まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

春の青春18きっぷ

2015年02月22日 | ブログ
春の青春18きっぷが2月20日から発売となった。有効は3月1日から。そうか、もう1週間もすれば使える時期となるのか。時間が経つのが早く感じる。今回はまず紀伊半島一周という目標がある。

今回の特徴として、3月14日の北陸新幹線金沢延伸がある。その裏で並行在来線はJRから分離され、IRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道、越後トキめき鉄道、しなの鉄道に移行する。青春18きっぷはJRの普通・快速専用のきっぷであり、これら第三セクター路線には乗れない。同じように移行した長野、九州、東北の各区間はそのような扱いである。

ただ例外が一つ。青森県の八戸線と大湊線の2線は、それぞれの始発である八戸、野辺地が東北線から分離されて青い森鉄道に移行している。そのため、その両線に乗る客のために例外的に青い森鉄道の乗車が認められている。ただし、野辺地を除く途中駅での下車はできないし、起終点の青森、八戸ですら青い森鉄道の改札を出ることはできない。

今回の北陸新幹線延伸に伴い、JR西日本で言えば七尾線、氷見線、城端線が完全に孤立する。高山線と大糸線についてはそれぞれ南から延びてきた線路の終着駅という扱いだ。

それでどうなったか。3月14日以降は、途中の駅で下車できないものの、金沢~津幡間、富山~高岡間は乗ることができる。それぞれ、七尾線、氷見線、城端線を利用する客のためである。まあ、それぞれ譲歩できる最大限のところだろう。

新幹線の開業も楽しみであるが、JRと第三セクター各線の「境界」がどうなるのかも気になる。全国あちこちに旧国鉄やJRから分離された第三セクター線があるが、その乗り換え形態もいろいろあり、隣のホームからそのまま乗れる線もあれば、連絡改札があったり、わざわざJRの改札を出て、建物も別のために一旦外に出てまた切符を買い直して入らなければならないとか。それぞれの境界駅がどうなっているのかというもまた見てみたいものである。

各社のダイヤの概要も発表されており、現行の普通列車程度の運転本数は確保されるようである。また金沢~富山間とか、富山~糸魚川とか、会社をまたぐ列車も運転される。同じ第三セクター線で、特急はくたかの廃止で経営が厳しくなる北越急行も、越後湯沢からの「超快速」列車を直江津を経由してえちごトキメキ鉄道の新井まで乗り入れ、新幹線に勝負を挑むという。こうした新たなタイアップの動きも出てきている(それなら、同じ新潟なのだから北越急行と経営を一本化するという選択肢はなかったのかなと思う)。

運賃が別体系になるということで地元の人たちにとっては負担が大きくなるところだろうが、これまでの長野、九州、東北の事例から「並行在来線を分離するとこういうデメリットがある」ということは織り込み済みのはずである(いずれ新幹線が福井、敦賀まで伸びれば、同じことが福井県でも起こることだし)。いかにして経営努力とPRを行って利用客を増やすか。北陸はローカル線の景色にも面白いところがあり、私もぜひ時間をつくって乗りに行きたいものである・・・。
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