電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩。時々は実際に散歩を楽しみます。

平岩弓枝『御宿かわせみ28・佐助の牡丹』を読む

2005年11月30日 21時10分59秒 | -平岩弓技
平岩弓枝さんの『御宿かわせみ』シリーズ、いよいよ第28巻になりました。文庫本で残るはあと二冊のみ。もうすぐ読みきってしまうのがちょっと残念です。と思いながら、また一方では、今年中に読みきる算段をしている今日この頃。

第1話「江戸の植木市」、植木や盆栽にはとんと興味がない私は、植木市も縁がなく、地元山形市の植木市にもほとんど行きませんが、松太郎の作った箸なら欲しいかも。
第2話「梅屋の兄弟」、兄弟で同じ商売などやるもんじゃないと思うが、お比佐と健太郎が夫婦になれなかった理由が姉弟だったとは。作者はしっかりと麻太郎・千春問題の伏線をしいていると見た。
第3話「佐助の牡丹」、牡丹の花の1位、2位を決めるのに不正があるという。すりかえを防ぐ方法を考えたが、不正を暴かれた悪党は子どもをさらった。しかし、牡丹の花は一晩でボタンと落ちてしまうんじゃなかったっけ。個人的には写真のような芍薬の方が好きです。
第4話「江戸の蚊帳売り」、短気は損気といいますから、あまり性急に結論を急がず、物事はじっくりかまえて取り組んだほうがよろしいようで。
第5話「三日月紋の印籠」、拝領の家宝なんてものがあると、なにかとわずわらしいものです。しかし、世襲の家でこの跡継ぎでは、ちょっとやりきれませんね。
第6話「水売り文三」、出羽の国・上の山とは、現在の山形県上山市ではないですか。なんとまぁ、世間は広いようで狭いものです。文三の優しさが光ります。
第7話「あちゃという娘」、この娘、いい子ですなぁ。こういう子は、きっと幸せになりますよ。誠意のない伊太郎なんかと一緒になってはいけません。自分を安売りしないもんです。
第8話「冬の桜」、宗太郎の弟・宗三郎がよい人生勉強をいたしました。宗太郎、さすが兄貴の貫禄です。
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ベートーヴェン「七重奏曲」を聞く

2005年11月29日 21時52分38秒 | -室内楽
若いベートーヴェンの魅力の一つに、作品20の七重奏曲がある。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスにクラリネットとホルンとファゴットを加えた、室内楽としてはやや大きめの編成の作品である。むしろ、もう少しで室内オーケストラに近づくと言っていいほどであり、1799年から1800年に書かれたことを考えると、交響曲第1番を準備する段階とみなすこともできるだろう。

第1楽章は、アダージョ~アレグロ・コン・ブリオ、軽快で親しみやすい旋律を持った音楽。
第2楽章、アダージョ・カンタービレ。冒頭のクラリネットからヴァイオリンに引き継がれる主題もそうだが、クラリネットとヴァイオリンの音色がとても魅力的だ。
第3楽章、テンポ・ディ・ミヌエット。はて、こののどかな主題はどこかで聞いたことがあるような。
第4楽章、主題と変奏、アンダンテ。弦楽器や管楽器が、それぞれの響きを聞かせるだけでなく、組み合わせた音色の楽しさを味わうことが出来る。
第5楽章、スケルツォ、アレグロ・モルト・エ・ヴィヴァーチェ。ファゴットのひょうきんな表情が楽しめる。また、チェロの伸びやかな音色も楽しい。
第6楽章、アンダンテ・コン・モート・アラ・マルチャ~プレスト、のびのびとした開放感あふれる音楽。コーダでは盛り上がって終わる。

演奏はウィーン室内合奏団で、1992年6月にウィーンのカジノ・チェーガーニッツにてデジタル録音された。録音はきわめて自然で、音楽の持つ楽しさ、伸びやかさをよく再現していると思う。同じくベートーヴェンの六重奏曲作品81bが併録されている。(DENON COCO-70524)。六重奏、七重奏、とくれば次は八重奏。シューベルトの八重奏曲も楽しい音楽だ。

参考までに、演奏データを示す。
■ウィーン室内合奏団
I=9'22" II=8'54" III=3'15" IV=7'29" V=3'23" VI=7'07" total=39'30"
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食事を抜くと太る理由

2005年11月28日 22時15分44秒 | Weblog
昨日に続いて、体重の話題です。

食事を抜けば、体重を減らせるのでは。こう考える人は多いようだ。だが、あるとき、ネズミを使った実験で、「食事の回数を減らすと太る」ということを聞き、驚いたことがある。
この実験では、ネズミたちを二つの群に分け、全く同量のエサを、片方は一日二回、もう一方は一日六回に分けて摂取するようにしたそうな。すると、結果的には一日二回の群のほうが、体重の増加が顕著だったという。つまり、飢餓時間が長いほど、いざというときに備えて摂取した炭水化物を脂肪に変え、体内に蓄積しておこうとするように作用するらしい。実際、お相撲さんが食べるのは一日二食、しかも食べるときはどかっとまとめて食べる。この方法であの体格を維持していることになる。引退したお相撲さんの体つきは、大鵬親方の例を見るまでもなく、ごく普通の姿であることが多い。たぶん、一日三食に戻し、カロリー摂取量を制限しているのだろう。

だから、私たちの体重コントロールのコツは、主食の量を制限し、一食分の量をおさえながら、食事の回数をきちんと確保することにあると言っていいのではないか。それが、私の場合「おかわりをしない」だけでベスト体重を維持できた理由だろう。

ちなみに、標準体重(BMI)(*)は、
BMI標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
で求められる。私の場合は身長が1.7mなので、
BMI標準体重(kg)=1.7×1.7×22=63.58
であるから、25年間続いた64kgの体重はベスト体重である。

写真は、完熟ラフランスと自家製ヨーグルト。この組み合わせも、さっぱりしていてとても美味しい。ラフランスは出荷できない規格外のもの。大きさは小ぶりだが、味と香りは変わらない。

(*):BMI標準体重とは
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25年間同じ体重を維持できた理由

2005年11月27日 17時30分02秒 | Weblog
学生時代は、私の体重は60kgを切っていた。ところが、結婚したあたりから体重が増え始め、ついに65kgまで増えてしまった。これではならじと、体重増加を防ぐ方法を真剣に考えた。
まず、体重の増加は、ふつう体内の脂肪の蓄積による。食事として余分に摂取した炭水化物が、脂質代謝系で中性脂肪に変化する。したがって、摂取するカロリーと消費するカロリーのバランスが取れていれば、体重の増加は止まるはずだ、と考えた。消費するカロリーは、運動量が多ければ大きくなり、少なければ小さくなる。だが、日常生活で、毎日の平均の運動量はそれほど変わらない。とすれば、食事の量を変えずに運動量を増やそうとしても長くは続かないし、むしろ摂取するカロリーを制限することが効果的だろう。
カロリーの制限にはいろいろな方法があるが、間食の制限など末梢的な問題よりも、最も影響の大きい主食の量から試してみた。単純に、ご飯のおかわりをやめただけである。
最初は、なんとなく物足りなさを感じたが、野菜サラダやお茶など、かさばるものが胃に入れば、満腹感は得られるため、これにもじきになれた。また、エレベータを使わず、極力階段を使うようにつとめた。中年になってからは、どうしてもデスクワークが多くなり、運動量が少なくなるので、ご飯用のお茶碗の大きさを一段階小ぶりのものに変えた。これで、摂取するカロリー量を制限することができた。
晩酌でたまに妻と飲むことがあるが、そのときはご飯は一口程度。もっぱらおかずで終わる。間食をすることもあるし甘いものも食べるが、そう毎日続くわけではない。最も影響の大きい要素は、やはり主食の量だろう。

平日職場では8000歩以上歩いている。しかし自宅でゆっくるする休日には3000歩程度しか歩かないようで、本当は休日のカロリー摂取量はやや多めなのかもしれない。だが、こんなシンプルな対策で、25年間ずっと64kgの体重を維持している。ちょっとした自慢の一つである。
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F.クープランの組曲集「諸国の人々」を聞く

2005年11月27日 11時29分27秒 | -室内楽
昨日のアルコールの影響は軽微だが、少々朝寝坊をして、コーヒーを飲みながらフランソワ・クープランの組曲集「諸国の人々」を聞く。デンオンのクレスト1000シリーズのうちの一枚で、COCO-70674~5という2枚組のCDだ。演奏は、ヨーロピアン・バロック・ソロイスツといい、ヴォルフガング・シュルツ(Fl)、ハンスイェルク・シェレンベルガー(Ob)、フィリップ・モル(Hrps)、ミラン・トゥルコヴィッチ(bn)、クラウス・シュトル(ヴィオローネ)の五人が参加している。録音は1988年(ベルリン)と89年(ザルツブルグ)においてデジタル録音されたもので、響きが豊かだけでなく明瞭でもあり、たいへんに聞きやすい。酔い覚めの頭の錯覚ではないと思います、たぶん。(^_^)/

収録された曲目は、
Disc-1
(1)第4組曲「ピエモンテの人々」、ソナード 8曲、組曲 6曲
(2)第2組曲「スペイン人」、ソナード 7曲、組曲 10曲
Disc-2
(3)第1組曲「フランス人」、ソナード 8曲、組曲 8曲
(4)第3組曲「神聖ローマ帝国の人々」、ソナード 6曲、組曲 9曲
の順番になっており、フルートとオーボエがバスーンと対話しながら、時に明るく時に憂いを帯びた旋律を聞かせる。バックでは、ヴィオローネ(*)が低音部を受け持ち、ハープシコードはたんに通奏低音の役割を越えて、華やかにかけまわる。このへんがいかにもクープラン的に思える。

デンオンには、かつてのエラートとのつながりからだろうか、よほどフランス古典音楽が好きな人がいたのだろう。デジタル録音の最初期から、パリ・バロック・アンサンブルやパリ器楽四重奏団、ヤニック・ガイヤールやユゲット・ドレイフュスなどの演奏するクープランの音楽がカタログに記載されている。もちろん、テレマンやバッハの音楽はもっと多いが、音楽愛好者の中でクープランの占める位置はそれほど大きくはなかろうと考えられることから、カタログ内の比率としては結構高いほうではないか。愛好者には嬉しいことだ。

(*):ヴィオローネとはこんな楽器です。
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地域在住の同窓生の会

2005年11月26日 22時45分00秒 | Weblog
土曜の夜、地域在住の小学校の同級生で組織する会の総会兼懇親会があった。主たる事業は、同級生の親の葬儀などが中心だが、何もなければそれはめでたいことで、集まってわいわいと酒を飲む。気のおけない間柄で、いたって元気に盛り上がる。今回でようやく私の会長の任期を終え、後任にバトンタッチした。同級生のお母さんの葬儀が一回、夫君の葬儀が一回、任期の二年間に、計二回の葬儀に関わった。同じ年齢の同級生が誰も亡くならず、元気で顔を合わせられたのが本当によかった。
今は二年に一回の総会・懇親会をやっているが、懇親会は毎年やってほしいという要望もある。特に、女性の会員からの声が強いようだ。次期の会長には、そのへんの積み残しもよろしくお願いした。
地域に在住の小学校の同級生の会合と言うのは、楽しく実にいいものだ。各地区に幹事を置き、会長・副会長、幹事長と監事を置く。40代のうちに始まった組織だが、少ない会費で、楽しさと葬祭の互助活動とがうまく機能している。地域に住む知恵というべきだろう。

写真は、畑のカブ。我が家では昆布とイカを入れて千枚漬けのようにするが、漬物にしても美味しいし、味噌汁に入れても美味しい。
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老父の直腸ガン切除手術終わる

2005年11月25日 20時53分48秒 | Weblog
秋の収穫作業の途中で、便秘がひどいためガン検診を受けた老父に、陽性のため精密検査を受診せよとの結果がきた。すぐに病院に行き、大腸ファイバースコープ検査をすると、ファイバースコープが通らない状態だという。CT画像で明らかな腫瘍を発見し、すぐ入院とあいなった。十日ほど前のことである。
担当医の説明によれば、細胞診の結果からは中期の直腸ガンという診断だという。幸いなことに、CT画像の所見からは、肝臓及び肺に明らかな転移が認められないとのことで、手術前に一週間ほど栄養点滴と輸血で貧血状態の改善を図ったとのこと。過去に胃切除、腸閉塞、腸捻転など数回の手術を経験しており、手術そのものは三時間半ほどで終わる手術だが、過去の手術の影響で小腸の癒着があるとそれをはがしながらの手術になるため、さらにプラスアルファの時間がかかり、出血も多くなるという。80歳を越える高齢のため、長時間の手術に耐えられるかどうか心配もあるが、とにかく腫瘍を摘出しなければ毎日便秘と腹痛で苦しむだけと、手術を決断した。
今日、午後から手術を行い、3時間45分で終了した。手術そのものは成功の模様。執刀医から摘出した組織を見せてもらったが、牛肉の薄切りのような25センチほど切除した大腸と直腸の接合部に、直径1cmほどのクレーターのような円形の模様が数個取り巻いている中央に、直径3~4cmほどの腫瘤があり、それが固くしこりとなって直腸をつまらせていたと思われる。
今夜から明日は、術後の痛みがひどく、つらい時間だろうが、来週になると少しずつ回復にむかって進むものと思われる。診断の最終判定となる病理検索の結果は、来週以降になる模様。切除した組織の辺縁部に、細胞異常が見つからないことを祈る。

写真は、老父が丹精した食用菊「もってのほか」である。この花を摘み、おひたしにしたり、塩漬けにしてお澄ましにすると、独特の香りがあっておいしいものだ。老父の現在の願いはただ一つ、早く元気になって畑に戻ること、だそうだ。
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車検が終わり、通勤の音楽が再開

2005年11月24日 22時04分46秒 | クラシック音楽
車検が終わり、昨日整備済の車が届いた。ついでに冬タイヤに交換してもらったので、いつ雪が降っても大丈夫になった。
ようやく通勤の音楽が再開。今日は、エリー・アメリンクの「シューベルト歌曲集」(Philips UCCP-7041)を。第1曲「水の上で歌う」から第21曲「子守歌」まで、親しみ深い歌が続く。
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平岩弓枝『御宿かわせみ27・横浜慕情』を読む

2005年11月24日 21時48分47秒 | -平岩弓技
第1話「三婆」、宝くじがあたると、疑心暗鬼が起こるんですよ、これは洋の東西、また時代を問わないようで。
第2話「鬼ごっこ」、むかし母親に投げつけた言葉が、どれほど母の心を切り裂いたか、同じような年齢になってよくわかる。親の不幸の上で子どもは幸福にはなれないものなのでは。
第3話「烏頭坂今昔」、キセルも煙草もとんと縁がありませんでしたので、羅宇屋などという職業を初めて聞きました。
第4話「浦島の妙薬」、横浜の浦島寺、観福寿寺を見物に、東吾と宗太郎、源太郎と花世に長助とお吉が旅に出るが、甘党のおかしな商人・浦島屋太郎兵衛が死ぬ。はたして真相は。
第5話「横浜慕情」、横浜についた一行が、首くくりをしようとしていたイギリス人水夫を救う。ジョンを美人局に引っかけたのは、深川で東吾を知っていた女だった。久々にるいのやきもちが全開。
第6話「鬼女の息子」、中仙道大宮宿から旅籠に奉公に出ていたはずの娘が不明に。訪ねてきた父親の彦作が殺され、その娘もまた女郎の身分から逃げようとして折檻を受け、死ぬ。安達が原、鬼婆、という言葉を残して。
第7話「有松屋の娘」、幼い東吾のために嘉吉が買ってやった古い将棋と将棋盤。二人が向かう対局は、金では買えない値打ちがある。
第8話「橋姫づくし」、薬種問屋の紀伊国屋で、大量の阿片が紛失していた。橋姫と名乗る怪しい占い師が催眠術を使って人をあやつる。東吾と源太郎、宗太郎の活躍で、ようやく一件落着。

娘・千春が生まれて母親となったるいの存在感。やきもちは迫力を増し、東吾が兄通之進からもらった虎の子の十両を黙って預かってしまうところなど、いつのまにか強くなっている。強きもの、汝の名は母親なり。
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17インチCRTリサイクルのその後

2005年11月23日 16時51分13秒 | コンピュータ
垂直同期がおかしくなり、場所ふさぎになってしまった17インチCRTだが、三菱電機のWEBを見るとパソコンリサイクルのページがあり、WEB上で申込みができたので、11月初旬に申し込んだ。11月の中旬にリサイクルの申込み票が届き、コンビニでリサイクル料金を支払ったところ、つい先日ゆうパック伝票が送付されてきたので、もよりの郵便局に電話で集荷を依頼した。昨日、集荷に来てくれたそうで、大荷物がなくなり、すっきりした。おおよそ三週間かかったことになる。
我が家にはさらに2台の17インチCRTがあり、退役を控えたパソコン本体も数台ある。パソコン・リサイクルには、現実問題として、適切な大きさの段ボール箱またはポリ袋の確保という問題があるようだ。パソコン機器を購入したら、ダンボール箱を捨てずに保存しておくか、またはすっぽり入る大きさの丈夫なポリ袋を確保しておくことが大切なようだ。
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キリ・テ・カナワの「Blue Skies」を聞く

2005年11月23日 07時54分50秒 | -オペラ・声楽
厳密には、「クラシック音楽」というカテゴリーには入らないのでしょうが、キリ・テ・カナワが歌っているということで、このような区分としました。

このCD、先ごろブックオフで見つけてきたもの。ふだんはあまり見ないポピュラー音楽の棚を眺めていたら、何やら見慣れたデッカのクラシックの青と赤の帯が目に付いた。あれ?と思い手に取ったら、キリ・テ・カナワが歌い、ネルソン・リドル・オーケストラがバックをつとめた、ミュージカルやポピュラー音楽の愛唱歌集のようだ。1985年のデジタル録音で、414 666-2 という番号からみて、どうやら輸入盤らしい。
ブックオフの値付けの画一性には定評があるが、これが250円。たぶん、担当者はキリ・テ・カナワという人を知らなかったんだろうなぁ。リンダ・ロンシュタットみたいなオバサン歌手とでも思ったのだろう。いえ、私はリンダも好きです(^_^;)>poripori

収録された曲は、クルト・ワイルやロジャース/ハマースタインII、コール・ポーター、ジェローム・カーンといった人たちの有名どころを取り上げたもので、「Blue
Skies」「Speak Low」「It might as well be Spring」「Here's that rainy day」「So in love」「How high the moon」「True Love」「Gone with the wind」「When I grow too old to dream」「The folks who live on the hill」の12曲。
「夢見るときを過ぎても」なんて、詩もいいですね。

When I grow too old to dream,
I'll have you to remember,
When I grow too old to dream,
Your love will live in my heart.
So kiss me my sweet,
And so let us part,
And when I grow too old to dream,
That kiss will live in my heart.
--(Oscar Hammerstein II)

これを、「夢見る頃を過ぎても」と訳した人に感心する。日本語として、歌詞として、簡にして要を得ているというべきか。
キリ・テ・カナワの歌唱は、ここではあまりオペラティックなものを感じさせず、時にジャジーな雰囲気を漂わせ、ほんとうにうまい。この人、オペラ歌手としてデビューする前は、ポピュラーソングを歌っていた時期もあったとか。彼女のそんな経歴を知らなくても、じゅうぶんに音楽を楽しめるCDです。
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ヘルマン・プライの「冬の旅」を聞く

2005年11月22日 22時27分04秒 | -オペラ・声楽
音楽なしで通勤することになって二日目、お天気でもよければまだ楽しみもあるが、曇天の下の単調なドライブに、いささかうんざりする。その反動なのか、家に戻ってから昔から親しんでいる音楽に手が伸びる。
今日は、ヘルマン・プライのシューベルトの歌曲集「冬の旅」を取り出した。
一つはLP(EAC-30015)で、カール・エンゲルがピアノ伴奏をつとめる、1961年の録音。プライの歌声も写真も、若々しさを保っている。もう一つは、フィリップ・ビアンコーニが伴奏をつとめ、ハンブルクのフリードリヒ・エーバート・ハレにおいて1984年にデジタル録音されたCD(DENON COCO-70467である。CDのスリーヴの写真を見る限り、プライの頭髪には白髪が増え、表情には老いが感じられる。
だが、「冬の旅」の歌唱は大きくは変わっていない。むしろ、多くの曲で、テンポや表情づけなど、驚くべき共通性を見せている。微妙な表情づけやニュアンスなどは、もちろん変化しているが、曲集の前半では甘く明るさを失わず、後半で次第に虚無感が深まるような、そんな基本的な構造は変わっていない。当たり前か。

LPには、ウィルヘルム・ミュラーの全曲の歌詞について、西野茂雄氏の対訳がついている。残念ながら、CDにはない。仮にあったとしても、老眼にはつらい小さな文字がぎっしりとつまっているものになるだろう。したがって、LPを脇においてCDを聞くという妙なことにもなる。携帯に便利なメディアほど、歌曲集には不向きになるということか。全曲の歌詞もドイツ語で全部頭に入っているのなら良いのでしょうが、私のような単なる音楽愛好家には、それはいささか過大な要求です。
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車検のため軽自動車で通勤

2005年11月21日 19時29分36秒 | Weblog
車検の期限が迫ってきたので、近所の自動車修理工場に車検整備を依頼。かわりに軽自動車で通勤となった。FM放送は聞けるが、音楽CDの装備はない。残念ながら音楽CDを聞きながら通勤という楽しみは今日・明日の二日間おあずけとなった。残念。
ところで、某社の軽自動車を運転してみて、気がついたことがある。

(1)出足がずいぶん良い。むしろ、じゃじゃ馬のように飛び出そうとする。
(2)意外に中低速トルクがあり、五速マニュアルトランスミッションで回転数に応じてシフトダウンしなくても、あまり影響がない。
(3)しかし、ギアの感触はフニャフニャしており、コツ・コツとギアが入る感覚は乏しい。
(4)フロントウィンドウの傾斜がきつく、ずいぶん圧迫感がある。
(5)道路の段差の乗り越しなど、路面のショックがじかに伝わってくる。ちょっとゴーカートに乗っているような感じ。

私のマーチ1000は、出足はあまりよろしくない。中低速トルク重視型ではなく、郊外路でリッター18kmという値から見て、どうも燃費経済性を重視したギア比になっているようだ。五速マニュアルトランスミッションのギアの入り方は良好で、コツ・コツと入り、回転数にあわせてシフトダウンし自在に操縦する楽しさがある。大きなボディの車に比べれば、小さな車の乗り心地は見劣りがするが、まずまずの乗り心地・居住性で、経済性とバランスの良いセッティングになっているようだ。
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平岩弓枝『御宿かわせみ26・長助の女房』を読む

2005年11月20日 18時18分03秒 | -平岩弓技
東吾とるいを取り巻く人々の長い長い物語、ついに第26巻に到達。
第1話は、「老いの坂道」といささかドキッとする題名。内容も、「わしでなくては」と意気盛んな老いた元同心が引き起こす困ったチャンの物語。なんとなくどこにでもありそうな話だ。隠居は隠居らしくとおとなしくしていればよいと言われるのだが、当人はまだまだお役に立てると思っているのだから、不幸なすれ違いが起こる。私も、引退したら職場の周辺ではなく、違う世界で生きるようにしましょう。
第2話「江戸の湯舟」、舟に風呂を積み込んで汗を流す商売があったなんて、初めて知りました。お色気よりも垢が浮かんでいる情景が想像されて、あまりいい感じがしません。山形育ちは、やっぱり湯量たっぷりの温泉がよろしいですね。しかもできれば有名大ホテルでなく、湯元のお風呂。
第3話「千手観音の謎」、神林家に伝わる紀州様より拝領の千手観音、香苗がうっかり取り落としてしまう。通之進に知られたくない香苗が、長助に頼んで修理に出そうとするが・・・・。こういうウィットにとんだ結末、私は大好きです。
第4話「長助の女房」、岡っ引の長助が奉行所から表彰されることになり、これに絡んだ人情話。長助の女房おえいのお手柄だが、助けられた神林通之進にぼーっとなる。神林香苗を観音様のようにあがめる長助と、夫婦そろって美男美女に弱いのですね。ほのぼのとしたところもあり、なかなか良い人情話です。
第5話「嫁入り舟」、またまた麻太郎「隠し子」説のネタ。兄夫婦に真相を話そうと出かけたが、思わず涙で絶句。だが、異母兄妹が知らずに好き合ってしまう話が背景にあり、麻太郎と千春の将来に不安をいだかせる。作者は当分の間ネタに困らないでしょう。
第6話「人魚の宝珠」、女性の見かけは若作りでだませるが手はだませないという。そんなことはないだろう。苦労せず水仕事もしなかった人の手と、苦労して水仕事に明け暮れた人の手は、ずいぶん違う。むしろ、声帯は平等に年を取るため、声はだませないというほうが正解か。若い声と中年の声は明らかに違いますからね。
第7話「玉川の鵜飼」、玉川の鵜飼見物に出かけたるいが八丁堀の鬼同心の娘らしさを発揮。
第8話「唐獅子の産着」、わが子を失った老婆の悔しさが起した事件。年老いてくると、昔のことがフラッシュバックしてくるらしい。我が家にも産着があり、宮参りに行った時の写真などを見ると、どうやら親子三代以上にわたって着ているらしいが、幸いにこういう因縁はなさそうなのでありがたい。

写真は、紅葉したドウタンツツジ。
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白菜の収穫

2005年11月20日 16時56分16秒 | 週末農業・定年農業
午前中、しばらくぶりに太陽がのぞいたので、白菜の収穫。老母が菜切り包丁でバッサバッサと根を切っていくそばから、コンテナにつめて一輪車で軽トラックへ。固くしまった状態ではないが、出来具合のほうはまずまずだ。
我が家ではみな白菜が大好き。鍋によし、漬物によし。白菜の漬物にキムチを添えて食べると、がぜん食欲が出る。カレーもときどき白菜カレーを作る。白菜をざくざくに切り、鍋に入れて火を通すと、たっぷりと汁が出るので、これでカレーを作る。湯むきをしてザクザクに切ったトマトも入れると、うまみが違う気がする。白菜がないと、なんとなく冬が越せない気分だ。今晩は、白菜をたっぷり入れた、あったかい味噌汁がいいなぁ。


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