まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

大阪地下鉄全線一日乗りつぶし・5

2013年07月06日 | 鉄道企画もの

0424_osaka_subway_3大阪地下鉄の8路線とニュートラムの計9路線を一日で乗りつぶそうという企画、ここまで6路線を乗り終え、残すは今里筋線、御堂筋線、堺筋線である。時刻は15時近く、長田駅にいる。19時までに3路線を乗り終えてかつ天王寺まで戻るというもので、単純に往復したり途中で乗り換えたりすればあっさりと行く。ただそこに立ちはだかる(という大げさなものではないが)のが「一路線一乗車」というルールである。来た路線を引き返したり、途中の駅で別路線に乗り換えるということができない。

Dscn1362長田から次に目指すのは今里筋線の今里である。今回、この間の移動をどうしようかというのが一番の思案することだった。今里には近鉄奈良線の今里駅から歩いて10分くらいで着くのだが、そこまでどうやって行くか。ただ、長田駅から近鉄奈良線の駅までのバス便はなく、近鉄けいはんな線で一駅の荒本からバスに乗るか、あるいは時間があるならいっそ生駒まで行って、近鉄奈良線で引き返すか。

どうするか決めかねたまま長田の改札を出たのだが、周辺地図を見て結局決めたのは、ここから南へ2キロあまり、八戸ノ里駅まで歩くというものである。回り道をしたり、バスの待ち時間などを考えれば歩くのが手っ取り早いかなと。

長田駅から少し西に歩き、そこからは府道2号線(中央環状線)の旧道を歩く。交差点には「藤井寺 12キロ」という表示がある。大阪地下鉄の乗りつぶしと言いながら、東大阪市内をテクテク歩いているという、何とも妙なものである。旧道とは言え大阪を南北に通る道、クルマの交通量も結構多い。

Dscn1363途中で風情のある屋敷を見る。植田家住宅というもので、江戸時代には大名の休憩所にもなったという。ここを東に行けば暗峠である。大学の同級生でこのブログにもリンクしている奈良の「走る司法書士」のKen氏というのがいるが、その名の通りマラソンを趣味としており、ここ最近、大阪で同期の集まりをやる時には必ずといって良いほど、自宅のある生駒から暗峠を越えてミナミまでやってくる。この通りを走って来るのかな。

Dscn1365遠くのほうに高架橋らしきものが見え、電車が走るのがわかる。あそこが八戸ノ里かと思うと暑い中でも気持ちが少し楽になった。大阪商業大学高校の横を通り、八戸ノ里に到着。長田からは25分ほどで歩いた形になる。

Dscn136915時13分発の各駅停車で今里まで移動する。布施を過ぎて再び大阪市内に入る。ちょうど奈良線と大阪線が複々線となって並走する区間。その中にある今里は数々の種類の車両が行き来するところで、ホームでカメラを構える人も多い駅である。

ここから地下鉄の今里まで再び10分ほど歩く。今里筋はクルマで走ったこともあるが、こうやって歩いて到着することになるとは思わなかった。再び、地下の人となる。

Dscn1373今里筋線に乗るのは初めてである。その路線自体が大阪環状線の外側にあり、その沿線に用事でもない限りはその乗り換え駅にすら行くこともなかなかないところである。ただ、今里で千日前線に接続しているのをはじめ、中央線、長堀鶴見緑地線、谷町線の間を結んでおり、それ以外にもJR東西線、京阪線とも連絡している。大阪の外側同士を結ぶという、これまでの鉄道が弱かった部分をカバーしている。

Dscn1375Dscn1376ここから井高野まで11.9キロ。シンボルカラーは暖かさをイメージしたオレンジである。ただ車両や駅のつくりは、その暖かさというよりは、建設費を圧縮するために合理化が図られた、どちらかと言えば面白味のなさを感じさせる。まあ21世紀の新路線というのはこういうのが多い。

15時44分、今里を発車。トンネルも狭く、それこそチューブの中を走っているようである。中心部から放射線状に伸びる鉄道線の間を結ぶ路線らしく、相互の路線を乗り換えるための利用と言うのが結構ありそうだ。

Dscn1379途中で淀川をくぐり、終点の井高野に到着。地上に出るとそこは団地が並ぶ一帯。その中で、これまでの大阪地下鉄には見られなかった大胆なオレンジのデザインをほどこしたゲートが目立つ。16時を回り、そろそろ太陽が西に傾きだしたところ、残るは堺筋線と御堂筋線である。道順で行けば堺筋線の天神橋筋六丁目が次の乗車駅ということになるが・・・・。

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