会社から特に連絡はないから、大規模なシステム変更等々はうまくいっているのだろう。
で、3連休の最終日は映画を見に行く。渋谷へ行って、昼飯を挟んで2本見る。
最初はシネマライズで「七夜待」。
このシアターは建物の外観が個性的。だけど、前に初めて来たときはどこにあるのか見つけるのに苦労した。
2本目は東急本店向かいにあるシネアミューズ。前にも渋谷で映画を見たとき、軽く昼飯を済ませるために、そのあたりにあった中華の日高屋に入ってチャーハンを食べたことがあった。今回も早く出てきて、さっと食べられて、水気が少ないものをと思い、日高屋を探したがなくなっていた。渋谷は店の動きも早い。
それで、東急本店前を過ぎ松涛のすき家でカレーライスとサラダ。戻ってきてシネアミューズへ。写真中央のビルの4階。
ビルのロビーにはクリスマスツリーが飾られていた。もう1ヶ月前だ。
シネアミューズで見たのは「小森生活向上クラブ」。
そして、今日見たのは、長谷川京子に有森也実と自分の好きな女優さんが出ている映画でもある。
「七夜待」の河瀬直美監督の作品というと、去年、「殯の森」を見た。外国の映画賞を受賞したということで、劇場公開前にNHKのBSで放映された(NHKも製作に係わっていたらしく、放映できたらしい)。
ところが、自分には河瀬直美監督の作品がドキュメンタリーのような作風だという予備知識がなかった。だから、戸惑ってしまい、ついて行くのがやっとで、見終わったあとも一体どう言ったものか全然、言葉が出てこなかった。今回は、こうした作風だということが分かっているので、素直に作品の中に入っていけた。(でも、休日の午前11時半という時間なのに、客の入りは全然悪かった。やはり、あまり一般向けでない作風のためだろうか。)
ドキュメンタリータッチでBGMは一切なし。登場人物が歌ったり、演奏したりするのはあるが。舞台となったタイの街の雑踏から聞こえてくる音は、おそらく効果音ではなく、そのままの音なのだろう。そのためだろうか、見終わって渋谷の雑踏の中を歩いていくと、妙な錯覚をした。映画の世界の雰囲気がそのまま続いているような感じだった。
主演の長谷川京子は2004年ごろにキャノンのプリンターの広告モデルで出ていたが、そのときの印象がすごく良くてファンになった。
この広告画像と同じような雰囲気のテレビCMが特によかった。確かバックに「パレード」という歌が流れていた。ファンになったのはこのCMのほうが大きい。
その後、現代もののドラマを見てもそんなに演技が悪いとは思わなかったが、一昨年、大河ドラマ「巧妙が辻」で細川ガラシャ役をやっているのを見たら、時代劇の台詞の言い回しが全然下手で、
「え!?こんなだった?」
と思ってしまった。その頃から、ネット上で見る芸能ニュースでも「美しき大根」などと書かれたりするようになってきた。
今回の映画は起死回生を図ろうとしたところもあるらしい。確かに、描き方が独特なだけにこれまでと違う印象が強い。だけど、ドキュメンタリー風なだけに、話している箇所が素でしゃべっているのか、台詞を演技で話しているのかが分からない。また、いずれ時代劇などに出たとき、どんな演技をするかが気になるところだ。
「小森生活向上クラブ」はブラックコメディ。だから、あまり難しくは考えて見るものでもない。
気になるのは、古田新太演じる主人公の奥さん役の有森也実。
有森也実は男から見ると、かわいそうで守ってあげたくなるような女性の役が似合うタイプ。20年ぐらい前、自分も若かったから、そういう女優さんには気持ちが引かれる頃で、それでファンになった。でも、そうやって男に好かれるタイプの女性役で、奔放な女性が主人公のドラマ(「東京ラブストーリー」(1991年))に恋敵役で出てしまったから、当時は女性にひどく嫌われていた。それからもう17年も経った。奥さん、お母さんがすっかり似合う年齢になった。ランジェリー姿で出てくる場面がけっこう多くあったけど、だから別にどうだとも思わない。こちらも年を取ったからだろう。
ブラックコメディだから登場する女性も、性格に怖い部分がある。メインのヒロイン役の栗山千明がそう。栗山千明というと「キル・ビル」(未見です)という映画で殺し屋の女子高生をやったが(あちこちで取り上げられたから映画を見ていなくても知っている)、今回の役もふつうの人とはちょっと違う、怖いところのある女性。社内の若い男を虜にして言いなりにさせている女子社員役だ。
栗山千明は今のところ、自分としても気になる存在。気になるといっても、ロングの黒髪が男のロングヘアーフェチな部分を刺激するからなのだが。だから、画面に登場するとつい、髪に目が行ってしまう。
ところが、ラストのところで有森也実も恐ろしい本性を現す。それも、かわいい奥さんのままで無邪気に恐ろしさを出すのだ。こういう役をやるようになったのも、やはりキャリアなのだと思えた。
映画が終わって出てきたら、外は本降りの雨。天気予報どおりだった。折りたたみの傘を出して差し、そのまま帰る。
帰ってきてから、まずこの日記に映画の感想のところを書く。(今回は映画の感想というより、女優の感想となってしまったが。)
そして、居酒屋オンドリに行く。
今日は日本酒はやめておく。最初は生ビール。焼き鳥セットを頼む。この店で出す焼き鳥5種類を各1本と”りんごドレッシングのサラダ”のセット。まずはサラダの方が来た。
前は和風ドレッシングをかけた”和風サラダ”というのもあったが、ドレッシングが変わって”りんごドレッシングのサラダ”と名を変えた。
焼き鳥5種類各1本も焼き上がって登場。
生ビールはもう一杯飲む。それと、油揚げのチーズ詰め。
ビールを飲み終えた後は、レモンハイとライムハイ。食べるほうは、”今日の逸品”にあったカキのオムレツ。
今日の逸品というだけあっておいしい。
オムレツは一種の卵とじだが、前になか卯で牡蠣とじ丼があったのを思い出した。そちらは、カキフライを卵とじにしてご飯に乗せたもので、けっこうおいしかった。
こちらのカキのオムレツは、カキを白ワインで炒めてからオムレツにしたもの。今日はライムハイをもう飲んでいたので、ほかの飲み物は注文しなかったが、マスターによると白ワインに合うということ。
さて、3連休終わって、明日からまた仕事。