電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩。時々は実際に散歩を楽しみます。

ようやく里芋を収穫する

2019年10月31日 06時03分55秒 | 週末農業・定年農業
夏場の手入れが不十分で草に負けそうになっていた里芋を、秋口に一斉に草取りを行い、葉っぱの光合成をなんとか確保しました。できるだけ子芋が成長する時間を確保しようと収穫を遅らせてきましたが、10月も終わりそうな時期となり、いよいよ待ったなしです。先日、ようやく収穫を済ませました。



畝の周囲の土を鍬で取り除き、里芋の葉を茎ごと包丁で切り取ります。マルチ栽培の黒いビニールをはがすと、光を遮られた内部はさすがに草が生えていません。鍬で株の周囲の土を取り除き、里芋をグイッと掘り起こします。掘り起こした株を持ち抱えてドスンと畑に落とすと、土が離れ落ちて子芋がたくさんついているのが見えます。軍手で小芋を一つ一つもぎ取り、集めていきます。葉っぱが大きく成長していた株は小芋の数も大きさも充分ですが、葉っぱが貧弱な株はやっぱりそれなりの成長しかしていません。このあたりは、夏場の管理が課題でしょう。



夏場に草に負けてしまったけれど、荒らしていた畑を復活させ、春に植えた20本がすべて枯れずに成長し、なんとか収穫にこぎつけることができました。軽トラックでコンテナいっぱいのサトイモを持ち帰り、作業小屋の南側に広げて乾燥させておきます。サトイモの茎は、皮をむき、ぶら下げて乾燥させます。これで、今秋の芋煮と「いもがら」入りの納豆汁が楽しめます(^o^)/




働いた後は、深刻な音楽を聴く気分にはなれず、思い切りギャラントな音楽をということで、モーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」を聴きました。サトイモとモーツァルトは合うのか? いやいや、労働の後のサッパリ感が合うのです(^o^)/

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香月美夜『本好きの下剋上・短編集I』を読む

2019年10月30日 06時03分33秒 | -香月美夜
香月美夜著『本好きの下剋上』シリーズの最新刊「短編集I」を読みました。WEB上ではすでに完結している本編が、基本的に主人公マイン(ローゼマイン)の視点で語られるのに対して、周辺の人の視点で語られる閑話やサイドストーリー(SS)には新鮮な発見があって面白いものです。

例えば冒頭の「変になった妹」では、マインの姉トゥーリの視点で、病弱な妹が高熱から回復した後に、お湯で毎日体を拭こうとしたり木の棒でかんざしを作って髪を束ねたり、植物の実から油を採って髪を洗うことでツルツルにしたりと、不思議な行動を取り始める様子が描かれます。妹マインの視点からは、転生した周囲が汚く不潔な生活を忌避しているのですが、姉トゥーリの方から見ると妹の行動のほうがヘンなのです。そんなズレが新鮮な発見につながっていく、というわけです。



中にはWEB上にあるサイドストーリー集(*)に掲載されているものもあれば、単行本の中に特典として挟み込まれた書き下ろしの短編を再録したものもあります。後者は、TOブックスという出版社が、取次店を経由して書店に届くという商慣行の中で抵抗(?)するために、直販と「応援書店」での販売分にはこうした書き下ろし短編をリーフレットとして挿入することにしたものでしょう。その事情を理解はできますが、田舎の一読者としてみた場合、なんだか居住地によって疎外されている感を禁じえません。この短編集は、そうした書き下ろし短編SSをもちゃんと収録しており、出版業としてはそれが本筋であろうと思います。

ヴィルマ視点の「前の主と今の主」、ヒルシュール視点の「特別措置の申請」、フィリーネ視点の「わたしの騎士様」などは、本編のストーリーを補強する好編と感じます。「短編集I」ということは、「II」の計画もあるということでしょう。特典SSなどという読者を居住地で区別してしまうやり方でなく、中身の面白さを訴えて商売をしてほしいものです。と、物語中でローゼマインも言っております(^o^)/

(*):本好きの下剋上 SS置き場

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お手軽なのでつい使ってしまうけれど

2019年10月29日 06時04分46秒 | 料理・住まい
毎日飲んでいるコーヒーは、ドリップが基本ですが、インスタントのコーヒーも飲みます。最近は、お手軽なスティック・タイプのオールインワン・ミックスのものをついつい使ってしまいます。ただし、原材料を見ると、

コーンシロップ、植物油脂、カゼイン、食塩、乳等を原料とする食品/pH調整剤、乳化剤、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)

などを使っている模様。

たしかに、袋を切ってお湯を注げば出来上がりというのは便利でお手軽だけれど、便利さだけではなあ。海外では規制のかかるものも含まれているようで、こればかりに依存するのは好ましくはなさそうです。せっかく時間が自由になる境遇になったのですから、昔のようにあわただしくコーヒーを飲まなくても良かろう。面倒がらずにドリップを中心とする自分の「コーヒー生活」(^o^)を守りたいものです。



そんなことをふと思わせるという点で、新聞記事に触発されることもあります。2019年10月18日の山形新聞の記事です。

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新しい「料理メモ」ノートを準備する

2019年10月28日 06時04分03秒 | 料理・住まい
コクヨのソフトリング・ノートが意外なほど万年筆インクが裏抜けしにくく書きやすいことから、途中で「料理メモ」ノートに転用し、使い始めたのが今年の正月過ぎでした。「ベーコンと卵とネギの炒飯」に挑戦したものの、思うようにパラパラにならず、がっかりするどころか逆に妙に「やる気」になってしまいました(^o^)/



で、使い始めた「料理メモ」ノート(vol.1)は、10月下旬まで約40種のレシピを書きとめ、実際に作ってみた結果と留意点などを書き加えて、残りページ数がわずかになってきました。



学生時代に作っていた実験ノートのような感覚で、意外なほど楽しんでノートにしております。こんどの vol.2 は同じコクヨのソフトリング・ノートA5判で、中字の万年筆でも書きやすいようにA罫(7mm)25行、前より少し厚めでページ数の多い80枚のものを使います。目次ページを6枚(12頁)とり、7枚目から原則として1件で両面を使用する形で書き込みます。台所で広げても邪魔にならないようにリングノートを折り返して使い、書ききれなければ裏ページにも記入するようにし、写真を撮ったりブログ記事にしたりしたものはカラープリンタで印刷して貼り付けておきます。



新しい「料理メモ」ノートは、11月から使用開始予定。こういう言い方もなんですが、男子ますます厨房に入ります(^o^)/

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驚くほどのアクセス数の原因は

2019年10月27日 06時01分08秒 | ブログ運営
先日、何気なしにアクセス解析を見たら、思わず驚くほどのアクセス数を示していました。10月23日、ユニーク・ユーザー数で 1,139 という値で、記憶にある限りでは過去最高の来訪者数です。

有名ブログならばなんということもない、ささやかな値でしょうが、淡々と代わり映えしない日常を綴っている当ブログでは考えられない結果です。原因は何だったのだろうと、当日の記録を調べてみると、

279 PV  高校文化祭における銀鏡反応の爆発事故について
195 PV  トップページ
〜(以下略)〜

という結果で、ふだんは一番多いトップページをしのぎ、この記事にアクセスが集中したもののようです。なるほど、秋は文化祭の季節ですから、おそらくは高校の科学部あたりが銀鏡反応のデモンストレーション実験を計画していて、安全面のチェックをしているのかもしれません。今から14年前、2005年の古い記事ですが、安全に文化祭を実施できるように、参考になれば幸いです。単にアクセス数に喜ぶのではなく、何らかの形で役に立っているのかもしれないと感じられるのは、なんとなく嬉しいことです。

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10月のリンゴ「紅将軍」を収穫する

2019年10月26日 06時01分05秒 | 週末農業・定年農業
先日、10月のリンゴ「紅将軍」を収穫しました。この品種は、山形県東根市の矢萩良蔵氏が育て平成5年に登録されたリンゴで、我が家では人気品種「ふじ」の早生種という位置づけで重宝しています。亡父が植えた2本の若木は、矮性の台木のせいか樹高が人の背丈よりも少し高いくらいで、手入れも収穫も楽なのがありがたい。ずっと前に軽トラックでバックする際に誤ってぶつけてしまい、一度は倒れかかったのですが、支えを立てることでなんとか回復し、今は美味しい実をつけてくれています。




今年、樹上完熟で収穫できたのはコンテナ一個分くらいで、昨年よりは多くなりました。サクランボや桃、プルーン等とは異なり、こちらは出荷はせず、保存して自家用とします。毎日食後にリンゴを食べてお腹は快調、「ふじ」が出回る冬場まではなんとか持たせたいところです。

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充電池の進歩を感じたとき

2019年10月25日 06時03分09秒 | コンピュータ
2019年のノーベル化学賞は、リチウムイオン電池関連の研究開発に焦点を当てたものとなったようで、その功績者として、米国の二名のほかに旭化成の名誉フェロー吉野彰氏が選ばれ、受賞することとなったようで、実に喜ばしいことです。

ここで、吉野氏は1948年生まれの71歳、化学を志し基礎的〜専門的教育を受けたであろう高校から大学院までを含む15歳から25歳の年代というのは、1963年〜73年に当たります。以前作成した表(*1)に追加し多少見やすく改変してみると、ああ、やっぱりなあと感じます。



(*1):日本人のノーベル賞受賞者の生年から色々なことを考える〜「電網郊外散歩道」2010年10月



ところで、充電できる電池(二次電池)で、鉛蓄電池ではない乾電池タイプの「充電池」を使い始めたのは、1970年代の後半でした。山登りの際に愛用していた単3×4本のヘッドランプの電池が使い捨てなのはもったいないと、Ni-Cd電池を8本買ってきてタイマーで充電しておき、使いきったら四本を交換するという形で、他の用途にもずいぶん便利に使いました。このころの容量は300mAhくらいじゃなかったかと思います。たしか、サンヨーがトップメーカーだったのではなかったでしょうか。



その後、アルカリ乾電池6本で駆動できる IBM の ThinkPad220 という DOS/V サブノート・パソコンを入手し、やはり乾電池がもったいないと、ニッケル水素電池を6本×2組、計12本用意して使いましたが、800mAhくらいの容量がありましたがほとんど1時間程度しか持たず、緊急時以外には実用になりませんでした。デジタル機器の電池食いを実感しました。またニッカド電池と同様にメモリー効果があり、健全な状態で使い続けるのが難しい面がありました。



その後、私がリチウムイオン電池を使うようになったのはおそらく2001年に購入した Panasonic の PHS からだろうと思います。待受なら2週間も充電無しで電池が持つ便利さに、技術的な進歩を感じました。また、2002年頃に購入したサブノートパソコン NEC LavieZ Crusoe も、リチウムイオン電池を搭載し公称6時間、実質3時間は稼働できるということで、実用的な段階に入ったと感じました。



このゼロハリバートン・デザイン優先のスタイリッシュなパソコンは、メモリー搭載量が 192MB 固定でメモリーを追加できず、度重なる WindowsXP の肥大化で使えなくなってしまいました。その後、プレゼン用に購入したサブノート・パソコン Dell InspironMini 10v(Linux) も電池の実用面での不便さは感じず、むしろ基盤のもろさで起動しなくなり、じきに使えなくなってしまいました。



今のところ、私がリチウムイオン電池を使っているのは、どうやら現用の京セラ製 PHS と Lenovo 製サブノートPC ThinkPad Edge E130(*2)みたいです。リチウムイオン電池採用の電源の面での安定感は抜群ですが、どうもパソコンの Windows が自社の都合優先で使いにくいと感じるくらいでしょうか。2020年7月のPHS停止を前に、やがてはスマートフォンに更新しなければならないわけですが、そのときに再びリチウムイオン電池の恩恵を感じることになりそうです。



若い頃に、実験室で初めて金属リチウムを灯油入りの保存容器から取り出し、シャーレ内の灯油中でメスで切ったときの柔らかな感触と、ピカピカ光る金属光沢と電気伝導性を確かめ、灯油に浮かぶ軽さを実感したときの記憶は鮮明です。同時に、電池として実用的に使うためには、金属Liをそのまま負極に使うのではなく炭素素材中にLiが含まれる形での利用、Liが水と反応して水素を発生してしまうため水溶液を使えずイオンが移動しやすい有機溶媒を選ばなければいけないという電解質溶液の問題、またLiCoO2等を含む正極材料の問題など、難しい課題が山積していたのだろうなと感じます。ブレイクスルーはどんなふうに実現されたのか、単に日本人だからというのではなく、リチウムイオン電池の実現というテーマで、わかりやすい解説を読んでみたいと願っているところです。

(*2):再びThinkPad〜新しいサブノートパソコンを検討する〜「電網郊外散歩道」2013年6月
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風邪もなおって農作業に復帰

2019年10月24日 06時04分38秒 | 週末農業・定年農業
風邪もようやく治って、農作業に復帰しています。先日来の作業内容は;

  • 果樹園全体の草刈り  草丈も短く、乗用草刈機でゴーカートのように快速作業。
  • リンゴの落果の処理  落果を放置すると、モグラ穴に住み着いた野ネズミのエサとなり、根回りがかじられて樹が弱ってしまいますので、離れた一箇所に穴を掘り、埋めてしまいます。
  • タマネギ苗の定植  耕して平らにならした畝に五穴の黒ビニールをしき、購入したタマネギ苗を植え付けます。活着を確認し、2週間ほどしたら上からバラバラと追肥。今年は250本を植え付けました。内訳は、白が200本、紫が50本。

  • ネギの移植  育ったネギを冬場に掘り出しやすい作業小屋裏に集め、密集して宿り植えしておきます。これで、雪の中からでも掘り起こせます。


  • 結球した白菜等の一部試験収穫  徐々に結球し始めた新ハクサイの出来はどうでしょうか。また、一緒に植えたダイコンの出来はどうでしょう。試食が楽しみです。




  • 枝豆「秘伝」の収穫  収穫時期が少し遅かったかもしれません。でも、コンテナいっぱいの枝豆の収穫がありましたので、娘のところへ送りました。

といったところです。

あとは、10月のリンゴ「紅将軍」の収穫とサトイモの収穫、柿の収穫と渋抜き、干柿つくりなどが残っています。農作業もいよいよ大詰めが近く、冬支度が待っています。

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香月美夜『本好きの下剋上』第4部「貴族院の自称図書委員」第VIII巻を読む

2019年10月23日 06時03分38秒 | -香月美夜
TOブックスの単行本で香月美夜著『本好きの下剋上』第四部「貴族院の自称図書委員」第8巻を読みました。9月に購入直後に読んではいたのですが、最新刊のネタバレ自粛のために少々遅らせて、最新刊『短編集』の刊行を機に記事とした次第。

始まりは領主ジルヴェスターの末子で幼いメルヒオールがローゼマインを目標にする可愛らしい場面から。貴族院から帰還したローゼマインは、自分の影響力の広がりに対応していかなければなりません。プランタン商会と話しあい、印刷した物語の本を他領に広げる準備をしつつ、メルヒオールの洗礼式を行い、アーレンスバッハのお魚料理に奮闘し、祈念式のためにライゼガングへと出発します。エーレンフェスト領内は旧ヴェローニカ派とライゼガング派の二つに分かれて勢力争いをしている状況ですが、本を読んでいるだけで幸せなローゼマインにはライゼガングの思惑は迷惑でしかありません。

そんなとき領主会議でエーレンフェストに降りかかった難題は、神官長フェルディナンドに対してアーレンスバッハのアホ娘ディートリンデの婿に行けとの王命でした。最悪の相手との婚約ですが、フェルディナンドは亡き父との約束を重視し、エーレンフェストを守るために承諾してしまいます。ローゼマインは嘆き悲しみますが、話は単純ではありません。実はここから大きなドラマが展開されていくのです! とネタバレを防ぎましょう。実際は、WEB 版はすでに完結して公開されているので、あまりネタバレの心配はしなくても良いのかもしれないですけど(^o^)/



アーレンスバッハの奇妙奇天烈なお魚がすごい(^o^)/
三枚に下ろすために頭を切り落としてしまうと魔石になってしまうという想定も芸が細かいですけれど、これがジルヴェスターの姉ゲオルギーネの嫌がらせだと思われるところもえげつない。ローゼマインは「お魚!お魚!」とうふふんしていますが、やっぱりヴィルフリートとは良い「天然」カップルなんじゃないかと思ってしまいます。実際は、方向性がまるで違うのですが(^o^)/

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「料理メモ」のノートを作ることで

2019年10月22日 06時03分25秒 | 料理・住まい
コクヨのソフトリングノートを使い始め、その使途としていろいろな料理の材料や作り方を一冊のノートに集め、これを見ながら料理できるようにと「料理メモ」ノートを作りました(*1,2)。はじめはレシピのコピーを貼り付ける程度のことしか想定していなかったのですが、『きょうの料理ビギナーズ』等の料理本を何冊も見返すよりも、興味を持ったレシピを書き写し、実際に作ってみた結果を記録するようにしたら、案外これが有益です。



色々な材料を使い、いろいろなレシピがあるけれど、例えば「梅煮」ならば、混合調味料の比率はほぼ共通なように、基本の調味は共通であることが多いです。また、ペペロンチーノ風パスタならば、季節の材料が多少変わるだけで、基本の作り方や調味はほぼ共通。そんなことがわかるようになると、このノートを見るだけで応用が利きます。



ただいま、記入済みの料理は35種類。これらに関してはほぼ確実に作れるようになりました。妻のように1年365日、何十年も献立を考えるほどの力はまだまだありませんが、ときどきお昼を引き受けたり、用事で外出する際に厨房の役割を代行するくらいはできるようになっています。最近は、『きょうの料理ビギナーズ』に少々物足りなさを覚えるほどです(^o^)/



などと自慢していると、思わぬ失敗をするもの(^o^)/
包丁を持つ手は謙虚に、火加減は細かく調節して、材料は量をきちんと押さえて暗算で比例配分し味の加減は適当にしないことですね(^o^)/
うーむ、まさしく化学実験のような料理だな(^o^)/

(*1):ソフトリングノートの使い途〜料理メモに便利、便利〜「電網郊外散歩道」2019年1月
(*2):料理メモ用ノートは片面使用のほうが便利そうだ〜「電網郊外散歩道」2019年4月

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山形弦楽四重奏団第73回定期演奏会でモーツァルト、シューベルトを聴く

2019年10月21日 06時02分18秒 | -室内楽
10月下旬に入った日曜日、午前中にタマネギの苗を植え付け、午後はゆっくりと休憩して、ラグビー・ワールドカップ日本対南アフリカ戦を尻目に、夕方から山形市の文翔館に向かいました。山形弦楽四重奏団の第73回定期演奏会を聴くためです。途中で、うっかり手帳を忘れてしまったことに気づきました。実は、購入した演奏会チケット等はみな手帳に入っているのです。自分のポカだから仕方がない、当日券で入場しようと割りきりました。うーむ、大人の対応だなあ、でも、最近うっかりが増えてるよなあ(^o^;)>poripori



余裕を持って文翔館に到着、駐車場に車を入れて、議場ホールに入場します。いつもと異なり、ホールを横長に使った座席配置です。プレコンサートは、フルート:小松崎恭子さん、ヴィオラ:田中知子さん、ピアノ:小林路子さんで、

  1. J.S.バッハ〜グノー「アヴェ・マリア」
  2. 浜辺の歌
  3. ふるさと

の三曲。しみじみと、良かった〜!



今回の担当、チェロの茂木明人さんのプレトークでは、今回の曲目に関連して、作曲家が出版に苦労した話等を紹介。その今回の曲目は、

  1. W.A.モーツァルト 6つの前奏曲とフーガ 第3番
  2. F.シューベルト 弦楽三重奏曲 変ロ長調 D.471
  3. F.シューベルト ピアノ五重奏曲「鱒」

となっています。前半の二曲は実演ではめったに聞けない曲目ですが、実はピアノ五重奏曲「鱒」だって、頻繁にプログラムに載るというものではありません。実際、2016年のアフィニス音楽祭で初めてナマで聴けると楽しみにしていましたが、スーパーハイテンション・エネルギッシュ・ジャリンコな孫たちの来襲により予定変更、ついに今回まで生の「鱒」は食べた、いや、聴いたことがありませんでした。

そんなこんなで楽しみにしていた演奏会。関西から来県の某氏ともお会いして、お土産などいただいて、開演を待ちました。

まず、モーツァルトの「6つの前奏曲とフーガ第3番ヘ長調」から。ステージ左から、Vn:(中島光之)、Vla:(倉田譲)、Vc:(茂木明人)の3人が並びます。皆さんの衣装は、ストイックに黒一色のスタイル。第1楽章:アダージョ。ヴァイオリンとヴィオラが対話するのをチェロが支えるという感じかな。弦楽三重奏によるこのアダージョは、いかにもモーツァルトらしいです。しかし次の第2楽章:フーガは、ヴィヴァーチェと指示されていますが、まさしくモーツァルト風味のバッハのフーガですね。ザルツブルグを飛び出しウィーンに着いたモーツァルトが、パトロンの一人、スヴィーテン男爵が所蔵する楽譜を勉強しながら編曲する様子を想像すると、なんだかすごいです。

続いてシューベルトの弦楽三重奏曲、変ロ長調D.471 です。アレグロの表示しかありませんので単一楽章の曲かと思ったら、実際は完成した第1楽章のみが残ったということらしい。プログラム・ノートには1816年の秋に作曲されたとありますので、1786年生まれのシューベルトは30歳。1819年にピアノ五重奏曲「鱒」を作曲するわずか三年前です。じっと聴いていると、たしかに若い時代の習作ではなくて、完成作として残らなかったのが惜しまれる、親密な響きの中にシューベルトらしい歌がある曲のようです。

ここで15分の休憩。



後半は、シューベルトのピアノ五重奏曲イ長調「鱒」。ステージ左後方にピアノの小林路子さん。今日はピンクではなく、鱒にちなんで?青〜ブルーグレー系のドレスです。弦楽は左からVn:中島、Vla:倉田、Cb:三崎屋義知、Vc:茂木、という配置。第1楽章:アレグロ・ヴィヴァーチェ、ややゆっくりめに始まります。LPやCDで聴いている時(*1)にも感じたのですが、この曲では予想以上にチェロの役割が大きいのですね。第2楽章:アンダンテ、弦楽に呼応しピアノが活躍します。第3楽章:スケルツォ、プレスト。歯切れよいリズムの楽章です。今回は軽やか志向よりはロマンティック志向でしょうか。第4楽章:主題と変奏。アンダンティーノ〜アレグレット。ああ「鱒」だ。弦の響きが心にじかに沁み入るようで、この間、ピアノは沈黙。ピアノが入ってくると、「しっとり」から「活発」へ雰囲気が変わります。Vnは速く確実な技巧が要求されますし、Vcも聴かせどころがあります。チェロ、いいなあ。有名になるだけのことはあると実感する音楽です。第5楽章:アレグロ・ジュスト。コントラバスがリズムの土台、推進力を作る面があるようで、ピアノもけっこう低域を使った表現あり。常設の弦楽アンサンブルを中心とする室内楽の醍醐味を感じさせるフィナーレでした。

いつもよりだいぶ多いお客様から盛んな拍手を贈られ、アンコールは第4楽章から一部を。ああ、良かった〜。今回も良い演奏会となりました。山Qの皆さん、小林さん、三崎屋さんに特大の感謝です。

(*1):シューベルトのピアノ五重奏曲「鱒」を聴く〜「電網郊外散歩道」2008年8月
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へぇ〜そうなんだ!〜パトリシア・ヤネチコヴァのこと

2019年10月20日 06時04分02秒 | -オペラ・声楽
先の演奏会で聴いた曲目、レハールの喜歌劇「ジュディッタ」から「熱き口づけ」をネット上で探しているうちに見つけたのが、パトリシア・ヤネチコヴァ(Patricia Janečková)が歌った動画(*1)でした。このソプラノについて、Wikipediaの説明(*2)を眺めていたら、「ドイツ出身スロバキア人のオペラ・ソプラノ歌手」との記述の後に、「チェコスロバキアのテレビ番組タレントマニアにおいて2010年11月に優勝」し、その後テレビ放送を通じて有名になったとあります。へぇ〜、そうなんだ! ポール・ポッツやスーザン・ボイルみたいなものか〜。野次馬根性で、検索してみました。

Patricia Janečková talentmania

で、見つけたのがこれ。12歳です。
Patrícia Janečková First Audition,12, Amazing Pure Tone So Beautiful!! | "TIME TO SAY GOODBYE"

技術的には未完成でしょうが、いやはや堂々たるものです。

そしてスーパーフィナーレでの歌唱。
Patrícia Janečková - O mio babbino caro - SUPERFINÁLE Talentmania


テレビ番組で優勝して、小学校に戻り、歓迎される様子まであります(^o^)/
Patrícia Janečková coming to primary school

チェコスロバキアの小学校の様子も興味深いところ。

2011年、セザール・フランクを歌います。13歳。
2011 - Patricia Janečková, Eva Hornyáková - Panis Angelicus (C. Franck)


2013年、15歳。モーツァルトを歌います。
Patricia JANEČKOVÁ & Eva DŘÍZGOVÁ JIRUŠOVÁ: Canzonetta sull´ aria (W. A. Mozart)


2016年のオッフェンバック、ロッシーニ。18歳です。
Patricia JANEČKOVÁ: "Les oiseaux dans la charmille" (Jacques Offenbach - Les contes d' Hoffmann)

Patricia Janečková - Rossini Arias - The Gong - Ostrava - 2016


ヨハン・シュトラウスII世のワルツ「春の声」。2016年、18歳の動画もありましたが、権利関係の問題があるようで、挿入できないみたいです。
レパートリーも、彼女の声質にあったものが選ばれてきているみたい。精進の成果が明らかですね。

最近の様子は、YouTube の彼女のチャンネルから観ることができるようです。

いやはや、思わずミーハー精神が爆発してしまいました。
若い人がチャンスを活かし精進して才能を発揮するのを見るのは嬉しいものです。その意味では、たしかに「恩赦よりも奨学金の免除」のほうが望ましいのは確かだな(^o^)/



今夜は文翔館にて山形弦楽四重奏団(*3)の第73回定期演奏会の予定。シューベルトのピアノ五重奏曲「鱒」ほか。

(*1):「日露交歓コンサート2019」の新聞記事とYouTubeからいくつか〜「電網郊外散歩道」2019年10月
(*2):パトリシア・ヤネチコヴァ〜Wikipediaの解説
(*3):山形弦楽四重奏団

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ステーショナリーフリーマガジン『Bun2』2019年10月号を読む

2019年10月19日 06時06分15秒 | 手帳文具書斎
偶数月ですので、例によってステーショナリー・フリーマガジン『Bun2』の2019年10月号をもらってきました。通巻86号。この時期は恒例の手帳特集だろうとの予想通り、秋らしいアースカラーの表紙に、

2020年版 手帳特集

というタイトルが中央に配置されています。



不思議なもので、新しい手帳が並ぶ頃になると、なんだかワクワク、そわそわしてしまうのです。小中学生の頃はそんなことはなかったですから、これは多分、大学生〜社会人になった頃からの習慣でしょう。昔の感覚でつい手にとって色々と比べてみたくなります。その意味では各社の手帳特集というのはタイムリーな企画ではあります。

その他では、「2019年Bun2大賞」の募集が発表されていますが、どうも今年中に自分で購入して試したものが見当たらない(^o^;)>
今年も「パス」になるようです。



当方、どちらかといえば、オシャレ高級路線よりはキャンパスダイアリーやソフトリングダイアリーのような手作り感のあるものに興味を惹かれます。これも、学生時代から色々と工夫してきた流れにあるものでしょう。欲しいものがなければ自分で作る。どうもそういう傾向があります。幸いに、素材となるノートや紙類、筆記具等は充分すぎるほど在庫がありますし、退職してから農閑期となる晩秋〜冬季は時間はたっぷりあります。つべこべ文句を言うよりも、いろいろと工夫してみましょう(^o^)/

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お出かけのついでに行きつけの文具店で文具を購入する

2019年10月18日 06時02分45秒 | 手帳文具書斎
お出かけのついでに、行きつけの文具店で文具を購入し、併せてフリーマガジン『Bun2』の10月号をもらってきました。購入したものは、

  • リヒト 聖書サイズ六穴リングノート AquaDrops
  • コクヨ タックインデックス(赤・青)
  • パイロット サインペン「スーパープチ」(赤・青)
  • 三菱 シグノ307 赤(0.7mm)
  • ゼブラ マッキー(黒)
  • プラチナ プレッピー (黒、0.5mm)
  • コクヨ リングノート「エッジタイトル」A5判A罫 2冊

ちなみに、リヒトの「アクアドロップス」は廃番が発表されていますので、なくなる前にと急遽入手した次第。例によって裏抜けテストをしてみると、





やっぱりプラチナ古典ブルーブラックは大丈夫ですが、パイロットのインクは軒並み裏に抜けています。モンブランのロイヤルブルーはその中間で、かろうじて抜けていません。用紙はボールペン用と割りきったほうが良さそうです。また、流通在庫ですので、押さえゴムがすでに劣化していて、だいぶプルプルになっています。独自の手で開けるリングは便利そうですが、このあたりも廃番となった原因なのかも。



パイロットのサインペンは、「東北電力」の名入りの黒を使っており、これにあわせて赤と青を入手したものです。コクヨのタック・インデックスで見出しを書き込んだり、CD-Rの中身を書いたりするのが主な用途ですが、使う場面はけっこうあります。



ゼブラのマッキー(黒)は、備忘録ノートの表題を書いたり、整理ボックスの中身を書き込んだり、大きめの文字でわかりやすく。現用のものはすでにかすれるようになっており、補充用です。

プレッピーは、黒インクのペンが欲しいと思い、購入したもの。付属の黒インクは染料インク? それとも顔料インク? 詳細は不明です。

コクヨのリングノート「エッジタイトル」は、念願のA罫です。これまで細字用のB罫しかなかったので、中字用の罫の製品はありがたい。これは嬉しい発見でした。

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山形県立博物館の特別展「やまがたの城」を観る

2019年10月17日 06時02分05秒 | 散歩・外出・旅行
用事で山形市内に出かけた際に、始まったばかりの山形県立博物館(*1)の特別展「やまがたの城」(*2)を見学して来ました。「発掘調査から見える近世城郭の形成」と題した展示は、県内四地区の中心となった城を取り上げたもので、

  1. 山形城(別名:霞城、霞ヶ城)
  2. 鶴ヶ岡城(別名:大宝寺城)
  3. 米沢城(別名:松ヶ岬城、舞鶴城)
  4. 新庄城(別名:鵜沼城、沼田城)

の発掘調査によって得られた出土資料、城絵図、古写真などを展示しています。幸いに、学芸員氏の解説を聞くことも出来、興味深いものでした。



特に、個人的に興味深かった事柄としては、

  • 城の石垣は近世以降に西日本から伝わったもので、最上義光の時代には土塁が基本であった。山形城も、石垣は鳥居家が治めた時代に築かれた。
  • 米沢城の出土品からは、屋根瓦が見つかっていない。米沢城は板葺き屋根で、瓦は積雪地帯には必ずしも向いていないことと、経済的な理由もあろうが、瓦職人を育成しないという方針があったのでは。
  • 天守があったのは、沼田城のみ。最上義光は周囲の出城の強化を重視し、本城に立てこもるという戦を考えていなかったと推測される文書が残されている。
  • 県内には約1500の城があったと考えられているが、その中で小田島城(東根)の面積は鶴ヶ岡城に匹敵する規模。一国一城の定めにより、鳥居家の時代?に破却された。

などがありました。

県内に城が1500もあったというのは驚きです。戦乱により築かれ、焼かれ、あるいは不要として破却されたのでしょうが、支配者の住居というだけでなく、役所の役割も果たしていたのでしょうか。果たしてどういった性格のものだったのか、興味深いところです。

(*1):山形県立博物館
(*2):山形の城〜山形県立博物館2019年度特別展
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