四度にわたる四国遍路の締めくくりとして、最後の高野山を訪ねる。
これまで三度と異なり、新緑の季節に訪れるのは初めて、新鮮な気分。
まずは荘厳な参道から、奥の院方向に向ってゆっくり歩を進めて行く。
奥の院でも入り口付近は新しく建てられた、企業関連の巨大な墓所が多い。
これは有名な足袋会社の物。
信仰ではライバルと目される浄土真宗の開祖、見真上人(親鸞)の墓もある。
来る者は拒まず、懐の広い真言宗の面目躍如。
安芸42万石、浅野家墓所もメインストリートに堂々と…
『ありがたや 高野の山の 岩陰に 大師は未だ おわしますなり』 入り口から、遥かな大師廟方向を望む。
最後のお参りと心に決めて、般若心経を三度、鬼の目にも涙でありました。
無縁仏も手厚く葬られています。
“剃髪に墨染めの衣”真言密教の聖地で、絵になる一枚を納めました。
高野山金剛峯寺に於いて…