ブログ再開に当たっては、やはりこのテーマということでご機嫌をうかがいます。
10月の8~10日は、幸いに3日とも四国八十八所めぐりに充てることができた。前回までで11番の藤井寺まで終えており、順番からすれば次は藤井寺から「遍路ころがし」の異名を取る山道の先の12番、焼山寺からである。
ハードな山道ということもあり、八十八所めぐりを始める時には、「遍路ころがし」は避けて、徳島駅から神山町までのバス、そしてそこから一日3往復(土日は2往復)の町営ローカルバスを使って焼山寺麓まで行き、そこからだけの歩きで往復しようと思っていた。公共交通機関を使うという姿勢もある。ただ、前回、藤井寺と焼山寺の玄関口にあたる鴨島の駅前の居酒屋「あじろ」で、八十八所めぐり経験者である店主から勧められたこともあり、やはりということで今回「遍路ころがし」に挑むことにした。
「遍路ころがし」に挑むのはいいが、札所一つ回るだけで一日仕事である。ということで、自宅との移動が重なる8日と10日は無理として、焼山寺には間の9日に行くことにする。ならば前日は鴨島泊がベストだが、連休ということもあり、前回泊まったビジネスホテルも含めてどこも満室。私の場合は大きな荷物を抱えるので、焼山寺に挑んだ後も同じ町に泊まりたいので、余計に厳しい。少し前から徳島市内で宿探しをするが、連休ということでなかなか空きがない。阿波おどりの期間ならともかく、徳島にこんなに泊まる人がいるのか。一時は、徳島を離れて鳴門や阿南に泊まろうかとも考えた。
そんな中、直前に空きが出るようになり、結果として幸いにも徳島駅前の東横インを連泊で押さえることができた。たまたま宿選びの中で1泊が取れていたのだが、直前になってもう1泊が空いたので結果連泊で確保できた。これがなければ、同じ徳島駅前でも別に予約したホテルと1泊ずつとなり、結構煩わしいことになっただろう。
・・・ということで、徳島駅前を拠点にして3日間の行程を組み立てる。12番の焼山寺は上記の理由で中日の9日の朝に徳島駅から行くとして、前後をどうするか。札所順で行けば、13番大日寺~14番常楽寺~15番国分寺~16番観音寺~17番井戸寺という「徳島市五ヶ所めぐり」が間隔が短く並んでいて、一つのグループと言える。また、その次の18番恩山寺と19番立江寺は、牟岐線、その中の小松島グループと言える。となると、前後の1日を徳島五ヶ所グループと小松島グループに分けることになる。
この中で、札所順で言えば徳島市の五ヶ所が先になるのだが、「徳島五ヶ所は1日がかり、小松島は半日行程かな」と思う。そして、初日の午後で先に小松島の二つをめぐり、中1日の最終日の朝から夕方近くの時間で徳島五ヶ所を回るということにした。この時点で、札所の番号順に回るという前提は崩れたが、そこは同じ阿波の国の札所めぐりとして免じていただきたい。結局は廻る人それぞれの小さなこだわりなのだが・・・。
結果、初日(8日)は、小松島市内の2ヶ所を回ってから徳島駅前の東横イン泊。翌日(9日)は焼山寺からの「遍路ころがし」を1日がかりて回り、夕方に徳島駅まで戻って東横インに連泊。最終日(10日)は朝から徳島市五ヶ所めぐりをこなして帰阪する。後は往復の交通手段だが、これまで・・・
・第1回・・・難波から高速バスで徳島駅前
・第2回・・・梅田から高速バスで土成インターチェンジ(8番熊谷寺最寄り)
・第3回・・・大阪からJRで琴平、阿波池田を経て鴨島(これは青春18きっぷを使っての乗り鉄を兼ねて)
というものだったが、関西からだともう一つ有力なコースが加わる。そう、和歌山から徳島まで南海フェリーでアクセスするというもの。かなり昔の話だが、和歌山から小松島まで連絡船が出ていた時期がある。深夜早朝も運航しているが、現実的に大阪出発で乗れる便で最も早いのは、和歌山8時30分出航~徳島10時35分着の便。徳島港からは路線バスで徳島駅に行くので、実質午前中は移動に費やすことになり、徳島市五ヶ所グループは時間的にしんどいが、小松島グループなら十分回ることができる。繰り返しになるが、札所順はこの時点で崩れたが、「3日間で12番~19番を回る」ということで大筋はOKということにする。
心配なのは天気。出発の2~3日前の予報では8日~9日が雨天だった。台風も頻繁に来ているし、少し先の天気が読めないこともある。ただそれが、出発日の8日は傘マークも少なくなり、降るとしても8日の夜から9日の午前中にかけてという内容に変わった。この通りに行けば、2泊3日も天候に恵まれるコースになるだろう。
余談だが、今回の出発にあたり、ある「補強」を行った。別に助っ人を呼んだわけではないが、金剛杖にちょっとした細工である。これまでも「南無大師遍照金剛」の文字の下に、目印としてバファローズのステッカーを貼っていたのだが、今回からその下に、四国アイランドリーグの各チームのシールを貼ってみた。これは、リーグ全体のグッズとして販売されている携帯ストラップの一部で、本来ならストラップの部分を好きなチームに貼りかえることができるように、各球団のロゴとキャラクターのシールがセットになっているものである。前回の鳴門での観戦後、通販で取り寄せて金剛杖に貼りつけることを思いついた。四国八十八所めぐりにおいて金剛杖は「同行二人」という言葉にあるように弘法大師の分身とされているが、ここにアイランドリーグの四国4県の野球の力を加えようというのである。
リーグ全体のマンタ(エイ)、徳島のインディー(蜘蛛)、高知のドッキー(闘犬)、愛媛のマッピー(みかん+瀬戸内水軍)、香川のガイナ君(オリーブ+がいな奴)というのを、「遍路ころがし」を含めた道中の心の支えにしよう。他の四国遍路・巡礼の方から見れば「神聖な金剛杖、お大師様に対して何さらしとんねんボケェ!!」とボコられてもおかしくない所業であるが・・・。
という準備をしたうえで、8日の朝に藤井寺(四国11番ではなく、自宅のほう)を出発して、南海の難波に到着。南海フェリーの乗船券込みで2000円という割引きっぷを購入して、時間ぎりぎりで7時10分発の特急サザンに乗車する。この列車は終点の和歌山港駅で南海フェリーに接続していて好都合、ましてや連休初日の朝だというのに、特急の指定席車両に乗っているのは4両合わせても10数人というところである。
新今宮、天下茶屋と停車して、堺までスムーズに来た。もっとも問題はこの後で、まさか今回の札所めぐり全体に影響が出るとは思わなかったのだが・・・・。
10月の8~10日は、幸いに3日とも四国八十八所めぐりに充てることができた。前回までで11番の藤井寺まで終えており、順番からすれば次は藤井寺から「遍路ころがし」の異名を取る山道の先の12番、焼山寺からである。
ハードな山道ということもあり、八十八所めぐりを始める時には、「遍路ころがし」は避けて、徳島駅から神山町までのバス、そしてそこから一日3往復(土日は2往復)の町営ローカルバスを使って焼山寺麓まで行き、そこからだけの歩きで往復しようと思っていた。公共交通機関を使うという姿勢もある。ただ、前回、藤井寺と焼山寺の玄関口にあたる鴨島の駅前の居酒屋「あじろ」で、八十八所めぐり経験者である店主から勧められたこともあり、やはりということで今回「遍路ころがし」に挑むことにした。
「遍路ころがし」に挑むのはいいが、札所一つ回るだけで一日仕事である。ということで、自宅との移動が重なる8日と10日は無理として、焼山寺には間の9日に行くことにする。ならば前日は鴨島泊がベストだが、連休ということもあり、前回泊まったビジネスホテルも含めてどこも満室。私の場合は大きな荷物を抱えるので、焼山寺に挑んだ後も同じ町に泊まりたいので、余計に厳しい。少し前から徳島市内で宿探しをするが、連休ということでなかなか空きがない。阿波おどりの期間ならともかく、徳島にこんなに泊まる人がいるのか。一時は、徳島を離れて鳴門や阿南に泊まろうかとも考えた。
そんな中、直前に空きが出るようになり、結果として幸いにも徳島駅前の東横インを連泊で押さえることができた。たまたま宿選びの中で1泊が取れていたのだが、直前になってもう1泊が空いたので結果連泊で確保できた。これがなければ、同じ徳島駅前でも別に予約したホテルと1泊ずつとなり、結構煩わしいことになっただろう。
・・・ということで、徳島駅前を拠点にして3日間の行程を組み立てる。12番の焼山寺は上記の理由で中日の9日の朝に徳島駅から行くとして、前後をどうするか。札所順で行けば、13番大日寺~14番常楽寺~15番国分寺~16番観音寺~17番井戸寺という「徳島市五ヶ所めぐり」が間隔が短く並んでいて、一つのグループと言える。また、その次の18番恩山寺と19番立江寺は、牟岐線、その中の小松島グループと言える。となると、前後の1日を徳島五ヶ所グループと小松島グループに分けることになる。
この中で、札所順で言えば徳島市の五ヶ所が先になるのだが、「徳島五ヶ所は1日がかり、小松島は半日行程かな」と思う。そして、初日の午後で先に小松島の二つをめぐり、中1日の最終日の朝から夕方近くの時間で徳島五ヶ所を回るということにした。この時点で、札所の番号順に回るという前提は崩れたが、そこは同じ阿波の国の札所めぐりとして免じていただきたい。結局は廻る人それぞれの小さなこだわりなのだが・・・。
結果、初日(8日)は、小松島市内の2ヶ所を回ってから徳島駅前の東横イン泊。翌日(9日)は焼山寺からの「遍路ころがし」を1日がかりて回り、夕方に徳島駅まで戻って東横インに連泊。最終日(10日)は朝から徳島市五ヶ所めぐりをこなして帰阪する。後は往復の交通手段だが、これまで・・・
・第1回・・・難波から高速バスで徳島駅前
・第2回・・・梅田から高速バスで土成インターチェンジ(8番熊谷寺最寄り)
・第3回・・・大阪からJRで琴平、阿波池田を経て鴨島(これは青春18きっぷを使っての乗り鉄を兼ねて)
というものだったが、関西からだともう一つ有力なコースが加わる。そう、和歌山から徳島まで南海フェリーでアクセスするというもの。かなり昔の話だが、和歌山から小松島まで連絡船が出ていた時期がある。深夜早朝も運航しているが、現実的に大阪出発で乗れる便で最も早いのは、和歌山8時30分出航~徳島10時35分着の便。徳島港からは路線バスで徳島駅に行くので、実質午前中は移動に費やすことになり、徳島市五ヶ所グループは時間的にしんどいが、小松島グループなら十分回ることができる。繰り返しになるが、札所順はこの時点で崩れたが、「3日間で12番~19番を回る」ということで大筋はOKということにする。
心配なのは天気。出発の2~3日前の予報では8日~9日が雨天だった。台風も頻繁に来ているし、少し先の天気が読めないこともある。ただそれが、出発日の8日は傘マークも少なくなり、降るとしても8日の夜から9日の午前中にかけてという内容に変わった。この通りに行けば、2泊3日も天候に恵まれるコースになるだろう。
余談だが、今回の出発にあたり、ある「補強」を行った。別に助っ人を呼んだわけではないが、金剛杖にちょっとした細工である。これまでも「南無大師遍照金剛」の文字の下に、目印としてバファローズのステッカーを貼っていたのだが、今回からその下に、四国アイランドリーグの各チームのシールを貼ってみた。これは、リーグ全体のグッズとして販売されている携帯ストラップの一部で、本来ならストラップの部分を好きなチームに貼りかえることができるように、各球団のロゴとキャラクターのシールがセットになっているものである。前回の鳴門での観戦後、通販で取り寄せて金剛杖に貼りつけることを思いついた。四国八十八所めぐりにおいて金剛杖は「同行二人」という言葉にあるように弘法大師の分身とされているが、ここにアイランドリーグの四国4県の野球の力を加えようというのである。
リーグ全体のマンタ(エイ)、徳島のインディー(蜘蛛)、高知のドッキー(闘犬)、愛媛のマッピー(みかん+瀬戸内水軍)、香川のガイナ君(オリーブ+がいな奴)というのを、「遍路ころがし」を含めた道中の心の支えにしよう。他の四国遍路・巡礼の方から見れば「神聖な金剛杖、お大師様に対して何さらしとんねんボケェ!!」とボコられてもおかしくない所業であるが・・・。
という準備をしたうえで、8日の朝に藤井寺(四国11番ではなく、自宅のほう)を出発して、南海の難波に到着。南海フェリーの乗船券込みで2000円という割引きっぷを購入して、時間ぎりぎりで7時10分発の特急サザンに乗車する。この列車は終点の和歌山港駅で南海フェリーに接続していて好都合、ましてや連休初日の朝だというのに、特急の指定席車両に乗っているのは4両合わせても10数人というところである。
新今宮、天下茶屋と停車して、堺までスムーズに来た。もっとも問題はこの後で、まさか今回の札所めぐり全体に影響が出るとは思わなかったのだが・・・・。