電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

ヴィラ=ロボス「ブラジル風バッハ第4番」(管弦楽版)を聴く

2014年06月29日 06時02分15秒 | -オーケストラ
サッカーのワールドカップでは、残念ながら日本チームは敗退してしまったようですが、当方はヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ」を聴き続けて(*1~3)おり、現在は第4番がカーステレオにセットされています。
そういえば、だいぶ前に「ブラジル風バッハ」全曲演奏会がNHK-FMで放送(*4)された際に、ピアノ独奏版のこの曲を取り上げておりました(*5)が、今回は管弦楽編曲版です。

第1楽章:前奏曲(序奏)、レント。
第2楽章:コラール(奥地の歌)、ラルゴ。
第3楽章:アリア(カンティガ)、モデラート。
第4楽章:踊り(ミウヂーニョ)、Muito animado。

終楽章の「Muito animado」という指示の意味が不明ですが、管弦楽編曲版らしく、カーステレオによる通勤の音楽としても、ロードノイズに負けずに充分に楽しめます。
ピアノ独奏版の演奏では、シンプルなだけに、ストレートに心に訴えるものがあり、活力とイキのよさとともに、「できれば一人で聴きたい、悲しみの涙が心をうるおすような」性格を感じていました。管弦楽編曲版でもそういう要素は大きいのですが、それだけではなく、オーケストラの楽器の音色や響き合いや音としての迫力など、楽しみの要素もぐっと大きくなります。このあたりが、オーケストラ編曲のおもしろいところでしょう。

演奏は、エンリケ・バティス指揮のロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団。EMIの3枚組のうちの2枚目、TOCE-16136 というCDです。1986年のデジタル録音。

参考までに、演奏データを示します。
■バティス盤
I=3'47" II=5'40" III=5'22" IV=3'37" total=18'26"

YouTube には、シモン・ボリバル・オーケストラによるこの曲の演奏がありました。

VILLA-LOBOS: Bachianas Brasileiras 4 - Orquesta Sinfónica Simón Bolívar/Roberto Tibiriçá



(*1):ヴィラ=ロボス「ブラジル風バッハ第1番」を聴く~「電網郊外散歩道」2014年2月
(*2):ヴィラ=ロボス「ブラジル風バッハ第2番」を聴く~「電網郊外散歩道」2014年6月
(*3):ヴィラ=ロボス「ブラジル風バッハ第3番」を聴く~「電網郊外散歩道」2014年6月
(*4):NHK-FMで「ブラジル風バッハ」全曲演奏の予定~「電網郊外散歩道」2009年10月
(*5):ヴィラ・ロボス「ブラジル風バッハ第4番」を聴く~「電網郊外散歩道」2009年11月

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