さいわいにも今日は日曜日なので、地震で倒れたスチール製本棚の転倒防止措置をやってしまうことにする。でも、こういうときは転倒防止器具は売り切れになっている可能性が強い。なんとかできる範囲でやるしかない。千鳥町のユニディへ行ったら案の定、ほとんどが売り切れ。家具に下に付けるタイプのものはあったが、カーペットでは使えないのしかなかった。
行徳駅前の西友に行っても、大きな器具は売り切れ。でも、使えそうなものを見つけた。10cm四方の小さなゴム板。ゴムと言っても固いゴムで、音響機器や小型機械類の防音・防振用のもの。これを買って帰って本棚の前脚の下に置く。
カーペットの下の床材の関係か、壁のそばが少し固いようで、本棚を壁から1cm程度離して置いても前が沈み気味になって、つまり、本棚が少し前に傾いた状態になる。ゴム板を置くと、微妙に後ろに傾く形になったが、本を置いたらちょうどまっすぐになった。
あとは、本棚の天板と天井との間に、突っ張り棒型の転倒防止器具を設置したいが、そういうのはみんな売り切れで当面、手に入らないだろう。でも、2,3週間か1ヶ月ぐらいすれば、スーパーやホームセンターに防災コーナーが作られて、そこにずらっと並ぶのではないかと思う。洋服ダンスに取り付けている突っ張り棒型の器具も、阪神・淡路大震災のあと、たしか南行徳のDマート(今はヤマダ電機になっているところ)で防災用品コーナーができて、そのときに買ったものだ。
でも、なにかの転倒防止措置をしておかないと、余震で大きな揺れが来たときが心配なので、転倒防止用のチェーンを使うことにする。もともとこの本棚は、30年前に買ったときから転倒防止用のチェーンが付属している。学生のときに住んでいた部屋や、就職してからの独身寮の部屋には木の鴨居があったので、そこに「?」字型のネジ釘を差し込んでチェーンを取り付けていた。今の部屋に来たら、壁も天井も石膏ボードでネジ釘を付ける場所はないから、チェーンは本棚の側に付けてそのままになっていた。
石膏ボードはネジを差し込んでもどれくらい固定できるか分からないし、賃貸だからそういうことはためらってしまう。しょうがないので、石膏ボードに時計とか額とかを付けるときの金具を使うことにした。跡があまり残らない細い釘3本をクロスさせて石膏ボードに差し込んで強く固定するもので、自分の部屋では壁掛けの時計や温度計を付けるのに使っている。2個並べて付けて、姿見の大きくて少し重い鏡も壁に掛けている。今回の地震では時計、温度計、姿見鏡とも大丈夫だった。
姿見鏡と同じように2つ並べて壁に付けて、本棚のチェーンを掛けておく。これを2ヵ所、行なった。
といっても、こうした金具は家具の転倒防止用ではないし、チェーンも30年前のものだから、一昨日と同じ程度の揺れが来たときに持ちこたえられる保証はない。本棚が倒れたら、一昨日と同じようにデスクに当たって斜めで止まるだろうけど、置いてある本は散らばるだろう。夜、寝ているときに揺れに気が付いて、頭から布団をかぶって本棚から少し離れる間の時間稼ぎ分だけ、持てばいいと思っている。あとは、できるだけ早く、突っ張り棒型の器具をメーカーが増産して、スーパーなどに並んでくれなければ。
西友では昼前だったが食料品売り場が混雑していた。カップラーメン類、お茶や水の2リットルのペットボトル類は売り切れ。惣菜コーナーで今日の昼と夜の分、それに明日の朝のおにぎりは確保できた。明日から電力不足で「輪番停電」になるということだから、腐りやすい牛乳などはやめておく。
自分のいるマンションは電気・ガス・水道は大丈夫だが、行徳地区の中には断水しているところがあるようだ。それに、電気が来ていると言っても、原発停止で電力が足りないというので節電が呼びかけられている。でも、情報途絶になるからテレビはなかなか消せない。家庭でできることとしては、今日のような暖かい日は昼間はエアコンを付けず、朝晩も暖房設定の温度を1度か2度下げて、セーターを厚めのもの、ズボンはジーンズでなくコーデュロイのにしてしのぐとか、部屋の電灯は必要なときだけ付け、2灯タイプの蛍光灯は1灯だけ付けるとか、パソコンも立ち上げる時間は最小にするとか、今のところそういうことぐらいだ。
ユニディに行ったとき、広い駐車場の何箇所かでアスファルトが妙に盛り上がっていたり、ひびが入って段差になっていたりした箇所があった。夕方のニュースでは浦安の埋立地(新浦安駅の最寄圏)で液状化の被害が出ているということ。千鳥町も新浦安もここ40~50年程度の埋立地だ。ユニディ駐車場もそうだったのだろう。他には東京ディズニーランドや東京ディズニーシーも液状化の影響が出て、しばらく休園というし、アマゾンジャパンも市川塩浜駅前の物流センターで影響が出ているらしく、配送日指定での受注は中止しているということだ。