朝から両親と一緒に難波のTOHOシネマズへ映画を見に行く。高倉健主演の「あなたへ」。親の年代は見てみたくなる映画のようだ。平日ということもあるが、観客もおじいさん、おばあさんが多かった。 自分がいなくても、両親は見たい映画は自分たちで見に行くから、別に付き添いで行ったのではない。でも、たまの休暇なのだから一緒に行ってみるのもいいだろう。そして、「あなたへ」はなかなかいい映画だった。
映画を見終わって昼飯。すぐ近くにある中華の551蓬莱へ行く。昔からある中華レストラン。
自分のほうは店名を冠した”蓬莱”定食を食べる。
親はさすがに定食では重いのか、海鮮やきそばを食べた。
親は先に電車で帰る。自分のほうは通天閣に行ってみる。
堺筋へ出て日本橋の電気街を歩いて南下。
通天閣があるのは「新世界」と呼ばれる区域だが、これまで足を踏み入れたことは一度もない。JRの線路を挟んで南側に隣接して釜ヶ崎(あいりん地区)という、東京でいえば山谷にあたる地域があって、自分が子供のころだから40年~50年前だが、何度も暴動騒ぎが起きていた。そして、新世界も含めて、非常にガラの悪い怖い場所で、一般人が近づくべきでない場所だとされていた。
それが観光地になってきたのはここ10年余り。ドラマの舞台となったりして、ディープな大阪的な場所のイメージが広がってきたからのようだ。自分も50歳を過ぎて初めて行ってみる気になった。
帰ってから母親(昭和9年生まれ)に聞いたら、母親も今年の春に初めて通天閣に行ったそうだ。季節柄、卒業旅行らしい女子大生グループがキャリーバッグを引っ張って歩いていたので驚いたと言っていた。
1970年代だと臨海工業地帯は公害で空気も水も汚染された近づくべきでない場所と思っていたが、今は工場夜景を楽しみに行く場所になっているという。同じように、30年、40年の時間の経過で、かつての新世界のイメージもすっかり変わったようだ。
恵美須町の交差点を過ぎると新世界に入る。通天閣へまっすぐ向かう通天閣本通商店街。
通天閣本通商店街の店。
通天閣のすぐそばにある串かつ屋。入店待ちの列ができていた。
通天閣入り口。夏休み期間中だということもあってか、賑わっていた。
入場チケット売り場の2階へあがるエレベータで数分待ち。
2回でチケットを買って、展望台へのエレベータの乗って上がれるまで約40分待ち。土日ならもっと待つことになったのではないかと思う。
ようやく展望台へ上がった。
天王寺・阿倍野方向。阿倍野で近鉄が駅のそばに建てている、現時点で日本一の高さになるというビルが見える。
午前中に映画を見た難波のほう。
大阪南港大橋。
3階まで降りてくると、通天閣が最初にできてから今年で100周年ということで、100年前の時代のジオラマや写真のパネルが展示されていた。
通天閣を出て南へと歩く。串かつやどて焼きの店が多いが、よそからの観光客を意識して”コテコテ”の大阪を演出していて、それが不自然な雰囲気に思えた。
有名なので名前は知っていたジャンジャン横丁へ行く。
若い女性グループの姿もあったが、こちらは昔から続くこの地域の商店街の雰囲気を残していて、変に”コテコテ”演出などしていない分、街として自然な感じがした。
JRの線路沿いに天王寺まで歩いて、電車で親の家に帰る。
夕方、そろそろ薄暗くなってきそうな時間に雷がなって、短い時間だが、強い雨が降った。明日、明後日にかけても、どうも天気は不安定なようだ。