「鬼籍に入る」、という言葉があるそうですが、私には初めての言葉でした。
その意味を女子大生たずねたら、「長男の嫁になること」、
と答える者が多かったそうだ。
中国文学者の一海知義さんが、人づての話として
『漢語四方山話』(岩波書店)、に書いている。
この珍解答には、腹を抱える人も、
さて「憮然」や「檄を飛ばす」の意味をご存知だろうか。
文化庁の「国語に関する世論調査」によれば、7割以上が意味を
取り違えていたそうだ。
「憮然」は、失望してぼんやりする様子。
「檄を・・・」は、自らの主張を広く知らせて、同意する。
それが先の意味だ。
だが多くが、前者を「腹を立てている様子」、
後者を「元気のないものを叱咤激励する」、と誤って使っていた。
「日本語の乱れ」と嘆く向きもおられよう。
だが、これらはもはや「誤」が「正」になった感がある。
冒頭の「鬼籍に入る」は、人が亡くなることを言う。
鬼の字にはもともと、「人が帰る所」という意味があるそうだ。
*** 朝日新聞・天声人語より・抜粋にて ***
意味を取り違えていることは、多々あると思いますが、
私も、いい勉強となりました・・・。
以前のお絵かきより、組み合わせて、切抜きしたもので遊び心です。