日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

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2024-07-31 08:07:51 | 日本語学校
曇り。

今朝は、曇り気味で、風も少々あり、あろうことか、涼しさまで感じてしまいました。ちょっと…、不気味と言えば不気味。猛暑が続いていますから。もとより少し歩くと汗が噴き出してきて、やはりな、まだ夏だわとなったのですが。

昨日、午後の授業中、黒雲が湧いてきたなと思っていると、突然ザーッと来ました、驟雨、にわか雨。学生達は、「おーっ」と言って、そして、「雨です」。なぜか顔が明るい。これも、(雨が)久しぶりだったから「オーッ」と来たのか、それとも、傘がない故の「(どうしよう)オーッ」だったのかは判りませんでしたが。一人が、にこやかに、カバンから傘を取り出し、「私には傘があります」。もっとも、いつの間にか、雨もスッと止んでいたで、せっかくの傘も役に立たせることはできませんでしたが…。

そして、帰りのこと。スーパーを出て歩いていると、パラパラッと来ましたね。まだ降り足らなかったのでしょう。そして、これもすぐに止んでしまいましたが。

ところが、今朝、公園を横切っていると、土がカラカラではないのです。表面は砂地でも、その下には粘土質の土が入っているのかもしれません。水分がまだ保たれていたような…。

そして、地面には、「サルスベリ」のピンクの花が、落ちて端に寄せられていました。昨日のにわか雨に打ち落とされてしまったのでしょう。咲き始めであったら、まだ耐えられたのでしょうが、早く咲いていたのが、「もう、ムリー」とでも言いながら、落ちてしまったのでしょう。猛暑が続く中で、こういう姿を見ると、ちょっとしんみりしてしまいます。

さて、学校です。

夏休みが近づいてきたということもあり、「Dクラス」では、発破をかけて、授業を進めていくことに。最初の「授業」は、七月の九日。初めの頃は互いに様子見でした。しかも、(私が)クラスに入る機会があまりなかったところから、席替えをするのに少々時間がかかりました。少し判りかけたころ、席替えをしたものの、2,3点、吹っ切れないところがあった。そのほかにも、「2列目の○○さんが、こちらを見ようと、位置を常に変えているから」とか、「寒いとか、暑いとか言う人がいるから」とかいう意見がチラホラ出てきたのですが、まずはクラス形成を主に据えた席替えということで、しばらくはそのままに。いずれ、「Cクラス」から、3,4人は移ってくるでしょう。それまでの辛抱です。

「Cクラス」は、だいたい、できあがりつつあります。あとは、3,4人が去った後に考えればいいこと。ただ、両クラス(「C・D)」とも、女子中心ですね。二年生クラスのようにはいかなさそう。「二年生クラス」では、「A・B」ともに、男子がよく働いてくれています。働くことに関していえば、全く文句のつけようがないという人が一人いて、こちらの意図をすぐに呑み込んで、さっさとやってのけます。

彼は、他の学生たちよりも、年が長けており、社会経験があるので、動きがいいのかもしれません。他の男子たちも大半はよく動いてくれます。ただ、慣れていないこともあり、初めのうちは戸惑っていました。戸惑うどころか、ボウッとして立ち尽くしている人もいたくらいでした。学校内の作業は自分たちでやるという日本の習慣が、よくわからなかったのでしょう。

しかしながら、前述の学生が動いているのを見たり、こちらの指示が理解できるようになるにつれ、さっさと動いてくれるようになりました。今では、さすが二年生と褒められるくらいです。ところが、こうなると、女子の出番がない(なにせ、作業の量の割には人が多い)ような感じになるのですが、それはそれとして、自分たちでやるべき所を探して動けるようになっています。

こういう人達が就職すると、その会社は助かるでしょうね。皆が皆、大きな事業を目指さねばならないというわけではありませんから。自分の持ち場というか、役割を(その、日本人が大半を占める会社の中で)探せるということも、彼らにとっては必要であり、大切なこと。

その点、「一年生」は、見ていると、男子はあまり動けそうにない…。おそらく慣れてきても、シャカシャカ動くのは女子の方でしょうね。「何をしますか」とか、「どうしますか」と聞いてくるのは女子の方であり、男子はただ立っているだけ。「動け」と喚かねばならないかな、最後まで…などと考えてしまう。もっともベトナム女子は、皆が動いていても、おしゃべりしたり、立っているだけで、何もしない。母国での様子が窺えますね。「日本では働かざる者は、大切にされない」ということを、卒業までに学べるかどうか。だいたい、これまではベトナム女子は、働き者という印象だったのですが、今年の一年生は違うようです。あれをやれ、これをやれと仕事を与えねば、多分、そのままでしょうね。

まあ、もう少し日本語がわかるようになれば、男子も動かねばならないと思うようになるでしょう。まずは全体像を捉えさせ、役割分担を理解させる。もちろん、その前に、「男は動かず、女に皆させる」という習慣をぶち壊すことが、私たちの最初でしょうが。集団の中にあって「動けない人間」は、評価されません。机に座って偉そうにしているのは、日本では穀潰しと言われるだけなのです。

日本語の勉強以外に、日本の習慣や仕事のやり方などに慣れさせていくことも、日本語学校の仕事なのでしょう。なんとなれば、の留学生達の、主な目的は日本で働くことなのですから。

日々是好日
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