電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

仲道郁代『ピアニストはおもしろい』を読む

2023年12月07日 06時00分42秒 | -ノンフィクション
果樹園の作業も終わり、読書の秋ならぬ読書の冬となっております。春秋社刊の単行本で、仲道郁代著『ピアニストはおもしろい』を読みました。仲道郁代さんの演奏は、2008年の5月に、山響第189回定期演奏会の中で飯森範親さんの指揮でショパンの「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」を聴いています。また、山響の新シーズンのラスト、2025年3月に鈴木秀美さんの指揮でベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番が予定されています。そんなこともあって、たまたま目についた本書を手に取り、読み終えたところです。

本書の構成は、次のようになっています。

第1章 ピアノの子[日本編]
第2章 ピアノの子[アメリカ編]
第3章 ピアノの子[ドイツ編]
第4章 子連れピアニストがゆく
第5章 ピアニストと賢者の意思
第6章 社会の中のピアニスト
第7章 ピアニストという生物がいる
第8章 いつも心にピアノ

この中で、ピアノという楽器に触れ、ピアニストになっていく過程での日本、アメリカ、ドイツの教育と環境の特徴が興味深くおもしろい。画一的な面はあるけれど基礎をキッチリ、システマティックにたたきこむ日本、それぞれの美点、持ち味を称賛し伸ばしていく多民族社会の米国、街の生活と環境の中に音楽の歴史が息づくドイツ。なるほど、こんなふうにしてピアニストは育ったのだなあと納得、でも子連れピアニストの生活は大変そうだし、ピアニストの母について歩く子どもも大変そう。

第5章、ピアニストから見た作曲家の本質、特色のところはとても興味深く、参考になりました。モーツァルト、ショパン、ドビュッシー、ベートーヴェン、そしてシューマン。高校生のある時期に、突然、シューマンのピアノ・ソナタ第1番の世界にハマったこと。そして見つけた「クライスレリアーナ」の世界。ちょっと不器用なシューマンの世界に共感するところは、なんだか私も遠い昔を思い出し(*1)そう(^o^)/

こんど、山響と共演する予定のベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番については、第6章255ページで

エドウィン・フィッシャーかどなたか大家が、この曲については「最初のソロを弾いた後、オーケストラの演奏の間ずーっと、自分がいかに下手に弾いたかを反芻させられるからとてもつらい」とどこかに書いておられた。(同感だ!)

とありますが、いやいや、古い歴史の残る山形で温泉に入り美味しいものを食べ、アットホームで前向きなオーケストラと包容力のある聴衆と共に演奏会に臨めば、きっと幸福な気分が味わえますって!



その点はボクが保証します、って李白も寝言で言ってます(^o^)/

(*1): シューマン「ピアノ・ソナタ第1番」を聴く〜「電網郊外散歩道」2007年12月
(*2): ピアノの調律が終わると響きが格段に良くなる〜「電網郊外散歩道」2023年10月


コメント (2)

「ルームシューズで足元を暖かく」計画

2023年12月06日 06時00分58秒 | 料理住居衣服
我が家は築250年くらいの古民家をリフォームしたもので、最近の新しい住宅のように床暖房の設備はありません。冬季間、温風ヒーターと寒冷地用エアコンを併用していると、部屋の上方は暖かくなりますが、床に近いところはどうしても温度が低くなり、普通のスリッパだと足元が冷えてきます。この対策として、サーキュレータの利用やレッグウォーマー、ソックスの重ね履きなどを工夫していますが、やっぱり寒いです。コタツに入ると寝てしまい、動かなくなってしまいますし、デスクの足元に足温器を出してくるのは、厳冬期は仕方がないですが、まだそこまでではないでしょうから、この時期、工夫を要するところです。

そこで考えたのは、「職場では靴をはいていたのでそれほど寒さを感じなかった」という事実です。夏場にはむれてしまうので、デスクの下ではスリッパに履き替えたりしていましたが、冬場は靴が暖かく便利でした。では、一般家庭で室内で履ける靴のようなものはないのだろうか? たしか亡母の晩年に歩行器とともに介護シューズのようなものを併用していたのだから、類似のものはあるのではないか。探してみたら、「ルームシューズ」というのがあるらしいことがわかりました。



例えばワークマンのルームシューズの場合は、保温性の高いブラックアルミを裏地に使用し、スリップしにくく洗濯が可能らしい。これは試してみる価値があるだろう、ということで、地元のワークマンに出かけてメンズ・フリーサイズ(25.0〜27.0cm)のグレンチェックを購入してきました。なるほど、たしかにスリッパよりもはるかに暖かいです。五本指付きソックスと併用し、汗でむれるのを防ぎつつ、体育館シューズのように動き回っても床を傷めることもなさそうです。ワークマンの「ルームシューズ」980円、これはヒットでした。厳冬期には足首も隠れるショートブーツ型を試してみるのもいいかもしれません。

コメント

人の声で始まるバッハ「フーガの技法」を聴く

2023年12月05日 06時00分26秒 | -室内楽
     (J.S.バッハ、Wikipediaより)

バッハの「フーガの技法」は、ある意味、不思議な音楽です。もともとはチェンバロなどの鍵盤楽器がオリジナルなのだそうですが、楽譜に演奏する楽器の指定がないために、いろいろな楽器の組み合わせで演奏されているのだそうな。だいぶ前に、廉価盤で親しんだリステンパルト指揮ザール室内管弦楽団による録音を取り上げ、記事にした(*1)ことがありますが、ときどきこの不思議な音楽を聴きたくなることがあり、見つけたのがこれ、人の声で始まる「フーガの技法」です。しかも、先日、山響定期でベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を聴いた佐藤俊介さんのお顔も見えるではないですか。そうか、たしかネーデルランド・バッハ・ソサエティのオーケストラのコンサートマスターだったんだなあ。今更ながら、再認識。

Bach - The Art of Fugue BWV 1080 - Sato | Netherlands Bach Society


うーむ、正確に言えば「人の声で始まる」だけでは正しくない。スキャット風もある「声楽が加わった」フーガの技法。管楽器だけのところもたいへん魅力的ですし、弦楽器もヴァイオリン族だけでなく、ヴィオール族というのでしょうか、ギターのようにフレットを持ち、チェロのように抱える楽器群も加わっています。長生きしたバッハの最後の作品だったかもしれません。相変わらず不思議な雰囲気を持つ音楽ですが、かなり新鮮な感じがします。

(*1): J.S.バッハ「フーガの技法」を聴く〜リステンパルト指揮ザール室内管〜「電網郊外散歩道」2010年12月

コメント

万年筆にインクを補充するのが楽しい理由

2023年12月04日 06時00分29秒 | 手帳文具書斎
少し前に「万年筆にインクを補充するのは、実はかなり楽しい」という記事(*1)を書いていますが、万年筆にインクを補充するのがなぜ楽しいと感じるのだろう? とくにインクコンバータで吸入するときは、なんだか嬉しくなってしまいます。インク瓶をひっくり返してリザーバタンクにインクを満たし、ペン先を突っ込んでコンバータのネジをくるくる回してインクを吸入すると、空っぽだったコンバータ内にインクが満たされる。ペン先についた余分なインクをティッシュペーパー等で拭き取り、試し書きするときのスムーズさは、うーむ、なんと言ったら良いのでしょうか、調べるべきことが明確になった化学実験で試薬を準備し、ピペットで少量ずつ分注するときのような気分と言ったらわかってもらえ……ないだろうなあ(^o^)/








一方で、インクを補充するたびに指を汚し、残念な気持ちになるものもあります。例えば叔父さんの遺品となったモンブランのマイスターシュテュック149がそれ。見た目は立派なのですが、最近は尾栓のところからインクが漏れるらしく、尾栓を回してインクを補充すると指が汚れます。叔父さんも長年愛用したものですし、舶来製品は一般に国産製品のような耐久性・信頼性は期待できないケースが多いので、仕方のないことかもしれません。今回、思い切って水洗いして、控えに回すことにしました。




(*1): 万年筆にインクを補充するのは、実はかなり楽しい〜「電網郊外散歩道」2023年11月

コメント

炊飯ジャーのゴムパッキンが届き、ついでにマウスパッドも新調

2023年12月03日 06時00分17秒 | 料理住居衣服
先日、量販店に取り寄せを依頼していた炊飯ジャーの補修部品(*1)、正確には負圧パッキンというものだそうですが、「届きました」と連絡があり、受け取ってきました。275円。11月29日に依頼して届いたのが12月1日ですので、3日で届いたことになります。もしかすると通販よりも早いのかもしれません。本体を買い換えようかと真剣に考えていた妻は、かなりの節約になり喜んだのか、それとも日常の道具の更新の機会をのがして残念だったのか、そのあたりは聞きそびれました(^o^)/



量販店に行ったついでに、マウスパッドが古くなっていることを思い出し、せっかくなのでエレコムのソフトレザータイプのものを購入してきました。税込1,024円。今までのものとは異なり、デスク面にぴたっと吸い付くようで、使っている間にずれたりすることがないようです。私の方は、道具が新しくなり、ちょいと嬉しい(^o^)/





(*1): 炊飯ジャーのゴムパッキンが切れたが補修部品で対応できそう〜「電網郊外散歩道」2023年11月

コメント

意欲の減退や悲観的な気分への対処は老年期の課題かも

2023年12月02日 06時00分07秒 | Weblog
人によって違いはあるのでしょうが、私たち夫婦ともに、古希の前後に意欲の減退や悲観的な気分に陥ることがありましたし、今でもときどき顔を覗かせることがあります。いわゆる「やる気が出ない」「投げやりな気分になっちゃう」状態です。これはおそらく老年期に起こりがちな神経伝達物質の分泌減少やバランスの偏りなどが背景にあるのでしょうが、一緒に暮らしていると、時としてお互いに対応に困る場合もあります。長年連れ添っている間柄でもそうなのですから、息子・娘や若い夫婦が同居していたりしたら、若い世代にとってはなんとも鬱陶しくウザい面が強く感じられてしまうことでしょう。三世代同居率全国第一位の山形県でも、同居の若夫婦が家を出てアパートぐらしを始めたなどというケースを耳にすることがありますが、ありうることだろうなあと思います。



これらの、老年期の意欲の減退や悲観的な気分をうまくやり過ごし、平安な関係、状態に戻すには、おそらく理解と忍耐、あるいはお天気の良い日には太陽の光を浴びて一緒に畑で労働をするというようなことが大事になるのだろうと思います。

コメント

WindowsデスクトップPCを注文する〜サブノートはLinuxへ

2023年12月01日 06時00分37秒 | コンピュータ
今年、古いノートPCを一斉に処分(*1)しましたので、メインの Linux デスクトップは別として、 Windows PC は10年もののサブノート ThinkPad E130 が1台だけになってしまいました。ところがこのサブノート、Windows 8 の頃、2013年に購入したものですので、Windows 10 にしてから動作がどんどん重くなり、今ではとても実用的とは言えないレベルです。これを見切って Linux だけにするということも考えましたが、これまでずっと異なるOSを並行して使うやり方を踏襲してきましたので、やはり Windows 11 に更新しておきたいところです。目安としては、メモリ不足が緩和され、普及型のPCで16GBの製品が出てくる頃と考えていました(*2)が、世間がブラックフライデーと騒いでいいた頃、hp(ヒューレットパッカード)社の広告でベーシックなタイプのデスクトップがメモリ16GBで売り出されているのを見つけ、ポチッと申し込みました。もしかしたら在庫一掃セールかな(^o^)/

hp Slim Desktop S01-pF3030jp エントリーモデル
 OS: Windows 11 Home インテル Core i3-13100 プロセッサ
 メモリ: 16GB 256GB SSD 無線: IEEE 802.11a/b/g/n/ac
 DVDライタ
  ▲10,881円 で 税込 67,830円

だそうです。うーむ、外観はいかにも実用一点張りのビジネスマシンだな、こりゃ。でも、リビングのPCデスクの隅っこに押し込むには別に構わないでしょう(^o^)/



ほとんどメインの現行Linux機と変わらないようなレベルのスペックですが、HDD でなく SSD になることと、無線を内蔵というあたりが進歩でしょうか。到着したらリビングに置き、インクジェットプリンタに接続、さらにミニコンポにつないで音楽再生できるようにしたいところ。旧型 ThinkPad E130 は、Linux を導入してもう少し利用できるかな。

(*1): 今回壊れたものを含め計4台のノートPCを処分する〜「電網郊外散歩道」2023年10月
(*2): パソコン更新の考え方とタイミング〜「電網郊外散歩道」2023年5月

コメント (4)

姉崎等・片山龍峯『クマにあったらどうするか』を読む

2023年11月30日 06時00分59秒 | -ノンフィクション
ちくま文庫で姉崎等・片山龍峯著『クマにあったらどうするか』を読みました。帯に「アイヌ最強のクマ撃ちが残した最高のクマの教科書」とあるように、アイヌ民族最後の狩人である姉崎等さんの語りを片山龍峯さんが聞き書きの形でまとめたもののようです。同じく帯に「遭遇しないための注意から組み伏せられても生き延びる手段まで」とあるとおり、クマ地域に済む人にとっては貴重な教科書的存在の本かもしれません。2014年に初刷が出ているようで、私が入手したのは2020年刊行の第13刷です。増刷を重ねていることからもわかるように、たいへん興味深い内容でした。

本書の構成は、

プロローグ クマが私のお師匠さん
第1章 こうしてクマ撃ちになった
第2章 狩人の知恵、クマの知恵
第3章 本当のクマの姿
第4章 アイヌ民族とクマ
第5章 クマにあったらどうするか
第6章 クマは人を見てタマゲてる
第7章 クマと共存するために
第8章 クマの生きている意味
エピローグ クマに組み伏せられても生きのびるには

というものです。個人的に興味深かったところを備忘録ノートに要約したものを一部ご紹介すると、こんなふうになります。

  • クマは本来は里山の動物である。高山は生育には不適。
  • 主食はドングリ類。雪の上でも走る速さは60km/hは出せる。
  • クマは冬眠前に発酵しない枯れた素材を食べて止め糞=腸内にコルク栓をした状態で冬眠する。
  • 春一番のフキノトウやアマニュウの葉を食べてガスを出させ、止め糞をポンと出してから徐々に食べ始める。
  • クマが交尾をする場所は水飲み場とか比較的平らな山で動物の集まりやすい場所。6月頃、発情期になると鳴いて歩く。
  • クマが子どもを産むのは冬眠中の巣穴の中。
  • 子グマは三歳まで親と一緒に行動して学習する。二歳までの子グマが親とはぐれると、山へ戻る力はない。
  • クマはやたらと人を襲う動物ではない。多くのクマは、例えば大木を切り倒せる人間は怖いものだと学習している。
  • 山のルールを知らない一般の人間が山に入り、残したゴミや残飯を通じてクマが人間社会を認識する。
  • 人を殺したクマは、人を襲った現場からあまり離れない。一度人間を食べたクマは変貌し、人間をもう餌として考える。人を襲ったクマは次も必ず人を襲うので、殺すしかない。
  • 植林により針葉樹林が増え、ブナ、ナラ等の広葉樹林が減少。さらにヘリコプターによる広域防除で訪花昆虫が減少し、花が咲いても受粉できずドングリ類の実がならない。クマにとっては、山が死んでいる。

うーむ。クマを射殺することに電話で抗議する人たちに賛成する気にはなれませんが、また一方で駆除すればよいという単純な問題ではなさそうです。アイヌの伝承にあるとおり、この世の生物には必ず何らかの役割があり、役割のない生物はいないのだから、生態系のバランスを考えればクマも増え過ぎたり減りすぎたりするのはよろしくない。しかし、里山が衰退した反面、一般の人が無防備に山に入るようになり、クマと人間の境界が重なるようになってきつつある現在、家畜や農作物を食べ慣れ、人間を怖いと思わず、弱い老人や子どもの味を覚えてしまったクマはやはり撃ち殺すしかないでしょうし、人間の方もクマの領域に無防備に入ることを遠慮する必要があるのでしょう。



本書を読んで、あらためてわかったことがありました。それは、同じ東北地方でも、秋田とか山形とか、日本海側ではクマの出没の話題をよく聞きますが、南東北の太平洋岸、例えば宮城とか福島東部ではあまり聞きません。これはやはり、エサとなるドングリ類、特にブナの実が実るブナ林の広がりに関係するのではないか。森林限界の低い北海道ではミズナラ等の混合林、西日本の場合は常緑のドングリ類になるのでしょうが、東北地方と言えば豊かなブナ林が特徴ですので、ついそう考えてしまいます。


 (林野庁、ブナ林のマップより)

 (環境省、クマ出没状況マップ)

ブナ林は、同じ東北地方でも日本海側に発達し、南東北の太平洋側にはあまり発達していません。おそらくは積雪量に関連し、冬、早く積雪に覆われる日本海側ではブナの実が雪の下に守られ、発芽する割合も高いために、樹林の更新も可能なのでしょう。ところが積雪の少ない太平洋側では、ブナの実はネズミやリス等の小動物に食われてしまい、発芽してブナ樹の世代交代ができにくいため、ブナ林が発達しにくいのではなかろうか。

そのように考えると、日本海側=積雪=ブナ林の発達=クマの生息という構図が見えてくるように思います。

コメント

炊飯ジャーのゴムパッキンが切れたが補修部品で対応できそう

2023年11月29日 06時00分41秒 | 料理住居衣服
我が家の炊飯ジャーは、タイガー社の JPC KS シリーズの製品です。6〜7年前に購入して以来、毎日使っていますので、少しずつ不具合も出てきています。先日、妻が内ブタにあるゴムパッキンの足の片方が切れてブラブラしているのを見つけました。また本体を新たに買い換える必要があるのかと嘆いていましたので、念のため製品名で検索してみました。

タイガー 炊飯ジャー JPC KS

すると、どうやら蒸気を逃がすとともに圧力が下がるのを防ぐ「負圧パッキン」というゴム弁らしいです。幸いに、かなりの同社製品に共通に使われているものらしく、補修部品として入手は可能なようです。同社の補修部品センターからネット購入することも可能なようですが、念のため購入店で見てもらい、確かめたほうが良いだろうと思い直し、量販店へ。




店の人に確かめてもらったら、確かに負圧パッキンで間違いなく、補修部品番号も正しかったので、そのまま取り寄せてもらうことにしました。一週間ほどで届くそうです。

で、その間のご飯はどうするのか。これは、私が単身赴任のときに使っていた3合炊きのコンパクトな炊飯ジャーをもう一度引っ張り出し、再登場となりました。うーむ、懐かしい!

コメント (2)

農協のシステム改編により購買代金請求書の項目が「読めない」事態に

2023年11月28日 06時00分19秒 | 週末農業・定年農業
当地の農協のシステム改編にともない、10月から様々な伝票の様式が変わりました。先年、複数の地区農協が合併統合していますので、各支店の帳票類が統合改編されるのは理解できるのですが、それにしても文字が小さすぎて、購入した品名が虫眼鏡なしにはとても読めないのです。

旧請求書の品名:10.5ポイント(約5mm角)
新請求書の品名: 7 ポイント(約2.3mm角)

おそらくは仕様書に基づいてどこかの業者に発注しているのだろうと思いますが、仕様を決める際に、1ページあたりの品目数を枠決めして、その寸法に入るように業者側が文字のポイントを設定したのだろうと思います。しかし、これは間違いだろう。

旧請求書の品目数:18、セルの高さ:8mm、セル幅:55mm
新請求書の品目数:19、セルの高さ:8mm、セル幅:45mm

このように、消費税の区分(8%対象と10%対象)など記載行数が増えているのに品目数も増やしていて、なおかつセル幅も狭めている。文字のポイント数を小さくとったのは、おそらくそのあたりが原因なのでしょう。これは、増えた項目である取扱支店名を略号にするなどの対応をとれば、従来の幅を確保できたはずです。

もしかしたら、「求められた仕様書通りに作りました、文句あるか」という専門業者に対し、注文主側が文句をつけられない状態になってしまったのでしょうか。せめて仕様書の方で「従来の帳票と同程度の視認性を確保すること」くらいの項目を入れていれば、こんな事態にはならなかったでしょうに。

一応、農協の支店の窓口に改善をお願いしたい旨を申し入れましたが、果たして担当部署まで届くかどうか。それ以前に、決済責任者がこの文字の大きさでよく認めたものだと不思議です。もしかしたら、自分はシステム系は苦手だからと若い人に丸投げした? なんだかその辺が真相のような気がしないでもない(^o^;)>poripori


コメント (2)

気温と衣類の選択の大まかな目安は

2023年11月27日 06時00分51秒 | 料理住居衣服
このところ、急激に寒さが実感されるようになりました。今までの衣類の選択では寒さがこたえます。これは冬用の防寒衣類に切り替えていかなくてはなりません。そういえば、若い頃はまだ我慢がききましたので無理をして風邪を引く傾向がありましたが、最近は無理せず我慢せず、寒いときにはすぐに暖かい格好をするようになりましたので、風邪を引く頻度も減ってきたような気がします。

ところで、雪国での気温と衣類の選択の大まかな目安は;

  • 気温が30℃を超える日には、通気性の良いTシャツ、短パン、足首が出る短い五本指ソックス
  • 気温が25℃を超えると半袖、薄手のズボン、足首が出る短い五本指ソックス
  • 気温が20℃を超えると上着を脱ぎ、長袖ワイシャツにカーディガンやベスト等で調節、普通丈の五本指ソックス
  • 気温が15℃〜20℃の範囲では上着を着て秋冬用衣類で寒暖を調節
  • 気温が15℃を下回ると暖房を入れ、セーターが必要になる。足元の防寒はレッグウォーマー
  • 気温が10℃を下回ったら外着はトレンチコートやアノラック等の防寒着が必須、帽子、手袋、マフラー等
  • 気温が零下の真冬日の外出には、厚手の下着に防寒性能の高いシャツやセーターを着て、ソックスも五本指付きソックスに厚手の冬用を重ね履き、モコモコの防寒アノラックに耳あてつきの帽子、防寒手袋、防寒靴

というようなところでしょうか。

ただし、雪かきで体を動かしたりスキーをしたりするような場合には、あまり防寒性能ばかりを重視すると、汗をかいてひどいことになりますので、暖かい室内で薄着になって、防風防寒衣を着て外に出ます。体を動かして汗をかいたら暖かい室内に戻り、首筋の汗をドライヤーで乾かし、暖房の前で下着も着替えてしまいます。

さて、季節は晩秋を過ぎ、すでに冬に入っているようです。車のタイヤ交換も済ませていますし、除雪機も引っ張り出し、燃料を給油し試運転を行っています。昨日は、お風呂等の給湯器まわりの雪囲いも終わりました。あとは植木類の雪囲いが残っています。



写真は、いただきものの名古屋「一口ういろ」です。上品な美味しさで、すっかりファンになりました。大事に食べて、昨日、最後の一個をいただいたところです。

コメント

果樹農家の冬支度〜動力噴霧機を修理し来年の稼働に備える

2023年11月26日 06時00分41秒 | 週末農業・定年農業
昨日、11月25日に当地では初雪が降りました。とは言うものの、予報とは裏腹にちらほら粉雪が舞う程度で、降った中には入らないくらい。むしろ、風が強く吹き荒れた寒い一日でした。

そんな中で、農協の農機センターに依頼していた動力噴霧機、丸山製作所の MS-410 の点検修理が完了したとの連絡が入り、軽トラックで受け取りに行ってきました。エンジン部は大丈夫ですが、調圧ダイヤルの横、余水切り替えレバーの軸が折損していて、圧力がうまく伝わらない状態だったようです。




中央の上向きの赤いレバーがそれで、部品を交換し、保守点検、冷却水 LLC を交換して完了とのこと。これで、来年も安心して使えます。むしろ、今年の夏以降のサクランボや桃の防除の際に、樹のてっぺんまで噴霧できなかった理由がようやくわかりました。なんだかずいぶん早く落葉したなあと思っていましたが、たぶん収穫後の褐色穿孔病対策等の薬液が高い枝の葉まで届いていなかったということでしょう。

亡父の残した農業機械が作動するうちは修理して使い、年齢相応に少しずつ規模を縮小しながらもなんとか果樹園を維持し、親戚友人知人に我が家の果物を届けたいものです。動力噴霧機、乗用草刈機、高所作業台車、それに軽トラック、これが我が家の果樹園管理の四点セットですが、軽トラックは車検整備でまずは大丈夫、乗用草刈機はまだ新しいし、動噴が快調であれば果樹園管理はできる。高所作業台車は、これから足腰が弱くなることを思えば安全確保の点で重要になってくるでしょう。高所作業台車も作業小屋に格納し、地下水組み上げポンプも水抜きをして、冬支度の一つが完了しました。

コメント

今年の備忘録ノートは残り20枚(40頁)になった

2023年11月25日 06時00分32秒 | 手帳文具書斎
2023年11月の下旬も後半に入り、今年も残すところあと40日を切っています。ダイアリーは順調に記録してきており、ツバメノートに書き留めている備忘録も、今年二冊目が残り20枚、40ページになりました。A5判A罫100枚のノートが2冊ということは、目次を含めればおおむね400頁近くを使う計算になります。以前、スケジュールとダイアリーを統合する前は、備忘録ノートになんでも記録するような使い方だったので、ツバメノートを3冊も使うようなハイペースだったことを思えば、だいぶ落ち着いてきているようです。



もう一つ、最近は備忘録ノートに新聞等の切り抜きを貼り付けることが増えています。山響50周年の連載あたりが典型的な例ですが、その他にも雑多なメモや切り抜きを貼り付けることが増えて、備忘録ノートが少々太り気味です。ただし、今のところまだ手書きのページが主なので、太り気味とは言ってメタボの段階には至っていないようです(^o^)/




来月になって、年越しの準備などもできるようになったら、備忘録ノートを新調し、ダイアリーも新年への引継ぎをしましょう。朝はまだ日差しがあるけれど、今日の天気予報は雪。いよいよ冬です。

コメント

柿とサニーレタスとカニカマのサラダを作ってみる

2023年11月24日 06時00分14秒 | 料理住居衣服
渋抜きをしていた柿が美味しくなりましたので、せっせと食べています。昨日は、お昼にこの冬に作った「柿と生ハムとモッツァレラチーズのカプレーゼ」を思い出し、柿を使った簡単なサラダを作ってみました。

【材料と準備】(2人前)
 渋抜きをした柿 1個を6〜8等分にしておく
 サニーレタス  1〜2枚 食べやすい大きさにちぎっておく
 カニカマ    適宜 食べやすくほぐしておく
 オリーブオイル、レモン汁、塩コショウ 適量
 パセリ  少々

本当は、生ハムとかモッツァレラチーズなどがあるとよいのでしょうが、あいにく冷蔵庫にはなかったので、カニカマを使ってみました。柿は売るほどあるし、サニーレタスとパセリは裏の畑から取ってくるだけです。要するに問題は動物性タンパク質なのだな(^o^)/



作り方と言っても、要するに混ぜ合わせるだけ(^o^)/



一応、見た目はまあいけるんじゃないでしょうか。味の方は、生ハムとモッツァレラチーズの組み合わせには負けますが、そこそこ美味しい。知らずに食べたら、けっこういける方かも。



写真は、朝食の残りの炊き込み五目おこわ等にサラダを追加しただけのお昼ですが、けっこうボリュームがあって、おなかがいっぱいになりました(^o^)/



(*1): 柿と生ハムとモッツァレラチーズの前菜を作る〜「電網郊外散歩道」2023年1月

コメント (2)

渋柿を甘く食べる〜今年も焼酎で渋抜きをした結果

2023年11月23日 06時00分46秒 | 週末農業・定年農業
一昨日、昨日と良いお天気に恵まれて、格好の農作業日和でした。農作業に限らず、この間にやったことは;

  • 米搗き 無人精米機で1袋(30kg)を精米
  • 冬タイヤ交換 自家用車をスタッドレスタイヤに交換
  • リンゴ防鳥ネット外し リンゴの収穫が終わったので脚立も撤収
  • リンゴ施肥 収穫後の施肥
  • 薪ストーブ使用者に連絡 伐採したサクランボ等の樹幹部を薪用に提供
  • 耳鼻咽喉科受診 アレルギー性の鼻づまり治療の定期通院

など。休み休みでしたが、けっこう動き回りました。



くたびれた午後の休憩タイムは、11月9日に焼酎で渋抜きをした平核無(ひらたねなし)柿の封を切り、味見をしてみたものです。渋いひらたねなし柿が実はこんなに甘いなんて、と驚く味。気温にもよりますが、1週間〜10日ほどで渋が不溶性のものに変わり、本来の甘みが感じられるのだそうですが、今年は仕込みが1週間ほど遅れたのと12日も過ぎてからの開封なので、カリッと固い柿ではなくしっとりと軟らか目になっています。本当は上質の緑茶でいただきたいところですが、例によってインスタント・コーヒーで。

【追記】
この記事のアクセス数がえらいことになっていたので、渋抜きの様子を過去記事からご紹介します。
「柿を収穫し、渋抜き作業を撮影する」〜「電網郊外散歩道」2012年11月
母が元気だった頃、こんなふうにするんだよと教えてくれたやり方でした。

コメント (2)