まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

三重県内サイコロの旅・5~四日市の夜、恐るべしサイコロ

2017年06月24日 | 旅行記D・東海北陸
伊勢中川~平田町~桑名~鳥羽~四日市と回ってきた三重県内サイコロの旅。時刻は18時ということで、同行の鈍な支障さんとの飲みである。当初、宿泊地もサイコロで決めようとしていた時は、三重県のどのような食材をメインにするかプランはあった。桑名なら蛤だし(これは昼に食べた)、松阪なら焼肉、津なら餃子、鳥羽あたりなら海の幸・・・など。支障さんは「紀伊長島か尾鷲のほうで、やどかりを食べさせる旅館があったような」などと言っていた。

で、四日市ではどうなるか。今回は支障さんには申し訳ないが、宿泊地を私の一存で決めたついでに、店はここというのを決めていた。これまで三重を訪ねて、四日市から帰ろうかという時に訪ねている「串焼道場」。四日市で焼きとん料理をいただける店である。

それよりも、ホッピーである。東京の下町では多く飲まれているホッピー。私も東京勤務時代にそれにハマった口だが、ホッピーに最もよく合うとされるキンミヤ焼酎は、この四日市の宮崎本店の手によるものである。宮崎本店は日本酒のほうでは宮の雪というのが主力商品だが、全国的にはキンミヤ焼酎のほうが多いのではないかと(勝手に)思っている。最近は関西でも見かける機会が多くなったと思う。

串焼道場は15時~18時は「千べろセット」ということで、ビールもしくはキンミヤ焼酎2杯に串焼きと小鉢がつくというのがある。さすがに18時を回ったのでそれはないが、いつもいろいろな店を紹介いただく支障さんに、今夜は私が四日市の味を楽しんでいただくべくいろいろ勧める。ホッピーだけでなくバイスサワーもその一つ。

そして串焼きもいろいろ。焼きとんに加えて焼鳥もいただく。独特のタレ味もよいが、味噌味というのもなかなかいける。また、四日市の豚肉料理でメジャーなのはトンテキ。串焼道場にもしっかりとメニューにあり、食べやすいように一口サイズに切られた一品が出てくる。

テレビではAKBの総選挙をやっているが、おっさん二人には別にどうでもいいという感じで見る。いろいろドタバタがあったというのも別次元の話だ。また、四日市の夜といえばコンビナートの夜景ということになるが、夜景を楽しむ遊覧船は早くから満席になっている。まあ、支障さんには申し訳ないがおっさん二人で夜景見物というのも色気のない話だし、船の出る時間は間違いなく飲んでいる。こうしてあちらこちらの居酒屋を開拓するほうが面白い。

さて一通り飲み食いしたところで、大事なイベントがある。翌日18日の行程を決めるサイコロである。先ほどホテルの部屋で選択肢を作っておいた。次はともかく、三重県での雄大な景色、自然を見ようということで選んでみた。

1.御在所岳

2.赤目四十八滝

3.二見浦(夫婦岩)

4.大王崎

5.西青山駅

6.鬼ヶ城

1~4は観光スポットとしても名高いところなので選択肢として順当だと思うが、5、6となると何やねんというところだろう。西青山駅は近鉄大阪線の駅にして「秘境駅」に挙げられるところである。まあ、しゃれのつもり。そして6の鬼ヶ城は県南部の熊野市である。この三重県紀行では「三重は広いから、尾鷲や熊野市も含まれる。ひょっとしたらそちらに飛ばされるかも・・・」という話をしていたが、ここで伊勢ではなく紀伊の国のスポットを出してみた。6分の1なのでまあ出ることはないだろうが、もし出たら明日は大変なことになる。

そして順番ということで支障さんにサイコロアプリを委ねる。そして出たのが・・・・「6」。思わず「あ゛」という声が出た。店員さんにも何事か?と聞こえたかもしれない。これだけのところで「6」を出すとは・・・本家「水曜どうでしょう」のミスターさんである。

「ほんまに、熊野まで行くんですね・・・」と驚きの支障さん。冗談が本当になったような感じ。熊野市までどうやって行くか。JR紀勢線を長々と行くことになるが、近鉄からはどこで乗り継ぐか、またJRでは特急に乗るか鈍行で移動するか、それぞれ本数が少ない中で移動スケジュールを組まなければならない。いずれにしても午前中は熊野市までの移動に費やすことになり、帰りはもっと時間がかかることになる。事実上、サイコロを振っての移動というのは、明日は熊野市まで行って戻って終わりとなる。

「恐るべしサイコロ、恐るべし三重県の広さ・・・」支障さんのこの言葉に尽きる。これで夜の飲みはお開き。とにかく明日の県南部への移動のことを思うと二次会ということではなく、私が部屋で乗り継ぎプラン、折り返しプランを考えることにしてホテルに戻る。果たして、明日はどんな旅になることやら・・・。
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