行徳生活日記

「行徳雑学館」作者の日記。

2011年3月26日(土)の日記

2011年03月26日 | 日記

髪が伸びて首筋があまり気持ちよくない状態になってきた。若い頃は髪を伸ばしてもそんなことは感じなかったが、就職して以降、伸ばすことがなくなって、今はちょっと伸びて首筋に触るといらいらした感じがするようになってしまった。前回の散髪はいつかと思ったら2月20日。たいていは4週間に1回ぐらいの割りで散髪していて、今回は5週間ぶりとなった。先週は、臨海部の様子を見に行ったり、自分の家で家具の転倒防止をしたりするのに気をとられて、散髪のことをすっかり忘れていた。

葛西のいつもの床屋へ行ったが、電車に乗る前に南行徳駅前のなか卯で昼飯。新しく登場した季節メニューの豚カルビとんこつうどんを食べる。

汁が黒いのは黒マー油を使っているからだそうだ。似たようなスープのラーメンを前に食べたことを思い出した。おととしの1月~3月ごろに一心亭でやっていた黒焦がしラーメンと赤焦がしラーメン。黒マー油とは焦がしニンニク油だが、一心亭の焦がしラーメンも焦がし油を入れていた。おそらく黒マー油のことだったのだろう。なか卯の豚カルビとんこつうどんの汁をすすってみたら、たしかにとんこつ出汁だと思ったが、やっぱり味はうどんの汁でそんなにこってり感があるものではなかった。

南行徳駅南側で行なわれていた歩道工事はほとんど終わった状態だった。通行止めのコーンなどが一箇所に集められていた。

地震以降、ほとんど意識していなかったが、混乱が落ち着いてから工事はちゃんと続けられていたのだろう。

今日の東西線は節電のため、快速休止で各駅停車のみの運転。昼間の東西線は地上部分では車内の蛍光灯を消していた。これまで、朝の通勤時にはそういうことはしていなかった。月曜日以後、朝の通勤時間帯にやるかどうかはわからない。昼間、車内の蛍光灯を付けずに走る電車というと、実家があった大阪の南海電鉄でもやっていたという記憶がある。経費節減のために常にそうだったのか、それとも1973年秋の第一次石油ショック以降の時代にやっていたのか、昔のことだからそのあたりの記憶はあいまいになっているが。

夜は香取にある房州料理きふねに行く。

南房総の海産物料理を出す店で、つまりは生鮮食品の料理の店だから、今の自粛ムードでそうした店が苦しい時期に、どうしているかが気になっていた。ママさんは相変わらずのパワフルさだったし、店内の水槽には数は少ないがサザエもあわびもいた。そして、自分以外にもちゃんとお客さんはいた。

お通しと生ビール。

水槽にいたサザエを一匹、刺身にしてもらった。あわびは値段的にちょっと手が出ない。

そして房州料理の酢なめろう。ふつうのなめろうに酢をかけたもので、醤油をつけなくてもそのまま食べることができる。

締めは菜の花のお浸し。これも南房総の産だということ。

ママさんや娘さん、他のお客さんたちとの話もやはり、今のご時世のことになる。自粛ムードは店をやっている人にはきついことのようだ。サザエもなめろうの材料のアジも菜の花もみんな房総の産。外へ飲食に行くのを控える傾向が強くなると、きふねを初めとして直接、消費者に料理を提供するいろいろな飲食店も、その前段階の卸や配送など流通に関わる人たちにも、そしてさらにその前の海産物や農産物を獲ったり作ったりする人たちにも影響する。そうして、収入が減ったり、途絶えたりする人が増えれば、税金を払うことが難しくなり、国の税収が少なくなる。被災地の復興にしても、これからの国づくりにしても、政策として行なわれるとき、その財源は主なものは税収だ。

今は外で食べたり飲んだりするときは、こうした世の中の仕組みに思いを馳せつつ、
「みんなで経済を回そう!」
という話に落ち着いた。