行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2011年3月6日(日)の日記

2011年03月06日 | 日記

1月に映画を見に行ったときに予告編を見て興味が湧いた英国王のスピーチを今日、見に行く。

六本木ヒルズのTOHOシネマズで見る。六本木ヒルズに来たのは7年余りぶり。

いや、六本木に来たこと自体が7年余りぶりになる。地下鉄で通ったのは別として。大学に入って東京圏に住み始めてから丸30年だが、六本木に来たことは今回入れて10回に達しているか、いないかという程度。どんな街かちょっと見てみようと思って、来たこともあったし、会社の飲み会で来たことも、仕事関係で来たこともあったが、それにしても少ない。どうも六本木という街が(多くはメディアを通して伝わってくるイメージだが)、自分の肌に合わないようだ。

TOHOシネマズへ向かう。

六本木の街は肌に合わないが、六本木のTOHOシネマズは設備が他よりいいというので関心があった。去年も見たい映画が掛かっていたら六本木で見ようと思っていたが、ちょうど新型インフルエンザが流行してきて、それで都内の人が多いところに出かけるのをためらってしまい、近場のシネコンへ行った。

ようやく今回が六本木ヒルズのTOHOシネマズ初体験となる。これが、入ったところのメインのロビー。

座席はネット予約しておいたので、発券機でチケットを受け取る。

今日見る映画は2階のシアターなので、エスカレータで上がると、2階ロビーへの通路が現れた。

そして、2階ロビー。

どちらもSFものっぽいデザインだけど、こういうのは好きなほう。

「英国王のスピーチ」がアカデミー賞を受賞したので、観客が増えたのか、このシネコンで最大の644席のシアターでの上映だった。

設備、特に座席がよいと聞いていたが、一見しただけだと、「どこが?」だった。赤い丸いのが最初は低い背もたれに見えた。座ってやっと分かったのだが、赤い丸いのはヘッドレスト。しかも、自分の170cmの身長で、ちょうどいい具合に頭を支えてくれるし、身体のはまり具合もいい。シネコン時代になる以前からの東宝の劇場だと、低い背もたれの座席しかないから、そういうのと比べるとよい設備だ。ただ、幅が窮屈だと感じた。肘掛けも隣どうして共用だった。中肉中背の自分がそう感じたのだから、太った人や体格のいい人はもっと窮屈に感じるのではないかと思う。

「英国王のスピーチ」だけど、今のエリザベス女王の父親 ジョージ六世の話。子供の頃から吃音に悩まされていたジョージ六世が、矯正の専門家ライオネルの力を借りて吃音癖を克服し、ナチス・ドイツとの開戦時の王のスピーチをやり遂げるまでの実話をもとに描いている。(英国王室の実在の人物が登場する映画というと、前に、今のエリザベス女王が主人公の「クィーン」も見た。)

予告編や公式サイトの作品紹介を見ると、感動的な作品のように思えたが、俳優の演技や演出も控えめで、情感たっぷりの演出で感動させるようなものではない。実話を元に描いているのだから、ヒューマンドキュメンタリーというべき内容だ。といっても、単調な描き方で、集中して見ていないと眠気を催すようなものではない。その点はうまくバランスを取っていると思えた。見終わったときに感動があるというよりは、そのあと見た内容をゆっくりと反芻しながら、あらためて物語を感じるような作品だろう。

ジョージ六世が初めてライオネルを訪ねてから、吃音の矯正になんとか成功するまで数年を要するとか、ナチス・ドイツとの開戦のときのスピーチも、王はまだまだ不安定で、ライオネルが立ち会って、二人でスピーチを成功させたというのも、やはり実話であることを感じさせる。創作された物語なら、もっと短時間で治療の効果が出るとか、もっと完璧に吃音を克服して、その後は独力でスピーチをこなしていったというふうになるのだろう。最後に字幕の文章で解説されるが、その後もライオネルはジョージ六世がスピーチするたびに必ず立ち会ったということだ。実際の人間の話とは、そういうものなのだろう。

映画を見終わったら昼飯時。銀座・有楽町あたりなら、映画のあと、ビヤホールでジョッキを傾けたりするが、そうした店が六本木ヒルズにあるか、公式サイトで調べてみた。ドイツビールのビアレストランはあったが、輸入ビールでピルスナーで出てきて、しかも高いものばかりのようだ。じゃあ、おいしいものを食べて、軽く飲むぐらいにしておくことにして、けやき坂テラスにあるステーキの店に行く。

37ステーキハウス&バーという店。

店名にもバーと入っているから、カウンターのバーコーナーもあるが、さすがに昼間から飲んでいる人はいなかった。

昨日の夜も飲んでいるし、まだランチタイムだから軽くビール1杯だけ飲む。

サントリーのプレミアムモルツで中瓶よりもちょっと少ないぐらいの量。

ランチメニューのステーキを食べる。外国産の牛肉のステーキで、値段もサービスメニューによくある安いものより、もっとかかる。だけど、値段相応においしいものだった。国産牛のステーキだと、もっと値が張るようだ。

昼飯のあとは、ほろ酔い気分で六本木ヒルズの中を探検してみる。

前に来たのは2004年の正月。この年は大阪の親の家には行かず、親と妹一家と東京で落ち合って都内のホテルに泊まった。六本木ヒルズは出来てからまだ、あまり経っていなかったことで、甥たちが行ってみたいというので、お付き合いで来たのだった。まだ、物珍しいころだし、正月休みということもあって、かなりの混雑だった。それからもう7年だから、日曜の昼ちょっとすぎでも、それほど混んではいない。こういうのが六本木ヒルズの定常状態なのだろう。

ほろ酔い状態だからか、帰りの電車内ではちょっとウトウトとした。でも、乗り過ごさず南行徳にたどり着く。

昼にご馳走を食べたから、晩は軽く、コンビニのパスタとサラダ。

今日、予告編を見た映画で一つ興味をそそられたものがあった。イリュージョニストというアニメ。フランスのアニメ映画ということ。予告編で映像を見たときは、日本のアニメとも、アメリカのディズニーアニメとも違う、不思議な感覚のアニメ映像だと思えた。