日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

最近、カタカナ語を耳にすることが多くなりました。いいのかな?

2021-05-17 08:50:48 | 日本語学校

曇り。時々小雨。

土日は、走り雨のようなものが降るかもしれないと言うことで、土曜日はどうも洗濯ができませんでしたが、日曜日も同じようならばということで、意を決して洗濯、それに外干し。

パラパラと来たことは来たのですが、大したことはなく、まあ、一日を通して曇り、但しかなり湿度は高い…くらいのものでした。まあまあでしたね。

まだ5月なのに、もう「梅雨」云々がこの辺りでも聞こえています。昔は…と言うと「またか」と言われそうですが、「5月に『梅雨』?」。「5月は『五月晴れ』だよなあ」。確かに「卯の花腐し」などという言葉もありはする。でも「梅雨」は6月という気分がなかなか消えないのは習慣からでしょうか、それとも、「例年」という言葉に惑わされているのでしょうか。それにしても、ちょっと損をしたような気分。なにせ、「梅雨」が終われば本格的な夏が来て、「猛暑」の季節が来て、昨今は「猛暑」の上を行く「暑さ」までやって来そうなのですから。

最近、特に感じているのですが、経済用語のみならず、「コロナ禍」で、外来語が増えた。使う人が、一般大衆に知らしめんとせねばなら、啓蒙を考えなければならないような人たちなのですから、どうもわけがわからん。

これまでは、相手を煙に巻いてごまかすために遣っているなと思ってしまうような人たちが遣っていたような気がするのですが、正確さを考えて遣わねばならないというのに、これですからね。私達が「間違えたときに」「間違えたことをしても」、伝達した公機関の人たちの問題で、私達の責任ではないと言えば、まあ、それで済むからいいか…とは、ならないところが難しい。なにせ命が懸かっていますから。

例えば、「民主主義」なんて「思想」は、元来、日本にはなかった。明治の有識者が必死になって考え、こういう漢字を当てた。「翻訳です」。何となく意味はわかったでしょうね、当時の一般大衆にも。「民を主とする考え方」ですからね。ただ、具体的なことはわからない。

それから150年以上経って、小学生でも、古代アテネの政治などを学ぶ時代になった。そこで、子供でも「『民を主とす』といえど、あちらの考え方とは、(自分たちの国でのものは)ちと違うな」と気づくようになった。期を同じくして、「デモクラシーは絶対の思想ではない」という考え方が、欧米からやってきた。もともと「デモクラシー」についても、どれほどの人たちが正確に理解していたのか、それも怪しかった日本人。

「デモクラシー」が育った欧米の人たちが言うところの「デモクラシーは絶対の思想ではない」と、私達が「そうか『デモクラシーは絶対の思想ではない』のか」と思うところの「デモクラシー」とは違うでしょうね。なにせ、初めは付け焼き刃てきなものに過ぎず、それを公私ともに、育て、太らせようとはしてこなかったのですから、我々、日本人は。

「デモクラシー」を吹聴するためには、自分の考え方を持たねばならず、それを声高に、正々堂々と発言するだけの胆力も持たねばならず、とても、日本人には無理。

せいぜい、「こんなことされるのは嫌でしょ。だから他の人にもしてはいけない」くらいのものしかなかった。これは「気遣い」であって、「思想」ではない。宗教もそう。「哲学」や「理屈」を言い出すと煙ったく感じられてしまう。

漠然と「『闇』は怖い。何か居るような気がするから」で、ある意味、それが日本の宗教。だから絶対ではない。ただ人間の本性に属しているような気がするので、これはかなり強い。他の宗教の人たちから、理屈で何のかんのといわれても、原初的なものが一番強いので、「へへへ」と笑って済ませられる。なんといいましても、人は動物なのですから。

どの国の言語であれ、置き換えは難しい。ただ「半分判れば、上々吉じゃないか」と思ってもいいようなものもある。相手に判ってもらうために話すのだと言うことをきちんと理解していないと、「(私は)言った、伝えた。責任は果たしたぜ。判る、判らないはお前の責任だ」というのは、それこそ無責任というもの。

それを、外国人に日本語を教えながら、嫌でも考えさせられている、今日この頃です。

日々是好日
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