電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

春の各種総会、役員会を準備する〜パソコンとプリンターの出番

2024年02月25日 06時00分43秒 | コンピュータ
2月も残りわずかとなり、日の長さを感じます。雪が降っても翌日には融けてしまい、雪国にも春の気配が濃厚に感じられる季節となりました。こうなると、地域で関わりの深い各種団体の、春の総会、役員会等の準備をしなければいけない時期です。総代をしている寺の役員会や総会もありますし、仕事を退職してから担当するようになった地域の役割もあります。昨日ようやく1件、12ページの資料のめどがつきましたが、関係者の世代的にどうしても紙の資料が不可欠です。

  • 前任者からは、CD-Rで各種資料・様式等を引継ぎました。
  • 会議資料は、ワープロ LibreOffice の Writer で作成します。
  • 予算決算については、表計算 LibreOffice の Calc で作成します。
  • 作成した資料は、自宅のレーザープリンタで印刷します。
  • 寺の資料は某書店の簡易印刷に依頼、地域の資料は公民館に印刷を依頼(*2)します。

こうしてみると、退職前は職場のパソコンや印刷機器が使えましたので、特に不自由することはありませんでしたが、退職後は個人の所有する機器に依存する面が大きいと感じます。モノクロ・レーザープリンター Brother HL-5380DN は、2010年の購入後14年目に入っております(*1)が、一度トナー交換をした以外はまったく故障知らず。たいへん便利に使っています。

また、後々の引継ぎを考えるとデータ形式は .docx や .xlsx など MS-Word/Excel 形式にして保存するようにしておいたほうが良いのかもしれないと考え、極力そうするようにつとめています。主な関係者に点検を依頼する場合は、メールで .pdf を添付して送付するのが速くて便利ですが、一部の例外を除き、田舎の60代後半以上の世代ではまだまだそれが難しいようです。紙の資料を持参し、依頼して回りますが、それが高齢者等の安否確認になる面もあり、便利さだけで考えることはできないようです。



我が家のやんちゃ猫・李白は、午後からはお昼寝の時間となるようで、ぽかぽか陽気のときなどは写真のように熟睡・爆睡。夕方になるとむっくり起き出して、無駄に広い田舎家をドドドドドッと爆走しております。平和です(^o^)/

(*1): モノクロ・レーザープリンタの使用感〜「電網郊外散歩道」2010年9月
(*2) 当地の公民館は、公共的な地域団体の印刷依頼には応じてくれますが、寺や神社など宗教団体の印刷依頼には応じられないとのことです。幸いに、某書店の簡易印刷サービスがありますので大丈夫ですが、このあたりの方針は公共性や税制上の優遇措置等のバランスの問題なのかも。

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田原開起『百姓と仕事の民俗』を読む

2024年02月24日 06時00分59秒 | -ノンフィクション
農業機械が導入される前の農作業について興味を持ち、2014年に未来社から刊行された単行本で、田原開起著『百姓と仕事の民俗』を読みました。こういう本は検索でピンポイントに出会うことはなく、たいていは図書館の棚の中で見つけることが多いものです。今回も、図書館の棚を巡る中で見つけたものです。

著者・田原開起(たはら・はるゆき)氏は1937年に広島県に生まれ、公立学校教員や教育委員会の社会教育分野で仕事をした後に、1998年に定年退職、その7年後、大学院の修士課程を修了したという経歴の方らしい。その後は農業に従事とありますが、お元気なら今年で86歳になるはずです。出版社の紹介文には、次のようにあります。

「一世代前が百姓らしい最後の『百姓』であり、私たちの世代が『百姓』から『農業従事者』への移行の世代だともいえる。/私たちの次の世代は、ハイテクを組み込んだ農業機械とともに生きる『農業従事者』の世代である。」
 広島県央の古老たちに長い時間をかけて「聴き取り」をし、消えゆくその言葉と「農作業」の具体例を、たくさんの写真とともに記録した貴重な資料集。自然と闘いながら、同時に身を委ね、日々を重ねてきた「百姓」たちの姿が浮かび上がる。

農業機械を導入する前の農作業について関心を持っている者にとっては実に興味深い内容ですが、本書の構成は次のようになっています。

第一部 百姓の四季
 第一章 人と牛
  I 人と牛の出会い/II 同伴者としての牛/III 牛馬と人と農耕/IV 牛耕とその終わり/V 件
 第二章 農作業の一年間
  I 冬のあいだの仕事/II 田植まで/III 田植のあとも続く作業/IV 水田の仕事が一段落/V 収穫の秋 十月/VI 秋が終わって一段落/VII 晩秋から冬(次の年への準備)/VIII こぼれ話

第二部 百姓が生み出した知恵
 第一章 自然や人と響き合って生きる知恵
  I 仕事から生まれた労働の知恵/II 仕事で鍛えられた子ども/III 円滑な共同体につながること/IV 仕事体験のなかのたわいない話
 第二章 地域文化を考える
  I すたれゆく挨拶言葉/II 語り伝えられている風俗/III 語り伝えられている風物

古希を過ぎた私の年齢でさえ牛耕の記憶はおぼろげで、たしか小学生の頃に耕耘機が導入されたのだったはずです。それでも牛と馬の習性の違いが馬道と牛道の違いになってくるというところが新鮮です。馬は平坦な道を好み、馬道は現代の道路につながるのに対し、牛は上り下りに強いため、山坂を越える峠道は生活道路として集落を結び、また塩や海の幸を運んだとあります。なるほど、軍馬はまぐさの提供を必要としますが、牛は途中のあぜ道の草を食みながら旅ができるのですから、荷駄を積んだ牛は明治以前には重要な物流手段だったのでしょう。

稲作だけでなく麦との二毛作の記載もあり、農作業の一年間の描写も興味深いものがあります。冬、藁打ちをする父の姿は確かに記憶がありますし、田植えまでの一連の仕事、堆肥振り、耕起、畦塗り、代掻きなどの大変さは重労働だったと思います。田植えの後も田んぼに入って一番除草、二番除草とスケジュールがあり、いずれも人力が基本でしたから、入市被曝者で原爆症だった父にはさぞ過酷な労働だったことでしょう。非農家出身でありながら、気丈な母がよく手助けをしてくれたおかげで、なんとかやれたということなのだろう。農業機械は父母を過酷な労働から解放した面があることは否めないと思います。

とはいえ、百姓が生み出した知恵は現代に通じるものも少なくない。例えば「段取り八分」は有名ですが、「仕事に呑まれる」(p.240)という表現は現代の私たちにも実に納得できるものです。すなわち、春の耕作はじめに、若い頃は「よし、やるぞ」と奮起しますが、年齢とともに「今年は予定通りできるだろうか」と不安になる。眼前の仕事に圧倒されるのを「仕事に呑まれては駄目だ」と弱気を戒めるのです。
若い頃、膨大な集計と統計処理を担当し、その量に圧倒されたこともありました。640KBのメモリしかないMS-DOSパソコンの表計算に入力しながら、何度もため息をついた記憶があります。専業農家となった今ならば、春先に剪定枝を片付けるとき、初夏、鈴なりのサクランボの収穫を始めるとき、仕事量に圧倒されて弱気になり、逃げ出したくなりますが、たしかに圧倒されていたらできるものもできなくなる。例えば午前中だけやろう、今日はここまでやろうと区切りを作り、少しずつやっていればやがて終わりは見えてくるものです。先人の知恵ですね。

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今季3回目の除雪機出動~午後には融けて

2024年02月23日 06時00分52秒 | 季節と行事
例年にない異常な暖冬ではありますが、ちゃんと降るときは降るのですね。2月21日には写真のようにうっすらと白く見えるところがある程度でしたが、夜のうちにだいぶ吹き荒れたらしく、翌22日の朝にはこんなふうに。



積雪量は10~15cm程度で、除雪機で除雪しようかどうか迷う量です。ただ、最低地上高の低い乗用車では、腹の下に雪をため込んだ形でスタックしやすい状況でもありますので、念のために除雪機で除雪しておきました。



このくらいにしておけば、軽自動車でも腹がつかえずに走れます。考えてみれば、除雪機が出動したのは今季わずかに3度目です。いかに暖冬かがわかろうというものです。早朝、自宅の敷地内を除雪し、除雪車がのっそりと路肩においていった雪を脇に寄せる形で歩道代わりのグリーンベルトを出すようにします。小学生の登校前にこの作業をボランティアで行うのが、除雪機を購入してからの習慣になっています。



作業後は、着替えて朝食、それから例の菓子業界の陰謀のチョコレートをいただきました。もちろん、出資者にも分け前というか貢ぎ物というか、白い系を提供。合い言葉は「デブらば諸共」(^o^)/

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ドヴォルザークの歌劇「ルサルカ」から「月に寄せる歌」を聴く

2024年02月22日 06時00分01秒 | -オペラ・声楽
ドヴォルザークの音楽は、交響曲、協奏曲、室内楽、歌曲など、お気に入りのものがたくさんありますが、オペラはあまり馴染みがありません。若い頃、歌劇場のオーケストラでヴィオラ奏者だったドヴォルザークは、劇場の仕組みもどんな音楽が人気を博しているのかも充分に承知していたことでしょう。でも、自分が共感し納得できる音楽となるには、台本も演出も含めて、時間と経験が必要だったということでしょう。そんなドヴォルザークの代表的な歌劇作品が「ルサルカ」です。以前、DVD を入手(*1)しておよそのストーリーは承知しているものの、まだ全曲を通して観た(聴いた)ことがありませんでした。

ただし、名アリアとして取り上げられることが多い「月に寄せる歌」は、好きなオペラアリアの一つです。森の奥に住む水の精ルサルカが王子に恋をして魔法使いに人間の姿に変えてもらいますが、人間の姿でいるときは言葉がしゃべれない。王子はルサルカに一目惚れして城に連れ帰り結婚しようとするのですが、言葉を発しないルサルカに不満を持ち、外国の公女に心を移してしまう。ルサルカは…というオペラなのですが、面食いで浮気者というしょうもない王子なんぞに恋をするから悲劇が生まれるのですよ、世の中のお嬢さん方(^o^)/

昨年10月に、若くして乳がんで亡くなったチェコのパトリシア・ヤネチコヴァの歌で。たぶん、ネイティヴの発音は一番正確かもしれません。
Patricia JANEČKOVÁ - RUSALKA


アイーダ・ガリフッリーナの歌で。
Aida Garifullina - Dvorák - Rusalka “Song To The Moon” (Mesicku na nebi hlubokem”)


ルチア・ポップの歌で。
Rusalka, Op. 114, B. 203, Act 1: "Mesicku na nebi hlubokém" (Rusalka)


歌詞の対訳付きで、歌はピラール・ローレンガー。
ドヴォルザーク《ルサルカ》「月に寄せる歌」 ローレンガー


ほんとにいい歌です。作曲家の苦労や歌い手の皆さんの努力を思うと、こんなに便利でいいのかと思ってしまうほどです。いやいや、ネットで簡単に触れることができるから、ある意味、全曲に接するという辛抱ができないのかもしれない。うーむ、それは要反省。



(*1): オペラを楽しむには、もっと「ゆとり」が必要か〜「電網郊外散歩道」2012年10月

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サクランボの剪定作業が続く

2024年02月21日 06時00分28秒 | 週末農業・定年農業
暖冬とはいえ、まだまだ風は冷たいので、お天気を選んで畑に出ます。今の時期は、とにかくサクランボの剪定。年齢的に、我が家で一番高い12尺(12段で高さが3.6m)の脚立は怖いので、もっぱら取り回しの楽な8尺(2.4m)を主に使っていますが、樹が大きくなってそれでは枝の先端まで届かなくなってきています。思い切って下方の側枝のところで切り戻し、高さを制限するように剪定中。花芽は主に新しい枝の基部につきますので、これも収穫作業の安全と効率化のためには重要なポイントです。



脚立から落ちて怪我をするのは、必ずしも高いからではありません。多くは足がもつれたり段数を間違えて足が地面に着かないうちに降りようとするため。雪があるうちは雪がクッションになってくれますが、雪が融けたら地面に落ちます。若いうちなら転んでも受け身が取れますが、老人にはそれができない。中途半端な高さから転倒すると、腰を打ったり首をひねったりして半身不随などの大きな怪我になることが多いです。主たる原因は体力低下に伴う疲労と思われますので、1日の高所作業は2時間程度として、あとは地上の作業とします。ポカポカ陽気でお天気がいいと、歩き回る疲労も心地よいものです。

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服薬管理用のノートに1日の歩数を記録してみたら

2024年02月20日 06時00分57秒 | 健康
一昨年晩秋〜初冬のコロナ罹患後しばらくして、夜も眠れないようなひどい鼻づまり症状に見舞われるようになり、もともと持っていたアレルギー性鼻炎が悪化して副鼻腔炎の治療へと転換してから一年を過ぎました。服薬を忘れないように記録し始めたノート(*1)の項目を見直し、鼻洗浄や歯みがきなどのほかに冬場の体力低下の原因として一日の歩数の減少を疑い、「歩数」という項目を追加(*2)して記録をはじめました。9月から歩数計の数値をノートに書き留めるようになって2月まで半年。この間の歩数はどんなふうになっているのだろう。試しに表計算(LibreOffice Calc)で集計してみました。



うーむ。もっと歩いているかと思ったら、1日平均でざっと4,000歩か。最高と最低を見ると、歩く日はけっこう歩いているけれど、例えばお天気が悪い日や行事等で拘束される日はほんとに歩いていないことがわかります。1日平均で4,000歩というのは、おそらく筋力を維持するぎりぎりのラインでしょう。このデータを見る限り、最高値を伸ばそうというよりも最低値を底上げする方策を考える必要がありそうです。雨天時の室内ウォーキング、買い物ついでのフロア間移動や階段昇降など、さらに工夫してみましょう。



記録ノートは、昔の文具のストック中から発掘したパイロットの赤色シャープ(0.5mm)で縦罫線を引くようにしたら、記入がぐっと楽になりました。ふつうのルーズリーフなのですが、出来合いの罫線つき統計ノートか帳簿用紙みたいでかっこいい。うっかり忘れてついルーズになりがちな服薬管理の他に、健康維持に役立ちそうです。

(*1): 「ノートのように使えるバインダー」を鼻づまり治療記録に使って〜「電網郊外散歩道」2023年7月
(*2): 鼻づまり治療の360日〜耳鼻咽喉科に通院して1年〜「電網郊外散歩道」2024年1月

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4年ぶりにサクランボ剪定講習会に参加する

2024年02月19日 06時00分39秒 | 週末農業・定年農業
コロナ禍のためにずっと開催されてこなかった地区のサクランボ剪定講習会、今年は四年ぶりに開催されるということで、しばらくぶりに参加して来ました。講師も参加者も少しずつ若返ってきているのがわかります。農業は後継者難とはいうものの、サクランボ作りはまだ市況が安定しているため、やりようによっては収益性が期待できますので、やってみようと若い人がトライしているようで、世代交代が少しずつ進んでいるようです。



講師の説明もわかりやすく、まず樹の中心の高いところから始めて下へ、と作業を進めていきます。樹の中心部は脇枝を取り、若干の細枝と弱めの徒長枝を残す程度にして、光がまんべんなく入るように(開心)剪定します。下の枝は主枝の伸長方向に伸ばすようにして、基部に近い脇枝は取ってしまいます。1年目の徒長枝が2年目には先端が3本に別れますがまだあまり太くならない。ところが3年目にはぐうーっと太い枝になってしまいます。そのため、2年目の枝の基部に花芽が着くので、葉芽を数個残して切ります。どの枝を残しどの枝を切るかは、主枝全体に対する徒長枝の分布を見ながら判断します。

そんなような解説を、実地に切りながら説明を受けます。皆さん、現在進行形で剪定作業の真っ最中ですので、質疑応答も真剣なやりとりが続きます。終わってからの懇親会でもいろいろ有益な話を聞くことができて、楽しく過ごしました。

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ほぼ60年ぶりの障子貼り体験

2024年02月18日 06時00分56秒 | 料理住居衣服
昨日は晴天に恵まれましたので、これはちょうどよいと、地域の公民館の障子貼りボランティアに行きました。和室の集会室の障子の一部が雨に濡れたらしく、汚れて破れています。せめてそこだけでもと、3枚を貼り替えることに。私にとっては、小学生時代に祖父に教わりながら障子を貼ったとき以来だと思いますので、たぶん60年ぶりくらいでしょうか。デンプン糊の作り方が下手っぴだったのか、乾かしている途中で撮影したものはなんだかガタガタの出来上がりになりましたが、縁を切り取り、霧吹きでぴんと張った後は、なんとか見られる格好になりました(^o^)/

およそ60年ぶりの体験、こんどは自宅の障子を貼り替えるときに、妻のお手伝いがもう少し上手にできるように、材料、道具、手順等、もう少し研究しておきたいものです(^o^)/

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モーツァルトとブラームスの「クラリネット五重奏曲」を動画で

2024年02月17日 06時00分08秒 | -室内楽
私の若い頃、室内楽を好んで聴くのははクラシック音楽ファンの中でも少数派だったように思います。レコードの発売枚数も交響曲などのオーケストラ曲よりだいぶ少なかったですし、だいたいダイナミックな迫力や管弦楽の色彩的な響きの魅力に乏しいと考えていた時期がありました。ところが、NHK-FM の金曜夜の室内楽の時間に、海老沢敏さんや大木正興さんの解説を聴きながらいろいろな曲に接するうちに、室内楽もいいなあと思うようになり、特にモーツァルトの「クラリネット五重奏曲」の魅力にはまりました。当時、東芝から出ていた廉価盤(*1)を購入し、ずいぶん長く聴きました。また、モーツァルトのクラリネット五重奏曲に触発されたというブラームスのクラリネット五重奏曲にもはまりました。どちらも希代の名曲、大傑作だと思います。

その後、実はモーツァルトのこの曲やクラリネット協奏曲は、普通のクラリネットでは低い音が出せないので一部高い音に置き換えて演奏されることが多いことを知りました。本来のバセットクラリネットを用いた演奏(*2)に接した最初は、カラヤンがベルリンフィルに入団させようとしてすったもんだしたザビーネ・マイヤーがN響に来演したときでした。今となっては多くの女性奏者が普通に活躍していますが、当時はまだ妙な慣習が強かったのでしょうか。

YouTube で、そのザビーネ・マイヤーが吹くモーツァルト「クラリネット五重奏曲」の動画を見つけました。うーむ、こんなに簡単に演奏に接することができる時代をなんと言おうか?

Mozart | Clarinet quintet K581 in A major - Armida Quartet, Sabine Meyer


さらに、ブラームスのクラリネット五重奏曲も見つけました。こちらは旧ケルン放送交響楽団、現在はケルンWDR交響楽団に所属する団員による演奏のようです。

Johannes Brahms - Clarinet Quintet in B minor, Op. 115 | WDR Sinfonieorchester


うーん、いいなあ。昔、若い頃に聴き慣れていた、古色蒼然とまでは言わないけれど情緒纏綿たる演奏と比べると、ずっと現代的な活気ある演奏と感じます。当時、名演として称揚されていたモノラル録音のものは、あれはあれでよかったのだけれど、ちょいと人生に疲れたような雰囲気があったからなあ(^o^)/

(*1): 古いLPでモーツァルトの「クラリネット五重奏曲」を聴く~「電網郊外散歩道」2016年11月
(*2): 山形弦楽四重奏団第61回定期演奏会でハイドン、シューベルト、モーツァルトを聴く~「電網郊外散歩道」2016年10月

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田舎料理ですが〜「なす干しの煮物」が美味しい

2024年02月16日 06時00分42秒 | 料理住居衣服
毎年、真夏の8月ころに、たくさんとれるナスを縦に薄く切り、塩水につけてアクを取ってザルにあけ、干し網の上に重ならないように並べて数日間かけて天日干しします。夕立が来そうな日は午後から小屋の中に取り込むようにして、雨に濡れないようにカラカラに干します。乾燥不足だとかびてしまいますので、とにかく徹底的に干します。よく乾いてシワシワになったナスの干物をポリ袋に入れ、冬まで保存しますが、あんなにたくさん干したのにこれしかできないとがっかりするほど量が減ります(^o^)/ 終日ずっと日当たりの良い場所を広く取れる田舎だからできる保存食づくりかもしれません。

真冬の時期、この「なす干し」の煮物が美味しいのです。妻が便利に参照している地域出版物、『むらやま郷土料理百選 食の記憶 あずだす〜山形の食文化遺産』(2012年、シティむらやま出版会)から抜き出してみると、



【材料と準備】
 なす干し 100g たっぷりの水に入れて火にかけ、沸騰して2〜3分で火を止め、一晩くらい置く。
 油   大さじ3
 さつま揚げ 適量 お好みで
 調味料
  だし汁 1/2カップ、 醤油 大さじ4、 砂糖 大さじ1、 酒 大さじ1、 みりん 大さじ1

本書には、材料としてこの他に人参や糸こんにゃく、キノコなどを合わせてもよいとありますが、我が家では毎回シンプルにこれだけ。

作り方は、

  1. ナス干しを戻したゆで汁を捨て、水がきれいになるまで取り替えた後、水気をしっかり絞る。
  2. ナス干しを油でさっと炒め、調味料を加えて中火から弱火で汁がなくなるまで煮る。

で、できあがりはこんなふうに。



田舎料理ですが、懐かしい故郷の味です。「おみ漬け」などがあればなおよろし。



注意点としては、「戻しすぎないこと」でしょうか。戻しすぎるとべちゃっとなります。歯の弱い老人の中にはやわらかいものを好む人もいますので、このあたりの加減は好き好き、家族状況とお好みで調整するしかないようです。
正直にいうと、こういうメニューは実は妻の領分。私が手を出すわけにはいきません(^o^)/

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書斎の古いスピーカーを点検する

2024年02月15日 06時00分59秒 | クラシック音楽
先日、あるブログ(*1)で古いスピーカーのウレタン・エッジが損傷しているのを見つけ、修理する話を読みました。さて、私の古いスピーカーはどうなのだろうと、久しぶりに書斎のステレオ装置のスピーカーについて、左右のサランネットを外して目視で点検しました。1970年代のヤマハの NS-650 という3ウェイです。



外観上は特に問題はなく、ピアノも設置する関係で湿気には注意を払ってきましたので、エッジ素材が加水分解してボロボロになるという事態は避けられているようです。電源を入れてアッテネーターを回してみると、さすがにガリガリと雑音が入ります。抵抗の接点の接触不良のようです。一応、何度も回してみてガリガリノイズが出なくなったのを確認して簡単な点検は終了。



久々にメインのステレオ装置(*2)でCDを鳴らしてみましたが、チャイコフスキーやラフマニノフのピアノ協奏曲は、常用する簡易な PC-audio のミニコンポSPには出せない低音の迫力を感じます。音量を上げると、よけいにそれを痛感します。一時、古いステレオ装置一式を処分して書棚のスペースを開けようかとも考えたのでしたが、その前に昔の専門書の処分が先だろうと残したのでした。古いヤマハのスピーカー、やんちゃ猫・李白のいたずら被害も受けていませんので、この分だともう少し延命しそうです。



(*1): スピーカーエッジの寿命が来たようです〜「My Audio Life (趣味のオーディオ)」
(*2): 書斎のステレオのアンプを元に戻したが〜「電網郊外散歩道」2021年10月

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映画「PERFECT DAYS」を観る

2024年02月14日 06時00分40秒 | 映画TVドラマ
10日の土曜日、三連休の初日に、映画「PERFECT DAYS」を観てきました。なにやらカンヌ映画祭で賞をもらったとか役所広司が主演だとか、断片的な情報は息子を通じて得ていたのですが、どんな作品かは全く知らず、先入観なしの鑑賞となりました。



主人公・平山は、中年というより見た目では初老にさしかかったような様子のトイレ掃除人の男性です。画面は主人公の朝の目覚めから仕事に出かけ、様々な趣向の工夫された公衆トイレをていねいに掃除をし、帰ってから銭湯や飲み屋で息抜きをして眠る、その繰り返しを淡々とドキュメンタリー・タッチで描いていきます。でも単純な繰り返しではなく、若いチャランポランな相棒との関わりや休憩時に神社の境内で出会う人々や、趣味にしている写真や植物、あるいは古書店でのやり取りなどを挿入し、殺伐とした貧困生活ではない、精神的には落ち着いた生活であることが描かれます。このあたりが、映画のチラシにあった一言、

こんなふうに
  生きていけたら

に通じるのでしょう。もしかしたら、多くの人が若い頃に憧れたかもしれない清貧な生活です。



しかし、そんな繰り返しの生活の中に投げ込まれた小石は、彼の姪でした。厳しい母親と対立して家出をしてきたらしい高校生くらいの少女は、伯父さんである主人公の後を付いて歩き、公衆トイレの掃除を手伝い、なぜか突然2台になった自転車で、彼女の知る世界を広げていきます。どうやら平山は運転手付きの高級車を乗り付ける妹の状況から判断して、実はかなりの財閥の息子で、父親と対立する中で今の生活を自ら選び取ったらしい。いわば、自覚的な中高年ミニマリストのシンプルライフというわけです。

休日、珍しく腕時計をして出かける居酒屋で、心を寄せるおかみの歌「朝日のあたる家」が上手なのに驚きましたが、石川さゆりだったのですね。そしてギターは多分あがた森魚。

この後のネタバレは割愛して、監督の名前と経歴を見ていたら、ヴィム・ヴェンダースさんといい、どうやら以前観た「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」の監督でした。あれも良かった。今回も、良い作品だったと思います。



ただし、では平山のストイックな生活に憧れるかというと、微妙です。自分の単身赴任の頃のアパート生活(*1,*2)は、ストイックという意味ではまさにあんな生活でしたが、最初はいいけれど数ヶ月で「潤いがない」と感じるようになりました。おかげで、MDミニコンポなどを購入して一息ついた(*3)ことを思い出します。主人公も、老年になってアパートの契約を断られるとか、病気をして居酒屋のおかみに厄介になるとか、様々な将来図が見えてきそうです。そういう意味では、「やや PERFECT に見えなくもない DAYS」なのかもしれません。

(*1): 単身赴任の住まい〜「電網郊外散歩道」2008年4月
(*2): 単身赴任先に運ぶ本とCD〜「電網郊外散歩道」2008年4月
(*3): 単身赴任用にONKYOのミニコンポを購入〜「電網郊外散歩道」2008年7月

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温泉に行き、お風呂と松花堂弁当を味わう

2024年02月13日 06時00分31秒 | 散歩外出ドライブ
農閑期なので、妻のプレ古希ほか色々とりまぜてプチお祝いをしようと、家族で東根温泉「ののか本郷館」でお風呂と松花堂弁当を楽しんできました。以前、亡母と孫たちと「雛膳弁当」を食べた記事(*1)を書いていますが、この旅館は東根温泉の中では老舗旅館になるのでしょうか、20年ほど前に改築してきれいな宿になっています。写真は、フロント前のロビーの様子。



大きな団体の宴会などには不向きですが、逆に言えばそうした酔客の混雑に出くわす確率はあまり高くない、地元の粋人の御用達のような宿(*2)です。




久しぶりに、板前さんの心尽くしをいただきました。鯛飯が美味しかったし、季節の味、例えばあさつきの酢味噌和えなども新鮮で美味しかった。お風呂にも入ってゆっくりして帰宅しましたが、我が家に着くなり、やんちゃ猫・李白に「どこに行ってたニャ〜」とまとわりつかれました(^o^)/

(*1): 孫たちと温泉に行き、「雛膳弁当」を食べる〜「電網郊外散歩道」2016年3月
(*2): 個人的な選択でいうと、有名ホテル旅館は団体客を主たる対象としているところが多く、同窓会などの宴会を除けば利用は少ないかな。親戚友人知人から家族で瀟洒に泊まりたいという要望の場合には、天童温泉の湯元「松の湯」を紹介しています。ここは源泉だけあってお湯が豊富できれい。メゾネットの場合、たぶん満足感は高いですがお値段が少しお高いのと、なかなか予約がとれないのが難点。庶民的で静かな宿というとさくらんぼ東根温泉「ののか本郷館」、さらに庶民的な宿といえば、お風呂が少し小さめだけれど料理が美味しい同「さくら湯」あたりでしょうか。

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山響第314回定期演奏会でパウルス、チャイコフスキー、メンデルスゾーンを聴く

2024年02月12日 06時00分52秒 | -オーケストラ
鼻づまり症状が出て寝不足な今日この頃、なんとか頑張って山響こと山形交響楽団第314回定期演奏会に出かけました。少し出遅れたせいもあって、駐車場はどこも満車、仕方なく霞城セントラルの屋内駐車場に車を入れて、会場の山形テルサホールに向かいましたら、この日は県民ホールの反田恭平&ジャパン・ナショナルオーケストラツアー2024というコンサートとぶつかっていたのですね。テルサホールの山響定期はチケット完売、満席だそうで、幸いでした。今回のプログラムは、

  1. スティーヴン・パウルス:スペクトラ
  2. チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ長調 Op.23 上原彩子(Pf)
  3. メンデルスゾーン:交響曲第4番 イ長調「イタリア」Op.90
     キンボー・イシイ指揮、山形交響楽団

というものです。

開演前のプレトークが面白かった。指揮のキンボーさん、山形入りしてさっそく財布を無くしたんだそうで、周囲の人が一緒に探してくれて、まもなく無事に見つかったそうです。西濱事務局長も銀行のキャッシュカードを落として「これ誰のですか〜」と言われているのに気づいたことがあるのだそうで、うっかりなお二人というよりも、「山形あるある」かも(^o^)

さて、1曲め、「スペクトラ」という現代曲の楽器編成と配置は、左から順に第1ヴァイオリン(8)、第2ヴァイオリン(7)、チェロ(5)、ヴィオラ(5)と指揮者を囲み、右端にコントラバス(3)となります。正面奥の前列にフルート(1)とオーボエ(1)、後列にクラリネット(2)とファゴット(1)、木管の左にホルン(2)、右にトランペット(1)とトロンボーン(1)というやや縮小した編成で、再後列にパーカッションが陣取り、ティンパニ、シロフォン、タムタム、スネアドラム、サスペンド・シンバル、ドラ、ウッドブロック、ムチ、シンバルと多種多彩。見ているだけで面白そうです。
演奏が始まると、いわゆる現代音楽の難解さはなく、鮮烈で楽しいものでした。特に第2楽章の2本のホルンが弦楽合奏と協奏するところや、第3楽章のパーカッションが活躍するところなど、とても魅力的に感じました。常盤さんのティンパニの迫力、平下さんの目を見張るマレットさばき、三原さんのスネアドラム?が思い切りが良くてナイス!でした。

2曲めは、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番です。ステージ中央にピアノが引き出され、8-7-5-5-3 の弦楽5部に Fl(2)-Ob(2)-Cl(2)-Fg(2) の木管群、その左に Hrn(4)、右に Tp(2)-Tb(3)が並び、正面最奥部に Timp. という楽器配置です。上原彩子さんは鮮やかなピンクのドレスで登場、力強くダイナミックで、それでいて弱音部は限りなく優しく、もう素晴らしい演奏! 私もこの曲を聴くのはしばらくぶりでしたので、前日まで清水和音盤とかギレリス盤とかいろいろなCDを聴いて予習してきましたが、素晴らしい演奏を前にしてみんな吹っ飛びました。ブラヴォー!
そしてアンコールがまたため息ものでした。ラフマニノフの「幻想的小品集 メロディ Op.3-3 ホ長調」だそうですが、聴衆も息を呑む静けさの中に音楽が流れ、この時間がいつまでも続いてほしいと思うほど。



休憩の後は、メンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」です。ピアノが後方に退き、楽器配置は 8-7-5-5-3 の弦楽5部に Fl(2), Ob(2), Cl(2), Fg(2), Hrn(2), Tp(2) に Timp. という編成。違うのは、ホルンとトランペットがバルブなしのナチュラル・タイプであることと、ティンパニもバロック・ティンパニを用いることです。このあたりは、作曲当時の楽器や奏法に準じることで、作曲家が思い描いた当時の音に近づけるという山響の特徴でもあります。
演奏が始まると、指揮のキンボーさん、中〜低音をしっかりと響かせて、その上で歌うように意図しているようで、例えば第2楽章ではチェロやコントラバスの持続する動きがよくわかります。第3楽章で突出しないナチュラル・ホルンが破綻なくバランス良く鳴らされると、ヴィヴラートを最小限に抑えたヴァイオリン群が入ってくるときのキラキラした輝かしさは例えようがない魅力です。終楽章、沸騰するようなサルタレロ。変なたとえですが、小さなミルクパンの沸騰ではなくて、中低音の土台の上に乗って、大鍋の沸騰みたいな迫力がありました(^o^)/



ああ、良かった。今回も良い演奏会でした。次回3月9日・10日の第315回定期は、世界の巨匠オッコ・カムさんが再び登場、これも特別な楽しみです。山響がある限り、私の楽しみはまだまだ続きそうです。



ところで、いただいたチラシの中で、遅筆堂文庫山形館のトークイベントで山形交響楽協会専務理事の西濱英樹さんの図書館トークの案内がありました。2月18日の日曜日の14時から東ソーアリーナにて。面白そう、行ってみたいと思ったら、ナンタルチヤ! 同日同時刻にサクランボの剪定講習会が入っているではないですか! すでに申し込み済で、うーむ、残念無念。遅筆堂文庫さん、何かの機会に、ぜひ皆さんに公開してくださいな。お願いしま〜す(^o^)/

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年齢相応に生活を見直す〜クレジットカードの限度額など

2024年02月11日 06時00分34秒 | Weblog
先日、思い立ってクレジットカードの契約時の設定を再確認してみました。若い頃、まだ30代での渡米時に作ったカードは、米国での突然の医療費の支払いなども想定に入れたためかなり高額の利用限度額になっており、退職して週末農家から専業農家になった今となってはそこまでは不要です。また、悪魔の契約とも言われるリボ払い枠やキャッシング枠などは今後とも使う見込みはありません。そんなわけで、年齢相応に生活を見直す一環として、クレジットカードの限度額を思い切り下げ、他の付帯項目は全く使わない形に変更しました。インターネット接続のプロバイダへの支払いなど、なければ困るのだけれど、かと言ってあまり積極的に使おうとも思いません。地元のお店では購入できないもののために、たまに某密林で使うくらいかな。

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