まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

関西私鉄「サイコロしりとり」の旅・1-1

2013年07月24日 | 鉄道企画もの

少し記事が飛び飛びになっているが、関西の私鉄を「サイコロしりとり」で回ろうという試み。いよいよそれを実践することになった。

Dscn1524ということで、このスタートとなる大阪阿部野橋駅に早朝現れる。何と言っても百貨店部分が先行開業したあべのハルカスである。あまりの混雑ぶりにまだ中に入って買い物や食事をしたことがないのだが、これからの地域活性化の切り札として期待されているところである。もっとも、そのすぐ下には庶民的な店があったり、サンダル履きでも違和感なく歩ける昔ながらの風情があるのがあべの・天王寺界隈。その「らしさ」はいつまでも残しておいてほしいが、あべのハルカスができたくらいではそう覆ることのないタフさを感じられるエリアである。

さて最初のサイコロは、あべのハルカスを中心に周囲を結ぶ歩道橋の上で振る。いや、サイコロを振るといっても「水曜どうでしょう」をはじめとした企画での「サイコロキャラメル」の箱ではない。これがグループでのイベントなら「何かバカやってるわ」で済むところ、さすがに一人旅でサイコロそのものを振っていたら変なおじさんに見えてしまう。

Dscn1525ただ、文明の利器というのはすごい。その名も「サイコロアプリ」という無料アプリがある。これを端末にダウンロードして、これを振ることにする。サイコロ3個まで一度に振れるので、丁半バクチにも使うことができる(実際にやったらあきませんが)。

まず向かうのは「おおさかあべのばし」の最後「し」で始まる駅である。それをリストアップすると・・・。

1.汐ノ宮(近鉄長野線)・・・今乗って来た路線を引き返し、さらに先に進む。

2.汐見橋(南海高野線・汐見橋線)・・・出た!都会の中の「秘境駅」。

3.山陽塩屋(山陽電車)・・・ルールにより、頭に社名がつく場合はそれを除いて読む。

4.滋賀里(京阪石山坂本線)・・・今回「滋賀県代表」でエントリーの同線。いきなり滋賀ね・・・。

5.飾磨(山陽電車)・・・こちらもいきなり西の端に飛ばされることになる。

6.信貴山口(近鉄信貴線)・・・信貴山には上らないが、実はこの線に乗ったことがない。

海に近づく塩屋とか、あるいは都会の「秘境駅」である汐見橋あたりが面白いなと思ったが、サイコロの目は・・・・「4」。いきなり滋賀県に飛ぶことになる。

経路は「3day」で乗れる路線ならどの経路をたどってもいいが、滋賀県ということになると天王寺から地下鉄で淀屋橋(始発で座るため)、京阪で三条、そこから地下鉄~京阪で浜大津、さらに坂本行きに乗り替えということになる。いきなりの長距離移動だ。

Dscn1526御堂筋線で淀屋橋に着く。早朝のことで特急はまだ運転されていないが、特急用車両が急行として出町柳に向かう。たまたま2階建て車両の2階が空いておりそちらに座る。昨夜完徹したと思われるカップルが、その女性のほうが「朝やったら特急の車両やからトクやねん。寝過ごしたらアカンけど」と言いながら男性の腕を引っ張って前のシートに腰かける。

淀屋橋を出発し、北浜、天満橋と過ぎる。天満橋から中之島方面に乗ればゴールの渡辺橋は近い。まあそれはさておき、京橋から複々線の区間に入る。この辺り、先日行った「大阪地下鉄全線一日乗りつぶし」の企画でも、地下部分を走ったなと思い出させる。

守口市で前のシートのカップルも降ろし(話の様子では、ここから各駅停車に乗り継ぐみたい)、外も明るい中京都に向けて走行する。大阪京都間で言えばスピード面でJR、阪急には劣るものの、その分快適な車両や車内空間を演出しようとする京阪電車。一定のファン層がいるのもうなずける。

いつしか京都府内に入り、地下部分に入る。まずは三条に到着。ここから地下鉄に乗り継ぐ。大阪、京都、神戸にある地下鉄は「サイコロしりとり」の対象の駅からは外したが、移動手段として利用するのはいくらでもOKである。

Dscn1527その前に、一度地上に出る。三条と言えば東海道の終点である三条大橋である。まだ朝早い京都であるが、晴天にも恵まれ、もうセミの声が聞こえる。「京都の夏」と聞いただけでも恐ろしい暑さというのをイメージさせる。なるたけ避けようとは思うのだが・・・。

かつての京阪京津線の一部を引き継いだ京都地下鉄の東西線。地下鉄というには小ぶりな4両の車両。先頭部に陣取るがトンネルの小ささというのがよくわかる。山科からは地上に出て、「知るも知らぬも逢坂の関」と呼ばれた県境越えに挑む。JRだと長いトンネルで一気に来るところ、こうした外の景色の変化を楽しみながら行くのも私鉄の面白さの一つと言える。

Dscn1530浜大津に到着。まずは滋賀里を目指そうと、ここでは途中下車せずに、やってきた坂本行きに乗り込む。「きかんしゃトーマス」のイラストが描かれた車両である。この石山坂本線、読みは「いしやま・さかもとせん」であるが、かつて私は「いしやまざか・ほんせん」と呼んでいた時期がある。少し考えれば「『いしやまざか』の支線があるんか?」とツッコまれるところである。

浜大津からしばらくは道路の上をゆるりと走り、やがて専用道に出る。あの陰惨ないじめ事件があった皇子山を過ぎる。マスゴミでは報道していないが、ネット上ではあの事件が皇子山の中学校で起こったのは公然の事実とされており、いじめに加担した少年の本名や写真もさらされているくらいである。その後の学校の対応もどうかということで、全国に滋賀県の悪名が広がったといってもいいくらいである。

Dscn1531ちょうど夏の高校野球の県大会が始まろうという頃合いの皇子山球場の横を過ぎ、滋賀里に到着。「3day」を運転手にかざして下車する。対面式ホームがあるだけの静かなところだが、県名の「滋賀」がついた駅というのも他になく、由緒を感じる。ただ駅前は簡素なもので、小さな店がパラっとある程度で、後は大津近郊の住宅街の雰囲気である。

Dscn1534その素朴な風情というのは、駅から山側に少し入った神社が醸し出すのか。志賀八幡神社というもので、どうしても沿線の神社とすれば近江神宮や日吉神社が思いつくところだが、この志賀八幡も秋口となれば豪快に神輿を担ぎまわす例祭が行われるという。

・・・とまあ、電車から降りたわずかの時間で見て回り、ここで再びサイコロとなる。運試しのようなところがあるから、この神社でおみくじ代わりに振ってみよう。次は「しがさと」の「と」からである。

1.土居(京阪本線)・・・正に来た道を戻ることに。

2.東寺(近鉄京都線)・・・下車ついでに東寺の五重塔でも見物。

3.神鉄道場(神戸電鉄)・・・今度は三田の手前。相当な移動距離で避けたいところ。

4.道場南口(神戸電鉄)・・・神鉄道場の一つ手前。上に同じ。

5.東福寺(京阪本線)・・・来た道を戻るが、東福寺に参拝できる。

6.道明寺(近鉄南大阪線)・・・2駅目にして自宅近くに戻ることに。

希望としては京都見物ができる「2」か「5」がいいな、「3」と「4」は遠いし、「6」だとそれこそ自宅と滋賀里まで往復しに行ったようなものでアホらしい。

Dscn1535それでサイコロは・・・・また「4」。滋賀から兵庫(の上のほう)までの大移動となる。果たして、何時に着くことやら・・・・。

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