広島から県を跨いで鳥取に入る。国道183号線でそのまま日南町を下って行く。
やって来たのは道の駅「にちなん日野川の郷」。日南町は鳥取県の南の玄関口にあたり、広島・岡山の両県と接している。木のまちであり、農業も盛んなところだ。
売店コーナーにて地元産のコシヒカリ、そしてトマトジュースを購入する。トマトジュースで思い出すのは昨年の秋。「WEST EXPRESS銀河」の乗車抽選に繰り上げ当選し、朝を迎えたのが日南町にある生山駅。列車行き違いのために長時間停車となったホームでは地元の人たちのお出迎えがあり、そこで飲んだのがこのトマトジュースだった。ちょうど、朝のおめざにぴったり。
「WEST EXPRESS銀河」はこの夏紀勢線を走る。京都~新大阪~天王寺から夜の紀勢線を行くのはかつての「新宮夜行」をイメージさせる。これまでと同様、日本旅行主催のツアー列車で抽選方式だが、夏の旅としてダメ元でエントリーしている。
道の駅から少し走ると、伯備線の生山駅に出る。この辺りから国道180号線、181号線と重複、入り混じる。伯備線の線路とも並走するところで、ちょうど米子方面への列車も追い越して行く。
伯耆町に入り、伯耆溝口や岸本あたりでは大山の景色が望め、道端に展望駐車場もあるのだが、この日は雲が出ており残念ながらその雄姿を見ることはできなかった。
国道9号線のバイパスでもある山陰自動車道に出るが、あえて旧道を行くことにする。こちらのほうが日本海にも近いし、ちょっとどこかに立ち寄ることもできる。
早速というか、国道の両側に風力発電の風車が立ち並ぶ。山陰線の車窓から見たことがあるのだが、間近に来るのは初めてである。ちょうどトイレつきのパーキングエリアがあり、そこから眺めるのがちょうどよい。かつての大山ウインドファーム、現在は各地のローカルの風力発電所が統合した日本風力開発が運営している。
この中国観音霊場めぐりでも、江津や出雲で風力発電設備を目にすることがあった。山陰はそうした意味で恵まれた立地条件なのかな。
この先も順調に走るが、時刻は昼を回り、そろそろどこかで昼食とする。日本海の魚をPRする看板も見え、琴浦町に入った道の駅「ポート赤碕」に立ち寄ることにする。風力発電つながりか、「風の丘」という施設もあるようで・・・。
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