単身赴任時代に好んで聴いていた、ナクソスのオペレッタ集の2枚目(8.550942)です。1枚目を聴いた後(*)には、やっぱり続けて聴きたくなります。
第1曲、シュトラウスII世の序曲「ヴェネツィアの一夜」。オペレッタ本編に期待を持たせます。第1集と同様に、これだけはA.ヴァルター指揮チェコスロヴァキア国立コシツェ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏です。
第2曲、カールマンの「サーカスの女王」より、ヤーノシュ・ペルケシュのテノールで「2つのおとぎ話の眼」。いかにもオペレッタらしい、魅惑的で感傷的な歌です。
第3曲、おなじみのレハール「メリー・ウィドウ」より、同じくヤーノシュ・ペルケシュのテノールで「おお祖国よ」。
第4曲、「メリー・ウィドウ」から「昔ヴィリアがいた」。やっぱり好きですねぇ、「メリー・ウィドウ・ワルツ」。声そのものの魅力を聴かせてくれるイングリド・ケルテシの魅力的なソプラノの歌声に、ダニロならずとも思わずぽーっとなりそうです(^_^)/
第5曲、レハール「パガニーニ」より「女たちにキスするのが好きだった」。第6曲、「だれも私ほどお前を愛した者はいない」。ヤーノシュ・ペルケシュ、第6曲ではイングリド・ケルテシとのデュエットです。よくもまぁ、臆面もなく言うよ、とは思いますが、そこはそれ、オペレッタですから(^_^;)。ケルテシさんが入ると、とたんにつややかに華やかになりますなぁ。
第7曲、レハール「ロシアの皇太子」より「だれかが来るでしょう」、第8曲「ボルガの歌」。こんどは逆に、第7曲がソプラノ、第8曲がテノールの歌と、対にしての収録になっています。
第9曲、レハール「ジプシーの恋」より「ツィンバロンの響きを聴けば」。この1曲だけは、シューシャ・チョンカのやや暗めのドラマティック・ソプラノで。出だしのジプシー・ヴァイオリン風の旋律からして、思わず耳をそばだてる魅力があります。しかも、スローに始まり次第に速度を増していくこのソプラノの歌が、いかにも魅惑的です。
第10曲、レハール「ルクセンブルク伯爵」より「私の先祖は」。ヤーノシュ・ペルケシュ。いかにも能天気で楽しいテノールの歌。
第11曲、カールマン「チャールダーシュ侯爵夫人」より「ハイア、ハイア、山こそわが故郷」。イングリド・ケルテシのソプラノで。なんだか巫女の祈りみたいな歌。第12曲も「チャールダーシュ侯爵夫人」より「ご婦人なしでは」、こちらはテノールの曲です。第13曲も「チャールダーシュ侯爵夫人」より「つばめをまねよう」。そして第14曲もチャールダーシュ侯爵夫人」より「踊りたい」。いずれもソプラノとテノールのかけあいです。楽しい音楽です。
第15曲、シュトルツ「白馬亭」より「私の恋の歌はワルツにかぎる」。テノールの歌。
第16曲、同じくシュトルツの「全てのご婦人を愛す」より「ブロンドであれブルネットであれ」。陽気な天然テノール男のサービス満点の行進曲。脳ミソが破壊されてるんじゃないかと疑われるふしもあり、私にはとてもできない芸当です(^o^;)/
ラースロー・コヴァーチュ指揮ハンガリー・オペレッタ管弦楽団の演奏、1995年1月に、ブダペストのアルファーライン・スタジオでデジタル録音されています。録音も良好で、機会を見てDVDで探して見たいと思わせる、オペレッタの魅力にあふれた、とにかく楽しい一枚です。
(*):
「ザ・ベスト・オブ・オペレッタ第1集」を聴く