電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

読書の秋

2014年10月17日 06時02分42秒 | 季節と行事
最近は気温も下がり、朝方は10℃を切っています。早起きもだいぶ気合が必要になってきました。まだストーブまでは大げさですので、上着を重ね着してしのいでいます。こんな時には、温かい飲み物がうれしいもので、ほんとに美味しく感じます。

夜は夜で、寒いので早めに寝てしまいます。寝床でぬくぬくと文庫本を読むのは楽しいものですが、面白くてついつい読みふけってしまうことがあります。先日も、藤沢周平『彫師伊之助シリーズ』の第一作『消えた女』に夢中になり、何度目かの再読にもかかわらず、夜更かしをしてしまいました。今また第二作『漆黒の霧の中で』を読み終えたばかりです。

伊之助が彫藤の親方のご機嫌を伺いながら探索に出るのに苦労するあたりは、二股をかけた勤め人の苦労がリアルに描かれていると思います。その点、佐伯泰英『居眠り磐音江戸双紙』シリーズでは、主人公の坂崎磐音クンが鰻処「宮戸川」の鰻割きの仕事をたびたび休むのに、親方に文句を言われる場面は一度もありません。まことに身勝手な勤めぶりにもかかわらず、ずいぶん理解のある雇い主ですなあ、と感心してしまいます(^o^)/

さて、今度は『ささやく河』だな。藤沢周平作品を次々に読みたくなる「読書の秋」です。


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