冬は鞘師のおら。
居合の兄弟子に試斬用の伯耆刀の鞘に鐺金具の装着と塗装を依頼された。
不器用、やっつけ仕事に定評のあるおらにオーダーするとは相当の度量のある人間だ!
ご期待に副うべく取り組んだ。
簡単と思ってたが、金具が鞘の曲線に合うように装着するのは難しかった。
削った木部を、またパテで埋めて面合わせ調整したのですが・・
塗装は柿色の漆が薄く塗られていた。
薄いけどとても堅い塗膜に、驚きました。
黒カシュー2度塗り、ワシンの合成うるし(油性)の朱を2度塗り、黒カシューを2度塗り。
水ペーパーで部分的に研ぎ出して根来塗風にして、透明スプレーをかけてコンパウンドで
磨いた。
根来塗のかすれ感、難しいですね。
黒がかすれて、そこはかとなく朱が見える様子という枯れた味わいがうまく出ていない・・
取りあえずこれで完成かと思ったら、金具が逆さまになっていると指摘を受け、愕然!!
チックショー!!やり直しじゃ!!
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