電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

リタイア後の生活で多色ボールペンの評価はどう変わったか

2024年07月17日 06時00分27秒 | 手帳文具書斎
退職前の多忙な頃は、多色ボールペンは強い味方でした。とくに黒・赤・青の三色は、手帳にスケジュールをメモしたり訂正したり、文書や資料の校正に使ったりしました。急な会議などで場所を移動する必要がある時など、とりあえず多色ボールペンを一本持ち出せばすみ、ありがたい存在でした。



一番最初に多色ボールペンの便利さを感じたのは、Jetstream の3色ペンだったように思います。プラスチックの透明軸の、0.7mm や 1.0mm のものなど、それまでの油性インクの重さに比べて抜群の書きやすさに驚喜して使っていた(*1)ように記憶しています。



その後、あまり安っぽくない軸がほしいと、0.5mmのシャープペンシルと4色ペンが合体した4+1タイプのものやウィスキー樽材を握り部に用いたものなどを愛用しました(*2)。



その後、スマートフォン用に3色タイプのタッチペンを購入したりしましたが、いずれも基本は Jetstream の替え芯を使えるものに限られ、ぺんてるのヴィクーニャの 2+1 タイプも Jetstream の 4C 芯を使えるということで選んで購入しているほどです。



では、これが退職後にはどう変わったか。

  • 急ぎの会議はなくなり、地域の会議・会合も回数は少なくないものの、厳密に記録を取って押印を必要とするようなレベルのものはなくなった。
  • 持参する筆記具も、ダイアリーのペンホルダーに挿している万年筆1本で足りるようになった。プラチナ社の古典ブルーブラック(BB)インクがコピー用紙でも滲まず裏抜けもしないことも理由の一つ。
  • 黒で書名をするなどの場面を考えて、PowerTank スマート(黒、1.0mm)を身につけて行くことも多い。たいていは古典BBインクの万年筆と PowerTank で間に合う。
  • 自宅で使い切れないほど多種の筆記具をマグカップのペン立てに立てているのは、今や単なる趣味、道楽だろう。「たまには使ってみるか」的な、要するに気分の問題。

リタイア前の忙しいときには、これ1本を持ち出せば用が足りる多色ボールペンは強力な相棒だったけれど、退職と共に「忙しい」シチュエーションがなくなり、ゆっくりと好みの筆記具を選んで使えるようになった、ということなのでしょう。多忙だった現職の当時を思い出す多色ボールペンを、時々は使ってやりたいと思うこの頃です。

(*1): Jetstreamの三色ボールペンを発見〜「電網郊外散歩道」2008年2月
(*2): 今年一年、最も愛用した文房具〜「電網郊外散歩道」2011年12月


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