まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記・バファローズ対マリーンズ@京セラドーム大阪(EZ DO DANCEからの「しゃかりきコロンブス」)

2023年05月01日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

世間は大型連休に突入。私も、仕事とのやり繰りがいろいろある中で、4月29日に日帰りで関西に出向き、神仏霊場めぐりと合わせてバファローズ対マリーンズ戦を観戦する予定にしていた。28日~30日の3連戦は「帰って来たオリ達デー」ということで各種イベントがあり、前売りの先着購入でオリジナルメッセージタオルが配布されるという。

・・ところが、こういう予定を入れた時に限って何かあるもので、直前になり、どうしても29日は出社ということになった。代わりに当初出社予定だった30日を空けることができたが、京セラドームのチケットは売れ行き好評で、上段席でも通路側の空きとなると三塁側からの観戦となった。それでもいいからと30日の早朝、広島を出発する。

午前中は京都市内での神仏霊場めぐりを行い、いったん天王寺まで南下し、再び大正に向かう。この道中についてはまた別に書くこととして・・・。

マリーンズ戦の生観戦も久しぶりである。今季から声出し応援が復活したことで、マリーンズファンのあの熱狂的な声援を目の前にすることができる。もっとも、諸般の事情によりジャンプ、指笛は禁止とのことだが・・。

まずはマリーンズのスタメン発表。先発は種市である。

そしてバファローズのスタメン発表。このアナウンスを務めるのは、TRFのリーダー、クリエイトであるDJ KOOさん。TRFかぁ! 「EZ DO DANCE」がリリースされたのは1993年のこと。当時大学生の私も、(こう見えても)カラオケで熱唱したことがあるぞ。あれから30年、DJ KOOさんも還暦を過ぎたそうだが、その盛り上げ方は往年そのままで、懐かしく感じる。ある意味、「KANSAI CLASSIC」のノリにも近いのだが、スクリーンの演出その他はあくまで現在のものだ。

試合前には、BsGirlsとM☆Splash!!との共演もあった。

そして「オリ達デー」ということで、両チームのファンによる綱引き対決も。終始優位に進めたバファローズファンの勝利で、さて実際の試合もこのように快勝となるかどうか・・?

さらには始球式、DJ KOOさんが登場する。背番号は、TRFのデビュー30年ということで「30」。野球経験はないとのことだが、見事にノーバウンドの投球を見せてスタンドも沸く。最近は落語好きとしても知られているし、ええおっちゃんやなと思う。

・・前置きが長くなったが、試合開始である。

バファローズの先発は中11日で山岡。4月はローテーション編成の都合、あるいは多くの先発投手陣の見極めもあり、間隔を空けての登板が目立つ。そんな中でも細腕繁盛記に期待だ。まず初回は2者連続三振の後、角中に内野安打を許すが井上を打ち取って無失点。

1回裏、1番に復帰した茶野が種市からヒットを放つ。宗の内野ゴロの間に二塁に進み、続く中川がセンター前に放つ。これで幸先よく1点先制。続く森が併殺に倒れたが、接戦続きの3連戦でまず先制は大きい。

続く2回裏も杉本のヒット、頓宮の二塁打で無死二・三塁と追加点のチャンス。しかし、紅林が三振、宜保が内野ゴロ、若月がフライで無得点。下位打線とはいえ、ここで点が取れるのと取れないのとではこの後の展開も変わりそうだ。

案の定、3回表、先頭の佐藤が二塁打を放ち、その後一死一・三塁となってルーキーの友杉。ここは山岡がミスショットを誘ったが、犠牲フライとなって1対1の同点となる。

中盤は山岡、種市とも安定した投球を見せる。バファローズベンチも何とかしようというところだが(三塁側のこの位置からだとベンチの様子もよく見える)、種市を打ちあぐねる。その中、5回には紅林のセンターへの当たりを藤原がジャンピングキャッチする好プレーも出る。3連戦2試合とも拮抗した展開らしい。

5回裏終了後。ここでDJ KOOさんが再びグラウンドへ。流れるのはもちろん「EZ DO DANCE」!!。よく考えれば30年前のナンバーで、この日スタジアム、少なくとも私の周りにいる観客の半分はまだ生まれていないのではないかと思うが、何かの時に耳にしたことはあるのでは。さあ、これでバファローズもノッて行けるか・・・(という発想も現在ではおっさんなのだろうが・・)。

6回裏、先頭の茶野がセンター・藤原の落球で出塁し、宗のヒットで無死一・三塁とする。ここで中川がこの日2本目となるタイムリーで待望の勝ち越し点を挙げる。2対1。さらに頓宮のタイムリーで3対1とリードを広げる。

7回表からバファローズは継投に入る。ブルペンから平野、ワゲスパック、宇田川が外れる中、2番手で登場したのはコットン。

しかし一死から安田の二塁打、中村の死球でピンチを迎えると、ポランコの当たりはセンターへのタイムリーとなる。中嶋監督から物言いがつくも、軍配通りホームインが認められ3対2とマリーンズが詰め寄る。さらにマリーンズのチャンスが続くが、コットンが何とかしのいで1点差でチェンジ。

7回裏のバファローズの攻撃は、マリーンズ2人目の西村の前に無得点。

8回表、マウンドにはルーキーの曽谷が上がる。先日1軍デビューしたばかりである。

その曽谷に対して先頭の平沢がヒットで出塁。続く友杉のバントは曽谷のところへ。一塁へ送球しアウトの判定となるが、井口監督から物言い。ビデオ判定の結果、今度は軍配差し違えでセーフ。これで無死一・二塁となって中軸を迎える。

ここでマリーンズは次の角中にもバント。これも決まって一死二・三塁となって迎えるのは井上。ここで曽谷は降板し、吉田に交代。

井上の打球はセンターへ。犠牲フライには十分で、3対3の同点となった。残念ながら山岡の勝ち投手の権利は消滅。ベンチの雰囲気も何だかなあ・・という感じに見えなくもない。

8回裏のバファローズはマリーンズ3人目のペルドモからチャンスを作るも無得点で、9回表は山﨑颯が登板。無難に三者凡退として、チームのサヨナラ勝ちを待つ。

その9回裏だが、今季マリーンズに復帰した澤村が簡単に三者凡退として、延長戦に入る。大変な試合になった。

10回表はイニングまたぎで山﨑颯が登板。ブルペンに他の投手もいる中で、12回までかかると想定しての続投だったのだろう。先頭の藤原にヒットを許すも、この日キーとなっている友杉、角中を打ち取って無失点。

10回裏は益田が登板。二死から中川が二塁打を放ってサヨナラのチャンスを作るが、代打のシュウィンデルが凡退。

11回表には小木田が登板。12回まで行くことを見据えればこの起用なのかなと。先に書いたように平野、ワゲスパック、宇田川を欠き、山﨑颯に2イニング投げさせる起用は昨年終盤と比べると苦しい事情である。そしてマリーンズは二死一・三塁として打席には佐藤。さすがに厳しいかと思ったが、内野ゴロに打ち取ってマリーンズの得点を許さない。やれやれ・・・。

11回裏。マリーンズのマウンドは小野。抑えパターンの投手を使った後だけに何とか凌ぐしかない。二死となり、迎えた紅林がセンターへの大きな当たりを放つ。フェンス直撃の二塁打とサヨナラのチャンスを迎える。続く宜保は死球で出塁。まあ、同点からのサヨナラなので一塁を埋めて守りやすくする形になっただけだが・・。

ここで打席には若月。チャンス時の出囃子は光GENJIの「パラダイス銀河」。光GENJIって・・デビューしたのはぎりぎり「昭和」である。昭和から平成への移り変わりの時で、TRFよりも随分前のこと。私も当時中学生だったな。当時の同級生女子の間で圧倒的な人気の光GENJIだったが、30年以上を経たメンバーの現状となると・・・(まあ、人生いろいろですな)。

極端にいえば、「パラダイス銀河」は若月が生まれるより前のヒット曲。しかし昭和の風情を漂わせる若月の当たりはライトへ。平沢の頭上を越え、文句なしのサヨナラヒットとなった。二塁付近ではしゃぎ回るバファローズの選手たち。マリーンズとの3連戦を2勝1敗として、これでマリーンズと並んだ首位タイで4月を終えることとなった。混戦のパ・リーグだがまずはうれしい限りである。

お立ち台にはサヨナラ打の若月とともに、この試合でプロ初勝利となった小木田が上がる。山本、山﨑颯、宇田川らと同じ1998年生まれだが、あえて「小木田世代」と呼ばれる投手。ブルペン陣も厳しい中、思わぬところでうれしいスポットライトを浴びたことで、この先も大事なところで起用されるようになってくれればと思う。

そして若月である。今の気持ち「しゃかりきコロンブス」と表現した。この意図するところはいろんな解釈があるだろうが、TRFで昔を懐かしんだ後に、さらに昔、昭和から活躍の光GENJIで結ぶことになるとは・・・まさに「しゃかりきコロンブス」だ。

これで4月を終え、5月からはペナントレースのエンジンも本格的になるだろうし、5月末からは交流戦も始まる。仕事のしがらみもいろいろあるが、ビジターも含めて、観戦できるところは足を運ぼうと思うのである・・・。

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