関東の天気はまるでもう梅雨に入って梅雨寒が来たようになった。洗濯も冬の間と同じように土日に半分ずつやって、脱衣場の突っ張り棒に干し、除湿機の速乾モードで乾燥。
昼飯を食べに出たときは細かい雨が降ったり止んだりしていた。
南行徳マルエツのすぐとなりの蕎麦の嘉助と大阪王将の間に路地があって、入口に「FOODS & BAR もりもり」という看板が出ている。
路地を入って行くと今井橋通り側から入る駐車場があるが、脇のビルの1階にそのFOODS & BAR もりもりという店がある。
この店は10数年前に夜の時間だったが、飲む店を新規開拓しようと思って一度入ったことがある。その頃は「洋風居酒屋もりもり」という名前だったように思う。最近、今井橋通りのほうからマルエツへ行こうと思ってこの店の前を通ったら、土日もランチをやっているようなので今日行ってみた。ちなみに水曜が定休日で、それ以外の日はいずれもランチタイムがあるようだ。
今日食べたのはランチメニューから、サイコロステーキとカニコロッケとイカフライのセット(950円也)。サイコロステーキの肉は柔らかだった。
前に来たときにも、食べ物はおいしかったという覚えはある。店内の棚の上に料理の本が置いてあったのが見えたりして、ここのマスターはかなり研究熱心な人なのだろうとも思った。
客席スペースはL字型になっていて、今回座ったのはL字の角にあたる場所のテーブル。次の写真は座ったテーブルから入口のほうを見たところ。写真の右のほうにも客席のテーブルが続いている。10数年前に来たときは写真内の右のほう、今はいろいろと物を置いているところがカウンター席だったような覚えがあるが確かではない。その向こうが厨房。
確かそのときはカウンター席か入口そばの奥まったテーブル席のどちらかに案内されたのだった。今は厨房のほうから奥まった席も見えるように窓が開いているが、当時はどうもそれがあったという覚えがない。どうも自分が座った場所が店の人間から死角になってしまう場所だったという記憶がある。
死角になるということは、いることを忘れられてしまうようで、ないがしろにされたような気持ちになってしまった。それで、食べ物はおいしかったが、居心地がどうも悪いのが記憶に強く残ってしまい、結局、一度入ったきりになってしまった。
自分はグループでわいわいがやがやと飲み食いするよりも、1人でカウンターに止まるほうが好きだが、店には一応、お客さんとしてきているのだから、店の人間にこちらがいることも忘れられてしまいそうな感じの席に座らされるのは、およそ楽しいこととはいえない。ましてや、夜の居酒屋タイムに来るのはいろいろと飲んで食べてくつろぎに来るのだからなおさらだ。 だから、また来たいという気持ちにはならなかった。
今回、10数年ぶりに入ったのはランチタイムなら、注文して食べて勘定して出るだけだから、居酒屋タイムのように一品食べ終わって次のを注文するわけでもないし、それに今は店内がどんなふうか興味が湧いたからでもある。今は厨房の壁にも窓があって、店内の見通しがよくなっているし、入口そばの席も奥まって死角という感じではなくなっていた。
カウンター席は全然なく、テーブル席のみ。なので、1人でカウンターに止まるのが好きな人間には向かない。メニューは洋食メニューを中心にバラエティに富んでいるから、2人以上のグループで入ってわいわいがやがやと飲み食いするのには向いているだろう。10数年前から今までずっと続いてきたのは、食べ物はおいしいのだから、そうしたグループで来るお客さんたちが付いているのだろうと思う。
今回のランチは満足できたし、土日ともランチをやっていてメニューもいろいろとあるようだから、ランチタイムには多分そのうちまた来てみるだろう。
今日は季節が逆戻りしたような肌寒い天気だったが、昼間は写真の右の黄色い薄手のブルゾンでいけた。だけど、夜は左のほうの薄手だが右のよりは厚めのをシャツの上に羽織らないと寒いぐらいだった。
黄色いほうは4月から5月に羽織れるような薄手で、UVカットの機能があるもの。10月ぐらいの気候でも使える。クリーニングに出すのは冬場。左のはそれよりもうちょっと涼しい時期用に買ったもの。今年4月、5月に極端な寒の戻りがあったので、クリーニングに出さないでおいたが正解だった。
そのブルゾンをシャツの上に着て、夜はジャズライブのHot Houseへ行く。
最初のステージの10分ぐらい前、それほど混んでいないときに入ると、カウンターのほぼ中央、店のCDなどが置いてある前に案内されることが多い。晩飯は午後7時ごろにコンビニのパスタを食べたので、Hot Houseではお酒のみ。最初はビール1本で、あとはバーボンの水割りとソーダ割りを1杯ずつ。
今日はギター(エレキギター)が印南真宏さん、ピアノが松井節子さん、ベースが松岡俊輔君のトリオ。印南さんは1月以来、聞くのは2度目。
前回は、エレキギターの生演奏を聴く機会がそれまでなかったので耳が慣れていなくて、同じ弦楽器のベースとこんがらがっていた。こういうときは耳が慣れるまで何度か聞いたほうがいい。それで今回はもっと耳を慣らそうと思って再び聴きに来た。
今回は最初からギターの音がかなりはっきりと分かった。1度目はどうもはっきりと聞こえなかったギターの音が、鳴っているのが分るようになった。リクエストが何かないかと聞かれたので、先週、平日に来たときにリクエストした「On Green Dolphin Street」をやってもらった。ここのところ何度も聴いて馴染んだメロディラインを、ギターが奏でるときにはゾクゾクする感覚を感じた。そのように感じさせるのが、印南さんというプレイヤーの実力なのだろうと思えた。
あまり聴いたことのない楽器や、あまり聴いたことのないボーカルを初めて聴いて一発で分かり、しかも楽しめるという、そんな感性の持ち主は世の中にはいるのかもしれない。でも、自分のような平凡な聴き手は、やはり最低2度は聴かないとちゃんと聴くことが出来る頭の中の回路が出来てこないのだろうと思う。