まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

JR発足30周年

2017年03月31日 | ブログ
プロ野球開幕のことはさておくとして・・・。

今から30年前、国鉄が分割民営化してJRが発足した。

私は当時中学生で、ちょうど「あちこちに行ってみたい」という気持ちが大きくなってきた年頃である。国鉄の赤字やら分割民営化がニュースの中で大きく取り上げられていたのも、「ローカル線に乗ってみたい」という思いを大きくしたことである。

ちょうど30年前の3月31日の「国鉄最後の日」。そうは言ってもいきなりの遠出旅行など親が認めてくれるわけはなく、大阪から奈良、京都などを回っていた。降りた駅で国鉄最終日の硬券の入場券を買おうとしたが、売り切れという駅が結構あったと思う。そして夜にはテレビ各局でやっていた特番を見ていた。翌日のJR発足初日も同じように大阪近郊を回っていた。

私の乗り鉄趣味が実践の段階に入ったのはちょうどこの頃である。そしてローカル線に乗り始めたのもこの頃で、広島県にある両親の実家を、新幹線でなくわざわざ中国山地の線区を一人で大回りしてから訪ねるところから本格的になった。

やがて進学や就職で自分の意志で出かけるようになるが、さすがにJR全線の乗りつぶしまでには、2009年の12月までの期間を要した。そこまで20年以上。また、その後開業した区間で言えば、北海道新幹線、仙石東北ライン、東日本大震災後の復旧新線、広島の可部線ね復活新線は未乗車である。

30年というのは長い。全体的なサービス向上や、快適な列車や観光列車も登場し、設備もいろいろ立派に、かつ個性的なものも登場して定着した。ただ一方では会社間の格差や、ここに来て廃止路線、廃止区間の問題が浮上するというのもある。残るローカル線も、無人化、ワンマン運転、車両の小型化が当たり前になり、昔は当たり前に走っていた車両の臨時運転やサヨナラ運転が一大イベントと化して、乗り鉄や撮り鉄が騒ぐという光景が見られる。鉄道や趣味を取り巻く環境は大きく変わった。

また、さほど注目されていないがJR貨物は、単年の営業収益が黒字になった。企業努力も大きいし、昨今のトラック輸送を取り巻く環境が鉄道の再評価にもつながった要因がある。私もこの関係に携わっていた時期があり、改めて良かったと思う。

まあ、30年が経過してこの次の10年、20年、そして30年後がどうなっているかである。明るい話題としてはリニア中央新幹線に北陸、北海道の新幹線、なにわ筋線があるが、一方ではローカル線の存続がある。特に北海道は路線の多くが単体での経営が困難とされている。また、鉄道を取り巻く環境も変化するのだろうか。

30周年という節目に当たり、改めて鉄道のこれまでの歴史、そしてこれからの役割を考えてみたいものである・・・。
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