電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩。時々は実際に散歩を楽しみます。

ヨー・ヨー・マ「愛の喜び」を聴く

2007年05月31日 05時30分26秒 | -室内楽
チェロは、自分の声の声域と重なるところが多いためでしょうか、好んで聴くことが多い楽器です。その音色は魅力的で、表現力も多彩に感じます。クライスラーとパガニーニによるヴァイオリンのための音楽を、ヨー・ヨー・マのチェロ、パトリシア・ザンダーのピアノで聴きました。CBS-SONYの30DC-718という型番のCDです。

(1)中国の太鼓、クライスラー
(2)スペインのセレナード、シャミナード~クライスラー
(3)ロンディーノ~ベートーヴェンの主題による、、クライスラー
(4)インディアン・ラメント、ドヴォルザーク~クライスラー
(5)わが母の教え給いし歌、ドヴォルザーク~クライスラー
(6)美しきロスマリン、クライスラー
(7)愛の喜び、クライスラー
(8)愛の悲しみ、クライスラー
(9)カプリース第9番、パガニーニ
(10)カプリース第13番、パガニーニ
(11)カプリース第14番、パガニーニ
(12)カプリース第17番、パガニーニ
(13)カプリース第24番、パガニーニ
(14)ロッシーニの「モーゼ」の主題による変奏曲、パガニーニ~シルヴァ

ベートーヴェンの主題による楽しいロンディーノや、郷愁を誘うようなドヴォルザークの「インディアン・ラメント」「わが母の教え給いし歌」、あるいは「美しきロスマリン」「愛の喜び」「愛の悲しみ」などのクライスラーの十八番を、伸びやかに朗々と、時にはしゃれてリズミカルに、歌います。なんとも魅力的です。
一方パガニーニの曲のほうは、曲の性格もあるのでしょうが、難曲をなんとまあ苦もなく奏しているなぁ、という感じを強く持ちます。

1981年8月に、ロンドンのCBSレコーディング・スタジオでデジタル録音されたものです。解説書には、吉田秀和、藤原真理、黒田恭一、福本健一の四氏がそれぞれの立場からヨー・ヨー・マへの賛辞を書いており、チェロ用への編曲はヨー・ヨー・マ自身が行っていることも紹介されています。

ただ、解説書のどこを見ても、ピアノ伴奏のパトリシア・ザンダーへの言及がないのは不思議です。若いチェリストのヨー・ヨー・マをサポートする立派な伴奏に対し、それはあまりにも不公平なのではないかい。たぶん、1982年当時には、日本ではこのピアニストに関する情報がほとんどなかったのかも。「Patricia Zander? Who?」というわけです。

インターネットの時代、素人でも情報を検索することが可能です。試しに、Google で「Patricia Zander -$」(-$ は $20 のような語を含むCD販売ページを除くため) で検索してみました。その結果がこのページ(*)で、パトリシア・ザンダーさんの写真もありました。

Patricia Zander
Piano; Chamber Music

Pianist Patricia Zander has presented recitals of chamber music and lieder in the U.S., Europe, Japan, and Korea and has recorded with cellist Yo-Yo Ma.

A.R.C.M., L.R.A.M., Royal College of Music, London. French government scholarship for study with Vlado Perlemuter and Nadia Boulanger. Former faculty of Harvard University.

なるほど、ボストンのニューイングランド音楽院で室内楽担当の先生なのですね。写真を見ると、けっこうな年配の方のようで、もしかすると若いヨーヨーマを指導する立場にあったのかもしれない、などと思います。

(*):New England Conservatory, Patricia Zander


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『Google誕生』を読む(2)

2007年05月30日 05時17分23秒 | -ノンフィクション
今読んでいる、デヴィッド・ヴァイス、マーク・マルシード著、田村理香訳、『Google誕生~ガレージで生まれたサーチ・モンスター』(イーストプレス)の続きです。

第9章、操縦士エリック・シュミットの参画
サン・マイクロシステムズでJAVAの開発を指揮した経歴を持つ、コンピュータ・サイエンティストでもあるエリック・シュミットがCEO(Chief Exective Officer)として加わり、Googleの三頭体制が成立しました。
第10章、AOLとの提携
当時、確かに「ポータルサイトを制するものがインターネットを制する」と言われておりました。Googleはインターネット接続の大手プロバイダAOL(America On Line)と提携しますが、検索結果が広告の有無によって影響を受けることを排除する原則を守ります。これは、アカデミズムではごく普通の、慣れ親しんだ精神でしょう。
第11章、グーグル経済圏
アスクジープスがGoogleと提携して再起します。広告機能を利用したのですね。
第12章、20パーセント・タイム・ルール
Googleには、大学の教授達が持っているような慣習がルール化されていたそうです。ソフトウェアのエンジニアは、どんなことでもいいから、自分が興味を持ったプロジェクトに、少なくとも勤務時間の20%を、もしくは一週間のうち一日を費すべし、という規則です。ボスのためではなく、自分自身が熱意を持っていることのために使う。先例は3Mが15%ルールでポストイットを生み出した例があるとのこと。
9.11がグーグル・ニュースを生みました。当初(2001-2)はストーリーランクに関する個人プロジェクトでしたが、エリック・シュミットにも認められ、正式にお金とスタッフがつきます。
第13章、全世界に広がるグーグル
使用可能言語は100近く。Googleの翻訳サービスを利用する人も多いとのこと。しかし、プライバシーの問題がありました。
第14章、Gメール
1GBの容量を持ち、時が経過しても消されないWEBメール。ただし右側にキーワードに関連した広告がつく。これもテキストマイニング技術です。問題は、メールはプライバシーに関わる問題だったこと。メールをスキャンすること自体が問題なのです。メールにおけるプライバシーとは、葉書き程度のものだ、という指摘は重要です。検索サービスとメールサービスを同じにするのは問題がある、と考える人は多いでしょう。
第15章、ポルノ・クッキー・ガイ
Googleの広告基準に関しての章。認めない広告と言うものもあるのですね。検索結果からポルノサイトを排除する努力と広告の基準に、ややアンバランスがあったのでしょう。
第16章、ウォール街を震撼させる株式公開
第17章、そしてついに株式公開
類例のない決算報告をひっさげた、挑戦的な株式公開が行われます。
第18章、グーグルは腹ペコだ!
これはいい話です。シェフのチャーリー・エアーズがやった仕事について。



iGoogleでパーソナライズの動きが加速しているGoogle、技術的には、ページランクとテキスト・マイニングが根幹なのですね。利用者側の認識が必要だと感じます。
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『Google誕生』を読む(1)

2007年05月29日 06時04分54秒 | -ノンフィクション
デヴィッド・ヴァイス、マーク・マルシード著、田村理香訳、『Google誕生~ガレージで生まれたサーチ・モンスター』(イーストプレス)を読みはじめました。

第1章、不可能に思えることには、できるだけ無視の姿勢で。
始まりがなぜイスラエルの教室?と思ったのですが、理由を知って納得。ロシアからのユダヤ系移民の子だったのですね。二人とも花形大学教授の子どもで、小さいときからパソコンをさわっている。ユダヤ教の母親の子はユダヤ人、という定義に従えばユダヤ人になりますが、どうも父親のテクノロジー指向の影響の方がだいぶ強かったのでしょう。
第2章、ラリーとサーゲイの出会い。
ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンは、スタンフォード大学で出会います。ラリーは議論好き、サーゲイはデータ・マイニングが強い。
第3章、ゲイツ360号室。
それにしても、WWWのすべてのページを自分のコンピュータにダウンロードすることを考え、実行するというのは、WWWの初期の時代だからできたことと言ってよいのでしょうか。それとも、発想こそすべてで、いかに実行するかは単なる物理的な容量の問題だったのでしょうか。
ページランクの概念は、学術論文の引用が元になっているそうです。ある学術論文の評価は、その論文が引用されている度合によって評価できる、という考え方をウェブページに適用すると、それはページランクの概念になります。
第4章、自分たちが世界を変える
シリコンバレーのベンチャー投資家が十万ドルの小切手をくれたために、Googleの検索エンジンは商品化に向かいます。スタンフォードを休学し、ガレージでスタートするのです。
第5章、ニ大ベンチャー・キャピタルから融資を獲得
ガレージから起業する話です。私の興味関心は技術的な部分に強く向かい、企業的な成功物語はさほど関心はありません。二つの投資会社をどう競わせるかとか、そういったことは関心の埒外にありますので、ささっと飛ばし読み。
第6章、グーグル・ドゥードゥルの誕生
祝祭日や科学者の誕生日になるとよく登場するGoogleロゴの誕生のエピソード。
第7章、「サーチエンジン・ウォッチ」
Google社が収益源を広告に求めたのは、テキストデータ・マイニング技術の応用ですから、当然の成行きでしょう。
第8章、「グーグル」が動詞になる
ITバブルの崩壊の時に、Googleだけは成長を続けていたのは記憶しています。レッドハットが株式公開で一躍有名になった直後のITバブル崩壊。でも、ちょうどそのころに、当時の職場の若い人を通じて、私もGoogleを知ったのではなかったかな。

続きはまた後日。興味深い内容です。
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ドヴォルザークの「交響曲第5番」を聴く

2007年05月28日 06時39分05秒 | -オーケストラ
季節に誘われて、ドヴォルザークの音楽を集中的に聴いております。特に、若い頃の1番、2番、3番、4番など。3番と4番については、すでに記事(*1,*2)にしました。本日は、中期の第5番ヘ長調Op.76を取り上げます。Wikipedia(*3)によれば、1875年に作曲・完成したこの曲、作品番号がずいぶん大きくなっていますが、これは出版社ジムロックが1888年に「交響曲第3番」として出版する際に、勝手に付けたもののようで、ドヴォルザーク本人は作品24のつもりだったのだそうな。それはそうでしょう。そうでないと、あの第7番Op.70と第8番Op.88の間に来てしまいます。

交響曲第5番には、もう一つ不思議なことがあります。それはゆったりしたヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコフィル盤と、迫力のクーベリック指揮ベルリンフィル盤との演奏時間の差です。特に第1楽章。

第1楽章、アレグロ・マ・ノン・トロッポ。ベートーヴェンなら「田園」の幕開けのように、喜ばしい気分で曲が始まります。ほんとに田園の喜びのような音楽、シューベルトがボヘミアに生まれ変わったような音楽。この曲も、通勤の音楽として出番の多いものです。
第2楽章、アンダンテ・コン・モト。やや寂しい雰囲気を持った、スラブ舞曲風の味のある音楽で始まります。これはもうドヴォルザークの世界です。好きですね~、こういう田舎風でノスタルジックな世界。
第3楽章、アンダンテ・コン・モト、クアジ・リステッソ・テンポ~アレグロ・スケルツァンド。スケルツォ楽章。
第4楽章、フィナーレ:アレグロ・モルト。ブラームスのような構成感もあり、圧倒的に盛り上がる音楽になっています。

録音は、クーベリック盤が1972年10月、ベルリンのイエス・キリスト教会におけるアナログ録音。ノイマン盤は、1982年、プラハの芸術家の家におけるデジタル録音で、DENONとスプラフォンの共同制作です。

参考のために、演奏データを示します。
■ラファエル・クーベリック指揮ベルリン・フィル (DG 463 158-2)
I=13'13" II=7'53" III=7'53" IV=12'24" total=41'23"
■ヴァーツラフ・ノイマン指揮チェコ・フィル (DENON 33C37-7377)
I=9'40" II=8'04" III=7'58" IV=12'48" total=38'30"

実際にはノイマン盤のほうが全体にゆったりしたテンポなのに、演奏データを見るとクーベリック盤のほうが3分27秒も長くかかっています。スコアを見ながらじっくり聴いているわけではないので推測にすぎないのですが、たぶんクーベリック盤のほうは、繰り返しを忠実に実行しているのだろうと思います。

ただし、グラモフォンが「Collectors Edition」を標榜するクーベリック盤ですが、ここでも第1楽章~第3楽章が第3番とともに収録(463-161-2)され、第4楽章だけが第6番に収録(463-162-2)と2分割されています。

どこが「Collectors Edition」なんじゃ!

せっかくのクーベリックの努力ですが、無頓着なレコード会社のせいで、CD一枚で聴くことができるノイマン盤のほうに手が伸びるのは致し方ありません。日本盤のほうは、交響曲第5番に三部作《自然と人生と愛》として、序曲《自然の王国で》作品91、序曲《謝肉祭》作品92、序曲《オセロ》作品93をカップリングしているようですが、はたして収集家はどちらを喜ぶでしょうか。

※教訓~CD全集が安いからとむやみに飛びつくものではない(^_^;)>poripori



(*1):ドヴォルザーク「交響曲第4番」を聴く
(*2):ドヴォルザーク「交響曲第3番」を聴く
(*3):Wikipedia より~ドヴォルザーク 交響曲第5番
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生涯に読むことができる本の数は

2007年05月27日 07時06分02秒 | 読書
毎年暮に、パソコンの備忘録から一年間の読書リストを作成します。中学生の一時期のように、年間貸出カードが13枚を超えたというような時もあれば、大学受験期のように「二重らせん」ほか数冊のみ、というように幅はありますが、1年におよそ100冊というのが最大のようです。平均寿命まで生きたとして、15歳から75歳までのおよそ60年間に、読むことができる本の上限は100冊×60年=6000冊。退職後にはたくさん本が読めるだろうと思っていたら、大先輩に「目と気力が続かない」と教えられました。なんと、残すところあと2000冊がせいぜいのようです。

2000冊の本というのは、多いのか少ないのか。じっくり読むのならば充分に多いといえるでしょうし、軽い本を読みとばすだけなら少ないとも言えそう。魅力的なタイトルは新刊・復刊に多く、近ごろ某中古書店に行っても手ぶらで戻ってくることが多くなりました。「安物買いの時間失い」はしたくないなぁ、と思うようになったからでしょうか。

音楽CDにも同じことが言えるのでしょう。私の場合、やみくもに購入した未聴CDの山が残るだけ、というおそれは大です。まあ、とうぶん健康な間は「通勤の音楽」という必殺技が「農作業の音楽」に変わって継続する可能性がありますが(^o^)/

写真は、某家の法事に呼ばれたときのスナップ。参加した老人たちが老舗旅館の喫茶コーナーで故人をしのびながらくつろぐひとときです。下の写真は、散りはじめる前の小手毬。


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関根眞一『となりのクレーマー』を読む

2007年05月26日 05時51分10秒 | -ノンフィクション
中公新書ラクレの新刊、関根眞一著『となりのクレーマー』を読みました。「苦情を言う人」との交渉術、という副題を持つ、苦情処理のプロが書いた交渉術というか、人間観察です。

著者はデパートのお客様相談室長を長くつとめたベテランだそうです。1300件以上の対応をした経験から来る人間観察は、ヘンな言い方ですがたいへんに面白く、一気に読みました。

第1章「クレーマー物語」
■第1話「婚約指輪」。なかなか迫力ある女性ですねぇ(^_^;)
■第2話「六十日の攻防・・・そして」。「言った」「言わない」の攻防は、いかにも難しそうです。
■第3話「ヤクザとの対決」。預り証もないので、ひとまずお持ちください、という一言が決め手でした。
■第4話「軟禁事件」。「怒りに切り替えられない話法」っていうのがあるのですね。
■第5話「婦人服売り場の怪事件、三題」。お客様のほうが正しかった例も述べられています。
■第6話「賞味期限」。なるほど、保健所がこういうふうに使われることもあるのですね。
■第7話「靴下問答」。愉快犯のタイプもいるのですね。
■第8話「二人のクレーマー~銀行員と公務員」。お金目当てではなく、鬱憤晴らしのためなのでしょうか。
■第9話「被害額は2円?」。平常心が大切だ、ということでしょうか。
第2章「苦情社会がやってきた」
第3章「クレーム対応の技法」

接客業の場合、お客といってもいろいろな人がいるので、さぞ苦労が多いことでしょう。私の狭い経験の中でも、クレーム対応の難しさは何度か痛感しています。技術だけでどうにかなるようなものではないと思いますが、こういう心構えや対応法を知っているのと知らないのとでは、ずいぶん違うのも確かでしょう。コンパクトですが、大変に新鮮な本でした。
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ドヴォルザーク「交響曲第4番」を聴く

2007年05月25日 05時44分13秒 | -オーケストラ
晩春から初夏の声をきくようになると、なぜかドヴォルザークの音楽を聴きたくなります。この一週間、通勤の音楽として、ドヴォルザークの初期の音楽の中から、交響曲第4番ニ短調、作品13 を聴いていました。ラファエル・クーベリック指揮ベルリンフィルの演奏、1972年10月頃のアナログ録音です。

作曲時のドヴォルザークは33歳。プラハ国民劇場のヴィオラ奏者を辞し、作曲に専念しはじめたのが30歳ですから、その三年後です。好評を博した「賛歌、白山の後継者たち」の初演時に再会したアンナと結婚して、プラハの聖ヴォイチェフ教会のオルガニストに就任、徐々にワーグナーの影響から離れ始めることとなった時期の作品だそうです。この交響曲は、旋律の美しいドヴォルザークの音楽の中でも、とりわけふんだんに旋律を盛りこんだ音楽と言ってよいでしょうか。緊密な交響的構成感は、後年の交響曲に一歩譲りますが、その分だけ劇的に旋律を歌わせる力感があります。

第1楽章、アレグロ。低音で暗く静かに始まります。時にオルガンのような響きを聴かせながら、しだいに力強く高揚して行きます。
第2楽章、アンダンテ・ソステヌート・エ・モルト・カンタービレ。クーベリックの演奏は、この楽章がとてもゆったりとしていて、やや憂鬱な気分はありますが、たいへんに美しい音楽になっています。
第3楽章、スケルツォ:アレグロ・フェローチェと読むのでしょうか?交響的というよりは、オペラの一場面か序曲のような劇的な旋律もあり、よく言われるワーグナーの影響というのはこのあたりなのでしょうか。
第4楽章、フィナーレ:アレグロ・コン・ブリオ。盛り上がりがあって、けっこう高揚感があります。

参考までに、演奏データを示します。
■I=10'23 II=12'28" III=8'01" IV=9'35" total=40'27"



DG のコレクターズ・エディションという6枚パックの輸入盤(DG 465 158-2)ですが、演奏は良いのに、なんと第4番の交響曲が2枚のCDに真っ二つに泣き別れ。コレクターズ・エディションと名乗るのなら、第3番と第4番を組み合わせるか、またはせめて序曲や交響詩のような曲と組み合わせるなどして、オリジナルのLP全集のような格調高さがほしいところです。日本盤では、「クーベリックの芸術」という1200円のシリーズに第1番から第6番までが含まれていますが、こちらはちゃんと第3番と第4番がカプリングされているようです。
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船箪笥(タンス)、水に浮く

2007年05月24日 04時50分00秒 | Weblog
江戸時代、庄内米を満載して日本海をわたり、上方の品々を積んで酒田に戻った北前船には、貴重品を納めるために、伝統工芸品の酒田船箪笥(*)が積み込まれていました。漆塗りの小型の箪笥には鉄製の飾り錠前が施され、見た目にはコンパクトでいかにも重そうな船箪笥ですが、これには水に浮いて中身を守るという伝説があったのだそうです。

(*):酒田船箪笥~海運文化の伝統を鮮やかに再現する船箪笥職人

では、本当に浮くのかどうか、実験してみたらどうだろう。酒田船箪笥の製作者たちが、実際に試してみたそうです。結果は!

はたして浮くのか?実験を前に、郷土紙の報道

雑記帳:本当に沈まなかった酒田の船箪笥~MSN毎日インタラクティブ

見事に浮きました。すごいものです。それだけ気密性が高いということでしょう。昔のフォルクスワーゲン・ビートルにも、気密性の高さから類似の伝説があったそうですが、こちらは日本の伝統工芸品。ちょっとお小遣いで購入するというわけにはいかないようですが、なんだか誇らしいですね。

写真は、先日の文翔館のツツジです。
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音楽CDを購入

2007年05月23日 06時18分24秒 | クラシック音楽
昨日は、帰りに近くのCDショップに回り、音楽CDを購入してきました。

(1) シューベルト 交響曲全集、オトマール・スウィトナー指揮ベルリン・シュターツカペレ、DENON COCO-83990-4、4200円
(2) マーラー 交響曲第9番、ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団、DG UCCG-3955、1200円

クーベリックのマーラーは、正規盤で少し持っていますので、全集では購入しませんでした。こうして分売してくれるのはありがたいです。スウィトナーのシューベルトは、一枚も持っていませんでしたので、思い切って全集を購入しました。少しずつ聴くのが楽しみです。

そこで偶然に知人に会いまして、少々立ち話などをいたしました。元気でいきいきと活躍中のようで、なによりです。

写真は、夕暮れの旧山形県庁、逆光で撮影した文翔館です。
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ムソルグスキー「展覧会の絵」(ラヴェル編)を聴く

2007年05月22日 06時15分32秒 | -オーケストラ
先日の山響定期で取り上げられた、ムソルグスキーの「展覧会の絵」。これまで、CDで聴こうとすることはそう多くはありませんでした。N響アワーをはじめ、演奏される機会が多いせいもあるからでしょうか。けれど、おなじみの曲でも、実演に接し、あらためて聴き直すと、音楽の魅力に気づくことも多いものです。特に、携帯CDプレイヤーでイヤホンを通して聴くのと、自室のステレオ装置で音量を上げて聴くのとでは、だいぶ印象も異なります。

特に顕著なのは「ブイドロ」あたりでしょうか。携帯CDプレイヤーで聴いている時には、迫力のある低音の歩みがいまひとつでした。実演で、低弦パートの真剣な表情を目の当りにして、この部分を理解できた気がします。

また、Wikipedia の解説(*)も秀逸なものだと思います。特に、ハルトマンの原画を見ると、ちょっとキエフの大門のイメージが少しおおげさすぎないか、という気もしますね、ラヴェルさん(^_^;)>poripori
(*):Wikipediaの「展覧会の絵」解説

演奏は、カレル・アンチェル指揮チェコフィルハーモニー管弦楽団。速めのテンポで管楽器の音色が明るく、爽快感があります。DENONのクラシックCD全集、My Classic Gallery シリーズのうちの1枚、GES-9225 に収録されたもの。録音はスプラフォンで、戦車が侵入する直前、爛漫の「プラハの春」を終えたばかりの1968年6月。現在スプラフォン・ヴィンテージ・コレクションとして入手可能のようです。

ところで、「展覧会の絵」も、実は安全運転には向かない曲の一つ(*2)なのだそうで。たしかに、ワーグナーの「ワルキューレの騎行」ほどではありませんが、原始的な感覚を刺激する要素はあるかもしれません。
(*2):ドライブするとき危険な曲――第1位は意外にも……?
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郵便料金と宅配料金と人件費

2007年05月21日 20時07分10秒 | Weblog
先日は、午前中に親戚の法事があり、夕方からは恒例の地域在住の同窓生の会が開かれまして、ほとんど一日中、お酒とご馳走ぜめにあいました。もうお腹一杯で、ご馳走は見るのもいやですね(^o^;)>poripori

お酒よりもご馳走よりも、楽しみなのが同窓生どうしの気のおけない自由な会話です。今回、興味を持ったのは、郵便料金と宅配料金と人件費の話。もちろん、人事部のようなところに所属している者はいないので、皆が部外者ですから、勝手なことを言い合っているわけですが。



近代郵便制度が始まったとき、料金は驚きのまとだったことでしょう。全国一律、距離によらず同一の料金なのですから。隣町でも遠隔地でも、同じ料金で手紙が届けられる。なぜ距離に応じた料金を徴収しないのでしょうか。
この理由は、おそらく郵便物を受け付ける際に、一通一通について距離と料金を計算していたら、さばききれない上に、人件費の方が高くなってしまうからでしょう。むしろ全国一律にしてしまったほうが、安上がりなのだろうと思います。

宅配便の場合には、都道府県単位ではありますが、おおむね距離に応じた料金体系になっています。たぶん、物理的な大きさや重量が無視できない上に、受付個数の面でも、全国一律の料金体系にするよりも、距離に応じた料金体系の方にメリットが大きいと判断したのでしょう。同時に、コンピュータによる集計のシステムも、要する人件費の節約に貢献しているにちがいありません。

では、年功序列型の一律賃金システムと、人事評価と組み合わせた業績評価型の賃金システムでは、実際のところどうなのでしょう。年功序列型の賃金制度では、制度のうえに安住し、保守的な働かない人間を生み出しているかもしれない。しかし一方では、人事評価制度の根底には「恐怖」があるのだから、やり直しのきく若い世代はともかく、一定の年齢に達した者の場合は、失敗を恐れ冒険や挑戦をしない人間と社風を生み出してしまうのかもしれない。



企業としては勝ち組も負け組もあるわけですが、田舎に住む同窓生の間では、別にだからといって大勢に影響があるわけでもないし、自由なディスカッションは興味深いものです。


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アンサンブル・ピノ第1回定期演奏会

2007年05月20日 21時59分00秒 | -室内楽
山形に、また新しく室内楽アンサンブルの定期演奏会が誕生しました。これまで、山形弦楽四重奏団の定期演奏会でプレコンサートを開いてきた「アンサンブル・ピノ」の、記念すべき第1回目の定期演奏会。会場は、大正期の旧県庁・旧県会議事堂を復元した、いつもの文翔館議場ホールです。

プログラムは、

(1)カンビーニ、3つの協奏的弦楽三重奏曲 第1番 ヘ長調
(2)タネーエフ、弦楽三重奏曲 ニ長調、作品21
~休憩~
(3)ドヴォルザーク、弦楽三重奏曲 ハ長調、作品74

となっています。城香菜子さん(Vn)は、サーモンピンクというか肌色というか、ふわりとした半そで姿で、黒瀬美さん(Vn)はダークグレーのワンピース・ドレスで、田中知子さん(Vla)は黒のパンツに上はあざやかな赤色。女性の服装は詳しくありませんので間違えているかもしれませんが、室内楽らしい、くつろいだ親密な雰囲気を意図しているのでしょうか。プログラムの解説は、山形弦楽四重奏団の Lavio さんが書いています。

最初のG.カンビーニ「3つの協奏的弦楽三重奏曲第1番ヘ長調」は、モーツァルトと同時代の古典派の作曲家だそうです。第1楽章、アレグロ・コン・ジュスト。第2楽章、ロンド、アレグレット。城さんが第1ヴァイオリンを担当します。流麗で心地よい音楽に、イタリア出身でパリで活躍したという経歴を納得しました。
次のセルゲイ・イヴァノヴィッチ・タネーエフは、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番、第2番を世界初演したピアニスト、作曲家、教育者だそうです。第1ヴァイオリンを黒瀬さんが担当。カンビーニとは異なり、旋律性よりも構築性に重点を置いた音楽のようです。

休憩の後、ドヴォルザークの弦楽三重奏曲。ドヴォルザークらしいリズミカルなメロディが豊富で、低音楽器のない編成なのに、旋律と響きの魅力で、美しいチャーミングな音楽になっています。特に、低音を受け持つヴィオラの役割が大きいと感じます。城さんが第1ヴァイオリンを担当。3人のレディの演奏に対してヘンな連想ですが、ドヴォルザークのこの音楽、ボヘミアの宿屋に町の音楽好きのおっさんたちが集まり、一杯機嫌で演奏を楽しむような、そんな印象を持ちました。

アンコールには、ドヴォルザークの「四つの小品」から第1曲と、日本の唱歌から2曲。「ふるさと」「おぼろ月夜」です。ヴァイオリンのおけいこ中らしい小さなお嬢ちゃんも大喜び。老人ホームなどで演奏したら、泣かれるかもしれません。アットホームな、いい演奏会でした。


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バックミラー越しに見える風景

2007年05月19日 09時53分34秒 | 散歩・外出・旅行
車で郊外を移動するとき、ドアミラーやバックミラー越しに見える風景もいいものです。写真は、まだ早春の頃のものですが、路肩に菜の花が咲く郊外路を走ったときのもの。こういう風景の道路をたくさん知っていると、そのルートを結びつけて、快適な郊外ドライブを楽しめます。お天気に誘われ、都市部の渋滞を離れて、田舎の景色を見に行く心地よさ、心豊かな気分は、貴重なものです。風景を独占できる郊外ドライブ。人口密度の低い地域に許される、贅沢な楽しみでしょうか。
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今週はタイト・スケジュール

2007年05月18日 06時51分50秒 | Weblog
いつもですとかなりゆったりとした時間が流れるのに、今週はけっこうタイトなスケジュールです。それでも、今日でひとまず区切り。仕事はスマートに、しかし静かに気合いをいれて、一つ一つ終えていきましょう。

通勤の音楽、現在はドヴォルザークの交響曲第2番と第4番を、クーベリック指揮ベルリン・フィルで聴いております。なにやら暗めの曲想もあり、後年の傑作群とは少々違う感じもありますが、それでもたしかにドヴォルザーク、という個性が明瞭に感じられる音楽です。

5月20日(日)は、18:30開演で、アンサンブル・ピノ演奏会。黒瀬美さん、城香菜子さんのヴァイオリン、田中知子さんのヴィオラ、という珍しい編成の弦楽トリオの第1回定期演奏会です。会場は、いつもの文翔館議場ホール、入場料は1000円(全席自由)とのこと。私はすでに前売券を確保、いつでも駆けつける態勢にあります。
で、曲目は?

(1)カンビーニ、3つの協奏的弦楽三重奏曲 第1番 ヘ長調
(2)タネーエフ、弦楽三重奏曲 ニ長調、作品21
(3)ドヴォルザーク、弦楽三重奏曲 ハ長調、作品74

となっています。めったに聴けない曲ばかり。室内楽好きとして、これは外せないですね(^_^)/
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文具ブログの御紹介

2007年05月17日 06時13分49秒 | 手帳文具書斎
文具ブログを御紹介します。

まず、アルマーニさんのブログ「Tiny Happy Days」。アルマーニさんは、旧NIFTY-Serve(現@NIFTY)の頃から、文具のフォーラム等でお見かけしていたような気がします。万年筆・インクやペン、ノート・紙類、情報・書籍、などのカテゴリーで区分され、2005年5月から、2年間続いています。
Tiny Happy Days

続いて、きたきつねさんのブログ「きたきつねの文具館」。きたきつねさんも、旧NIFTY-Serveの頃から、文具のフォーラム等でお見かけしていた方です。こちらは2006年8月からですが、内容は豊富です。
きたきつねの文房具日記

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