イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「星の王子さま」読了

2005年10月12日 | Weblog
池澤夏樹「星の王子さま」読了
人生の中で1度は読まなければならない本がある。
この本もそのひとつだろう。
この本では大人というのはよく理解できない動物であるらしい。
その通りだ。僕のまわりにも理解しがたい人がたくさんいる。
僕自身もその一人だろう。

歳をとってしまった僕にはこの本が言おうとしていることの10分の1も理解することができなかった。
純粋な心がなくなってしまったのだろうか。
僕の心には大切な一本のバラがなくなってしまったのだろうか。
残念だ。今度釣りに行ったときにはバラの花を探してみよう。

この本の冒頭に蛇が象を飲み込む絵を作者が描くくだりがある。
この絵をかつて見たことがある。高校1年の英語の教科書だ。
何の予備知識もなく英語でこの物語を読むとちんぷんかんぷんになる。
蛇が象を飲み込むはずがないだろう。和訳をしているとこれは間違っていると思い込んでしまうだろう。
僕の高校生活のつまずきはここから始まった。
子どもの心を忘れていないか、この本をこのときまでに読んでおけば人生も変わっていたかも知れない。
だから、この本は人生の中で1度は読まなければならない本なのだ。

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