電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

サン=サーンス「七重奏曲」を聴く

2012年06月30日 06時05分10秒 | -室内楽
ここしばらく、通勤の音楽として、アンドレ・プレヴィンのピアノを中心とするフランス近代の室内楽のCDを聴いていました。プーランクの「ピアノと管楽器のための六重奏曲」、ミヨーの演奏会用組曲「世界の創造」の室内楽版、そしてサン=サーンスの「七重奏曲変ホ長調Op.65」の三曲です。プーランクの新鮮な響きも、ミヨーのジャズ風の音楽も気に入ったのですが、とりわけサン=サーンスの「七重奏曲」の充実した音楽が気に入りました。CDは、BMG BVCC-38489 という型番で、RCA Red Seal というマークの入ったもので、1993年5月にニューヨークのマンハッタン・センター・スタジオで収録されたデジタル録音です。

1921年に没する直前に、老作曲家サン=サーンスが公開の場で演奏した最後の曲目が、この「七重奏曲」だったそうです。偶然にしても、晩年のお気に入り、自信作だったのでしょう。ピアノにトランペット、第1及び第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロにコントラバスが加わるという変わった編成で、湿っぽい暗さは少なく、しゃれたセンスを感じさせる、充実した音楽です。

第1楽章:Preamble, アレグロ・モデラート。力強く、堂々たる開始です。思わずベートーヴェンの「運命」を思わせるフレーズや、バッハ風のところがあったりして、なかなか興味深い音楽です。トランペットが吹き鳴らされて終わります。
第2楽章:Menuet, テンポ・ディ・メヌエット・モデラート。前の楽章に続き、トランペットが活躍して始まります。弦とトランペットがハーモニーを奏でるところ、実に雰囲気がよろしいです。
第3楽章:Intermede, アンダンテ。やや悲しげな音楽で始まります。途中のトランペットと弦のユニゾンは、ヴァイオリンも管楽器だったかと疑うほど、あるいはトランペットも弦楽器だったかと疑うほどの同質性を示し、思わずビックリです。もしかして、ミュートをかけているのかな?
第4楽章:Gavotte et Finale, アレグロ・ノン・トロッポ。軽やかなリズムに乗って、実に楽しい音楽です。トランペットも晴れやかに、ピアノも縦横無尽に活躍します。それにしても、この楽章はいいなあ。充実した音楽を聴いて、しかも楽しい。

演奏は、アンドレ・プレヴィン(Pf)、トーマス・スティーヴンス(Tp)、ジュリー・ローゼンフェルト(1st-Vn)、アニ・カヴァフィアン(2nd-Vn)、トビー・ホフマン(Vc)、カーター・ブレイ(Vc)、ジャック・クロヴィッチ(Cb)という顔ぶれです。

サン=サーンスの音楽というと、ヴァイオリン協奏曲とかオルガン付きの第3交響曲とか、「動物の謝肉祭」にとどまらない作品の世界があるのでしょうが、室内楽はつい後回しになっておりました。ましてや、Pf,Hrn,弦のカルテットにCbという変わった編成の曲です。それが間違いでした。こんなに楽しい音楽があったとは!長年音楽を聴いてきましたが、アンドレ・プレヴィンに感謝しなければいけません(^o^)/

■プレヴィン盤
I=3'51" II=4'06" III=4'51" IV=3'30" total=16'20"
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サクランボの収穫は「紅秀峰」で一段落

2012年06月29日 06時03分56秒 | 週末農業・定年農業
これまでやけに涼しく爽やかな日が続いておりました。まるで梅雨とは思えないほどで、田んぼのほうは水不足で大変そうですが、サクランボの収穫にはありがたいばかりです。こんなカラカラ天気が続いたら、江戸時代であれば水争いや干ばつによる飢饉の心配も起こりそうなほどです。西日本の大雨のニュースを聞きながら、稲作農家は何度もため息をついたことでしょう。

また、ここ数日は真夏日となるほどの上天気でした。我が家では、26日までに収穫作業を終えて、後は晩生種の紅秀峰とナポレオンを残すのみになりましたので、せっかくのカラ梅雨を生かして、仕事帰りに数日かけて紅秀峰の収穫をしてみました。



左が紅秀峰、右の懐紙の上にあるのが佐藤錦です。粒の大きさが違うのがわかります。



角度を変えて近づいてみると、さらに違いがよく分かります。紅秀峰は、農協でも29日から受付するとのことで、これから七月上旬にかけてのサクランボです。我が家のは露地植えですので、例年は雨にたたられて実割れしてしまい、まともに収穫できたためしがありませんでした。今年は雨が降らなかったために、こんなふうに収穫することができました。紅秀峰は、肉質もしまり、大粒で食べでがあって、佐藤錦と並ぶ美味しさの優良品種です。来年は、雨避けテントの空いているところに、一本だけ植えてみようかと考えています。ただし、それには枯れた佐藤錦の切り株を根っこから掘り返すという重労働をしなければいけないのですが(^o^)/

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もうすぐ備忘録ノートを使い終える

2012年06月28日 06時05分17秒 | 手帳文具書斎
もうすぐ今年の備忘録ノートの一冊目を使い切るところまできました。なにかと多忙な日々のためか、雑多な備忘録も間が空きがちです。思いついた事柄を書き込むほか、目についた新聞記事のスクラップ、書店やコンビニのレシートなどをペタペタと貼り付けております。

ところで、このレシート貼り付け方式は、日付と品名が表示されているものが多いため、その場で記録できなくても、後で記録する上で、たいへん便利です。書籍や音楽CDなど、長年続けているデータベースに整理する上で、購入した日付がキーになるからです。

すぐに記録できなくても、手がかりを残しておく。

これが、記録魔の継続の秘密でもあります。

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佐伯泰英『秋思ノ人~居眠り磐音江戸双紙(39)』を読む

2012年06月27日 06時02分46秒 | -佐伯泰英
酒席の待ち時間に、ふらりと最寄りの書店に入ったときに、佐伯泰英著『居眠り磐音江戸双紙』シリーズ第39巻『秋思ノ人』が刊行されているのを見つけ、さっそく購入して読みました。

第1章:「速水左近の再起」。物語の始まりは、山梨県の人が聞いたら怒り出しそうな「甲府勤番山流し」などという境遇にある速水左近さんの生活ぶりです。やっぱり清廉潔白、公明正大、誠心誠意、勤勉力行な日々を送っており、地元の人や下級官吏たちから絶大なる信頼を得ておりました。幕府の御側御用取次役であった速水左近さん、田沼意次に対して徳川御三家が勢ぞろいして速水左近の復権を要求したことで、総者番に任ぜられます。このお役目は、朝廷との対応なども含まれることになるのでしょうか、磐音が紀州滞在時に仲良くなった人たちとのご縁が出てきそうです。でも、それは江戸まで無事に帰れたらの話。
第2章:「抜け道」。速水左近の甲府出立を三日早めるようにと言う通達のおかげで、磐音らによる警護の計画は出遅れます。速水杢之助・右近の兄弟は、父を警護するために、磐音と霧子とともに出立します。そのころ速水左近の一行は、老中間が足を挫いてしまい、途中の温泉で療養中。
第3章:「待ち伏せ」。飛び道具を用いた待ち伏せに、弥助と霧子が活躍します。杢之助と右近の二人の息子が助勢に駆けつけると知って、速水左近さんは思わず感動したようです。磐音が登場した時点で、もう決着は着いたようなものです。磐音が強すぎるため物語になりにくいので、都合悪く間に合わない場面に周辺人物が活躍するように変えたのかもしれません(^o^;)>poripori
ただし、田沼意知が短気な佐野善左衛門政言を取り込もうとする動きを描いた場面は、後に重要な伏線となると思われます。
第4章:「戻ってきた三味線」、第5章:「果てなき戦い」。三味線作りの名人・鶴吉が田沼意次の愛妾おすなのために作った三味線を、遊び人のおすなの弟・五十次が持ってきたとのこと。鶴吉が磐音に伝えた情報は、やはり今後の展開に絡むものなのでしょうか。北尾重政や吉原会所の四郎兵衛など、懐かしの顔ぶれが再登場します。五十次を背後で操るのは、元黒鍬者の仁左衛門という男のようで、霧子さんは、仁左衛門の家に住み込みます。磐音vs田沼父子に加えて、怪しい第三の男の登場でしょうか。なんとなく、波乱が予想されます。おこんさんと空也クンは、申し訳程度に登場し、あまり大きな出番はありません。



佐野善左衛門という人は、もしかして田沼意知に切りつけた人?田沼父子の失脚のきっかけになるのが、佐野さんの短気な性格だとしたら、あまりぱっとしない結末になりそうなのですが、はたしてどうか(^o^;)>poripori

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小型ノートとして見たお薬手帳

2012年06月26日 06時04分36秒 | 手帳文具書斎
先日、薬局で「お薬手帳」なるものを作ってもらいました。たしか、だいぶ前に「作りませんか」と勧められたのでしたが、当時は耳鼻咽喉科の医院にしかかかっていなくて、使っている薬の種類も二種類だけです。充分に記憶できる範囲ですから、丁重にお断りしました。ところが、最近は呼吸器科や消化器内科と、何種類も増えてしまいましたので、当方の当てにならない短期記憶では無理と判断して、「お薬手帳」を作ってもらった次第です。

表紙を開くと、個人情報を記載するページがあり、

(1) 氏名、性別、年齢、生年月日
(2) 住所、電話番号
(3) 血液型、身長、体重
(4) アレルギー歴 (食べ物、薬の名前)
(5) 副作用歴
(6) 主な既往歴  (アレルギー疾患、肝疾患、心疾患、腎疾患、消化器疾患、緑内障、その他)

などを記入するようになっています。

次のページからは、「お薬手帳」の趣旨、利用方法、薬の飲み方や飲み忘れた場合の対応、などの説明ページがあります。あとは、薬の処方記録ページが続き、最後に受診記録を記載するようになっています。なるほど、なかなか便利そうな内容です。

感心したのは、紙質です。中字の万年筆で記入しても、にじまず裏抜けせず、ツルツルした少々厚めの紙です。これなら、ボールペン限定ではなさそう。いまどき万年筆で「お薬手帳」に記入する人は少ないでしょうが、意外な結果でした。

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ノートとして見た「週末農業メモ」

2012年06月25日 06時02分54秒 | 手帳文具書斎
当方は勤め人ですが、父が亡くなったために、妻とともに2009年から週末農業に従事するようになりました。最初はほとんどわけも分からずやっていましたが、農協の機械修理担当の人や、近所の農家の人に教わりながら、四年目の収穫を迎えております。この間、教えてもらったことを小型ノートにメモをとり、「週末農業メモ」として読み返し、利用してきました。今では、たんに備忘のためと言うよりは、過去を振り返り今後の予定を組み立てるために、もっとも役立つ資料となっています。記載の内容は、以下のようなものです。



(1) 主な農業機械の操作法 (耕運機、スピードスプレーヤー、チェーンソー、動力噴霧器、汲み上げポンプ、など)
(2) 消毒の記録 (実施日、時刻、天気、防除内容、濃度、量、など)
(3) 作業日誌  (草刈り、剪定、剪定枝焼却、雨避けテント掛け外し、収穫、出荷、施肥、など)
(4) 出荷記録  (日付、作業人数、品種、出荷数量、荷姿、単価、など)
(5) 園地記録  (地番、面積、など)
(6) 出荷登録  (出荷者登録番号、など)
(7) 主な連絡先 (氏名、電話番号、など)
(8) その他の記録



作業着のポケットに入れる必要があることから、大きさはほぼ文庫本サイズで、ボールペンとセットで持ち運びします。今、使っているのは、コクヨの「revontuli」というワンポイントの入ったらせん綴じノートです。年度の区分を、青い丸型のラベルシールで区切っています。



この形式は予想以上に便利で、私にとっては、もはやこれ以外の選択肢はない、と感じるほどです。ページ数が残り少なくなりましたので、すでに別のノートを準備しております。

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姪夫婦、5年ぶりのサクランボ狩に来県

2012年06月24日 06時06分03秒 | 週末農業・定年農業
週末農業でなんとか継続してきたサクランボ果樹園も、ただいま佐藤錦のシーズン真っ盛りで、収穫作業に大忙しの状態です。今年は、開花期の低温でハチが飛ばなかったことが影響してか、例年の3分の2程度の収量にとどまっております。

それでも、遠方に住む親戚知人には、季節の便りのサクランボが大好評ですので、今年も遠くは九州まで宅配を依頼しました。そんな中、姪夫婦が五年ぶりにサクランボ狩にやってきました。前回は、亡父が最後のサクランボ狩になるだろうからと皆を呼び集めた(*)のでしたが、今回は姪夫婦が赤ちゃんを連れて、老母に曾孫を見せるために来県したものです。



五年前は、スルスルと脚立に上り、高いところのサクランボも難なくもいでいた姪夫婦も、今回は赤ちゃんを抱いてですので、真っ赤なサクランボがなっている枝をバックに、子どもと夫君と一緒に記念写真に収まるくらいで我慢したようでした。それでも、真っ赤なサクランボをほおばって、遠くから来た甲斐があったと満足そうでした。

(*):サクランボ狩に集合!~「電網郊外散歩道」2007年6月
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ハイドン「弦楽四重奏曲第64番(Op.64-2)」を聴く

2012年06月23日 07時07分39秒 | -室内楽
しばらく通勤の音楽で聴いていたハイドンの弦楽四重奏曲第64番ロ短調(Op.64-2)を、自宅のPCにUSB経由で接続したミニコンポにて、自作の12cmのフルレンジ・スピーカで聴きました。室内楽は、とくに大きな音量でなくても充分に楽しむことができますが、とくに小口径フルレンジでは、定位感がすっきりしていて、たいへん気持ちよく聴くことができます。そんなわけで、お気に入りの第64番があらためて新鮮に聞こえます。



第1楽章:アレグロ・スピリトゥオーソ。
第2楽章:アダージョ・マ・ノン・トロッポ。
第3楽章:メヌエット、アレグレット。
第4楽章:フィナーレ、プレスト。

ロ短調という調になっていますが、曲全体としては湿っぽくはありません。むしろ、ハイドンの音楽としては明暗を比較的くっきり描き分けたほうで、陰影に富む曲想が印象的です。演奏はコダーイ・クヮルテットで、CD は Naxos の 8.550673 というもの。添付のリーフレットには、こんなふうに記載されています。

The first violin opens the second quartet, Opus 64, No.2, in an apparent D major, before the third bar establishes the key of B minor in a movement of deep feeling. The second movement Adagio is in B major, its effect enhanced by the accompanying patterns provided by the second violin and cello. The minuet and Trio in B minor and B major respectively, lead to a lively Finale, with an unexpected ending, as the violins ascend to the heights.

例によって超訳してみると、こんな感じでしょうか。

第1ヴァイオリンが、作品64の2にあたる2番目の四重奏曲を、三つ目の縦線が深い感情の楽章をロ短調に確立する前に、ニ長調ふうに開始します。第2楽章アダージョはロ長調で、その効果は第2ヴァイオリンとチェロが一緒に奏されることにより、増強されます。ロ短調およびロ長調のメヌエットとトリオは、いきいきとしたフィナーレに導かれ、ヴァイオリンが高音に上昇するうちに予期せぬ終結を見せます。

なるほど。音楽を聴きながら訳していると、感じはつかめますが、bar が難しかった。棒?はて?思わず考え込みましたが、ホーンビーの英英辞典には、4番目の意味として、

[music] a downward line on written music, deviding it into parts

とありました。ああ、なるほど、縦線のことね、と納得しました。さすがです。ネット上で提供されている辞書では、こんな訳語は出てきませんでした。これだから紙の辞書も捨てられません(^o^;)>poripori
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女性の活躍と若い世代

2012年06月22日 06時03分12秒 | Weblog
最近は、女性の社会的活躍がいっそう顕著です。本県では、東北初の女性知事が活躍しておられますし、全国と比較すればまだ少ないとはいうものの、各界で女性の活躍を見聞きすることが多くなりました。世の中の半分は女性なのですから、良いことだと思います。とりわけ、津波の被災地の報道などを見ても、母ちゃんたちが工夫して生活再建を支えていることを感じます。

先に開催した某同窓会にしても、参加者の割合は約5対8で女性が多数でした。実際の懇親会の場でも、女性パワーの元気さが目立ちました。年齢を重ねるほどに、女性はしなやかに強くなっていくようです。

ただし、私の世代では、中心的な役職に就くことに関してはまだ抵抗があるのでしょうか、代表には男性を、という意見が女性にも強く、結局は私が引き受けることになりました。ところが、もう少し若い世代では、そういう抵抗はあまりないようです。世代的にどのへんが境目になるのかは不明ですが、もしかすると、学校に女子生徒会長が登場した世代あたりからではないかと考えています。男女共学の中で選ばれて代表となる女性たちですから、きっと素晴らしい資質の持ち主なのでしょう。若い世代に場と機会が与えられることを祈りながら、ますますの活躍を願っています。





写真は、娘からの「父の日」のプレゼント。ちょいと嬉しかったので写真を掲載しました。

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日経ビジネスAssocie7月号「仕事に効くノート術」を読む

2012年06月21日 06時01分27秒 | 手帳文具書斎
日経ビジネスAssocieの7月号は、「仕事に効くノート術」という特集でした。酒席の待ち時間に、近くの書店に立ち寄ったら、この雑誌が一冊だけ入っていましたので、購入してみました。特集の内容は、以下のようになっています。

「あなたのための1冊」を選ぼう
「我が社の仕事師ノート」一挙公開!
"隣の達人"即効ワザ大集合
最新&実用!Digital NOTE
もっと知りたい。ノートの力

興味深かったのは、「我が社の仕事師ノート」のところでしたが、デザイン系やプランナーが多く、週末農業経営者に参考になるようなものはあまり多くありませんでした(^o^)/

おもしろいと思ったのは、先輩と後輩がノートを見せあって互いの良いところを吸収するという話(p.56)。同じ会社の男性上司と女性社員のようで、社内的に冷やかされたり勘ぐられたりするんじゃないかと心配してしまいますが(^o^)/
たしかに他人のノートを見せてもらうのは興味深いものです。とりわけ同業者のノートなら、参考になる部分は多いことでしょう。

むしろ、私の「週末農業メモ」ノートのほうが、勤め人兼業農家には役立つ面があるのかもしれません。機会を見てご紹介することにいたしましょう。うん、これで記事ネタが一つできたぞ(^o^)/

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季節外れの台風の朝

2012年06月20日 06時04分16秒 | 季節と行事
季節外れの台風4号が接近し、昨日は雨が降り続きました。今朝は、風はあるものの雨は降っておりません。夏台風の例にもれず、列島東岸を通って太平洋に抜けるだろうと予想していましたが、実際の進路はどうだったのでしょう。昨晩のお天気情報では、当地・山形県には朝から昼にかけて最接近するとのことでした。列車の運行状況には台風の影響が出ているようですが、当地ではそれほどでもありません。自動車通勤にも支障はない模様です。

ところで、衛星を使ったリモートセンシング技術の発達によって、台風情報はずいぶん様変わりしたものです。昔は、飛行機で台風の目の中に入って観測するというようなこともあったのだとか。技術を過信せず、台風情報にどう対応するかは、やっぱり庶民の知恵のようなものが大きいように思います。

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馬を水辺に導く事は出来るが馬に水を飲ませる事は出来ないか?

2012年06月19日 06時03分18秒 | Weblog
「馬を水辺に導く事は出来るが馬に水を飲ませる事は出来ない」という警句を聞いたことがありますが、つい先日、これは英語のことわざであることを知りました。何を今更、という話ですが、実は、昔、上司にこの話をきいたことがありまして、ふと思い出した次第。

元の英文は次のとおりだそうです。

You can take a horse to water but you can't make him drink.

やる気が大事、ということだろうと思いますが、昔の上司は、「やり方しだいで、できる」と断言していたのでした。なんでも、「馬を走らせて喉が渇いた状態にするという方法もあるらしいが、オレならそんなまだるっこしいことはしない。馬を水辺に連れて行ったら、水の上にフスマを撒けばいい。馬は、ガフガフと飲むよ」ということでした。

実際はどうなのか、試したことはありませんが、なるほどと思いました。1980年代前半の、懐かしい思い出です。たしか、スティービー・ワンダーの「心の愛」が流行していた頃ではなかったかと思います。

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サクランボ佐藤錦の収穫が始まる

2012年06月18日 06時07分16秒 | 週末農業・定年農業
我が家の果樹園の作業は、早生種の「紅さやか」の収穫が14日で終わり、17日から主力品種である佐藤錦の収穫が始まりました。今日からは応援を頼んで本格的に収穫します。露地物は、雨が降ると実割れを生じてしまいますので、大急ぎで収穫してしまわなければなりません。なんとか晴れた日が続くことを祈るばかりです。



上は14日頃の佐藤錦の写真です。まだ十分に色づいていませんが、ここ数日でぐんぐん成熟が進みました。写真では、雨のため一部で割れ果が出てしまっていますが、昨日はこんな具合でした。









満開期の低温がたたり、花粉を媒介するハチ類の活動が不活発だったためか、早生種「紅さやか」の収量は例年の3分の2にとどまりました。おそらく、佐藤錦も同様かと思われます。収穫作業は、今週が山場となります。なんとか無事故で終了したいものです。

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ハイドンの弦楽四重奏曲第63番(Op.64-1)を聴く

2012年06月17日 06時18分57秒 | -室内楽
このところ、通勤の音楽にハイドンの弦楽四重奏曲を聴いております。梅雨に入ったとはいうものの、さいわいにまだジメジメした気候にはほど遠い日が続いておりましたので、さわやかな音楽を楽しむことができました。聴いていたのは、コダーイ・クヮルテットによるナクソス盤で、六曲の第三トスト四重奏曲を2枚のCDに分けたうちの第1集で、第63番から第65番までの三曲を収録しています。カーステレオでエンドレスに流していると、それぞれの曲の個性が少しずつわかってきて、なかなかおもしろい。基本的に晴朗で自然体で、危うさの要素はごく少ない音楽です。湿っぽくないロ短調の第64番も好みですが、まずは第1曲目のハ長調Op.64-1から。

第1楽章:アレグロ・モデラート。
第2楽章:メヌエット:アレグレット・マ・ノン・トロッポ。
第3楽章:アレグレット・スケルツァンド。
第4楽章:フィナーレ、プレスト。

作品64は、作曲者58歳の1790年に作曲されたもので、出版されたのは翌1791年、ウィーンで、あるいは英語版がロンドンで、それぞれ刊行されたそうです。モーツァルトとザルツブルグの大司教との関係を思えば、ハイドンとエステルハージ候の関係は興味深いものがあります。雇い主が、従業員が楽譜を出版し収入を得るという副業を認めていたのですから、かなり理解のある人と言えましょう。還暦間近なハイドンもまた、自由な身分に憧れながらも、こうした境遇の価値を十分に認識していたものと思われます。

そういう見方をするならば、ハイドンの音楽には、エステルハージ候の好みやあり方が、かなり反映していそうです。ハイドンも、若い頃には疾風怒濤の年代の激しい要素を持っていたのでしょうが、もしかするとエステルハージ候の好みに合わせ、晴朗で自然体なスタイルをとったのかもしれません。なんとなく、生まれながらの上流階級という品のよさを感じさせるところがあります。

■コダーイ・クヮルテット (Naxos:8.550673)
I=7'08" II=4'38" III=4'15" IV=3'41" total=19'42"

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文具の買い物と「Bun2」第42号を入手

2012年06月16日 06時08分30秒 | 手帳文具書斎
コンビニでトイレ休憩の際に、無印のノック式蛍光ペンの黄色とオレンジ色とを追加購入、さらに日曜出勤の代休日に文具店に行き、セロテープ(15mm)と新型キャンパスノート(A5判、A罫24行、70枚)を五冊購入して来ました。




キャンパスノートは、定番の安心感と、レシートでも何でも貼ってしまえる使いやすいサイズ、枚数から、愛用しています。この文具店では、フリーマガジン「Bun2」を置いていますので、第42号「めざせ!手書きの達人」をもらってきました。内容はいろいろですが、特集の中の「銀座・伊東屋にきく~高級ノートにブームの兆し」が興味深いものがありました。それによれば、発端となったのが、コクヨのキャンパスノート・ハイグレードなのだとか。ライフのノーブルノートあたりが老舗なのかなと思っていましたが、意外でした。

万年筆がブームとなってノートが見直され、もっぱらボールペンを愛用する人は、カバーや造本の魅力で moleskin に向かい、万年筆派の人は紙質の点でノーブルノートやキャンパス・ハイグレードなどに向かったのでしょう。



ところで、例の無印ノック式蛍光ラインマーカーですが、どうやらぺんてる製品のOEMらしいのです。同店で交換用のリフィルを発見、購入してきました。これで、しばらく大丈夫かな?
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