リベルテールの社会学

生きている人間の自由とは、私の自由と、あなたの自由のことだ。そして社会科学とは、この人間の自由を実現する道具だ。

政治経済学における「権力構造」の定置(その2)

2023-07-30 14:42:25 | 賃金・価値・権力
 こんにちは。昨日はアクシデントで中断しましたので、早いうちに追加しておきます。
 これは(2023-07-08)の続き。ぶっきらぼうに、中身だけ裸で置いておきます。

 さて、ここで権力構造とは、組織内の権力構造でもなく、疑似構成体、つまり同様の機能連合体の中での権力構造のことでもありません。そうした組織内の権力に対する行為主体の立場には、拙著「解放行動の原理」をご参照ください。
 
 政治経済学上の権力構造とは、支配者の権力が、どう分割照射しているために、被支配者の行動が規制されているか、ということです。といって、支配者の権力など、彼(ら)をプロレスのマットに上げてみれば分かりますが、「本当は」ないも同然です。
 
 つまり、人間に即して踏み込んでいえば、
 ある社会の部位の人民の肉体力が、どれだけ

1 集約される可能性を持ち

2 集約され続ける時間経過を持つか

3 その肉体力集約がどこをめざしているか
  すなわち、次の2過程のいずれかの途上にあるか
   3-(1)既存の支配者によって操られている=自主的に支配者に向かざるをえなくなっていること
   3-(2)既存の支配者への反逆可能な反感を有していること

4 それをどれだけ支配階級が認知しているか

ということによります。
 すなわち、一方で、人民の力の、人民自身の認知と、その支配階級における認知と
 他方で、行為者の行為の次の将来に、人民における彼の行為共同性的賞賛を現象させる社会事象が現象しうる事態を抱えているか、
 という問題です。
 そして、当該社会において、どの構造が人民の力を彼ら自身に認知させ、さらに支配者にその状況を自覚させ、他方で人民の行為共同性を現象させるか、
 そこでの認知化構造と、現象化可能性をもたらす構造とにおける、政治経済学的要因の析出あるいは暴露が、政治経済学の使命なのです。なぜならその知識が新しい人民の歴史を作るから。


 いやほんと、世の中、人のいい人を食い物にするやからばかり。ここに来るのはいい人だけなので、くれぐれもご用心。
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« アクシデントにつき | トップ | 熱です。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

賃金・価値・権力」カテゴリの最新記事