まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

楽天、日本シリーズ制覇

2013年11月03日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

最終戦までもつれ込んだ楽天対巨人の日本シリーズ、雨の中の試合を制して見事楽天が球団創設9年目で初の日本一になった。

楽天の皆さん、東北の皆さん、おめでとうございます。

3日は私の勤務先企業の社会人野球日本選手権の試合と、日本シリーズ最終戦が重なる形になったが、社会人野球のほうはいろいろあって試合途中に抜け、たまたま、日本一の瞬間をテレビで見ることができた。この夏に宮城の被災地を回ったが、あの光景というのを思い浮かべていた。あまちゃんに楽天、今年は東北の年だったのかな。

最終戦を美馬~則本とつなぎ、そして最後は前日完投負けした田中で締める。「楽天の投手は3人しかおらんのか」とも思うし、個人的には「後はそういう役割の投手で戦うべきではないか」とも思うのだが、シーズンを支えてきた柱の投手、星野監督の思いと、その意気に感じた選手たちの頑張りである。「田中が前日負けたのも、第7戦の一番の舞台のお膳立てではなかったか」などとも勘ぐってしまう。それだけ、野球漫画にも描けないような、ドラマチックな日本シリーズとなった。

どこかの記事に、「旧近鉄ファンの悲願の日本一」というのがあった。まあ、一部の方がそう思うのは勝手だが、私個人に言わせれば楽天はあくまで「東北の新設球団」である。東北にも日本一のペナントがもたらされたこと自体は喜ばしいことだが、別に「近鉄の後継球団」ではないし、そういう熱い思いを持ってペナントレース、そしてポストシーズンを戦い、それで成長を遂げた楽天球団を横目に、関西(からいつ追い出されても不思議ではない)のパ・リーグ球団は何とも思わんのかい、というもどかしさと怒りがふつふつと沸いてくる。

来シーズンは田中はいないかもしれないが、日本一の経験で他の選手たちも自信を持ち、強くなったように思う。それにどう立ち向かうか。より切磋琢磨した、レベルの高い戦いを期待したいものである・・・。

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おおやアート村 BIG LABO

2013年11月03日 | 旅行記E・関西

Dscn3204但馬のアートを巡る一時。木彫りフォークアートの方に教えてもらった「BIG LABO」を訪ねてみる。地図を見ながらクルマを走らせると、やって来たのは学校。

Dscn3198この「BIG LABO」、元々は兵庫県立八鹿高校の大屋分校だった建物である。3年前に廃校となったが、その建物をそっくりそのまま生かす形でアートの拠点にしてしまったというものである。クルマを停めると、それこそ学校の先生のような雰囲気の係の女性が「わざわざこんなところにお越しいただいて・・・」という感じで出迎えてくれる。

Dscn3195案内されたのは体育館。大胆にもここを作品ギャラリーにしてしまったというものである。この時季は池田丈一氏(丈の字には点がつく)による木彫りの彫刻が体育館のフロアに飾られている。

先の記事で「フォークアートとは・・・」ということも書いたのだが、この体育館に展示しているのはいわゆるプロの彫刻家による、「見る者に相当の鑑賞眼を要求する」系の抽象作品。見ていてもそれほど面白味というのを感じない。

Dscn3196むしろ、その間で飾っていた子どもたちによる「アートハウス」のほうが、夢があって面白かった。段ボールや紙の材料などを使って自由な発想で家をつくるというもので、小さな空間に大きな夢の詰まった「マイホーム」である。その発想というのを大人になっても忘れない、伸ばしていくという取り組みには力を入れてほしい。将来、本当に「段ボールがマイホーム」ということにならないように・・・・。

Dscn3200Dscn3201その後は鉄筋校舎、木造校舎を見て回る。校長室がマンガルームになっていたり、教室が芸術家のアトリエとなっていたりする。また木造校舎のほうでは創作体験ができたりもする。このところの大屋町のアート発信の取り組みも紹介されている。

Dscn3211今度はさらに進んだ木彫展示館に行く。展示館というとハコモノをイメージするが、そこは木彫りアートの町である。築120年の木造民家や蔵を再生させたものである。和の雰囲気を残す中に木彫りアート、実にマッチしている。ここはこれまでの木彫りフォークアートの優秀作品を展示しており、先ほどの展示会が期間限定だったのに比べて、作品を入れ替えながら通年鑑賞することができる。

Dscn3217Dscn3207Dscn3208Dscn3215まあ、個性的な作品が多い。中でも人間の表情を豊かに表したもの、木の素材の温かみを感じるもの、さまざまである。見る者をうならせるものである。こうして見ると大屋のアートというのは結構有名なようだが、私もまだまだ知らないことのほうが多すぎるなと思った。

但馬のアートというのは初めて接することになったが、但馬にはこの他には対照的なものとして鉱山の道というのもある。今回は時間の関係もありすべてを回ることはできなかったが、今度はそれら鉱山の近代化産業遺産と素朴な木彫りアートの組み合わせというのもいいかなと思った。

改めて、「兵庫県は広い」・・・・。

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