まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第5回ジェントルハートコンサート@川崎

2009年03月22日 | 旅行記C・関東甲信越

21日の朝、新幹線で新大阪を出発。関西に異動してから東京方面への新幹線の乗るのは始めてである。ひかり号は新大阪出発時から自由席は混雑しており、私のいる指定席も京都でほぼ満席となった。やはり連休、春休みともなると家族連れなどで旅行する人が多い。

晴れわたる空に富士山を眺めた後(写真は撮ってません)、新横浜着。ここから向かったのは、川崎。

P3215741この日、川崎駅前のミューザ川崎シンフォニーホールで行われた「第5回ジェントルハートコンサート」の鑑賞が、今回の旅行の主な目的である。昨年も訪れたのだが、いじめによる自殺で子どもを亡くした親たちが中心となって活動しているNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」の主催によるもので、「やさしい心でつながりあうことの心地よさを音楽を通して多くの人に感じてほしい」という願いから企画されている。

P3215744_2まあ、私の場合は、元Jungle Smileのボーカリスト・高木いくのさんがこの企画に賛同して、歌い手として姿を見せることから(昨年、初めてナマで鑑賞したときは感激しましたな)、今年も見に行こうというのが強いのだが・・・(そういいつつも新幹線に乗って行くなんて、正直アホやね)。

イベントのほうは、いじめで子どもが自殺に追い込まれた親からのメッセージに始まる。いじめを受ける子どもはもちろんだが、いじめをする子どもたちも実は「追い込まれている」。自殺する子どもの気持ちが弱いとか、いじめられるほうにも責任があるとか、そういうことを論じるのではなく、そういう社会や人間関係を作ってしまった「大人」が何とかしなければならないのだ、と・・・・。ただ、そのために私も「大人」の一人として何をすべきなのか、何ができるのか。その答えを見つける方法はどこにあるのか。見つけるにしても、人生の中で相当の時間がかかるだろう。これだけ社会が複雑になり、いじめも陰湿化しているのだから。その答えが見つからない「大人」も苦しんでいるのではないか。メッセージを聞きつつ、そんなことを考えていた。

ただ音楽というのはすばらしいもので、中村幸代さんのピアノ、大藤桂子さんのチェロの旋律、そして、それに乗せたイクノフ・高木いくののボーカルは、「優しい心」を思い出させるのにはふさわしいものであった。

今回の高木いくのの曲目は、JungleSmileオリジナルでは「抱きしめたい」、「風を起こそう」。そして、亡くなったNPO法人代表の子どもが書いた詩をもとに作られた「窓の外には」(コンサートのテーマ曲でもあるそうです)も唄った。歌声と歌詞がよく合っていたかな。やはり、彼女の歌声には何か引き込まれるものがある。

後半の小学生のマーチングバンドの演奏も含め、音楽としてなかなかに充実したひと時であった。

来年もこのコンサートは行われる。川崎行き、果たして「年中行事」になるかな・・・?

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