昨日の朝日・be新聞、日野原 重明医師(聖路加国際病院理事長)の
「96歳私の証・あるがまま行く」に書かれていたことを。
今年に入り、少年犯罪が頻発しており、17歳の少年による奈良・父親殺害、
14歳の少年の東名高速バスジャック、15歳少女の埼玉・父親殺害
と事件が続きます。
事件を起こした少年少女たちは、特別な非行少年ではなく、
教育熱心な親のもとで、まじめな学生で、通っていたと聞きます。
こうしたごく普通の少年たちに、何らかの感情の破裂が起こると、
取り返しのつかない凶悪事件を、引き起こしてしまう可能性を、
はらんでいるのです。
「なぜ人を殺してはいけないのか」。
「旧約聖書」に書かれた、「モーゼの十戒」には、
「殺してはならない」、という戒律が示されています。
他人を尊重すること、命を大切にすること、人間にとって一番大切な
思いやりの心を伝えることが、子どもにエリートコースを強要するあまり、
ないがしろにされてきたのかもしれません。
自分自身が、いつ死んでもよいと思っている人間には、
「殺してはならない」という戒めも、通用しません。
どこで道を踏み違えたのか、わかりませんが、
まだ幼いうちに心の教育が、十分になされていたら、あるいは
避けられた事件だったのかも、しれません。
心の教育を怠っている家庭では、
親子の断裂はいつ生じても、おかしくありません。
家庭からまず、変わるべきでしょう。
心の教育は、学校に押しつけるものでは、ないと思います。
「なぜ人を殺してはいけないのか」を、この夏休みの終わりに、
みなさんの家庭でも、ぜひ、話し合ってみてください。
*** 文中より抜粋にて ***
フラワーパーク温室の植物です