは、ノートの内容に思わず興味津々(^o^)/

筆者は現役の高校三年生のようで、記事中には「センター試験まであと80日」というような言葉も見られます。秋も終わりに近づく今の時期に、文具ブログに時間を費やして大丈夫なのかという心配もありますが、なかなか冷静な批評精神の持ち主ですので、きっと自分で乗り越えていくことでしょう(^o^)/ganbare!

(*1):「テーゲー日記~万年筆と文具のブログ」
(*2):パイロット「Vペン」のインナーキャップ~「テーゲー日記~万年筆と文具のブログ」2014年10月27日

写真は、偶然にフラッシュ撮影したら、井戸に水滴が落ちたときの波紋が写ったものです。思わず高校の物理の「波動」を思い出しまして(^o^;)>

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電話で評価のようなことは話さない

2014年10月29日 06時02分29秒 | Weblog
電話というのは便利なものですが、逆にこわい面もあります。相手の顔色や態度、しぐさなどが読めないので、意図が充分に伝わらないだけでなく、逆にいらざる反感を買ってしまうこともあるからです。事務的な連絡であれば、5W1Hをきちんとおさえてメモを取ることで、内容はほぼ伝わりますが、物事や人物の評価に関するようなことは、便利だからといってうかつに電話で話してしまわないように心がけています。同様に、便利だから、可能だからといって、していいとは限らない。他人に物事を頼む時には、電話一本ですませたり、電話で呼びつけたりせずに、自分の足で相手のところまで出向いてお願いをすること。これも、これまでの仕事の中で身につけた流儀です。そんなふうにしていると、忙しいからといって、頼んだ相手にお礼を言うのを忘れたりもしにくいように感じます。

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gooブログのアクセス解析のちょっとした改善

2014年10月28日 06時03分23秒 | ブログ運営
だいぶ前に、アクセス解析という機能や広告の回避などが目的で、gooブログアドバンスという有料契約をしました。当座はアクセス解析機能がおもしろく感じましたが、慣れると目新しさはなくなり、最近は、まあこんなものかとたかをくくって思っておりました。

ところが、この10月から少しだけ変更が行われたようで、検索結果や閲覧されたページの閲覧数などが、上位20件から上位50件まで増えています。これは、大幅な機能強化とは言えないけれど、実用的には案外おもしろいものです。

例えば、検索キーワードの上位20件を見ると、現在流行していることはわかりますが、自分のブログの個性というか、特徴的な検索語というのまではわかりにくいものです。ところが、上位50件まで表示されると、なるほど、こういう傾向のキーワードで検索されているのだな、とわかります。

さらに、ページごとの閲覧数の結果を見ると、上位20件の場合は、最近の記事や映画・テレビなどの影響で閲覧されている記事が多く表示されることが多いです。しかし、上位50件の下の方になると、何年も前に書いたページが意外にも息長く読まれていることがわかり、書いた当人としては、たいへん嬉しく感じます。

こういう改善は、たいへんありがたいものです。gooブログの担当者に、お礼を記しておきましょう。

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作家が読む藤沢周平~葉室麟の場合

2014年10月27日 06時05分08秒 | -藤沢周平
先ごろ、映画「蜩ノ記」を楽しんで観ましたが、原作者の葉室麟氏は、藤沢周平作品を好み、よく研究しているらしいと感じています。その氏が藤沢周平作品について書いている記事を興味深く読みました。文藝春秋社の「本の話」に掲載された、「ラスト一行の匂い~「オール讀物」没後15年・藤沢周平大特集より」~葉室麟です。

藤沢周平作品の「最後の一行」の見事さ、「さりげなく締めくくられていながら、物語のエンディングとして鮮やか」な理由を、業界紙の記者あるいは編集者として仕事をした経歴を取り上げ、「記者の眼」を感じる、としています。たとえば、『風の果て』については、

記者に心を許して、思わず自分の過去を語ってしまった重役は、やがて話し過ぎたと我に返り、インタビューが終わると同時に、
――咳ばらいした。威厳に満ちた家老の顔になっていた。
のではないだろうか。『風の果て』の最後の一行は、インタビュー記事の秀逸な締めくくりのようでもある。

としているのはなるほどと思いますし、また、この文章の終わりに、

仕事を通じて、藤沢さんは社会の中核を担いながらも、自らを語らないひとびとの真実に触れたに違いない。
無名のひとびとを癒す記者の視線が物語の中に込められているという気がする。
だからこそ、藤沢作品は〈大人の小説〉なのだ。

とあるのは、まったく大賛成です。

たしかに、藤沢周平作品の最後の一行の、さりげないけれどどこか余韻の残る終わり方には思わず参ってしまいますが、それを「記者の眼」ととらえた視点は初めてです。なるほど、と読みました。

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R.シューマンの歌曲集「スペインの恋の歌」を聴く

2014年10月26日 06時02分06秒 | -オペラ・声楽
歌の秋に、通勤の音楽として、グラモフォンのR.シューマン「歌曲大全集」からDisc-8を取り上げ、繰り返し聴いております。とりわけ、円熟期の作品「スペインの恋の歌」が印象に残りました。

この作品は、本当はピアノ独奏曲を含み全部で10曲からなる歌曲集なのだそうで(*1)、「スペインの歌芝居」Op.74(*2)とは、姉妹関係にあたるらしい。作曲されたのは1849年で、シューマンは39歳、ドレスデンに住み、彼の唯一のオペラ「ゲノヴェーヴァ」を完成させて少し経った頃です。1850年には交響曲第3番「ライン」やチェロ協奏曲などが作曲されていますので、創作的にはたいへん充実した時期であろうと思います。しかし、病気のために精神の均衡が崩れる兆候が見えてきた時期であるとのこと。そういえば、デュッセルドルフに移住する時には、同地に精神病院があることを気にしたというエピソードもあり、内面に深刻な不安を抱えていたと思われます。

第1曲:ピアノ独奏曲 本CDには含まれません。
第2曲:わたしは心の奥深く苦しみを秘めている
 エディット・マティス(Sop)の歌と、ディートリッヒ・フィッシャー・ディースカウ(Bar)の歌と、二種類の歌を収録しています。いずれも、心の奥深くに抑えた苦しみを歌うもので、深い悲哀と嘆きを感じさせる歌唱です。
第3曲:ああ、なんと愛らしい娘 フィッシャー=ディースカウによる活発な歌で、ピアノが活躍します。
第4曲:僕を花で覆ってほしい ペーター・シュライヤー(Ten)とフィッシャー=ディースカウ(Bar)。悲しみをこらえて、力強さのある男声二重唱です。もともとは女声二重唱らしいのですが、ここでは男声で歌っています。
第5曲:ロマンス フィッシャー=ディースカウ。ピアノがシンプルに伴奏するのが、かえって効果的です。
第6曲:ピアノ独奏曲 本CDでは省略されています。
第7曲:ああ、あんなにあの子が怒るとは ピアノが主導し、歌が答えるような、ごく短い曲。フィッシャー=ディースカウ。
第8曲:不明。本CDでは省略されています。
第9曲:青い瞳の娘 ペーター・シュライヤーとフィッシャー=ディースカウによる二重唱。ピアノが低音を響かせ、活躍します。
第10曲:四重唱。本CDでは省略されています。

シューマン生前には出版されなかった歌曲集。本CDでは男声二重唱となっていますが、歌詞の内容からみて、おそらく男声と女声の二重唱でスペインの恋の歌を描き、ピアノがロマンティックに歌い、四重唱で締めるような音楽を構想したのではないかと思います。同じガイベルによる歌詞で、どうして出版されなかったのか、前者に比べて劣るものとは思えませんが、理由は不明です。四人の歌い手と二人のピアニストを要する歌曲集というと、ちょいと売れそうにないというような商売上の判断があったのかもしれませんし、もしかして出版したくない、個人的な事情が含まれていたのでは、とさえ考えてしまいます。

例えば、第2曲の歌詞「ぼくは心の奥深くに苦痛を抑えて、外見は平静にしていなければならない」という嘆きは、病の進行と併せて考えたときには、切実なものでしょうし、第7曲の「あの子」をクララにあてはめて考えると、第4曲のように自分の死や死後のことを話そうとしたら、妻がたいへん怒った、というような場面を想像することは不自然ではないでしょう。

まあ、そんなことは素人音楽愛好家の勝手な想像でしかありませんが、この曲の後半にはピアノが活躍して歌も元気を取り戻すのをみると、ほっとする気持ちもあります。なかなか味のある歌曲集、ピアノ曲や四重唱を含めた完全な形で聴いてみたいものです。

(*1):シューマン「スペインの愛の歌」作品138 詞:ガイベル~梅丘歌曲会館更新情報
(*2):シューマンの歌曲集から「スペインの歌芝居」等を聴く~「電網郊外散歩道」2012年3月

YouTube より、第5曲「ロマンス」を。

Aksel Schiotz 1949 (Gerald Moore, piano) Geibel-Schumann Romanze: "Flutenreicher Ebro"


【追記】
YouTube で、全曲を演奏する動画を見つけました。素人ビデオ収録のようで、音の状態も充分ではありませんし、客席で移動する人影や奇声を発する聴衆など、あまりかんばしいものではありませんが、全曲のイメージはつかむことができます。ピアノ独奏曲が四手であったり、二重唱が女声であったりで、これがもともとの姿に忠実な演奏なのかもしれません。

Spanische Liebeslieder op. 138 by Robert Schumann


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ひと雨ごとに錦繍の秋へ

2014年10月25日 06時05分00秒 | 季節と行事
秋も後半になると、10月前半の暖かな晴天がウソのように、冷たい雨が降るようになります。ひと雨ごとに気温が下がり、紅葉が進んでいきます。イチョウの葉はすっかり黄色くなり、街路樹も黄葉し、庭のドウダンツツジもだいぶ赤くなってきました。周囲の山々の装いも色とりどりに、錦繍の秋を迎えます。関西地方よりは一ヶ月ほど早い、錦秋の季節です。

お出かけ日和の週末ですが、残念ながら当方はけっこう多忙な出勤日。街路樹の黄葉を眺めながら、職場に向かうハンドルを手にします。
写真は、過日の山形市スポーツセンター付近です。きれいな黄葉で、思わず嬉しくなりました(^o^)/tanjun

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歌の秋

2014年10月24日 06時02分31秒 | 季節と行事
学生時代は別として、就職してからこれまで、一番歌を歌ったのは20代~30代だろうと思います。当時は、カラオケブームもありましたし、気持ちだけでなく声も若く、高い声もわりによく出ました。同世代あるいはより若い人たちと一緒に、よく歌を歌いました。今もカラオケで歌わされる時に、チューリップの「心の旅」や加藤和彦・北山修「あの素晴らしい愛をもう一度」を一部ハモりながら歌ったりするのは、間違いなくその時代の名残りでしょう。

一方、職場の同僚と男声四重唱で「いざたていくさ人よ」を歌ったり、「モルダウ」の混声合唱に参加したりした経験は、素人音楽愛好家の勲章のようなものです。深まる秋に、歌にまつわる昔の出来事を思いだしたり、声楽曲を聴きたくなったりするのは、歌の秋のせいでしょうか。通勤の音楽に、R.シューマン円熟期の歌曲集「スペインの愛の歌」をふと手にしたりするのは、まさに歌の秋のせいでしょう。

YouTube に、「玄関先で歌う」楽しそうな男声四重唱の動画がありました。

【男声合唱】いざ起て戦人よ【4人】


おお、ハモってますね~。思わず歌ってしまいます。なんとも楽しそうです。玄関先で、というのが気楽でいいですね~(^o^)/

ついでに、アカペラで「モルダウ」を。

"モルダウ" 2010アカペラカンタービレ!クラシックス


いや~、楽しい! 若いって素晴らしい(^o^)/
思わず私も歌ってしまいました。まさに歌の秋ですね~。

で、シューマンは? いや、私には無理です(^o^)/kippari

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東アジアの中で日本のノーベル賞受賞者数はなぜ多いのか

2014年10月23日 06時05分09秒 | ブログ運営
今年度のノーベル賞は、物理学賞に赤崎勇、天野浩、中村修二の三氏が受賞しました。たいへんめでたいことだと喜んでおります。

ところで、ノーベルは受賞者の国籍を問うことをしなかったわけですが、東アジアの国々の中で、日本のノーベル賞受賞者数が突出して多いことには、何らかの理由があるはずです。例えば、中国は2人、韓国は1人で、人口の面から言えば、英国の受賞者数の多さは異常なほどです。これを、人種や国民性や経済力などに帰してしまうのは、あまり説得力のある考えとは言えないのでは。むしろ、もっと具体的な、明白な理由がなければ、これほどの違いは説明できないのではないか。

今のところ、19世紀のヨーロッパにおける科学教育の革命が明治維新を契機に直接に日本にもたらされ、かなりの程度に根付いたことが大きく、さらに加えて、太平洋戦争後の、科学技術に対する国民的な合意と理解のあり方によるものが大きいのだろう(*1)と考えていますが、「歴史技術科学」カテゴリーの一連の記事(*2)では、このことを歴史を追って順にたどろうとしております。

現在、明治の社会と産業技術や科学について、若い頃に読んだ文献を見つけ、あらためて興味深く読んでいるところです。基本的な考え方は訂正を受けず、むしろ補強される内容でした。現在の考えの内容というのは、若い頃に読んで意識のどこかに沈殿していたものが、自分の経験などと組み合わされ、形を変えて自分の考えとして形成されてきているのだな、と感じます。おもしろいものです。

(*1):日本のノーベル賞受賞者の生年から色々なことを考える~2010年10月
(*2):「歴史技術科学」カテゴリー~「電網郊外散歩道」2013年

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パイロットの万年筆「コクーン」を水洗いし待機組に編入する

2014年10月22日 06時03分27秒 | 手帳文具書斎
黒インク専用の万年筆として準備したパイロットの万年筆「コクーン」でしたが、残念ながら黒インクを使うことがほとんどなくなっております。にもかかわらず、自然乾燥のため何度もインクカートリッジが空になる状況で、とうとう水洗いして待機組に編入することとしました。

考えてみれば、首軸と胴軸の段差がきつくて、使う喜びはあまりなかったように思います。外観はきれいだと思いますが、見た目が優先になってしまい、実用的な配慮に欠けている面があるのかもしれません。また、パイロットの黒インクを用いた中字のコクーンで書くと、コクヨのキャンパスハイグレード澪でも裏抜け・裏写りが見られたのも、使用頻度が低くなる原因でした。

現在は、プラチナの#3776ブルゴーニュの細字で同社のブルーブラック、パイロットのカスタムの細字で同社の色彩雫「紺碧」などを中心に使っています。これに、プレラ青軸で「朝顔」を使うことがあるくらい。どうしても黒インクを使わなければいけない場面は、ボールペンで間に合ってしまいます。

待機組は、ペリカンの400とかウォーターマンの「ロレア」(M)とかの顔ぶれが、いつでも交代可能と出番を待っています。「コクーン」もしばらく仲間入りです。

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顔料ゲルインクボールペン「サラサ」を使い始める~文具店でお買い物

2014年10月21日 06時04分41秒 | 手帳文具書斎
少々前の話になりますが、太字の「シグノ」が書けなくなった原因として、古くなった顔料ゲルインクボールペンは、インクが沈殿しやすいのではないかと推測しました(*1)。このタイプの、くっきり・ハッキリという筆跡は、わりに好みです。では、三菱ユニ以外の、他社の同タイプ製品を試してみたらどうかと考えたところです。顔料ゲルインクボールペンというのは、どうやらぺんてるの「サラサ」が老舗らしい。で、行きつけの文具店で、「サラサ」を2本、0.7mmのブルーブラックとブラウンを購入してきました。



このペンは、バインダー式のクリップも便利そうですし、ブルーブラックがあるというのが嬉しいです。ブラウン・インクのボールペンというのも、初めての体験となります。しばらく実用に使って見て、どういう感想を持つか、興味深いところです。ついでに、ツバメノートのA5判-100枚のものを追加購入。来年は、これを使ってみようかと考えています。

さらに、替え芯を補充。愛用する三菱のパワータンク0.7mm(SNP-7)と1.0mm(SNP-10)を各二本、同じく三菱のジェットストリームは0.7mmの青、サイズは多色用のもの(SXR-80-07)。



コクヨのキャンパス・ハイグレード澪を使っている、現用備忘録ノートの消費速度は、このところ多忙ぎみのためか、それとも再読・再聴が多く記事ネタになりにくいせいか、四冊目になってやや減速中です。

(*1):太字のシグノは毎日使ってやらないと機嫌が悪くなるらしい~「電網郊外散歩道」2014年10月

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晴天が続くので~秋の週末農業メモ

2014年10月20日 06時01分12秒 | 週末農業・定年農業
たいへんありがたいことに、このところ毎週末に晴天が続きます。週末農業に従事する者には、願ってもないことです。さすがに朝仕事まではしませんが、日中に作業できるのはありがたい。風もなく穏やかなお天気ですので、作業服の背中に日差しを暖かく感じます。この時期の農作業メモを記録しておきましょう。


10月のリンゴ「紅将軍」を収穫しました。紅将軍というリンゴ(*1)は、「ふじ」の早生種といったもので、比較的新しい品種です。亡父が健在の頃は、父母と妻と一緒に、四人で収穫したものでした。コンテナに腰をおろし、リンゴをかじる(*2)のは、今思えばたいへん貴重な時間でした。

我が家の「紅将軍」は、まだ若木ですので収量はそれほど多くなく、平コンテナ二個分くらいの収穫でした。


柿の摘果をしました。数がなりすぎて、重さで枝が折れそうです。老母によれば、10月の収穫ならば焼酎で渋抜き(*3)をするのが良いそうな。11月になれば、干し柿にすることも可能だそうですが、10月中に干し柿を吊るすと、当地では軸が取れてしまい、うまく干せないそうです。このあたりの知恵は、さすがに経験の深さでしょう。


果樹園のあちこちから、剪定枝や枯死した枝を集め、焼却しました。


野菜の出来具合も順調のようです。ただし、果樹園の空き地に植えたダイコンは、日陰になる時間があるためか、あまり生育状況はよろしくないようです。もっとも、大きくなりすぎたダイコンも困りものですが(^o^)/


老母のお花畑も、見事な秋の装いです。


(*1):紅将軍とは
(*2):10月のリンゴ、11月のリンゴ~「電網郊外散歩道」2007年10月
(*3):柿を収穫し、渋抜き作業を撮影する~「電網郊外散歩道」2012年11月
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加古隆ソロ・ピアノ・リサイタルのこと

2014年10月19日 06時03分14秒 | -独奏曲
映画「蜩ノ記」を観て、思い出しました。そういえば、加古隆さんのソロ・ピアノ・リサイタルの記事を書いていないなあ、と。
備忘録ノートには記しておりましたので、振り返ってみたいと思います。

去る9月21日、山形テルサ・ホールで、妻と子どもと一緒に、加古隆ソロ・ピアノ・リサイタルを聴きました。曲目は次のとおり。

第1部
 (1)空と、波と~雨の石畳
 (2)白い巨塔
 (3)アクア・ブルー
 (4)組曲「蜩ノ記」
  1:山里の四季、2:残された時間、3:秋谷のテーマ
 (5)少年時代
 (6)湖沼の伝説
~休憩~
第2部
 (7)パウル・クレー~色とかたちのポエム
 (8)葛飾北斎~江戸の風景
 (9)ポエジー
 (10)パリは燃えているか
 (11)黄昏のワルツ
アンコール:アラビアの夏

加古隆さんは、たしか子どもがよく聴いていたCDで耳にしたのだったと思いますが、リサイタルのパンフレットであらためてプロフィールを眼にしました。すべて自作の音楽でのリサイタルというのも初めてです。

フランス印象派ふうの響きもあれば、ジャズ風のテイストもあったり、また現代音楽の要素もあったりで、多彩なピアノの響き、音色、リズムを楽しみました。できれば、CDを見つけてじっくり聴いてみたいものです。

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今年も非常勤で大学で教えることに

2014年10月18日 06時04分06秒 | 季節と行事
昨年度から、季節限定で、非常勤講師として某大学で教えることになりました。週一回、講義というか演習というか、なかば話をして残りは実践的な演習をする形で進めてみました。受講した学生さんの反応や感想を見ると、比較的好感を持って受け止めてくれたようで、ホッと胸をなでおろしたところでした。

この秋から、今年もまた非常勤講師として週一回、担当することになりました。大学生を相手にするのは、けっこう楽しいものです。昨年度の資料をベースにして、その上に少しずつ改善を加え、もう少し具体的で役立つ形にアレンジしていきたいと考えています。

さて、本日は出勤日で、午後に出張が加わり、夜は夜で仲良し同窓生の集まりが予定されています。ペース配分を考えて、夜まで程よく元気さを保つ必要があります。この塩梅がけっこう難しい(^o^)/

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読書の秋

2014年10月17日 06時02分42秒 | 季節と行事
最近は気温も下がり、朝方は10℃を切っています。早起きもだいぶ気合が必要になってきました。まだストーブまでは大げさですので、上着を重ね着してしのいでいます。こんな時には、温かい飲み物がうれしいもので、ほんとに美味しく感じます。

夜は夜で、寒いので早めに寝てしまいます。寝床でぬくぬくと文庫本を読むのは楽しいものですが、面白くてついつい読みふけってしまうことがあります。先日も、藤沢周平『彫師伊之助シリーズ』の第一作『消えた女』に夢中になり、何度目かの再読にもかかわらず、夜更かしをしてしまいました。今また第二作『漆黒の霧の中で』を読み終えたばかりです。

伊之助が彫藤の親方のご機嫌を伺いながら探索に出るのに苦労するあたりは、二股をかけた勤め人の苦労がリアルに描かれていると思います。その点、佐伯泰英『居眠り磐音江戸双紙』シリーズでは、主人公の坂崎磐音クンが鰻処「宮戸川」の鰻割きの仕事をたびたび休むのに、親方に文句を言われる場面は一度もありません。まことに身勝手な勤めぶりにもかかわらず、ずいぶん理解のある雇い主ですなあ、と感心してしまいます(^o^)/

さて、今度は『ささやく河』だな。藤沢周平作品を次々に読みたくなる「読書の秋」です。

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