電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩。時々は実際に散歩を楽しみます。

キルシェ弦楽四重奏団第1回定期演奏会でハイドン、モーツァルト、チャイコフスキーを聴く

2015年08月31日 19時29分37秒 | -室内楽
少し前(2014年)に山形に新しい弦楽四重奏団が誕生して活動しており、このたび記念すべき第一回定期演奏会が開かれることになりました。キルシェ弦楽四重奏団といいます。キルシェ(Kirsche)とはドイツ語でサクランボのことだそうで、むりやり訳せば「さくらんぼ弦楽四重奏団」ということになりましょうか(*1)。



 メンバーは、第1ヴァイオリンが渡邉奈菜さん、第2ヴァイオリンが松田佳奈さん、ヴィオラが田中知子さん、チェロが渡邊研多郎さん。松田さん以外は山響の団員です。文翔館議場ホールの入り口で配布されたパンフレットは、A4判カラー印刷8頁の立派なもので、松田さんが書かれたプログラムノートもたいへんわかりやすいものです。



本日の予定曲目は、

  1. ハイドン 弦楽四重奏曲第67番 ニ長調 Op.64-5 「ひばり」
  2. モーツァルト 弦楽四重奏曲第21番 ニ長調 K.575 「プロシャ王第1番」
  3. チャイコフスキー 弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 Op.11 「アンダンテ・カンタービレ」

というものです。有名曲だけ集めたように見えますが、実は晴れやかなニ長調で統一されたプログラムに、主張が聞こえてくるようです。

拍手の中を、黄色のドレスの溝邉さん(1st-Vn)、サーモンピンクの松田さん(2nd-Vn)、黒いシャツ姿の渡邉さん(Vc)、黒の上にベール状の布をふわっとまとう田中さん(Vla)の4人が登場、ステージ右側から順に座ります。

第1曲:ハイドンの「ひばり」。ハイドンの時代の曲は、第1Vnの役割が大きく、他の3人は伴奏に回っているような印象がありますが、この曲では皆さん楽しく溌剌とした演奏でした。

第2曲、モーツァルトの「プロシャ王第1番」。始まりはチェロが休みで、途中からおもむろに始まります。このあたりは、プロシャのフリードリヒ大王がチェロを受け持つという事情を踏まえて、他の三人が前座をつとめたような恰好でしょうか(^o^)/
でも、その後は、大王役のチェロもカルテットの一員として緊密なアンサンブルを繰り広げました。

このあと15分の休憩となりましたが、休憩を告げる松田さんのお声が、アニメの声優みたいで、不謹慎にもくすっと笑ってしまいました(^o^)/kikoenakattayone!



最後はチャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」です。この曲、一部だけが超有名ですが、全曲を通して聴く機会は少ないのではないかと思います。第1楽章:印象が弱いのですが、不思議なリズム感のある楽章です。第2楽章:弱音器を付けて輝かしさを抑制、内声部も低音部も優しい歌の甘さがじわっと感じられるしくみです。ちょうどロシアの童謡か民謡みたいで、終わりは「アーメン」終止。第3楽章:前楽章とは対照的な、三拍子の舞曲風のエネルギッシュな音楽です。第4楽章:晴れやかで勢いのある、鮮明なリズムの民族的な要素を持った音楽です。四つの楽器が音形を受渡しするのを聞きながら、このカルテットはいつ練習したんだろう?と不思議に思ってしまいました(^o^)/

そしてアンコールは、モーツァルトの弦楽四重奏曲第1番「ローディ」。曲の紹介は渡邊研多郎さんです。その後で、なにやら「アイネ・クライネ」ふうな編曲のメドレーが続きました。中に「蛍の光」のメロディが出てきたあたりで、ああ終わりだなと気づきましたが、やっぱり(^o^)/

聴衆の入りは、約80名といったところでしょうか。93名だったそうです。マニアックな山形弦楽四重奏団の定期演奏会でも、ポピュラーな名曲を集めた今回の演奏会でも、聴衆の人数はさほど変わらないところが驚きでもあり、当地の室内楽愛好家の人数を示しているようでもあり。まあ、人口1200万人の東京でも、室内楽演奏会の平均集客数はせいぜい数百人でしょうから、人口規模が約20~30万人の地方都市としてはかなり多い、立派な人数と言えそうです。

良い演奏会でした。そして、ヴィオラの田中さんが終演の挨拶の中で話した「山形をいつも音楽が流れる街にしたい」という言葉が、とても印象深く、共感できるものでした。

(*1):なんだか某市の市長さんが喜んで応援してくれそうな名前です(^o^)/

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山響第247回定期演奏会でシューマン、グリーグ、ドヴォルザークを聴く

2015年08月30日 11時10分41秒 | -オーケストラ
雨の土曜日となった29日、昨夕に収穫した桃を選果し箱詰めして、午前中に農協に出荷した後に、午後から山形テルサホールに出かけました。15時30分から始まるロビー・コンサートで演奏してくれたのは、小松崎恭子(Fl)、溝邉奈菜(Vn)、田中知子(Vla)、渡邊研多郎(Vc)の4人。曲目は、モーツァルトのフルート四重奏曲第2番、ト長調K.285aです。

開演前のプレ・コンサート・トークの前に、最近は事務局長の西濱秀樹さんが話すことが多くなりました。今回は、山形国際ドキュメンタリー映画祭2015(*1)にあわせて10月13日(火)に予定されている「山響スペシャルコンサート」の紹介(*2)です。飯森範親指揮山形交響楽団と山響アマデウス・コアに共演するのが、エルサルバドル共和国出身、シカゴ響などでオーボエ奏者をつとめるホセ・リカルド・カスタニェーダさん、山響とも共演の多いピアノの永田美穂さんに加え、民謡と演歌の工藤あやのさんという顔ぶれで、「郷愁」をテーマにした演奏会だそうです。チケットはまだあるそうで、これはぜひ聴きにいきたいものです。

西濱事務局長の紹介で現れた指揮者の現田茂夫さんは、ステージ袖のドアのところから「コンニチワ~!」と登場。神奈川フィル時代のイメージが強いのですが、トレードマークの学生服みたいな姿で、元気いっぱいです。西濱さんとの対話で初めて知ったのですが、現田さんの奥様がソプラノの佐藤しのぶさんで、そのご両親がともに山形県出身という関係から、山形に親戚がいっぱいあるのだそうな。へ~、まったく意外なご縁でした(^o^)/

本日の曲目は、「苦悩する芸術家」と題し、

  1. シューマン/歌劇「ゲノヴェーヴァ」op.81 序曲
  2. グリーグ/ピアノ協奏曲 イ短調 op.16  若林顕(Pf)
  3. ドヴォルザーク/交響曲 第6番 ニ長調 op.60
     現田茂夫指揮 山形交響楽団

というものです。

最初の曲目、R.シューマンの歌劇「ゲノヴェーヴァ」序曲。実際にナマで聴くのは珍しい曲目かもしれません。当方は、2006年9月に松沼俊彦さんが指揮した第175回定期で聴いて以来、しばらくぶりです。
この曲の楽器編成は、フルート(2)、オーボエ(2)、クラリネット(2)、ファゴット(2)、ホルン(4)、トランペット(2)、トロンボーン(3)、ティンパニ、弦楽5部となっています。本日の弦楽セクションは、犬伏亜里さんがコンサートマスター席に座り、1st-Vn(8)、2nd-Vn(7)、Vla(5)、Vc(5)、Cb(3) からなる 8-7-5-5-3 というスタイル。夏休み明けのせいか、ステージ衣装だけでなく、いつもの顔ぶれとあちこちで少し違うような気がします(^o^)/
現田さんはこの曲がお好きなのだそうで、指揮棒を持たずに手や体のやわらかな動きでシューマンの屈折した音楽を表現しました。透明感のある弦楽の響きの上に、木管・金管楽器がとてもステキな響きを聴かせてくれました。

ステージ中央にグランドピアノが引き出され、オーケストラの一部のレイアウトが変更された後に、ピアノの若林顕さんが登場します。夏の演奏会らしく、ネクタイなしでジャケットの胸ポケットには赤いチーフがちらり。さりげなく、おしゃれです。
プログラムの二曲目、グリーグのピアノ協奏曲です。ティンパニの連打で始まり、ピアノが堂々と主張し始める冒頭部から、もうエネルギッシュな演奏です。でも、第2楽章の出だしがそっと入ってくるところなど優しく歌うところは、内側から湧き出てくるようなロマンティシズムがあふれます。素晴らしい演奏! 終楽章もバリバリと弾いているはずなのですが、オーケストラの透明感のある響きとよくあった、力強くもあり美しくもあるピアノでした。
聴衆の拍手に応えて、アンコールはリストの「愛の夢」第3番。これがまた、抜群に素晴らしかった。思わず「ほぉ~っ」とため息がもれました。



休憩の後は、ドヴォルザークの交響曲第6番です。トロンボーン部隊3人の右にチューバが加わり、管楽セクションが強化されます。ホルンとヴィオラが弱く奏するところから、幸福感に満ちた音楽が始まりますが、現田茂夫さんの指揮は、どちらかといえばブラームスのような重厚さもねらったような印象です。美しい第2楽章、民族的な舞曲をもとにした第3楽章を経て、終楽章の晴れやかで誇らしげなクライマックスまで、徐々に力を増していくアプローチを取っていました。個人的には、この曲は郊外通勤ドライブの音楽として親しんだ関係で、重厚さよりは一貫した疾走感が背骨にあってほしいと思っています。その意味では異色のアプローチとなりましたが、もしかするとこういうとらえ方が本流で、私の印象のほうが異色なのかもしれません(^o^)/



終演後のファン交流会では、若林顕さんが、山響の印象を「あたたかな雰囲気」と「澄んだ音色」の二点からとらえたことを話しました。こんどまた演奏するときは、シューマンの協奏曲を演奏してみたいとのことでしたが、それはぜひぜひ聴いてみたものです!



着替えて現れた現田茂夫さんは、なんとまあ驚きのハデハデ「遊び人」ルック。それが似合っているのですから、きっと根っからの遊び人…いやいや、自由人なのでしょう(^o^)/
本人は練習が嫌いと話していましたが、フルメンバーでなかったこともあり、山響がまだ困難な時代にあった1990年代に指揮したことがあるとのことで、もしかするとそのころの第一印象が抜けなくて、完成度を追求するような練習は求めなかったのかも、などと思ってしまいました。折角ですので、大阪市音楽団による「大阪俗謡による幻想曲」という珍しいCDを購入(*3)して指揮者ご本人サインをしてもらい、またの機会を願いながら帰宅しました。



(*1):山形国際ドキュメンタリー映画祭~オフィシャルサイト
(*2):山形国際ドキュメンタリー映画祭スペシャルコンサート~山形交響楽団の紹介ページ
(*3):このあたり、山形弦楽四重奏団が日本の作曲家の作品を積極的に取り上げた演奏を聴いてきている影響でしょう。大阪市音楽団というと、もしかしてあのバンド? 素晴らしく立派な演奏ではないですか。

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山響第247回定期演奏会を楽しみに

2015年08月29日 06時04分53秒 | 散歩・外出・旅行
まだ八月だというのに、ずいぶん涼しくなってしまい、このところ朝晩は長袖に上着がほしいほどの気候です。本日は、16時からの山響第247回定期演奏会に出かける予定。今回の曲目は、

  1. シューマン/歌劇「ゲノヴェーヴァ」op.81 序曲
  2. グリーグ/ピアノ協奏曲 イ短調 op.16  若林顕(Pf)
  3. ドヴォルザーク/交響曲 第6番 ニ長調 op.60
     現田茂夫指揮 山形交響楽団

となっています。大好きなドヴォルザークの交響曲第6番が聴ける(*1)ということで、今から楽しみです。



お天気が良ければ、あと残り一本だけになった川中島白桃の収穫を終えてしまいたいところですが、あいにくのお天気の予報です。なんとか回復してくれないものか。

(*1):ドヴォルザークの交響曲第6番を聴く~「電網郊外散歩道」2006年12月

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うれしい一言~「川中島白桃」を初出荷したとき

2015年08月28日 06時01分48秒 | 週末農業
今年初めて「川中島白桃」を農協に出荷したときのことです。八年前に死去した父が、楽しみながら桃を出荷していたことを覚えていた農協の職員がいて、「久しぶりの出荷ですね~」と喜んでくれました。

生産農家の高齢化にともなう担い手の減少を危惧する地元農協としては、週末農業であれ何であれ、出荷の復活・再開は歓迎すべきことのようです。色々な苦労はありますが、東日本大震災以来、復活とか再開とかいう言葉に敏感になっているようで、私もちょいと嬉しい一言でした。



そういえば、妻が選果する際に、傷みや傷ではじかれる率が高いなと感じていましたが、畑から選果場である作業小屋まで運搬する際に平コンテナの中で揺さぶられて、お尻の部分が傷んでしまうからだとのこと。この対策として、平コンテナの下に数枚の新聞紙やネットをしいて、その摩擦力を利用し、桃がツツーっと動くことのないないようにすると良いのだそうです。夕食の話題で、老母もそのへんのコツを教えてくれました。な~るほど! 桃の週末農業も、いろいろ工夫すべき点がまだまだありそうです。

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インクを満タンにしたモンブラン・マイスターシュテュック149の筆記量

2015年08月27日 06時01分52秒 | 手帳文具書斎
お盆の前の8月8日に、モンブラン・マイスターシュテュック149に、プラチナ古典ブルーブラックを満タンに補給しました。その後、次回のインク補給まで、A5判ノートで何ページを書くことができるのか、試してみました。



その結果、全く記入しなかったお盆の期間を除き、二週間に20ページも記入したことになります。24行/ページで換算すると、480行になります。この線幅の太さでこの筆記量は、かなりのものです。たぶん、同等の線幅のペリカン400NやコンバータCON-50(容量0.5ml)を装着したパイロットのカスタム・グランディでは、途中でギブアップしてしまうことでしょう。マイスターシュテュック149は、吸入式のインクタンクの容量がかなり多めに設計されている(*1)ためでしょうか。その意味では、大量筆記ユーザーの強い味方であると言ってよさそうです。傾けた時にインク窓から見える残量を確かめながら、まだインクが残っているとノートにペンを走らせるのは、実はかなり快感です(^o^)/



ところで、巨大なニブを持つマイスターシュテュック149にインクを満タンに補給するのは、モンブラン社のボトル以外ではなかなか難しいようですが、プラチナの旧インクボトル(30ml)ならば、インクの深さを確保して吸入することができそうです。そこで、古典ブルーブラックの新ボトル(60ml)から旧ボトルへ、半分ほどインクを移し替えてみたところ、実にスムーズにインクを補給することができました。やったね! かくして、困難は突破される(^o^)/

(*1):容量は1.5mlという情報もあります。CON-50 の3倍ですね(^o^)/

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妻のノートパソコンを復旧する

2015年08月26日 06時02分49秒 | コンピュータ
お盆を前に、妻のノートパソコンFMV-Lifebookが「User Profileを読み込めない」というエラーでログインできなくなっておりました。なんとか復旧できないかといろいろやってみました。例えば、Windows 7 のログイン画面の左下にあるボタンは、「コンピュータの簡単操作」となっていますが、要するにユーティリティ・マネージャーらしい。実行するのは utilman.exe というファイルのようです。それでは、というわけで、こんなページを参考に、パスワードの強制的変更を試みました。

  1. 別のデスクトップ機(Windows7)から cmd.exe を USB メモリにコピーし、utilman.exe にリネームする。
  2. 妻のノートパソコンをCDブート可能に設定し、Linux のライブCDで起動、ハードディスクをマウントして、c:\windows\windows32 にある utilman.exe を utilman.old にリネーム。
  3. USB メモリにある utilman.exe(実はcmd.exe) を windows32 ディレクトリにコピー。
  4. Linux を終了し、再起動して Windows7 のログイン画面の左下にあるアイコンをダブルクリックして、コマンドプロンプトを開く。(写真)
  5. net user でユーザーの一覧を確認。
  6. net user 妻のユーザー名 妻のパスワード できちんとパスワードを設定してみました。
  7. 終了後、再起動しましたが、残念! やっぱりログインできません。

うーむ、この手もダメか。どうも、単純に User Profile が壊れているからパスワードを参照できない、というだけではなさそうです。

  パソコンの不調は、アタシのせいじゃないわよ!

仕方なく、添付のマニュアルを熟読しました(^o^;)/
その結果、わかったことは:

  • 本機にはセットアップ・ディスクは添付せず、ハードディスクの別区画に、再インストール用のファイルが置いてある。
  • その導入には、本体の電源ボタンのわきにある「サポート」という専用ボタンを押せば、メニューが表示されるようになっている。

ということでした。な~んだ、そうだったのか(^o^)/

さっそく、「サポート」というボタンでメニューを呼び出し、システムを再インストールしました。今度は Administrator を別途作成し、パスワードも設定、妻には「通常のユーザー」としてアカウントを作成し、元と同じパスワードを設定しました。

あとはアプリケーションです。メールソフトなど細かなところの設定が残っていますが、まずは復旧といって良かろうと思います。データに関しては、別ドライブに保存してあったので、なんとか大丈夫だったようです。問題は、「今使っているデスクトップでいいわ」と言わないかどうか、ですね~(^o^)/
それ、実は私の Linux 機の後継マシンに予定しているものなんですけど(^o^)/

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パイロットの万年筆カスタム・グランディの点検調整が完了する

2015年08月25日 06時04分16秒 | 手帳文具書斎
先月の末に、点検修理調整を依頼していたパイロットの万年筆カスタム・グランディ(中字)の点検調整が完了したと、行きつけの文具店から電話連絡が入りました。さっそくお店に受け取りに行くと、戻ってきたカスタム・グランディは、きれいに分解清掃され、再組立をして調整してもらったようで、見違えるようにきれいになっておりました。たしか1978年の購入以来、37年ぶりの点検調整ですので、里帰りして美容院に行ってきたばかりの奥さんを見直したみたいな状況でしょうか(^o^)/



さっそくパイロットの青のインクカートリッジをセットして試し書きしてみると、なんともスラスラと書きやすい。「あ~、やっぱりこの書き味だね~」という言葉が出ます。モンブランにも負けないインクフローのよさで、今のところインクのかすれやスリップ現象はみられないようです。もうしばらく使ってみましょう。



モンブランのマイスターシュテュック149とプラチナの#3776ブルゴーニュ(細字)とカスタム・グランディの三本を、先に新調したペンケース(*1)に入れると、ウォーターマンの「ロレア」は出番がなくなります。出先で使うものと自宅で使うものと分けるというやり方もありますが、結局は本数を絞って少数を使い込むほうが良いように思えます。「ロレア」は、今のインクを使いきるまで使って、あとは水洗いしてしまっておきましょう。

(*1):色違いで同型のペンケースを二個購入する~「電網郊外散歩道」2015年8月

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週末農業で川中島白桃を収穫・出荷できるようになるまで

2015年08月24日 06時03分43秒 | 週末農業
専業農家として、サクランボを主体に、複合果樹農業(*1)で経営を組み立てていた亡父が亡くなってはや八年。亡父が栽培していたサクランボ、スモモ、桃、プルーン、和梨、ラフランス、リンゴ、柿などを楽しみにしておりましたが、その中でも、とくに桃が大好物でした。



父が亡くなってしばらくは、親戚友人知人から毎年お願いしている雇人の人たちまで、要望の多いサクランボ農業を引き継ぐことに傾注してきました。なんとか週末サクランボ農業に見通しがついた頃、亡父が作っていた桃「川中島白桃」が食べたいとの願いが生まれました。私自身は、それまで消毒の頻度や着果管理の手間などを考え、週末農業ではとても手が出ない夢のような気がして、最低限の剪定は行いながら、収穫はあきらめておりました。ところが妻はそうは考えていなかったようで、裏の畑の数本の桃だけは、その間もひそかに摘花や摘果を行っていたのだそうです。でも、適時に適切な消毒をしないと、甘く美味しい桃は菌類や虫たちにも美味しいようで、病虫害でむざんに落果してしまうばかりでした。2012年に、たまたまスモモの消毒の際に、共通に適合する桃にも実施してみたところ、例年ならば全滅していた川中島白桃が、けっこう食べられるものがあることに気づき(*2)、翌年からきちんと消毒も着果管理もやってみようと考えたのが始まりです。



もとはといえば、桃が大好きな私たち夫婦の共通の目標が、桃の収穫と出荷だったわけで、三年越しの課題がようやく形になってきたことになります。先日、出荷のしかたはどうすればよいのか、農協でプロに選果のしかたや荷姿などの説明をしてもらいました。なるほど~! まだまだよちよち歩きの桃栽培、この週末から「北限の桃」川中島白桃の収穫と出荷が始まりました。しばらくは、あまり無理をしないで、空き時間を見計らって収穫・出荷作業に従事したいと思います。



(*1):果物考~「電網郊外散歩道」2014年10月
(*2):自家栽培の川中島白桃を食べる幸せ~「電網郊外散歩道」2012年9月
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見失っていたCDを発見する~プロコフィエフ「交響曲全集」の1枚

2015年08月23日 06時05分05秒 | クラシック音楽
先日、妻の「ノートパソコンにログインできない」問題の対応のため、添付マニュアルやらセットアップディスクの有無を調べたときに、机の中から何やら一枚の音楽CDを見つけました。小沢征爾指揮ベルリンフィルハーモニーによるプロコフィエフの交響曲全集中の一枚で、交響曲第1番「古典」と第6番のカップリングです。そういえば、紙箱中の No.1 のジャケットが一枚だけ空になっていて、どこへ置き忘れたものかとしばらく探した記憶があります。こんなところにあったのか(^o^)/



この机は、娘がお嫁に行く前に使っていたものですが、娘が結婚した年とこの紙箱全集を購入した時期とを考えあわせると、どうもその時からずっとあったのではなさそう。彼(ダンナ)に夢中で舞い上がっていた頃に、プロコフィエフの交響曲なんぞに興味を示すとは考えにくいです(^o^)/
たぶん、お産か何かで帰っていた娘が、気まぐれで「古典」交響曲あたりに興味を持ち、パソコンで聴いてみようと思っているうちに忘れてしまったのでしょう(^o^)/



この紙箱全集を購入したのはいつだったのか、念のためにテキストファイル備忘録で調べて見ると、

$ grep "小沢征爾" memo-utf.txt

2002/06/09 プロコフィエフの交響曲 6月4日に山形で購入した小沢征爾指揮ベルリン・フィルの演奏で、プロコフィエフの交響曲を聴いている。1番も5番も気に入った。1番と一緒に収録されている6番も新鮮だ。

ああ、やっぱり。変則夜間勤務だった最初の単身赴任の頃に購入していたのですね。孫がすでに十歳になっていることを考えると、およそ十年ぶりの再発見でした(^o^)/



そういえば、交響曲第1番「古典」はまだ記事に取り上げていませんでしたし、第6番はまだあまりよく聴いていませんでしたので、ちょうど良かった。こんどの通勤の音楽の候補に、取っておきましょう。

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新型デミオ・ディーゼルXDで少々遠出をしてみたら~米沢往復の燃費など

2015年08月22日 06時03分57秒 | 散歩・外出・旅行
実質的にこの3月から8月まで、購入して乗り始めてから半年近くになりますが、愛車の新型デミオ・ディーゼルXDはたいへん好調です。先日の米沢行き(*1)の後半と、往復の燃費(燃料消費率)等を記録しておきましょう。

日之本帆布「牛や」で買い物をすませ、お昼は10軒ほど先にある「愛染ラーメン」に行ってみました。



お店は二階にあるためか、自然の風がスースーと入り、冷房がなくても充分に涼しい。妻と二人で、「米沢牛ラーメン」を食べましたが、意外に透明なスープで、牛肉入りでもあまりしつこさはありません。なかなか美味でした。




続いて行ったのが、すぐ近くの上杉城史苑。ここでお土産を物色します。恋の宮坂じゃなかった「鯉の宮坂」で恋の鯉の甘煮と、あとは米沢牛タンを少々。
※当方の語彙の出現頻度からすると、「こいの」(変換)とすると、「恋の」「故意の」はすぐ出ますが、「鯉の」はなかなか出ないんですよね~(^o^;)>poripori




さらに遠回りして、丸山製麺所で米沢ラーメンの玉を購入。




あとは、淡々と国道13号を北上し、途中で上山の「利久堂のかりんとう」を購入して帰りました。



で、往復した燃費(燃料消費率)のデータは?

マツダコネクトの「燃費モニター」で見ると、

  • 往路:高速道路主体  22.1km/L
  • 復路:一般国道主体  26.0km/L

となり、平均では約 24km/L となりました。高速道路を主体とした走行で、加減速が多かったのか、それともエアコン利用が影響したのか、意外に結果が伸びなかったのが意外ですが、一般国道を淡々と走った結果は、納得できるものでした。

(*1):米沢市の「牛や」で帆布のセカンドバッグを購入する~「電網郊外散歩道」2015年8月
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米沢市の「牛や」で帆布のセカンドバッグを購入する

2015年08月21日 06時03分51秒 | 散歩・外出・旅行
ちょっとした外出時に持ち出すセカンドバッグとして、今まではソフトな合成皮革でできた茶色のものを愛用しておりました。2011年の11月に購入(*1)して以来、仕事のとき以外はもっぱらこのバッグを使っていましたので、便利ではあるものの、色があちこち白っぽくはげてきておりました。応急的に、茶色のマジックインクで染めて(^o^;)みたら、遠目にはごまかせるものの、だいぶみすぼらしくなってきておりました。

この際、思い切って更新しようと考え、まだ通勤以外の中~長距離ドライブをしたことのない新車のマツダ・デミオ・ディーゼルでドライブを兼ねて、米沢市の日之本帆布「牛や」(*2)まで、妻と二人で出かけてみました。



行きは高速道路を使いましたので、難なく米沢に到着、市内に入って少々速度が落ちたものの、スムーズにお目当ての「牛や」さんもすぐに見つかりました。道路の向かいに駐車場がありましたので、そこに車を停め、お店に入ります。




のれんをくぐると、蔵を店舗にしたと思われる「牛や」さんの内部には、各種の袋ものが展示販売されています。トートバッグなども魅力的だったのですが、ここはお財布と相談して、セカンドバッグ用に小型の「No.104:帆布ひねりショルダーバッグ」を選びました。色は墨黒でサイズは27cm(W)×20cm(H)×10cm(D)と、A5判のノートがすんなりと収まります。帆布とは言いながら、パラフィン処理でわりに固くごわごわした感じです。使っていくうちに、しだいになじんでいくのだろうと思いますが、今のところはけっこうハードな感じです。





前面のポケットはフラップをかぶせて留金で留めるタイプで、コンパクト・デジタルカメラや携帯電話などが入ります。背面にもポケットがあり、ここにはちょっとしたA4判二つ折りしたプリントアウトなどを入れられそうです。



内部にも、オープンタイプとファスナー付きの二つのポケットがあり、全体の容量は、厚手のA5判ノートブックとバイブルサイズのシステム手帳に、万年筆等を入れたペンケースと眼鏡ケース(老眼鏡)、それに文庫本か新書本を一冊入れても大丈夫なようです。お値段は、税込14,580円。良い買い物をしました。

(*1):A5サイズのセカンドバッグを購入する~「電網郊外散歩道」2011年11月
(*2):『帆布トートバッグの本』を読む~「電網郊外散歩道」2015年2月


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効果音としての「蝉しぐれ」

2015年08月20日 06時04分01秒 | -藤沢周平
藤沢周平著『蝉しぐれ』を、再び読んでいます。その題名の由来は、おそらく最終章「蝉しぐれ」から取られたものでしょう。そして、それはたぶん、

顔を上げると、さっきは気づかなかった黒松林の蝉しぐれが、耳を聾するばかりに助左衛門をつつんで来た。蝉の声は、子供のころに住んだ矢場町や町のはずれの雑木林を思い出させた。

というあたりでしょう。この文章に続く最後の描写は、黒松林の中から真夏の強い陽射しの中へ馬腹を蹴って走り出すというもので、何となく明るく決然とした印象を受けます。

ところが、「矢場町や町のはずれの雑木林」の記憶というのはどういうものであったか。それは、第五章「黒風白雨」中の、

その空地の中に、山ゆりやかんぞうの花が咲き、日陰になった暗い雑木林の中では蝉が鳴き競っている様子を横目に見ながら、文四郎は空地の前を通り過ぎた。蝉の鳴き声はまるで叫喚の声の用に耳の中まで鳴りひびき、文四郎は蝉しぐれという言葉を思い出した。

あたりでしょうか。これに続く場面は、実は養父助左衛門が藩の監察に捕えられ、帰ってこない不安な情景となっています。



最後の場面、黒松林の中の蝉しぐれは、一瞬、過去を振り返る気分の背景音、効果音として使われているのでしょうか。このあたりも、映画的な想像力の要素を感じます。短い文章(場面)の中に、過去の文章(場面)が重層的に生きています。藤沢周平『蝉しぐれ』は、読み返すたびに様々な発見がある、ほんとうに素晴らしい作品だと感じます。

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プラチナ社の新ボトルインクに入っているインク溜

2015年08月19日 06時04分32秒 | 手帳文具書斎
7月下旬から、モンブランのマイスターシュテュック149にプラチナ社の古典ブルーブラックを吸入して使っておりますが、ツバメノートの相性もたいへん良好です。ところで、同社の新型のインクボトルには、プラスチック製のインク溜が入っており、インクの量が少なくなった時でも、万年筆でインクを吸入しやすいように工夫されています。



つまり、二段になったインク溜のBの部分に万年筆のニブが入ることで、インクが少量になっても吸入できる、というしかけです。プラチナ社の万年筆、たとえばブルゴーニュなどでは、ニブがBにすっぽり入るのですが、モンブランの場合はニブの横幅が大きすぎて入りません。小さいニブや標準的なサイズのものには便利な工夫ですが、モンブランにはあと2ミリほど直径が不足するようです。残念ですが、当面はインク溜を撤去し、ニブ全体がインクに浸かるようにして使うようにします。もし、インク量が少なくなったら、同社の旧タイプの容器(30ml)に移して使うという方法もありますが、実際にはモンブラン万年筆には同社のインクというのが、様々な点で最も使いやすく工夫してあるのでしょう。



情報によれば、同社のブルーブラック・インクは、2013年に古典ブルーブラックではないタイプに変更されているそうです。裏抜けしにくく幅広く用紙を選ぶことができるという特徴から、プラチナ社の古典ブルーブラックを使いたい当方は、多少の不便は自分の工夫でなんとかすることを考えておりますが、さてどうなりますことやら(^o^)/

8月8日にプラチナ古典BBを補充しておりますが、ほとんどA5判ツバメノートにしか使っていませんので、次回のインク補充まで、ページ数にして何頁くらい連続して書くことができるのかを数えてみたいと思います。

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果樹園の草刈りで桃の収穫を準備する

2015年08月18日 06時03分06秒 | 週末農業
小雨がパラつき、やや気温も低めの朝、少し離れた園地に軽トラックででかけて、果樹園の草刈りをして来ました。お盆の前から草刈りをしていませんでしたので、先月下旬から今まで、ほぼ三週間、伸び放題になっていました。草丈は、低いところで膝まで、高いところでは腰のあたりまで伸びています。これでは、桃の収穫どころの騒ぎではありませんので、軽トラックが入れて、脚立の足場が確保でき、収穫を荷台まで運搬できるように、桃の木の下と周辺を中心に、まずは刈払機で畑の「床屋さん」作業を(^o^)/



雨が本格的に降ってきましたので、朝の一時間ほどで引き上げましたが、自走式の草刈り機で本格的に草刈りを行う必要があります。この雨で、草はまた伸びるでしょうから、全面的な草刈りは待ったなしです。



我が家の桃を楽しみにしている方々も少なくないことから、ここはせっせと汗をかくべき時でしょう。こういう有酸素運動が、健康の維持にも貢献しているのかもしれません。

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モーツァルト「交響曲第33番」を聴く

2015年08月17日 06時03分38秒 | -オーケストラ
お盆の休みには、以前はまとまった時間が取れて、パソコン三昧とか読書三昧とか、のんびりできたものでした。ところが今は、父が亡くなって寺の総代を引き継いだり、娘夫婦の帰省で元気な孫たちがやってきたりしたこともあり、なんだかんだと役割が増えてしまっています。また、お休みですから通勤の音楽もなく、じっくり音楽を聴く機会も減少してしまいます。そんな時に、パブリック・ドメインの仲間入りしたいくつかの音源がネット上に公開されている(*1)ことに気づき、ダウンロードして再生してみました。ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団による、モーツァルトの晴朗な交響曲第33番変ロ長調K.319で、1962年10月26日の録音だそうです。



この録音は、1980年代に発売された廉価盤LP「セル/クリーヴランドの芸術1300」シリーズのVol.26(13AC446)で所有してはいますが、パソコンで音楽再生する機会が増えた現在、MP3等の形式で公開されるのはたいへん便利でありがたいものです(*2)。

この曲は、1779年の夏(7月)に、故郷ザルツブルグで第1・2・4楽章が書かれ、同地で演奏された後に、1782年にウィーンで第3楽章「メヌエット」が追加されて完成したものだそうです。パリで大規模なオーケストラに触れ、交響曲第31番「パリ」という形で区切りを付けた後に、フルートやトランペット、ティンパニを含まない、小じんまりした編成の曲を書いたのは、ザルツブルグという街のオーケストラの通常の規模に対応せざるをえなかったからかもしれません。具体的な楽器編成は、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、ヴァイオリン2部、ヴィオラ2部、低弦としてチェロ、コントラバスというものです。

第1楽章:アレグロ・アッサイ、4分の3拍子、変ロ長調。長い主和音を八分音符が追いかけるみたいなテーマは、楽しいオペラの序曲みたいな雰囲気を持って始まりです。そして展開部には雰囲気を変えて例の「ジュピター音型」が登場! ここは印象的です。
第2楽章:アンダンテ・モデラート、4分の2拍子、変ホ長調。アレグロ・モデラートというのはよく聞きますが、アンダンテ・モデラートというのは珍しい(^o^)/ おそらくモーツァルトは、この楽章が、あまり遅く重く演奏されるのを嫌ったのでしょう。弦楽合奏の美しさと木管のひなびた響きを堪能します。
第3楽章:メヌエット、4分の3拍子、変ロ長調。高音と低音の対象が鮮やかで、活発なメヌエットです。遠くにホルンの響きが聞こえるのも、のどかな印象。
第4楽章:アレグロ・アッサイ、4分の2拍子、変ロ長調、ソナタ形式。軽やかで活気に満ちた音楽、演奏で、室内オーケストラ以上に緊密なアンサンブルが見事です。

参考までに、LPの表記から演奏時間を示しておきましょう。
■セル指揮クリーヴランド管
I=6'08" II=5'43" III=2'50" IV=4'00" total=18'41"

ごらんのとおり、かなり速めのテンポで演奏しています。モダン楽器と大オーケストラによる演奏でありながら、この活気あるリズムの切れのよさと、強弱や音色のやわらかなニュアンスの変化には、ただ感嘆するばかりです。もちろん、古楽奏法を意識した現代の演奏の透明度とは基本的に響きが違うのですが、例えば古楽の旗手の一人、トン・コープマンのテンポよりもずっと速く生き生きとしていて、演奏が古びていません。これは驚くべきことでしょう。24℃と涼しく静かな朝に、セルとクリーヴランド管の演奏で、モーツァルトの美質を再び味わうことができました。

(*1):クラシック音楽へのおさそい~Blue Sky Label
(*2):このLPは、交響曲第33番と第28番、そしてディヴェルティメント第2番の3曲が収録されていますが、今回はこのディヴェルティメント第2番も公開されています。これもいい曲・いい演奏です。

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