昨夜、この日記に今日が晴れで、出かけるにはよさそうなどと書いたあと、風呂に入って寝ようとする頃に咽が痛くなり始めた。夜中にはもっと痛くなってきた。結局、今日、出かけるのはやめにして、薬箱の中のトローチをなめて、10時ごろまで布団の中にいる。
前の土日の極端な寒の戻りと、ここ2、3日暖かくなったと言っても、朝晩の空気が冷たいのが堪えたのかもしれない。いずれにしても、ゴールデンウィークだからどこかに出かけなくてはならないということもないので、ゆっくり過ごすことにする。
3連休中には行徳雑学館のトップページレポートに、季節もののショートレポートを作るつもりではいた。遠出しない代わりに今日はそれをやることにする。午後1時ごろにカメラを持って出かけ、今の時期が見ごろのつつじを写す。
南行徳公園の築山。
こちらも同じく。
南行徳ダイエー近くの萬世公園。
ダイエーとヤマダ電機で買い物して南行徳駅近くへ戻ると午後2時近い。ゆで太郎で昼飯にする。朝飯が遅かったから、昼は軽く、もりそばだけにしておく。
帰ってから行徳雑学館の更新。トップページのレポートはつつじを写したので作り、他に前の週末にあびぃろぅどで撮影したライブの模様の動画を埋め込んだページも作り、一緒にUPする。
咽が痛いといっても、風邪のときのような発熱や悪寒があるわけではない。3連休の中日だし、夜になると酒を飲みに行きたくなる。それで、南行徳メトロセンターの台所酒家だんらんへ行く。
果たして明日の朝、咽の痛みがどうなっているか心配だが、明日も休みだ。
カウンターに置かれたセットのメニューに、新登場のよりみちセットを発見。なかなかよさそうなので注文することにした。
まず、セットに含まれる生ビール。
そして、枝豆。手前のかぼちゃの煮物はセットではなく、お通し。
牛すじ煮込み。
そして、3種のお刺身盛り・・・内容は日替わりということで、今日はしめさば、アジ、甘エビ。咽も痛いことだし、生ビールのあとはサワー類か焼酎のロックにしようかと思ったが、お酒メニューを見ると初めて見る銘柄の地酒がいくつも登場している。それで地酒を飲むことにして、まずは国権。
純米吟醸生酒ということだったが、たしかに甘いフルーティな酒。
よりみちセットの次ははまぐりの酒蒸し。2杯目の地酒は神の井の吟醸。
お品書きの説明に香りと旨さとあったが、飲んだ印象は黒龍に近い。甘くフルーティなものは飽きが早いが、こういう味は長く付き合えそうなものだ。
地酒はもう1杯。今回はいずれも初めて飲む銘柄で、次は英君。特別純米だが、こちらも黒龍系統の味。さっきの神の井とどこが違うのかと言われそうだが、残念ながら自分に分かるのはここまで。それ以上、細かな違いを認識して、適切な言葉で表現するのは、そういう味覚と表現力を持った人におまかせせざるをえない。
3杯目の酒のつまみは、締めの食べ物も兼ねてベーコンポテトマヨピッツァ。
今日飲んだ3種類の地酒で、国権は720円だったが、神の井と英君は600円台だった。まだ有名でないがおいしい酒をいろいろと開拓しているようだ。
そして、今日が3連休の中日ということもあったのだろうけど、自分のいた時間は賑わっていた。しかも、他のお客さんは20代か30代前半ぐらいの若い人がほとんどだった。みんながみんな、地酒を飲んでいたわけではなかったが、こういう年代の人たちがこの店で、おいしい日本酒に触れる機会を得ることになればいいと、店のようすを見ながら思えた。
メディアを通して、若者の酒ばなれということが言われ、日本酒も例外ではなく、むしろ厳しい位置にあると伝わってくる。でも、自分だって若い頃から日本酒が好きだったわけではない。学生の頃から社会人になって最初のころ(10代終わりから20代前半ぐらい)は、日本酒は徳利に入れて燗にして飲むもの。そして、酒臭いおっさんの飲み物だと思っていた。学生のとき、休日に出かけて帰りに乗って電車は沿線にギャンブル施設があって、そこから帰りのおっさん連中が大量に乗ってきて酒臭さに辟易とした。そういうのが日本酒のイメージとなっていた。
それが、1980年代の後半(自分が20代後半)、バブルの景気というのもあったのだろうけど、吟醸酒ブームが起こった。まだ、ネットメディアはない時代だが、テレビ、雑誌etc.で取り上げられて、伝わってくる。一体、どんな日本酒かと興味が湧いた。それで、最初はデパートの地下食品売り場でおそるおそる吟醸酒を買い、こちらはデパートなく街のスーパーでだが酒グラスも買って、冷蔵庫で冷やしてちょっとずつ飲んだ。また、それだけでなく、銀座で飲むというちょっと洒落た気分を味わってみたいと思って、裏道のさらに小路に入ったところの焼鳥屋へたまたま入り、そこで300ml瓶の生酒をすすめられ、初めて飲んで、それが思いのほかおいしかった。
こういうふうにして20代の後半ぐらいに徐々においしい日本酒を覚えていった。
自分の経験から言っても、若いときには何がしか触れる機会がないと、先入観で拒絶してしまったりする。行徳地域だけでなく各地でもそうだろうけど、祭りで子供神輿が登場するのは、小さいときから祭りを体験させて後継者を育てるという目的があるからだ。居酒屋は商売だから、日本酒を楽しむ若い人間を育てることが第一の目的ではないにせよ、だんらんのように価格を抑えた料理(別の言い方をすれば”リーズナブル”な値段の料理)を提供し、しかも地酒のラインアップを充実させた店なら、若い人においしい日本酒に触れる機会を与える場としての役割を十分に果たせるだろう。
今日は若い年代に人たちで賑わうようすを見ながら、こんなことを考えた。