帰りは一度、飲みに行こうと思っていた店へ行く。
行徳駅からわりと近いところにある居酒屋大ちゃん。
この店にはずっと前から店のホームページがある。
「居酒屋 大ちゃんのホームページ」
http://www.geocities.co.jp/Foodpia-Olive/7166/
といっても、2004年1月以来、10年以上は更新されていない。当時、アルバイトをしていた女の子が作ったらしく、メールのやりとりをして相互リンクをした。大ちゃんのホームページのリンク集にも行徳雑学館があるが、古いURLのまま。
10年以上前のアルバイトの子なら、もうとっくにやめているだろうけど、ホームページだけは残っている。
建物も古いが、店内も古くからやっている店らしい。
カウンターの上にびっしりと貼られたお品書き。
平日の火曜日というのに賑わって、熱気がムンムン。表の看板や暖簾に”大衆酒場”の文字があったが、客層からいってもそんな感じ。スーツにネクタイの人が自分以外にいなかったわけではないが、やはり浮いてしまう雰囲気。それで、まずはワイシャツの一番上のボタンを外してネクタイを緩める。やがて、飲んでいくうちにネクタイを外してスーツのポケットに入れた。
南行徳でこういう雰囲気の店というと、2014年の暮れに建物が取り壊しになるために閉店してしまった養老乃瀧が一番近い。でも、大衆酒場度は大ちゃんが上回っている。
お通しと最初に飲んだのは生ビール。
つまみは先ず、あじたたき。
ビールの次はチューハイにして、次のつまみはから付生かき。
年季が入ったテーブル上のお品書きを見ると、”炭火やきとり”の文字が。
炭火焼のコンロでやきとり類を焼いている。
自分も注文。ねぎまを2本。
ナンコツ。
チューハイを飲み終えて、次はレモンハイ。そして、手羽先。
ここ1、2日、ネットのニュースで、焼鳥屋で焼鳥を串から外して食べる客が多く、焼鳥屋がクレームを言っているというのがあった。
これまで、焼鳥類を串から外して食べるということ自体を考えたことがなかったので、いったい、いつの間にそんな習慣が広がったのかと不思議に思う。スパゲティでもいつの間にか、スプーンの上でフォークに麺を巻くのが広がっていたが、それは欧米では子どもがやる食べ方だそうだ。(少し前のこの日記にも書いたか)
だけど、自分も焼鳥類で串から外して食べるものが一種類だけある。それが手羽先。
社会人になって2年目ぐらいのとき、まだ初めての飲み屋に1人で入ることに臆病だった頃だが、一度、焼鳥屋へ入ってみたいと思い、銀座へ行ったときに洋風居酒屋っぽくした焼鳥屋へ入った。1980年代の中頃だ。1980年代ぐらいから、若い人間向けにお洒落な造りにした洋風居酒屋が広がり始めたように思うが、そういう造りにした焼鳥屋だったと記憶している。若い人間向けなので、場所が銀座でもそんなに高くはなかった。
そして、焼鳥屋初心者向けだったのだろう、メニューも丁寧なことに、それぞれの肉の部位や味などの特徴が書かれていた。その中で、手羽先だけは食べ方として、箸で串から外して手で持って食べるとあった。
たしかに手羽先は骨が付いていて他のものより大きいし、串に刺したままだと食べにくいから、外して食べるのも合理的だと思い、以来30年、ずっとその食べ方をしてきた。
今日の大ちゃんでも箸で串から外して、骨のところを手で持ってかぶりつく。
これぐらいにしておけばよかったかもしれないが、大衆酒場の雰囲気に呑まれたか、豊富なメニューを見て食い意地が湧いたか、もっと飲み食いしたいと次はウインナーを注文。
そして3杯目のチューハイ類でライムハイ。
最後のつまみにポテトフライ小。
ライムハイが先になくなったので、お茶ハイを注文してしまった。
生ビール1杯とチューハイ類4杯はさすがに多かった。この日記は1日遅れで書く。