電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩。時々は実際に散歩を楽しみます。

お年玉年賀はがきの当選番号を調べる

2008年02月29日 06時32分57秒 | Weblog
延び延びになっていた、お年玉年賀はがきの当選番号を、ようやく確認しました。わが家では、これまで一等に当選したことがあります。現在、衛星放送を見られるのは、客間にある、その時の賞品のテレビだけです。子どもが家にいる頃は、当選番号の発表があるとすぐに、わいわいいいながら調べたものですが、今はいたってクール。今ごろになって、ようやく、です。

調べた結果は?厚さ4cmも届いた中で、わずかに1枚だけ、切手シートがあたりました。下2桁、37 です。残念!でも、少しだけわくわく気分を味わえたので、よしとしましょう。さて、あたった方はいるかな?

老父が再入院し、春からの農園再開はかなり困難な見通しとなりました。大学生の息子が帰省し、ようやく家族に明るさが加わりました。
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陳昌鉉『海峡を渡るバイオリン』を読む

2008年02月28日 05時54分32秒 | -ノンフィクション
書店で何の気なしに手に取った、河出文庫『海峡を渡るバイオリン』を、もう夢中で読みました。いやー、すごいです。一人のバイオリン製作者の人生。戦前に、貧しさのために来日し、終戦を日本で迎えた、在日韓国人の陳昌鉉さんからの、鬼塚忠さんと岡山徹さんによる聞き書きです。

第一弦、故郷である梨川村での、家族との生活が回想されます。特に、家に下宿をした日本人の相川先生からバイオリンの手ほどきを受けたあたりは、戦前の日本の植民地政策の現実を指摘しながらも、懐かしくおだやかな回想として印象的です。やがて、貧しさから逃れるために、母と別れて日本に旅立ちます。日本での生活も容易ではなく、特に中学で英語を少し学んでいたために、終戦後の横浜で米兵相手に輪タクで生活をしながら、明治大学の夜間部に通います。たまたま聴いた糸川英夫博士の講演会で、バイオリンの神秘に触れ、バイオリン製作を志します。
第二弦、バイオリン製作を志したものの、国籍ゆえに弟子入りはかなわず、鈴木バイオリンの工場があった長野県の木曽福島にたどりつきます。そこで、建設会社で人夫仕事をしながら生計を立て、丸太小屋で、はじめは機械で作られた製品を手本に、みようみまねでバイオリンを作り始めます。母と妹が経験しなければならなかった朝鮮戦争の実態も描かれ、少年兵の公開処刑の様子などは、なんとも無残な話です。しかし、陳昌鉉さんの結婚のエピソードはたいへんほほえましく、読んでいても、思わずほほが緩みます。
第三弦、自作のバイオリンを篠崎弘嗣先生に買ってもらい、さらに東京に出るよう助言されて、夫婦で東京に転居します。無名で安いけれども音がいいバイオリンで芸大に合格する若者もでてくるようになり、バイオリン製作の技術も次第に深まりますが、相変わらず生活は苦しく、半島に残った母と妹の運命も不運続きでした。特に、妹の夫となった軍人は、「命の恩人」なんて、聞いてあきれます。
第四弦、職人としての腕が深まり、名演奏家たちとの縁もできて、母と妹との再会を果たしますが、そこでスパイ容疑でひどい取調べを受けたりします。アメリカ建国二百周年を祝う、第二回国際バイオリン・ビオラ・チェロ製作コンクールに招待され、六部門中五部門で金メダルを受賞、文字通り東洋のストラディバリとよばれるほどになります。母の墓に受賞を報告したとき、楽器を持ち込んで演奏できない税関の対応も、当時の韓国の国情なのでしょうか。それにしてもエネルギッシュな人生、「芸に諦念と雑念は禁物」という言葉に、あくなき向上心の秘密を見たように思いました。

この本は、以前単行本で出ていたのだそうですが、残念ながらまったく気づきませんでした。文庫本になって、ようやく知った次第。漫画や映画にもなり、今は英語の教科書にも取り上げられているのだとか。遅いよ、自分(^o^;)>poripori
しかし、いい本を読みました。音楽好き、弦楽器に興味のある方は、たぶん面白く読めることと思います。
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朝日新聞土曜版beにタミフル合成の柴崎教授が

2008年02月27日 05時08分30秒 | Weblog
以前、インフルエンザ・ウィルスの特効薬である「タミフル」の化学合成に成功した、というニュースを取り上げたことがあります(*1)が、その主役である、東大の柴崎正勝教授が、2月23日付け朝日新聞土曜版beに登場(*2)しました。

当方の以前の記事では、化学合成に成功した、ということだけでしたが、さすがに今回の朝日新聞土曜版の記事は、そのとき使った酸化セレンの毒性問題をクリアして、第三~第四世代の製法で実用化を目指していることを取り上げています。新型インフルエンザの爆発的流行の前に、タミフル(オセルタミビル)の備蓄が可能になってほしいものです。また、タミフル耐性のウィルスのニュースもありますが、こうした変異のしくみが解き明かされて、ウィルスの変異を抑え込むことができないものかと思います。

(*1):タミフルの化学合成に成功~「電網郊外散歩道」
(*2):新型インフル封じ込めに道~asahi.com「be フロントランナー」より
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ビゼーの「ローマ」を聴く

2008年02月26日 06時33分10秒 | -オーケストラ
最近の通勤の音楽は、若いビゼーが作曲した、交響曲「ローマ」を聴いています。交響組曲「ローマ」と表記されている場合もありますが、CDでは交響曲ハ長調とされています。もちろん、例のハ長調交響曲とは別の作品です。演奏は、イヴァン・アンゲロフ指揮スロヴァーク放送交響楽団ブラチスラヴァ。長い名前のオーケストラですね。

CDは、アルテ・ノヴァの 74321 80795 2 という型番で、2000年の10月に、ブラティスラヴァのスロヴァーク放送のコンサートホールでデジタル録音されたもの。英独仏三ヶ国語で記載された解説書を見ると、どうも輸入盤のようです。同じフランスの作曲家であるサン=サーンスの交響曲第1番とのカプリングで、若い時代の作品を並べたところに、指揮者とレーベルの意欲が感じられます。

添付の解説書によれば、指揮者自身が次のように語っているとのこと。

His C major Symphony, Roma, was written under influence of his three-year residency in Roma, from 1857-60. Of his concept to dedicate a symphony to Italy he wrote: "I already have in my head sketches for a symphony, each of whose movements will be dedicated to an Italian city - Rome, Florence, Venice, Naples..."

例によって、下手ながら訳して見ると、こんなふうになりましょうか。

彼(Bizet)のハ長調の交響曲「ローマ」は、1857年から60年まで3年間のイタリア滞在の影響の下に書かれた作品である。イタリアに交響曲を献呈するというコンセプトについて、彼は次のように述べている。「私はすでに頭の中に交響曲のスケッチを描いており、それぞれの楽章は、イタリアの都市~ローマ、フローレンス、ヴェニス、ナポリに献呈されるだろう…」

なるほど、たしかに交響曲「ローマ」といえそうです。

第1楽章、「ローマ」。アンダンテ・トランクィロ~アレグロ。ゆったりした音楽が、次第に暗く緊迫感を増してくる導入部は、なかなかかっこいいですね。途中から明るい雰囲気に変わり、最後はハープでしょうか、なかなか新鮮な音楽です。
第2楽章、「フローレンス」。アレグレット・ヴィヴァーチェ。軽やかな楽しい音楽で始まりますが、どうも途中から運動会の行進の音楽を連想してしまいます。古典派の交響曲ならばさしずめスケルツォ楽章に相当するのでしょうか、こういう楽しい音楽は、わりと好きです(^o^)/
第3楽章、「ヴェニス」。アンダンテ・モルト。ゆったりとした、優しく美しい緩徐楽章。水の都ヴェネツィアの美しい建築や美術品、ゴンドラのゆらゆらゆれるようなイメージなのでしょうか。
第4楽章、「ナポリ」。アレグロ・ヴィヴァーチッシモ、と読むのでしょうか。たいへん生き生きとしていて、軽やかに躍動するような音楽です。

若いビゼーの手による、こういうフレッシュな音楽に親しむことができるのは、まったく録音技術とCDという媒体のおかげです。実際の演奏会で、いつ聴くことができるのか、とても見当がつきません。30分を超える堂々たる作品ですし、演奏会に頻繁に取り上げられるようになる日を夢見ております。

参考までに、演奏データを示します。
■アンゲロフ指揮スロヴァーク放送交響楽団ブラティスラヴァ
I=14'49" II=5'26" III=9'33" IV=6'19" total=36'07"
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老父の決意と農園の今後

2008年02月25日 06時23分59秒 | Weblog
大荒れの日曜日、夜中は吹雪いて一日中雪降りです。新聞配達の四輪駆動車も苦労していましたので、今朝は除雪機で除雪をしました。私は、壮年会の次期役員と打ち合わせと監査、妻は婦人会の総会で出かけました。

例年、今の時期は、確定申告の準備に時間がかかります。一日中、デスクに向かって、書類や領収書の整理をし、自作のワークシートに入力をしていきます。80代の老父母を中心とした農作業の決算は、雇人の人件費が大きく、大きな黒字は見込めません。それでも、自家用野菜の安全性はかけがえのないものですし、果樹園でのサクランボ、桃、プラム類、リンゴなどの収穫物は、遠方の親戚知人等にたいそう喜ばれています。老父は、大腸ガンを体内にかかえながらも、十年来の雇人の人たちに「やめないで、作業は私たちがするから」と頼まれて、どこまでできるかやってみようと思うようになったようです。老病苦死を思い悩むのではなく、前向きに生きることを選択した老父を、ちょっと尊敬しています。

そんなこんなで音楽に集中することもかなわず、N響アワーを録画し、同時刻に放送されるNHKスペシャル、「最期の願いをかなえたい~在宅でがんを看取る~」を観ただけの一日となりました。
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パトリシア・コーンウェル『検屍官』を読む

2008年02月24日 08時45分19秒 | -外国文学
ふだん、人畜無害を自称し、ホラー、スプラッタ、虐殺モノを苦手としておりますが、何を好きこのんで、犯罪と検屍の世界を描く物語を読むことにしたのか、われながら不思議です。たぶん、たまたま開いたページに、コンピュータのデータベースへの侵入だとか、クロマトグラフだとか、代謝異常やDNA分析などの、昔なじんだ用語が並んでいたからでしょう。パトリシア・コーンウェル著『検屍官』です。

主人公ケイ・スカーペッタは、バージニア州の女性検屍局長。優秀で魅力的ですが非妥協的な40歳、離婚歴あり、独身です。リッチモンドでは、一人暮しの女性を狙った残酷な犯罪が続いていました。投資会社の受付係、女流作家、教師、そして医師。被害者には互いに接点がなく、警察も捜査に苦しみます。担当のマリーノ部長刑事は、ケイに反感をかくしません。検屍局の監督官庁の責任者である衛生局長は、かつてケイに面子をつぶされたことを根に持ち、ケイにはことごとく辛くあたります。さいわい、検屍局のスタッフには恵まれていますが、コンピュータのデータベースが何者かに侵入され、マスコミへのリークの責任を追求されて、ケイの立場はいっそう悪くなるばかりです。

せっかくのミステリーですので、あらすじはこのくらいにとどめたいと思いますが、ケイの姪であるルーシーの存在が救いです。大好きなケイを仕事に取られ、ふくれてしまいますが、書斎でマニュアル片手にコンピュータとにらめっこして、データベースのSQL文を理解してしまう驚異の十歳児。この聡明さは、きっと幼い日のケイの姿なのでしょう。

相原真理子訳、講談社文庫。本書はこのシリーズ処女作のようです。
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ようやくデスクが片付いた

2008年02月23日 06時53分36秒 | 手帳文具書斎
やれやれ、ようやくデスクが片付きました。やっと広々と使えるようになり、うれしい限りです。どこからか、「いつまで持つか」などという呟きが聞こえそうですが (^o^;)>poripori
実際、机上の乱雑さは、日々の営みの結果です。一時的なものでは意味がありません。

そう考えれば、本当に必要なのは、「作業に区切りを付けること」であり、「使ったものをそのつど元の場所(書棚や引出し等)に戻すこと」、なのですね。やはり、「とりあえず」置いておくための文書トレーと、読みかけの本を何冊も「積ん読」することが、乱雑さの元凶でした。

考えてみれば、ネットワークの利用により、辞書類はほぼ不要になりましたし、筆記具類も最小限のものがあれば足ります。机上には、置くべきモノが減っているはずなのです。画面上で並行して複数の作業が進められるといっても、資料や道具が全く不要になるわけではない。資料や書籍、いかにも便利そうな各種の小道具類は、実は机上の限られたスペースを狙う競争的侵入者という見方が必要なのかもしれません。
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昔のデスクの様子を調べる

2008年02月22日 06時56分37秒 | 手帳文具書斎
あまりのデスクの乱雑ぶりに一念発起し、まずは昔のデスクの写真を探し、どんなふうだったのかを実証的に調査研究してみることといたしました(^o^)/

さて、まずは学生時代の写真から。個人的には、たいへん貴重な写真です。机上にカシオの電卓ROOT-8があるところを見ると、1970年代中頃かと思います。雑多な紙類は、学生実験レポートの草稿でしょうか。文具類も、せいぜいニ穴パンチが見える程度で、机の上はあっという間にフラットになるでしょう。デスクサイドにフォステクスのFE203を用いた自作バックロードホーン・スピーカとレコード・プレーヤー(Pioneer PL-25E) が見えますが、当時は LP の時代で、机上には LP の姿が見えません。



続いて、単身赴任時代のデスクです。引っ越したばかりで、まだきれいに片付いています。デスクサイドのミニタワー型デスクトップ・パソコンが、机とちょうど良い高さで、ちょっとした資料置場になっています。17インチ・モニターが、なんとも場所ふさぎですね。



お次は最近のデスクのようすです。キーボードの左右に、本や文書が横に置かれ、積み重なっているために、スペースがなくなっていることがよくわかります。また、机上に小物が増えているのも特徴です。音楽CD、文庫本、デジカメや携帯電話等の充電器などです。



なるほど、まずはキーボード両脇の、文書トレーと積み上げた本を、なんとかしなければいけない、ということのようです。
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デスクの上が片付かない理由

2008年02月21日 19時32分54秒 | 手帳文具書斎
少し油断すると、自宅のデスクの上がすぐ乱雑になってしまいます。資料を広げたり、手書きのスペースを空けようとしても、モノがいっぱいでスペースがない、という事態がしばしば発生します。困ったものです。昔はそんなことはなかったはずだなぁ、いくら資料を広げても、机はいつも広々と使えていたはずだなぁ、と思い出してみると、あるときから急にそうなったように感じます。はて、いつからだろう?

ふと、昔の机の写真を見たり、写真のように、出張時のビジネスホテルのデスクのことなどを思い出すと、心当たりがありました。いつだったか、机上にプラスチック製の文書トレーを置いたのです。たぶん、その時から、机がせまくなり始めた気がする(^o^;)>poripori

よ~し、文書トレーを撤去しよう!そして、机を広々と使おう!と決意。当面の目標は、これです。
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モーツァルト「ピアノ協奏曲第5番」を聴く

2008年02月20日 07時00分29秒 | -協奏曲
ようやく雪も一段落した日、最初の楽章の華やかなパッセージに思わず耳をそばだてた、モーツァルトのピアノ協奏曲第5番ニ長調K.175を、雪かき作業をはさみながら、繰り返してじっくりと聴きました。CDは、DENONの箱物全集(COCQ-84097~105)から、アンネローゼ・シュミット(Pf)、クルト・マズア指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏、少年期から青年期に移行する頃の若者の、健康で伸びやかな音楽。

1773年の12月に作曲されたという本作品は、楽器編成面でも、弦5部の他にホルン2、オーボエ2、トランペット2、そしてティンパニというもので、後期ほどの充実ではありませんが、多彩な響きを実現しています。

第1楽章、アレグロ。管弦楽のトゥッティによる第1主題の提示から始まり、独奏ピアノが登場します。この登場のしかたが、とにかく若々しくフレッシュで、今風に言えば、かっこいい。隙のない緊張感があり、イチローが打席に立つときみたい。
第2楽章、アンダンテ・マ・ウン・ポコ・アダージョ。巧妙な転調をとり入れた、優雅な緩徐楽章です。トランペットとティンパニはお休みで、木管とホルンが彩りを添えます。ピアノが入ってくるとオーケストラはバックにまわり、オーケストラが話しかけるとピアノが答えます。
第3楽章、いかにもモーツァルトらしい、ピアノの技巧が発揮され、完結に向かうアレグロ。とてもエネルギッシュですが、ぜんぜん汗くさくない音楽です。虫眼鏡で見たら、カデンツァはパウル・パドゥラ=スコダのもの、と小さく書いてありました。

添付された海老沢敏氏の曲目解説によれば、「初期の編作をのぞけば、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)が最初に作曲したピアノ協奏曲」なのだそうです。そして「最初の作品という年代記的な意味をはるかに越えて、この曲の重要性は、きわめて大きい」としています。それはなぜか。海老沢氏は、モーツァルト自身が、1773年に作られたこの曲を、1774年のミュンヒェン旅行や1778年のマンハイム旅行時にもたずさえ、1782年の演奏会でも取り上げるなど、後年になってからも「偏愛し」ているからであり、「それなりの音楽的、芸術的な理由がある」と指摘しています。

たしかに、若いモーツァルトの、魅力的な音楽です。特に第1楽章のフレッシュさ。アナログ全盛期のアリオラ・オイロディスク社の録音ですが、充分に鮮明です。
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Jetstreamの三色ボールペンを発見

2008年02月19日 06時51分11秒 | 手帳文具書斎
なめらかな書き味に魅了されて、すっかりファンになった三菱の「Jetstream:ジェットストリーム」ボールペンの1.0m/m青色が、ついにインクを使いきりました。太字は大きな文字を書くのに適しており、老眼の目にも優しい筆記具です。当然の事ながら、細字の0.7m/mよりも早くインクがなくなるようです。

先日、行きつけの文具店にて、青色ボールペンの替え芯を探したところ、人気商品らしく、しっかりと補充されておりました。三菱鉛筆の Jetstreamボールペン替芯 SXR-10 がそれです。末尾の数字の10がボール径の1.0m/mを表すらしく、お値段は割引価格で79円。なお、0.7m/mは SXR-7 の模様です。

さて、ふと目をとめたところにやや太目の軸の三色ボールペンがあり、そこにはなんと Jetstream の文字が!赤・青・黒の1.0m/m-Jetstream三色ボールペンでした。315円。見かけはごくふつうの三色ボールペンですが、実は書き味すらすらの「ひみつ道具」です。



ついでに、だいぶいたんでしまっていた、免許証ケース兼用の名刺・カード入れも、革製のものを新調しました。気分も新たに、また仕事です。

写真は、雪の上の野鳥です。カモかな?
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ちかごろ流行る古いもの

2008年02月18日 06時41分25秒 | Weblog
まだまだ寒さが厳しい東北の2月、近ごろ流行る古いものにずっとお世話になっています。

その一つは、セーターの上に着て愛用している、綿入りの「はんてん」です。これは腰の部分もすっぽり覆われ、椅子に坐ってブログの原稿をタイピングするときも暖かく、実にこたえられません。家内の亡き母上から、結婚当時に手作りの綿入れはんてんをいただき、だいぶ長いこと重宝していました。最近、某親戚から、故人の形見としてまだ新しい綿入れはんてんを贈られ、家にいるときに、再びぬくぬくと着用しております。

もう一つは、湯たんぽです。以前は電気あんかを使っていたのですが、台所で老母が煮物をするのに石油ストーブを愛用しており、常時やかんをかけています。したがって、お湯に不自由はしませんので、湯たんぽに利用している次第。これが実にぽかぽかで、翌朝までずっと自然なあたたかさなのですね。

綿入れはんてんや湯たんぽとおさらばできる季節ももうすぐでしょうが、その前に一度くらいはまた寒波が来そうです。もう少しの辛抱です(^o^)/
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マルティヌー「ピアノ協奏曲第5番」を聴く

2008年02月17日 07時06分30秒 | -協奏曲
先週、2月10日のN響アワーでは、アラン・ギルバート指揮でマルティヌーの交響曲第4番を楽しみました。そういえば、マルティヌーのピアノ協奏曲があったはずだと思いだし、クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団による、バルトークの「管弦楽のための協奏曲」のCDを取り出しました。いわゆるオケ・コンも素晴らしい演奏ですが、カプリングされているこのピアノ協奏曲第5番(in B flat major)もまた、素晴らしい演奏です。



第1楽章、やや速く、決然と(poco allegro risoluto)。はじめからティンパニを伴う緊張感のある開始。ピアノは打楽器のような扱いで、オーケストラは半音階的な要素を持ちながら、むしろ望郷的というか、不協和音はあまり強く感じません。
第2楽章、少しゆっくりと(poco andante)。低音のクラリネット・ソロ、ファゴットの持続音、フルート、オーボエに続く弦楽に導かれて、ピアノが登場します。ピアニストの妙技の披露というよりは、静かでデリケートな、情感をこめたソロが多い楽章です。
第3楽章、やや速く(poco allegro)。一転してやや明るい音色で始まり、ピアノ独奏が、いかにも協奏曲らしい名技性を披露します。オーケストラも、美しい響きでこたえます。

なるほど、伝統的な協奏曲のイメージよりは、副題の「協奏的幻想曲」という名のとおりです。マルティヌーは、1890年、チェコ生まれで、1958年にスイスで没しています。バルトークやストラヴィンスキー、プロコフィエフなどと同時代の作曲家(*)ですが、いわゆる前衛的な現代音楽というものではなく、むしろ望郷的な音楽という印象。
マルティヌーにこの曲の作曲を依頼した、マルグリット・ウェーバー自身のピアノ、ラファエル・クーベリック指揮のバイエルン放送響の演奏、1965年、ミュンヘンにおけるグラモフォン録音は、充分に鮮明です。「ラファエル・クーベリックの芸術」のシリーズより、UCCG-3962 という型番のCDです。この曲のCDは、あまり多くなさそうで、その意味でも貴重な録音と言えそうです。

(*):ボフスラフ・マルティヌー~Wikipediaの解説ページ

N響アワーで取り上げているところを見ると、今年は何かマルティヌーの記念年にあたっているのでしょうか。
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R.シューマン「おとぎの絵本」を聴く

2008年02月16日 07時04分13秒 | -室内楽
FM放送は、ときどき思いがけないタイミングで、嬉しい曲目を放送してくれることがあります。たとえば、先月末のN響アワーは、ヴィオラ特集でしたが、翌日の29日(月)夜、19時半から、NHK-FMで、馬渕昌子(まぶち・しょうこ)さんのヴィオラ演奏による、R.シューマンの「おとぎの絵本」Op.113を放送していました。連日のようにヴィオラを取り上げた放送があるなど、願ってもなかなかありません。ピアノは小坂圭太さん。昨年の3月11日、ハクジュ・ホールでの録音だそうです。番組のアナウンスを聞くうちに、急に思い立って、ちょうど手元にあったカセットテープに録音しました。FM放送のエアチェックなど、本当に久しぶりです。



写真の青いカセットテープがそれです。

この演奏会のことについて、馬渕昌子さんへのインタビューなんかが、このサイト(*)に出ていました。

(*):インタビュー:馬渕昌子リサイタルに向けて

実は、以前にもこの曲をエアチェックしており、このときはミルトン・トーマス(Vla)、神野明(Pf)という組合せ(*2)でした。このテープは、曲目の組み合わせも良く、だいぶ聴きました。

(*2):昔のエアチェックテープでシューマンを聞く

シューマンの「おとぎの絵本」という曲は、Op.113という作品番号からもわかるように、亡くなる5年前、シューマンとしては晩年になる1851年の作品です。
第1曲、速くなく。
第2曲、いきいきと。
第3曲、急速に。
第4曲、ゆっくりと、メランコリックな表情で。
という4曲からなり、クラリネットやチェロなどでもしばしば演奏されます。地味ですが、何度も聴いて親しむうちに、その良さがじわっとわかってくる、といった種類の、たいへん魅力的な作品です。

写真は、ワゴン車の中から撮影した、先日の出先での雪道の様子。旅先でCDショップをのぞくことがありますが、偶然に良い演奏・録音のCDを見つけたときの嬉しさは格別です。今井信子+アルゲリッチのCDのような、オリジナルなヴィオラとピアノの演奏による、良いCDを見つけたいものです。
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宮部みゆき『ステップファザー・ステップ』を読む

2008年02月15日 06時26分53秒 | 読書
講談社文庫で、宮部みゆきの7編の連作短編集、『ステップファザー・ステップ』を読みました。少し前の1993年に刊行されたものの単行本化だそうです。なるほど、ワープロの誤変換をつかったネタなど、時代性を感じる部分もありますが、ほのぼのとしたユーモアを持つ面白さがあります。

第1話「ステップファザー・ステップ」。主な登場人物は、双子の中学1年生の男の子と、推理力に富む職業的窃盗犯(35歳)と、その雇い主である元弁護士の四人。双子の両親は、そろって(もちろん別々に)駆け落ち中で、子どもたちは偶然どじを踏んだ泥棒を、臨時の継父にする、という想定です。
第2話「トラブル・トラベラー」。暮志木町と倉敷市と、限りなく本物に近い偽物と、まぎれもない本物。画聖と画家。コピー時代の風刺でしょうか。
第3話「ワンナイト・スタンド」。職業的窃盗犯が中学校の授業を参観する話。二重の替え玉は私も予想できました。ただし、なぜ身代わりを立てなきゃいけなかったのか、その事情は想像の範囲外でした。それと、文庫148ページ、

「親父って、牛乳みたいな元弁護士だな」
「どういう意味だね?」
「腐っても役に立つ」

とありますが、役に立つのは発酵、役に立たないのが腐敗と、昔から決まっておりまする(^o^;)>poripori
第4話「ヘルター・スケルター」。湖に沈む白骨死体と前後が凹んだ乗用車、ちょっとしたサスペンス・ミステリー風の小編です。
第5話「ロンリー・ハート」。対向車が弾き飛ばした小石が、昔、乗っていた車のフロントガラスにバシッと当たって、見事にヒビが入ったことがありました。臨時の父親、本物が戻ってきたらお役御免なんて、たしかに切ないでしょう。
第6話「ハンド・クーラー」。山形新聞がネタに使われた小編。山形新聞ですよ!渡辺えりじゃなく宮部みゆきと山形新聞。ちょいとありえない組み合わせですが、やっぱり被害者はぜんぜん気づいていないおかしさ。そりゃそうだ、山形市旅篭町の山形新聞社の郵便番号は、今は990-8550と、とっくに七桁に変わってしまってますよ!
第7話「ミルキー・ウェイ」。双子の誘拐事件発生。臨時の父と祖父が激怒。アホな誘拐犯です。

双子の会話の分割話法は、古典的な行数稼ぎの手法でしょう。1993年当時、たぶんものすごく多忙だったと思われます。売れっ子作家もつらいですね。
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