電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

Preppyは細字に限る?

2018年08月31日 06時04分03秒 | 手帳文具書斎
プラチナ万年筆の新製品「プロシオン(PROCYON)」の中字(M)を入手し、プレッピーの中字(0.5)との違いに少々驚いています。プロシオンの方は、少々の速書きにもなんら問題なく追従しますが、プレッピーはそうではない。ゆっくり書く分にはさほどには感じないけれど、どうもインクがじんわりと浸透してくるサインペンのようなタイプのようで、すらすらスムーズに追従するという感じではありません。細字では大丈夫なのですが、中字ではインクの消費と供給が微妙なバランスを保っているけれど、どちらかというとインクの供給がゆっくりな感じです。



写真はプレジールに付け替えたプレッピーの首軸ですが、念の為にペン先を引っこ抜き、水洗いしてみました。明らかに、サインペンの先端に金属の万年筆ペン先をくっつけたような構造で、インクの通り道はパイプ状構造ではなくて樹脂中を浸透するタイプのようです。通常の万年筆の構造とは違っているようです。

であれば、中字のプレッピーに対する不満の原因は、納得できます。どうやら、私が満足できる程度のインクフローを確保するには、プレッピーは細字に限るとしたほうが良さそうです。たしかに細字のプレッピーでは、チープさは感じても、さほど不満を感じたことはありません。

では、徹底的に水洗いした中字のプレッピーはどうしよう? うーむ、プロシオンに付録のミクサブルインクのような、各種染料インクの実験用かな(^o^)/

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プラチナ万年筆の新製品「プロシオン」を八文字屋本店で発見

2018年08月30日 06時03分28秒 | 手帳文具書斎
少し前になりますが、たまたま立ち寄った山形市の八文字屋本店で、プラチナ万年筆の因縁の(*1)新製品「プロシオン」を発見し、試筆させてもらいました。パイロットのブルーブラック・インクを付けて渡されたシトロン・イエローの中字で、しばらく試し書き。書き味はなかなか良さそうでしたので、購入してきました。





自宅に戻り、不満の多かった中字のプレッピーからコンバータを引っこ抜き、プロシオンにセットして、プラチナ古典ブルーブラックであれこれ書いてみました。ねじ式のキャップはスリップシール機構が導入されているとのこと。ペン先はステンレスで、見た目はプレッピーのものを流用したように錯覚してしまいそうですが、よく観察すると全体に一回り大きい上に、絞り方も違っているようです。プレッピーと大きく違うのはペン芯で、インクを吸入する穴が先端部に開いているだけでなく、構造がまるで違います。単純な廉価万年筆ではなくて、けっこういろいろと新機軸がある製品のようです。





コンバータをセットするとき、あまりにもするりと入ったので、まだ入っていないのではないかと勘違いしてしまいました。ああ、ちゃんと入っているんだとわかって一安心。プレッピーの書き味とは意外なほど違いがありました。素材は同じステンレスでも、ペン先の厚みや絞り方、ペン芯の構造などに根本的な違いがあるようで、同じインクを使っていてもインクフローが全然違います。乾燥しやすい「カクノ」と書き味を比べても、握りの位置の問題を除いてはプロシオンが勝ります。

キャップのねじは、少ない回転でピチっと閉まるようで、何度もクルクルと回す必要はありません。また、当然のことですが、筆圧をあまりかけなくてもスラスラと字を書くことができます。ワタクシ的には、握る部位がばっちりネジにあたってしまうのですが、コクーンのような極端な段差(*2)ではないので、まずは許容範囲でしょう。その点では首軸がもう少し長くても良かったとは思いますが、そうすると重心の位置が変わってしまうでしょうから、なかなか難しいものです。



全体的に、古典ブルーブラックを常用でき、乾燥しにくい中字のペンをようやく確定できた感じです。

(*1):プラチナ万年筆「PROCYON」は注文不可だった〜「電網郊外散歩道」2018年8月
(*2):パイロットの万年筆「コクーン」を水洗いし待機組に編入〜「電網郊外散歩道」2014年10月

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近所の親族の入棺に立ち会う

2018年08月29日 06時04分17秒 | 季節と行事
ご近所の親族で不幸があり、報せをうけました。まずはとりあえず駆けつけて、喪主と段取りを打合せ。差配役もだいぶ慣れてきたとはいうものの、いざとなると不明な点が少なからずあります。ほぼ同世代の喪主の脇で助言役をつとめましたが、適切なアドバイスができたかどうか。これまでの資料のうち、システム手帳にコンパクトにまとめておいたものが役に立ちました。単純に帳場役だけならば手慣れて来ましたが、差配役となるとその立場になる機会も少なく、すっかり忘れています。まずはよく思い出して、遺族に不都合がないようにしなければいけません。ブログ記事(*1,*2)も、何かと思い出す手助けになります。

(*1):初めて葬儀の差配をして感じること〜「電網郊外散歩道」2015年5月
(*2):ご近所の親族の奥さんの葬儀を準備する〜「電網郊外散歩道」2016年8月

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山形でのアフィニス音楽祭に思う

2018年08月28日 06時05分12秒 | クラシック音楽
バルトークの「管弦楽のための協奏曲」というプログラムを引っさげて、飯森範親さんが山響の常任指揮者に登場して以降、様々な工夫や改革が試みられて来ました。その一つが、2010年から始まったアフィニス音楽祭の山形開催(隔年)でしょう。



当時は、東北芸工大の学生さんたちが歓迎のオブジェを作って文翔館前を飾ったりして知名度を高めることに努めていましたが、回を重ねるごとに浸透していきました。私が聴くことができた演奏会は、

■2010年
 合同オーケストラ演奏会 R.シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」他
 室内楽演奏会 モーツァルト:弦五第2番、シューマン:「ピアノ五重奏曲」他
■2012年
 定年退職の年度、猛烈に仕事が忙しい時期で、参加の記憶無し。
■2014年
 合同オーケストラ演奏会 シューベルト:交響曲第5番 他
 室内楽演奏会 R.シュトラウス:メタモルフォーゼン 他
■2016年
 合同オーケストラ演奏会 ハイドン:交響曲第90番 他
 孫たちが帰省して室内楽演奏会はパス。
■2018年
 合同オーケストラ演奏会 プロコフィエフ:組曲「ロメオとジュリエット」他
 室内楽演奏会 ドヴォルザーク:ピアノ五重奏曲、シューベルト:八重奏曲 他

というものでした。



やっぱり、街の中で、生活に寄り添う形で開催される音楽祭でないと、老若男女が帰りにちょいと参加するような形は難しいです。その意味では、文翔館とテルサを本拠としたのは正解というか、ありがたい。もし、アフィニス終了後に新たな音楽祭が企画されるのであれば、やはり人々の生活に寄り添う形で計画してもらえるといいなあ、と思います。

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アフィニス音楽祭2018合同オーケストラ演奏会を聴く

2018年08月27日 06時02分20秒 | -オーケストラ
土曜日の午前中、草刈りの最中に雨に降られてずぶ濡れになり、翌日も土砂降りの雨となった日曜の午後、楽しみにしていた「アフィニス音楽祭2018」合同オーケストラ演奏会に出かけました。山形交響楽団とアフィニス祝祭管弦楽団の合同演奏会で、開場は山形テルサホールです。

プログラムは、

  1. R.シュトラウス 交響詩「ドン・ファン」Op.20
  2. プロコフィエフ 交響曲第1番ニ長調Op.25「古典交響曲」
  3. プロコフィエフ 組曲「ロメオとジュリエット」Op.64(抜粋)

というものです。ふだんの山響の編成ではなかなか実現が難しい曲目もありますので、こうした合同オーケストラ演奏会は、たいへんありがたい良い機会です。

第1曲、交響詩「ドン・ファン」です。今回、入手出来た席は1Fの前方右側ですので、ステージの全容はわかりにくいのですが、いわゆる10型編成、ステージ向かって左側から第1ヴァイオリン(10)、第2ヴァイオリンも多分(10)、チェロ(8)、ヴィオラ(8)、コントラバス(4)の10-10-8-8-4の弦楽セクションに、木管、金管、ティンパニが加わりますが、各パートの人数は不明。コンサートマスターは、今回の講師の一人、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団でコンサートマスターをつとめたヘンリック・ホッホシルトさんです。指揮は秋山和慶さん。出だしから堂々たるシュトラウス・サウンドで、ほんとに気持ちいい。オーケストラの醍醐味だなあと思っていたら、これはまだ序の口でした。

第2曲、プロコフィエフの古典交響曲。ぐっと編成を絞って、6-6-5-5-2 の弦楽セクションに、Fl(2),Ob(2),Cl(2),Fg(2),Hrn(2),Tp(2),Timpで、指揮者なしでの演奏です。コンサートマスターは赤いネクタイをしめた川崎洋介さん。第1楽章のはずむようなリズム、華麗な音や、第2楽章のファゴットの存在感など、この曲の魅力を存分に味わいました。



第3曲は、組曲「ロメオとジュリエット」Op.64から8曲を抜粋したもので、その内容は、

  1. モンタギュー家とキャピュレット家
  2. 少女ジュリエット
  3. 踊り
  4. 仮面
  5. ロメオとジュリエット
  6. アンティーユ諸島から来た娘たちの踊り
  7. タイボルトの死
  8. ジュリエットの墓の前のロメオ

というものです。
楽器編成は、目視で確認できませんので推測ではありますが、たぶん10-10-8-8-4の弦楽セクションに、Fl(3:うち1はピッコロ?)、Ob(3)、Cl(4)、Fg(3:うち1はコントラファゴット)の木管、Hrn(5)、Tp(3)、Tb(3:うち1はバストロンボーン)の金管、Timp.とPerc.とPfとHrp、かな? コンサートマスター席には音楽監督の四方恭子さんが座り、その隣には山響の犬伏亜里さん。ホッホシルトさんは第4プルトのセカンドに、川崎さんは第2ヴァイオリンのトップで、その脇には山響の中島光之さん、という具合。ステージいっぱいに楽員が乗ると、音が出る前からなんだかワクワクと期待感が高まります。
当方、プロコフィエフの音楽は大好物で、「ロメ・ジュリ」と略称される組曲もその一つです。「モンタギュー家とキャピュレット家」では、地鳴りのような低音にしびれますし、「少女ジュリエット」の可憐さや「ロメオとジュリエット」の響きの純度も、「タイボルトの死」の迫力も、秋山和慶さんの指揮する音楽に合わせて思わず体が動きます。うん、久々にプロコフィエフを徹底的に存分に聴きたくなったぞ(^o^)/

終演後、田舎の我が家へ車を走らせながら、手持ちのプロコフィエフのCDのあれこれを思い浮かべておりました。山形でのアフィニス音楽祭が今年で終わるのは残念だけれど、これまで楽しんで来れたこと、関係者の皆様に心から感謝したいと思います。

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人間ドックで指摘された項目の精検の結果は

2018年08月26日 06時01分14秒 | 健康
先の人間ドックで指摘された項目、特に精密検査を要するとされた血液像について、結果の説明を聞いてきました。

  • 白血球数、赤血球数、血小板などは、きちんと基準内におさまっており、問題なし。
  • 血色素、ヘマトクリット値も問題なし。
  • エオシンで染まりやすい好酸球がやはり多くなっている。基準範囲1.0〜5.0%のところ、9.0%と、基準値を超えている。
  • ただし、白血球数が正常で、CRP(*1)値が0.03mg/dLと低いので、臓器の炎症というよりはアレルギーが考えられる。
  • 実際、免疫グロブリンIgE値が455とやや高めで、アレルギー(*2)が考えられる。
  • 日常生活では、アレルゲン回避と観察がポイントになるでしょう。

とのことでした。

なるほど。説明を聞き、自宅でネットで再確認して、あらためて納得です。アレルギー性鼻炎といい気管支喘息といい、様々なお薬の禁忌の状況といい、いずれもアレルギー由来のものです。こういうふうに、自分で調べて再確認できるという点で、インターネットはありがたいものです。

写真は、今年は頑張って摘果したプルーン。順調に育っています。収穫適期は、川中島白桃が一段落した、九月中旬あたりかな。

(*1):CRP〜検査項目
(*2):アレルギーを知ろう

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昨年の今頃は

2018年08月25日 06時01分51秒 | Weblog
昨年の今ごろ何をしていたかを思い出してみましたが、ほとんど記憶がありません。備忘録を開き、また昨年のブログ記事を眺めているうちに思い出しました。そういえば、老母が心臓の大動脈弁を手術し、退院してようやく自宅に戻ってほっとしていたら、伯母さんが亡くなったということで葬儀があったりして、なんだか身辺があわただしい夏だったようです。

お天気の方も、昨年はずいぶん涼しい夏だったようで、今年とは全然違います。今年は、命に関わる「危険な暑さ」という表現を何度聞いたことか。あまりといえばあまりの違いではないでしょうか。

そうそう、某公共図書館に登録し、NAXOS Music Library を利用し始めたのも、昨年の8月からでした。現在も便利に利用していますが、逆にCDやLP等の媒体の長所も理解できました。

さて、今日は久々に予定のない週末です。

  • 昨年までのモモの出荷実績を調べ、箱やモールドなど必要な出荷資材を農協から購入
  • ひざ上まで伸びた草刈りをして収穫作業の足場を確保
  • 収穫開始〜まで行けるかな?

暑さもまだまだ続きそうです。朝晩に作業をして、日中は昼寝をしたいと思います(^o^)/

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モンブラン・マイスターシュテュック149の尾栓ねじからインク漏れ

2018年08月24日 06時01分57秒 | 手帳文具書斎
叔父の遺品にいただいたモンブラン・マイスターシュテュック149のインクがなくなりそうでしたので、プラチナ古典ブルーブラック・インクを補充しました。インク溜に首軸をつっこんで吸い上げ、ティッシュペーパーで拭き取って安心していたら、なんだか手が青い(^o^)/

よく見ると、尾栓ねじのところから、じんわりとインクが漏れているのでした。これは困った! すぐにティッシュで拭き取り、手も洗って対処しましたが、いろいろ新しいペンなどに興味を示したことに拗ねたのかな(^o^)/

まあ、しばらくは携帯ペンケースから外し、自宅のデスク専用にして様子を見ることにしましょう。しかし国産製品はトラブルが少ないです。経年劣化が早い部品を使っていないということでしょうか。

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アフィニス音楽祭で室内楽演奏会(1)を聴く

2018年08月23日 05時48分40秒 | -室内楽
平日の夜、仕事帰りに夕食を済ませ、文翔館議場ホールに向かいました。開場は18時30分でしたが、のんびり食事をしていたせいか、危うく開演に間に合わなくなるところでした。いつものシューボックススタイルの座席配置ですが、さすがに席の数が多く、ほぼぎっしり埋まっています。また、音楽祭の参加者の方々も混じっているのでしょうか、お客様の顔ぶれが随分と国際的です。

当日のプログラムは、

  1. ドヴォルザーク ピアノ五重奏曲 イ短調 Op.81
  2. モーツァルト  ディヴェルティメント第9番 変ロ長調 K.240
  3. シューベルト  八重奏曲ヘ長調 Op.166

というものです。

第1曲:ドヴォルザークのピアノ五重奏曲は、
 第1ヴァイオリン:川崎洋介(音楽監督、オタワ・ナショナルアーツセンターorchコンサートマスター)
 第2ヴァイロイン:高和雅(広島交響楽団)
 ヴィオラ:太田玲奈(群馬交響楽団)
 チェロ:石原まり(九州交響楽団)
 ピアノ:居福健太郎(東京芸術大学非常勤講師)
というメンバーです。フィナーレで、しだいにテンポが速くなるような、舞曲のような要素も感じました。

第2曲のモーツァルトは、プログラムには
 オーボエ1:マーテン・デッカース (ケルンWDR放送響首席)
 オーボエ2:佐竹真登 (日本フィル)
 ホルン1:高橋将純 (大阪フィル)
 ホルン2:岡本和也 (山響)
 ファゴット1:ハンノ・デネヴェーク (シュトゥットガルト放送響首席)
 ファゴット2:皆神陽太 (東京シティフィル)
の6人しか書いてありませんでしたが、実際はコントラバスが加わっていました。たぶん、講師の一人、
 コントラバス:イェルク・リノヴィツキ (リューベック音楽大学教授)
でしょう。モーツァルトらしく楽しい音楽。オーボエとファゴットというのは、どことなくひょうきんなものを感じます。

第3曲、シューベルトの八重奏曲。
 Vn1:四方恭子 (音楽監督、兵庫県立芸文センター管コンサートマスター)
 Vn2:宮崎美里 (広島響)
 Vla:福田幸子 (ザ・カレッジオペラハウス管)
 Vc:原悠一  (中部フィルハーモニー響)
 Cb:本山耀佑 (都響)
 Cl:川上一道 (山響)
 Hrn:パウル・ファン・ツェルム (ケルンWDR放送響首席)
 Fg:大内秀介 (日本フィル)
久々のナマ八重奏曲です。2010年4月にパストラーレ室内合奏団で聴いて以来8年ぶりです。CDでは持っていないし、古いLP、パスカル弦楽四重奏団にジャック・ランスロとポール・オンニュらが加わった、1961年の録音で聴くしかないものですから、こうして生で聴けるのは嬉しいものです。

19時に開演して終演は21時20分ころだったでしょうか。田舎の我が家への帰路は車の通りもぐっと少なくなり、ようやく30度を下回った気温が多少涼しく感じられた夜でした。

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アフィニス音楽祭の演奏会チケットを入手する

2018年08月22日 06時02分30秒 | クラシック音楽
先日、外出のついでにアフィニス音楽祭の演奏会チケットを購入してきました。仕事の都合もありますので、平日は今日22日の室内楽演奏会1のみ。26日(日)のオーケストラ合同演奏会のほうは、山響定期会員ですので、割引になりました。それぞれのプログラムは、

  • 8月22日(水) 19:00 文翔館議場ホール
     ドヴォルザーク ピアノ五重奏曲 イ短調 Op.81
     モーツァルト  ディヴェルティメント第9番 変ロ長調 K.240
     シューベルト  八重奏曲ヘ長調 Op.166
  • 8月26日(日) 16:00 山形テルサホール
     R.シュトラウス 交響詩「ドンファン」
     プロコフィエフ 交響曲第1番 ニ長調 Op.25 「古典」
     プロコフィエフ 組曲「ロメオとジュリエット」Op.64 (抜粋)
      指揮:秋山和慶

というものです。室内楽演奏会でドヴォルザークのピアノ五重奏曲やシューベルトの八重奏曲をまた聴くことができるのは嬉しいし、R.シュトラウスの管弦楽作品などは、合同オーケストラ演奏会などの機会がないと、山響の規模ではなかなか取り上げるのは難しいでしょう。また、プロコフィエフの「ロメ・ジュリ」を、たとえ抜粋であっても、ナマで聴けるというのは大きな喜びです。期待を持って、今日の、今週の仕事を乗り切りたいものです。

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老年の孤独は心を蝕むのか

2018年08月21日 06時02分40秒 | Weblog
独居老人でもボケる人とボケない人がいます。人付き合いが上手で、ご近所と仲良くやっている人は、どうもあまりボケないみたい。引きこもってお付き合いもない独居老人は、ホケやすいみたいだと感じます。

定年退職後の最大の危険は、お金ではなく孤独だと聞いたことがあります。若者の孤独は、まだ未來を夢見ることができますが、老年の孤独は心を蝕むのかもしれません。現役時代のようにあまりに多忙なのも困るけれど、過度に引きこもり、孤独なのもよろしくないのでしょう。つい仙人生活に憧れがちな当方は、充分に心しておかねば。

写真は、タテハチョウの仲間。羽の裏面の模様から見て、ヒメアカタテハか。
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【業務連絡】川中島白桃のご注文について

2018年08月20日 20時16分10秒 | 週末農業・定年農業
川中島白桃の収穫の時期が近づきました。週末に自宅裏のほうは草刈りを済ませましたが、もう1カ所の園地の草刈りと、農協へ出荷する資材等の準備はまだこれからです。思い切った摘果が遅れがちでしたので、例年よりもやや玉が小さめに感じますが、雨が少なかったために苦味成分の上昇は抑制され糖度は確保できるでしょう。収穫時期を少し遅らせることで、なんとか例年通りにもっていきたいと皮算用しています。



今年、サクランボのご注文をいただいた方で、川中島白桃も送ってほしいという方がおられましたら、メールでお問い合わせください。メールアカウントは、@nifty.com のほうへお願いします。



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乃南アサ『六月の雪』を読む

2018年08月20日 06時03分53秒 | 読書
文藝春秋社の単行本で、乃南アサ著『六月の雪』を読みました。奥付を見ると2018年5月刊の第1刷とありますので、まだバリバリの新刊です。著者は女子中高等学校から早稲田の社会科学部に進み中退、広告代理店勤務を経て作家生活に入った方のようで、今度のオリンピックの年あたりに還暦を迎える世代のようです。

主人公・杉山未來は、声優の夢破れ、契約社員として三年間地味に働き、契約最終日を迎えます。同居の祖母とささやかな宴を開こうとした未來は、生まれ故郷の台湾の夢を見て当時の写真を探そうと階段を踏み外し頭を打って入院した祖母のために、昔の生家を探そうと台湾に出かけます。案内してくれるのは、父の教え子らしい台湾女性、李怡華です。愛想のない彼女と台南の旅をスタートしますが、翌日、李怡華は都合で帰らなければいけないとのこと。代わって紹介されたのが洪春華という女性で、言葉遣いが悪いけれど悪い人ではなさそうです。

洪春華は、台南の歴史的建造物に強い楊建智や、彼の高校時代の歴史の先生・林賢成とともに、未來の祖母の記憶にある旧台南第一高等女学校や、曽祖父が勤めていたという三井の製糖試験所とその社宅を探します。
ここからは、台湾の歴史を織り交ぜながら、未來の家庭の事情や台湾で出会う人々の一筋縄ではいかない人生を垣間見る展開となり、ミステリー風ロードムービーの趣があります。日本語のわかる彼らと一緒だったから、なんとか祖母の記憶にある家や「六月の雪」という欖李花の花も探し当てることができました。



日本の植民地だった時代、蒋介石がやってきた戒厳令の時代、蒋経国から李登輝(*1)に交代した時代。台湾の歴史は、感情を表に出さない国民性を作ったと李怡華は言います。同じ家族であっても、世代によって台湾語、日本語、中国北京語と異なる言語を話すという事情は、温又柔さんの本(*2)でも承知していましたが、また別の角度から再確認しました。

未來が中国語を学ぼうと台湾に語学留学を決意するあたりは、ごく自然に納得しましたし、林先生と親密になりそうなハッピーエンドの展開も予想できたのに、バイタリティあふれる洪春華のオートバイ事故という結末は、ちょいと衝撃的でした。久々に、良い物語を読んだと感じました。最初、「のなみ」という読み方すらわからなかった乃南アサという作家の作品は初めて読みましたが、なかなかおもしろかった。

(*1):李登輝『台湾の主張』を読む〜「電網郊外散歩道」2016年9月
(*2):温又柔『台湾生まれ日本語育ち』を読む〜「電網郊外散歩道」2016年4月
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録画DVDでラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番」等を楽しむ

2018年08月19日 06時04分44秒 | -協奏曲
少し涼しくなったのを良いことにCD/DVDの棚を整理していたら、未整理になっていた録画済みDVDが数枚、出てきました。2005年1月に放送された、E-テレことNHK教育テレビ「芸術展望」を録画したもので、

  • ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第3番ニ短調Op.30」、イェフィム・ブロンフマン(Pf)
  • チャイコフスキー「交響曲第4番」
      ヴァレリー・ゲルギエフ指揮、ウィーン・フィル

というプログラム。2004年11月20日、サントリーホールでの演奏会を収録したものです。

2005年1月といえば、このブログを始めて間もない頃で、N響アワーの話題なども記事にしています。芸術展望といい、N響アワーといい、当時は地上波でも良質のクラシック音楽番組を提供してくれていたと感じます。案内役が森田美由紀アナウンサーで、話し方が実に自然で正確で聞きやすいことをあらためて痛感。



14年前のゲルギエフは無精髭で実に暑苦しく、もしプーチン大統領と並んだら

「越後屋、そちも悪よのう」
「いえいえ、お代官様ほどでは」

などという会話がかわされる場面をつい想像してしまうほどです(^o^;)>poripori
姿の見えないCDだったら余計なことは考えないのでしょうが、なまじ姿が見えるだけに、目から入る印象にどうしてもひきずられる傾向は否めません。

でも、ブロンフマンのピアノはいいなあ。見た目は暑苦しいけれども(^o^)/

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新田次郎『ある町の高い煙突』が新装復刊され、映画化もされているらしい

2018年08月18日 06時08分43秒 | 映画TVドラマ
最近の当ブログへのアクセス解析を見ると、新田次郎著『ある町の高い煙突』の記事(*1)へのアクセスがやけに多くなっています。時間帯によっては、トップページのアクセスを上回るほどです。夏休みもそろそろ終盤に入り、もしかしたら読書感想文の課題にでもなっているのかと思いましたら、どうやら今年の春に文春文庫で復刊されている(*2)だけでなく、映画化も進行している(*3)らしい。2019年春に封切り予定のようで、これは楽しみです。

(*1):新田次郎『ある町の高い煙突』を読む〜「電網郊外散歩道」2011年9月
(*2):文春文庫『ある町の高い煙突』〜文藝春秋BOOKS
(*3):映画「ある町の高い煙突」公式ホームページ【公式】映画「ある町の高い煙突」Twitter

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