電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

小さな市の大きな試み

2008年03月31日 21時46分50秒 | Weblog
昔は、ちょっとした買い物にいくときは、必ず風呂敷を持参したものでした。お菓子を購入すれば、紙袋ではなくて風呂敷に包んで行き、訪問先で風呂敷の結び目を解いて、「お口にあいますかどうか」などと言いながら差し出したものでした。

いつごろからか、スーパーに買い物に行っても、レジ袋に入れてくれるのを当然のように思うようになっておりました。ところが、写真の場所、山形県東根市では、市内の主だったスーパー等が市や市民団体と相談の上、レジ袋の有料化に取り組むことになったそうです(*)。レジ袋というのは、レジから家庭までの一過性の用途です。あとはゴミとして捨てられる運命ですから、確かにもったいない話。全国にちらほら聞かれる話題ではありますが、今後、こうした取り組みが、県内の他市町村にも広がっていくのかどうか、興味深く見守りたいと思います。

それと同時に、個人的に小ぶりで良質の風呂敷がほしいな、と思う今日この頃です。

(*):レジ袋削減に向けた協定締結~東根市などと市内のスーパー4社~山形新聞ニュースより
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最近のセカンドバッグの中身

2008年03月30日 09時46分52秒 | 手帳文具書斎
外出時にいつも持ち歩いているセカンドバッグの中身、最近はこんなふうです。



まず、備忘録兼ブログのネタ帳、USBメモリー、2001年からずっと使っているPHSと薄型システム手帳、ボールペン、ポケットティッシュと喉あめ、小銭入れ、です。左上には山形交響楽団の演奏会チケットが見えますが、いつもはこのほかに携帯CDプレイヤーか文庫本が入ります。今は、とてもそんな余裕がありませんので、セカンドバッグはたいへんスカスカです。

昔は、住所録がけっこうな分量でしたので、システム手帳も太径リングのものを使っていました。携帯電話が普及し、住所録が不要になったのは大きな変化でした。日常的に必要なスケジュールや各種データ、お札やカード類は、薄型の手帳にもコンパクトに収まりますので、たいへんありがたいです。

USBメモリーが2つあるのは、プライベート用と写真屋さんなどデータの受け渡しに使うものとを分けているためです。長年使っているhpの32MBのほうがプライベート用でして、こちらは他人には絶対に貸しません。1990年代初頭から維持しているテキスト備忘録を中心としたものですので、自分のコンピュータ環境オンリーです。シンプルなテキストファイルですので、そろそろ20年近い備忘録データですが、容量はまだ充分です。
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冬タイヤを交換ついでにホイールを新調

2008年03月29日 15時15分12秒 | 季節と行事
暑さ・寒さも彼岸まで。お彼岸をとうに過ぎましたので、先頃、冬タイヤを交換しました。ついでに、夏タイヤ用のホイールを新調。どうせならと、アルミ・ホイールを購入しました。いきつけのタイヤ・ショップで、難しい注文は一切なし、手頃なものを見つけてくれました。このへんの呼吸は、常連なので気心が知れているからでしょう。

パンジーの寄せ植えごしに見ると、けっこう落ち着いて見えます。良かった(^_^)/
ちょいと嬉しい買い物でした。

単身赴任の準備は、アパートも決まり、引っ越しの支度です。まずは食器類、寝具と衣類、暖房器具は必須でしょう。できるだけ荷物を少なくするにはどうするか。思案のしどころです。

本当は、今日は東京のすみだトリフォニー・ホールで、山形交響楽団の演奏会を聴く予定でした。残念ながら急な転勤で行けなくなりましたので、関東在住の親戚夫婦に贈ったところ、その日が実は夫人が誕生日とのことで、夫婦そろって演奏会に行けると、たいへん喜ばれました。たぶん、演奏会の後にご馳走でも食べて、しみじみと会話を楽しんでいることでしょう。
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バルトーク「ルーマニア民俗舞曲」を聴く

2008年03月28日 20時08分33秒 | -独奏曲
ラフマニノフ交響曲というメランコリックで濃厚な音楽をしばらく聴いた後では、素朴で生命力あふれる音楽を聴きたくなります。ここ数日、通勤の音楽に聴いているのは、バルトークの「ルーマニア民俗舞曲」Sz.56です。全部で6曲からなる魅力的な小品は、作曲者34歳の1915年、トランシルヴァニア地方のルーマニア人の民族音楽を素材とした作品なのだとか。

I. ジョク・ク・バータ (1'03")
II. プラウル (0'29")
III. ぺ・ロック (1'01")
IV. ブチュメアーナ (1'23")
V. ルーマニア風ポルカ (0'27")
VI. マヌンツェル (0'48")
total=5'11"

出だしの音楽は、「のだめカンタービレ」あたりで取り上げられてはいないのかな?作曲当時から人気があったとのことですが、さもありなん。ゾルターン・コチシュのピアノ、1975年10月に荒川区民会館でデジタル(PCM)録音されており、制作はDENONの川口義晴、録音は林正夫、とクレジットされております。ごく初期のデジタル録音らしく、高域は硬質ですが、ピアノの低音の抜けが良いのがわかります。



とにかく、ジャケット写真のコチシュが若い!まるで少年のようです。そういえば、ハンガリーの若手三羽烏と言われていた頃は、もう30年以上も前になるのですね。
コチシュが弾くバルトーク、「アレグロ・バルバロ」や「古い踊りの歌」など、他の収録曲も魅力的です。
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投稿記事をカテゴリー別に伸び率を調べてみると

2008年03月27日 19時44分56秒 | ブログ運営
当「電網郊外散歩道」の投稿記事数がいったいいくらになっているものか、画面左側のカテゴリー別記事数一覧をもとに集計してみました。ついでに、10ヶ月前と比較して、カテゴリー別の伸び率を比較してみました。
(すぐデータとして分析してみようとするあたり、いかにも理系だなぁ(^o^;)>



ごらんのとおり、10ヶ月でおよそ300件の記事が増加しています。ほぼ1日に1件の割合で増えて行きますので、妥当な数値でしょう。問題はカテゴリー別の増加の割合。増加率の上位から並べて見ると。

第1位:「-藤沢周平」 168%
第2位:「クラシック音楽」 156%
第3位:「-協奏曲」 146%
第4位:「-吉村昭」 143%
第5位:「読書」 140%

という結果になりました。
第1位の「藤沢周平」は、もともとけっこうな記事数があったのにもかかわらず、大きく増加しています。これは、没後10年ということで、山形新聞の連載特集記事が興味深かったことと、テレビの連続時代劇の感想をシリーズで掲載したためでしょう。
第2位の「クラシック音楽」は、山響の演奏会予定や、作曲家の周辺、録音レーベルの話題や音楽メディアの話などが主なものかと思います。
第3位の「-協奏曲」は、ベートーヴェンのピアノ協奏曲をシリーズで取り上げましたし、アンネローゼ・シュミット(Pf)によるモーツァルトのピアノ協奏曲全集の購入や管楽器のための協奏曲によるところが大きいでしょう。
第4位の「-吉村昭」のケースは、もともと記事数が少なかったので、たまたま3冊ほど読んだのが大きく反映しただけのことです。いわば、統計のマジック。
第5位の「読書」は、個別にカテゴリー化したお気に入り作家以外の作品が中心で、本当に種々雑多な読書の記録です。

それにしても、コンピュータの話題が少ないなぁ。当初は、もっとずっと多くなると思っていましたが。もっとも、安い単身赴任者用のアパートが見つかりましたので、転勤を契機に単身赴任ネット環境を構築する必要があります。これからは少しコンピュータの話題が増えるかもしれません。
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転勤決定と文書資産の継承性

2008年03月26日 18時32分46秒 | コンピュータ
急に転勤が決まり、ばたばたしております。行き先は、以前に変則夜間勤務のため単身赴任した地区ですので、勝手知ったる土地柄です。まずはありがたい。今度は日中の勤務ですが、冬のことを考え単身赴任しようか、それとも冬はビジネスホテルに泊まると割り切って長距離通勤しようか、ちょいと迷っております。まずは、安いアパートで空きがあるかどうかが問題です(^o^;)>poripori

さて、仕事で引継を受けるときなど、前任者が電子文書を残しておいてくれると、たいへんありがたいものです。最近は、すべての文書がサーバに残されるしくみが普及し、本当に助かります。

ところで、過去の文書資産が、あるとき突然に読めなくなったら?

ちょいと古くなりましたが、こんな記事(*)を見つけました。なんでも、某社のオフィス・ツールの中核となるワープロ・ソフトをサービスパック3(SP3)に更新すると、97年以前の文書が、標準では開けなくなっていたというのです。え~っ、それはないだろう!さいわい、ユーザーの執拗なクレームにより、最悪の事態は避けられたようですが、過去の文書資産がコンピュータに詳しくないユーザーにも読めるかどうかを、一企業が握っていることの危うさを感じさせられる事態でした。

個人的には、文書は TeX/LaTeX などを中心とするテキストファイルで保存していますので、まったく影響は受けないのですが、仕事に関しては Word/Excel で統一されていますので、大きな影響を受けてしまいます。写真のようにハードディスクを分解しても、中身は読めないしなぁ(^_^;)>poripori

便利さの裏に隠れている危うさを感じさせられたニュースでした。

(*):Microsoft、『Office 2003 SP3』のファイル制限でユーザーに謝罪~japan.internet.comの記事
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朝日新聞土曜版beに鶴岡市の「オーディオラボ・オガワ」が

2008年03月25日 05時58分33秒 | Weblog
3月22日付け朝日新聞土曜版be(*)に、鶴岡市の専門店「オーディオラボ・オガワ」(*2)の記事が掲載され、びっくりしました。昔、昭和50年代の後半だったと思いますが、何度か行ったことがあるお店でした。たしか、旧7号線、山大農学部からNHK鶴岡放送局に向かう道の途中の左手にあったんじゃないかな。当時の記憶ですが、店内にはかなりの数の外国製スピーカが並び、タンノイやJBLといったメーカーの各種製品の音を試聴することができました。当方は妻子持ちでしたが、独身貴族を謳歌していた当時の同僚が同店から購入した「ハーベス」のスピーカの音が素晴らしかったことが思い出されます。

もちろん、記事の眼目はそんなところにはなく、専門誌『ステレオサウンド』誌から「ゴッドハンド」と呼ばれた、佐藤絹子さんらの修理工房チームのすごさです。古いヴィンテージ・スピーカを大切にし、修理してしまうビジネスが成り立つことに驚くとともに、ちょっぴりヨーロッパ文化のような歴史の香りもします。たぶん、鶴岡市にはそんな雰囲気があるのでしょう。英国グッドマン社のAxiom-80なんていう名称を読んだのは、何十年ぶりでしょうか。

佐藤さんの経歴が興味深い。山形県最上郡鮭川村生まれ、72年に天童市の東北パイオニアに入社、当時はスピーカ製造の拠点でした。真室川町にある最上電機(*3)で製造したスピーカ・コーン紙をもとに、スピーカ・ユニットを製造する工場です。この製造ラインで働いていたから、ユニットのことがよくわかる。しかも、結婚退社後に勤務した酒田通信機羽黒工場で、スピーカの品質管理を担当、測定や検査技術を磨いたものと思われます。製造から検査まで、全工程を知る強みと抜群の聴覚が結び付き、ヴィンテージ・スピーカの修理というビジネスに結実したのでしょう。

現在の東北パイオニアは、カーステレオ事業を中心として、有機ELなどを製造する優良会社でしたが、親会社のプラズマ事業などの不調を引き受けてその傘下に入ることになりました。液晶でトップ企業のシャープが興味を示したのは、東北パイオニアの米沢工場における有機EL技術を、将来の布石として高く評価したためではないかと思います。どこの会社でも、オーディオ事業は撤退または傍流になって久しいわけですが、時代の流れを感じずにはいられません。

(*):よみがえる往年の音と響き~ビンテージ・スピーカー修理の達人・佐藤絹子さん~asahi.com より
(*2):オーディオラボ・オガワのWEBサイト
(*3):記事中にある、山形の水が世界的なスピーカ・コーン紙を生んだ、という箇所は、おそらくこの会社のことを指していると思います。
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チャンドラ『長いお別れ』を読む

2008年03月24日 06時59分25秒 | -外国文学
ハヤカワ・ミステリ文庫で、レイモンド・チャンドラー著『長いお別れ』を読みました。なんでまた、珍しくミステリなど読んだのかと言えば、理由は単純で、藤沢周平が好んで読んでいたから、というもの(^o^;)>poripori
なるほど、彫師伊之助シリーズと同類の、ハードボイルドなミステリです。

主人公、フィリップ・マーロウは、中年で独身の私立探偵です。たまたま、金はないが礼儀正しい酔漢を拾ってしまい、顔見知りになります。テリー・レノックスというこの男、実は億万長者の末娘の夫でした。マーロウは、テリーがメキシコに逃亡するのを、なぜか手伝うことになり、警察に殺人犯逃亡幇助の嫌疑で取り調べを受けます。ところが、その取り調べたるやなんとも侮辱的な仕打ちなのですが、マーロウは決して屈しません。やがて、テリー・レノックスはメキシコで自殺したと報道され、事件は一件落着したと見えたのでしたが…。

以後のあらすじはお楽しみと言うことで省略いたしますが、本当にハードボイルドな筋立てです。私はミステリの世界にはうといのですが、最後の幕切れも充分に納得できるものですし、名作と言って良いのだろうと思います。
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ラフマニノフ「交響曲第2番」を聴く

2008年03月23日 13時18分27秒 | -オーケストラ
このところ、ずっと通勤の音楽で聴いて来たラフマニノフの交響曲第2番、ホ短調Op.27 ですが、曲の全体のイメージが、なんとかとらえられるようになったかな、というところ。演奏は、アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団です。

最初は、はて、ラフマニノフの交響曲って、こんなに長いんだっけ?と思ってしまいましたが、実は慣習的なカットをなくした完全版なのだそうです。ラフマニノフを敬愛するプレヴィンらしい。

第1楽章、ラルゴ~アレグロ・モデラート。出だしの濃厚な旋律が、朝の出勤時の雰囲気にはふさわしいとは言えず、でも帰路にはぴったりな雰囲気です。しかし、これが動機あるいは主題になって、以後の音楽が展開されているのですから、驚きです。ベートーヴェン的な主題と変奏とはかなり異なる、旋律的主題の幻想的変奏、かも。
第2楽章、アレグロ・モルト。全曲中ではいちばん短い、それでも10分もかかる、スケルツォ楽章です。緊迫したリズムの主題と、情感豊かな旋律が、オクターブで対比されます。後輩のプロコフィエフを思わせるところもあり、憂鬱感は希薄になりますが、旋律の魅力は素晴らしい。
第3楽章、アダージョ。ああ、ラフマニノフだ!とすぐわかる、優しくやわらかな旋律。息の長いクラリネットの響きに、思わず聴き惚れます。
第4楽章、アレグロ・ヴィヴァーチェ。それまでの憂鬱な気分を一掃する、解放感に満ちた楽章です。どうしてこういう気分が生まれるのか、ちょいとわかりにくい面もありますが、たしかに前の三つの楽章の中に準備されているようです。いわゆるラフマニノフ的な憂鬱感の強さにマスクされて、見えにくくなっているだけかもしれません。

1973年1月、ロンドンのキングズウェイ・ホールで収録されたEMI録音。プロデューサーはクリストファー・ビショップとクレジットされています。エンジェル・ベスト100というシリーズの中の一枚で、CC30-9022という型番から見ると、1枚3,000円の正規盤ですが、どういうきっかけで購入したものか、すっかり忘却の彼方です。

■アンドレ・プレヴィン指揮ロンドン響
I=18'59" II=10'00" III=15'37" IV=13'59" total=58'35"

今年は、われらが山響の定期演奏会で、この曲を堪能できる予定。楽しみです。
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不思議なアクセス記録

2008年03月22日 06時23分50秒 | ブログ運営
goo ブログでは、管理画面に前日のアクセス数のデータが表示されます。一つは訪問者数(IPアドレスの数)で、もう一つは閲覧数(ページ・ビュー)です。最近は、訪問者数が270~300くらい、閲覧数が750~800くらいと、安定しておりました。ところが、春分の日の20日は、閲覧数が7200を超えています。一人当たり25ページを閲覧した計算になります。はて、これはちょっと異常ですね。もしかして、どこか同一のIPアドレスから、多数の人が一斉に閲覧したのかな。それとも、どこかからアタックを受けたのかな。
ちょいと気になる数字です。
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アホネコが語る音楽CDメディア論

2008年03月21日 06時43分42秒 | クラシック音楽
うちのご主人が好んで聴いている、クラシック音楽のCDというやつ、なんでも最近は少々いきおいがないんだって。以前はLPという黒いビニールの円盤があって、取扱いがちょいと不便だったものだから、ある時期あれよあれよという間にCDに替わってしまったのだそうだけれど、今度はCDが追われる立場になっているらしいんだニャー。なんでも、追いかけているのが、音楽配信とかいうものらしいんだけれど、どんなもんかニャー。CDを買うかわりに、パソコンでダウンロードとかするらしいんだけれど、そのパソコンとやらの普及率がCDの機械ほどじゃないみたい。若い人にはほとんど普及しているようなんだけど、最近は若い人が少なくて年配の人が多いでしょ。LPのかわりにCDが普及したみたいに、がらりと替わるんではなくて、徐々に替わっていくと予想しているみたいだよ、うちのご主人は。ま、あたしらにとっちゃ安眠妨害、どっちもただうるさいだけなんだけれどね。でも、お嬢ちゃんがふざけて、あたしらに「ネコふんじゃった」を弾いてきかせるのよりはまだましかニャー。

何を一人前のことを言ってるんだい。それより、目の前のその獲物を、なんとかしろよ。あ、こら、お母さんのところへ持っていくんじゃないよ、こら!
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クロッカスの花が咲いた

2008年03月20日 07時07分13秒 | 季節と行事
わが家の庭で最初の花、クロッカスが咲き始めました。雪融けのあと少ししたら、陽だまりにもう小さな紫色の花が咲いて、おお!やっと春が来た!

この花が咲き始めると、あとは次々に花の季節となります。果樹園も花の季節を迎えますが、腸閉塞で再入院した老父が手術をしなければいけないようで、農作業も進みません。先日、空き時間を見て、桃とサクランボを少しばかり剪定をしてみましたが、ふだんインドア生活ばかりしているためか、見事に風邪を引いてしまいました。剪定作業が花の時期にもずれこんでしまうのは、どうもやむをえないようです。欲張って健康を害しては何にもなりませんので、趣味の週末農業でできる程度の規模で、今年は試してみたいと思います。

通勤の音楽、あいかわらずラフマニノフの交響曲第2番を聴いています。アンドレ・プレヴィンとロンドン響による演奏、どうもノーカット版のようで、通常よく聴く録音とはちょいと違う印象。なかなか興味深いものがあります。ず~っと前に、3000円も出して購入したCDですが、あまり聴いて来なかったからなぁ。
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ほとんど化石化した駄洒落

2008年03月19日 06時34分24秒 | Weblog
朝の食卓に、煮魚が出ました。妻との会話です。
私:「これ、キンメ?」
妻:「ううん、アカオ。」
私:「ああ、赤尾の豆単。」
妻:「言うと思った。」

この会話、一定以上の年代の方には理解できることと思いますが、若い方々にはたぶん意味不明になっているのでしょう。いわば、写真の兵馬俑の会話のようなものでしょうか。若い頃には、赤尾の豆単にまつわる昔話に花が咲いたものでしたが、それもどうやら賞味期限が切れて久しく、伝統的駄洒落保存会も新たな展開が求められているようです(^o^;)>poripori
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三品和広『経営戦略を問いなおす』を読む

2008年03月18日 06時35分19秒 | -ノンフィクション
ちくま新書で、三品和広『経営戦略を問いなおす』を読みました。書店の棚を埋めつくすようなビジネス書コーナーを見ると、私のような理系人間は、タイトルのエネルギーに圧倒されるような気がしますが、中身はどうもそれほどではないらしい。本書はわりに世評高いようで、「世の大半の企業は、戦略と戦術を混同している。成長第一で事業を拡大したのに何の利益も出なかった、という企業が少なくない。見せかけの『戦略』が企業の存続を危うくする。」というコピーは、ちょいと刺激的です。

さて、本書は次のような構成になっています。

第1章、誤信
1. いつでも誰でも戦略?
2. 何がなんでも成長戦略?
3. 戦略はサイエンス系?
第2章、核心
1. 立地
2. 構え
3. 均整
第3章、所在
1. 戦略は部課長が考えろ?
2. わが社には戦略がない?
3. 戦略は観と経験と度胸!
第4章、人材
1. 企業は人選により戦略を選ぶ
2. 傑物は気質と手口で人を選ぶ
3. 人事は実績と知識で人を選ぶ
第5章、修練
1. 文系学生に送るメッセージ
2. 中堅社員に送るメッセージ
3. 幹部社員に送るメッセージ

面白かったのは、「戦略とは立地だ」という指摘。顧客に最も適した立地こそが、戦略の要諦だというのです。これは、言われてみれば当然のこと。周囲の状況をふまえて、どの場所を取るかというのは囲碁の世界でも最重要課題でしょう。均整、という観点も面白かった。たしかに、名医の名医たる所以は、的確なさじ加減ができることでしょう。荒々しい手つきでは、粗雑な結果に終わりそうです。

また、

(30代は)狭いながらも自分の責任領域を持ち、それに関しては自分が第一人者という自負も芽生えてきます。(中略)ここまで来ると、人は上司に不足を指摘されるより、会社の不足を指摘する側に回ります。自分が任された責任を遂行する上で、こうすれば結果がさらに良くなるという道筋が見通せるようになってくるからです。ただし、自分の判断で不足を埋める力はまだ付いていません。したがって、「どうして会社は××しないんですか」という形の疑問を口にするのが精一杯です。(p.115~6)

などの指摘は、個人的にズキッと心当たりがあります。まだ全体が見えないので、自分の持ち場だけから判断するしかない。鋭いが、狭い。

管理と経営とは別物だ、という指摘はよく聞きます。管理を経営と同一視することを否定し、経営の重要性を説く論が多いようです。ただし内容は、経営には先導性が必要だとし、経営者に先見性とリーダーシップを求めるものが多いように感じます。でも、経営のもともとの意味は、経(すじを通すこと)営(いとなむこと)ですので、すじを通し営むことが本義では、と思います。管理は良い状態に保つため、ルールや原則に従って調整すること、でしょう。いわゆる経営には、本来、先見性や先導性は含まれていないのでは。

概念として含まれていないものに、先見性やリーダーシップを求めるのはおかしいので、管理と経営と先導性という三つの概念で考えるべきなのだろうと思います。これに対して、先導性というのは貴重な資質なのであって、誰もが持っているものではなかろうと思います。その意味で、著者が「研究すべきは創業の理念」(p.210) と指摘しているのは、多くの経営者に対する優れたアドバイスのように思います。

理系人間には、経営戦略などおよそ畑違いなのですが、世評高い新書のようですので、読んでみたもの。なるほど、経営に携わる人はこんなふうに考えるのかと、意外に面白かったです。

写真は、この春わが家で初めて咲いたクロッカス第1号。
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山響定期演奏会を泣く泣く休む

2008年03月17日 06時37分54秒 | Weblog
3月16日(日)は、本来は第187回定期演奏会の予定でした。バルトークのピアノ協奏曲の第3番など、ハンガリーやチェコの作品の特集。でも、本日は断念。くやしい!

午前中はそうでもなかったのですが、午後から風邪が悪化して、激しく咳き込みます。それでは他のお客さんが迷惑だ、との家族の声に反論できず、体調も最悪です。妻は婦人会の役員会で外出、中の娘は引越しのために軽トラックでアパートに戻り、老父は入院中で老母が一人。仕方なく演奏会をあきらめ、早く寝ました。

通勤の音楽、最近は、ラフマニノフの交響曲第2番を繰り返して聴いております。EMIの録音で、演奏はアンドレ・プレヴィン指揮ロンドン交響楽団。朝の通勤にはちょっぴり違和感のある濃厚なロマン的情緒も、帰宅時にはなんとなくしっくり。おもしろいものですね。

写真は、先週のものですが、北に帰る野鳥が一休みしているところ。この雪も、今はすっかり融けてしまい、田んぼも黒い土が見えています。
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