大覚寺を後にして嵯峨野をそぞろ歩き、でも爺の一人旅である。
程なく門前に、像の背中に乗る仏像がある寺に差し掛かる。普賢菩薩だろうか?
尋ねようと思ったが「入山禁止」の張り紙、この寺は檀林寺門跡とあった。
茅葺きの母屋に錣葺き様の瓦庇が付いためずらしい建物。
こんな建物が何気なく現れるのだから、京都はやっぱり捨てがたい。
そして祇王寺の案内板が見えた。「わざとらしいと思ってはいけないよ!」
今にも閉門しようとするのを頼みこんで入れて戴く。
見覚えのある竹垣の道は風情がある。
平清盛の寵愛を受けた、祇王・祇女の白拍子姉妹だったが、上手の白拍子:仏御前が清盛の前に姿を現すと、清盛の心は仏御前に移り、祇王・祇女の姉妹は館を追い出されてしまう。
「萌え出づるも 枯るるも同じ 野辺の草 いずれか秋に あわではつべき」と障子に書き残した。
閉園間際は中々良いものだ。何故って?人影がほとんどないのですから…
祇王寺は、祇王・祇女悲恋の尼寺です。
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