予定通り折りたたみ自転車のツーリング。朝6時過ぎに南行徳駅から輪行して、9時半に伊豆の下田に到着。ここから自転車を拡げてスタート。
海沿いのコースを取りつつ、弓ヶ浜などを経由して伊豆半島の先端 石廊崎を目指す。下田市域や南伊豆町との境に最高で50~60メートル程度の丘越えはあるものの、石廊崎までは全般に平坦なほう。
石廊崎の入口を入っていくと、小さな港があって、そこから岬へ急な坂道の遊歩道(岬に祀られている神社の参道)がある。自転車は行けるところまで押していく。石廊崎灯台を過ぎると階段で岬の先端に下るので、その手前に自転車を止めておく。
↓これが石廊崎の先端。
この突き出した岩のところにも祠が祀られているが、岩の付け根のところに崖をくりぬいた形で、神社の拝殿がある。神社の名前は岩室神社。どちらにも手を合わせてくる。
岬入口のところに戻ると、ちょうど昼飯時。店が何軒も並んでいるが、その中のひとつ-かもめという店に入る。
メニューを見ながら何にしようかと思ったが、漁港の多い地域だからなにか海産物を使ったものをということで、目に付いたのがさざえ丼。さざえを焼いて切り身にしたのを玉子でとじてご飯に載せている。要は親子丼の鶏肉の代わりにさざえを使ったというもの。
先週の関宿でもそうだったけど、暑い中を走ってきたからお冷やを数杯おかわりした。
午後は石廊崎からさらに西へ向かい、妻良(めら)というところまで行って下田へ戻るというプラン。
だけどここからが難所。山が海に迫っているので、海に近い集落からいきなりつづら折りで標高100メートル前後の高さに上るという、伊豆らしい道になる。
今回のルートではふたたび海のそばまで下るのは妻良だけど、そこまでの間でも、100メートル前後から50~60メートルの標高まで下り、また上るというのが何度か続く。
上りはペースが上がらないし、帰りの列車の時刻もあるから途中であきらめて下田に向かおうかと何度か思った。だけど、何とか今日のルートでは最高の140メートルぐらいのところにあるトンネルにたどり着く。そこを抜けると妻良。つづら折りで海のそばまで駆け下りる。
↓これはつづら折りの途中に、小さな見晴台が作ってあって、そこから見た妻良港。
漁港のそばで一休み。すると、そんなに暑くない。石廊崎のあたりでは汗をだらだらかいていたのだが。
下田へ戻るために、さっき下ったつづら折りを140メートルまで上る。途中で息が切れたら、止まって息を整えるかと思ったが、トンネルのところまでノンストップで上りきることができた。8月中旬に東京湾観音に行ったときは、100メートルちょっとのところまで上る坂で、2回も止まったのに。
海に突き出した下田や周辺が、他の地域より少し気温が低いというのもあるけれど、やはり暑い暑いと言いながら、さすがに9月後半に入ると、8月頃のような暑さからすればだいぶん涼しくなっているのだろう。
下田への途中で下賀茂温泉というところを通過する。石廊崎にあったような食べ物屋があれば、ソフトクリームでも食べたいと思っていたが、国道ルートにはそういうものがない。
すると、スーパーのヤオハンがあって、そこの小さなフードコートでソフトクリームを売っていた。甘熟メロンのソフトクリームを買って、ベンチで食べつつ休憩。
下田からは午後4時58分に出る東京行きの特急踊り子号に乗るつもりだった。下田市域の丘越えでペースが落ちるので、間に合うかちょっと心配したが、午後4時半には下田駅に到着。
3連休初日の上り列車ということで、踊り子号は空いていた。自由席でも十分だった。切符売り場の表示を見ると、明日明後日の同じ時間の上り普通車は満員の表示が出ていた。
東京駅まで3時間かかるので、晩飯は下田駅の弁当にする。3種類ぐらいあった中で、つぼ焼きさざえめしというのが一つだけ残っていたので買う。それと缶ビール1本。
この弁当、小さいさざえだけどつぼ焼きが一つ入っていて、これはなかなかつまみにいい弁当。なんか今日は昼も晩もさざえでさざえ尽くし。
3時間というと、かつての新幹線は東京~大阪間がひかり号で3時間10分だったから、それに近い時間。東京~伊豆でそれぐらいかかっては、今の時代では間延びしすぎとも思えるが、でも弁当食べて缶ビール飲んでウトウトし、醒めたあたりで終点に着くというのはなかなかのんびりしたいい感じ。ツーリングの帰りにはちょうどよい。
さすがに東京駅から東西線大手町駅までの長い通路を歩くときは、自転車を入れた袋が肩に食い込む。往きは全然平気なのだが。
こういうときにはあと2日休めるし、3連休でよかったと思う。
なお、本日走った距離は約57キロ。地図を見ていると40キロ程度かなと思えたけど、地形が山がちで道もかなりくねくねと曲がっていくので、予想よりかなり長かった。