気ままな思いを

何気ない日々のこと 感想 思いなどを
綴る雑日記です 

「蟹と彼と私」を読んで

2008-08-19 | 読書


著者は、荻野アンナさんです。


1991年に「背負い水」で、第105回芥川賞を受賞。
慶応義塾大学文学部フランス文学科教授。


TVで見かけるアンナさんは、明るくとても“ダジャレ”の
お好きな方と、思っていました。


その影で、ガンの宣告を受けたご主人(パタさん)の、
看病もしていたことを、この本を読んで、知ったのでした。



ダジャレの好きなアンナさんらしく、
ダジャレいっぱいの明るさで、書かれていました。


 

 文中より


小説の中で、どんな名前にしてほしいか・・・相手は病室のベッド、
私は部屋の布団で、受話器を握っている。


( パタさんと、その人を呼ばせてもらう )


十数年のつき合いが、パタさんと私を、
       男と女から、ボケナスとカボチャにした。


結婚抜きで、いわゆる空気のような存在であった。



「癌食い虫」

かに1   「かに1でおま」

かに2   「かに2で~す」


     かに1   「わしは関西弁やのに、
                なんでおまえが関東やねん」


     かに2   「俺たちがん細胞は、
               バラバラなのが個性じゃん」


ぼくたちがん細胞は、英語でキャンサーというんだよ。

かたちが、カニに似ているからなんだ。

かたくて、ぶきみで、かっこいいね。


   ************************************************************


  


病院の駐車場の、向日葵です