リベルテールの社会学

生きている人間の自由とは、私の自由と、あなたの自由のことだ。そして社会科学とは、この人間の自由を実現する道具だ。

変な人

2011-09-18 22:07:54 | その他
 こんばんわあ。

 今日の新聞ダネ。
「政治家は 言葉で生きるか 滅びるか」。言葉に命をかけろと政治家様に講釈を垂れるのは、
朝日新聞編集委員 根本清樹氏。
 呆れた。
 その言葉、お前に返すよ。上っ面のウソと法螺、今日だけのほんとで固めた新聞記者の言葉が、自らへの反省もなく、400字詰めで6枚分。
 ったく。恥知らずが。お前も言葉に命をかけたらどうだ。朝日新聞一丸となって、どんなでたらめを書こうが誰も責任など取りゃしねえじゃねえか。聞くが、お前らが過去責任をとったことを、たった一つでもいいから教えろよ。
 
 とはいえ、なんて書くと「バカが。100枚200枚の舌を持たずに新聞記者が食っていけるか」といわれりゃあ、はいごもっともで、というしかないところですが。
 
 で、ふと思い出した、朝日新聞Hd氏。間宏先生の指導院生仲間で同じドロップアウト組。なにしてるかなあ、と思い検索しましたが、まあそこそこのようで。関西で相変わらず、命の1/3くらいはかけてるようです、この意味でそこそこ。
 それにしても面影もないメタボおじさん。変わらないのは眉の太さのみ。
 
 さて、本日は、ちょっと良い本でみなさまにお奨めしようか、と思ったのが
木村愛二、『「「火砲」の戦国史』(「アフリカ大陸史を読み直す」第2巻)、社会評論社、2007.

 という文を読んで笑われた方。教養人ですねえ、、、
 わたしゃこんな人のこと知りませんでしたよ。

 ま、「良い」というのは
1 奴隷貿易の頃のアフリカ大陸国家の様子が、かなりの程度まで詳細に書かれていること。
  みなさまは、たとえばアメリカ大陸への奴隷は、その土地の「国王」が売り払った、ということはご存知ですか? 奴隷全部の話じゃないでしょうけどね。
  私は、30年前読んだマンガで知りましたが、皆様方はマンガもご覧にならないでしょう。
  この本は、見た感じ、あぶない断定がありそうですが、細かい真偽は別にして、普通の人間には、社会システムを考える上で注意すべき全体像が作れれば事足りるわけで。私だって、本も借りただけだし、覚えきれない。

2 アメリカ大陸での大規模な白人奴隷制に触れられていること。あれ「奴隷」ってほどだっけかなあ、と少しは疑ってますが。
  なんとも自分の能力を疑うことに、エリック・ウィリアムズの「資本主義と奴隷制」に(も)書いてあるとのことで、「あれすっ飛ばしながらでも読んだはずなのになあ(とても長い本で)」、というところ。
  こういう注意力は、この人の才能なんだと思いますが。
  
3 で、上記2点がとても読みやすい。まるで漫画のよう(こっちは比喩)。これは大事な点だと思いますね。他の書架に並んでいる本は、やる気のない論文ばかりで何の意味も感じない。

  なお、題の「火砲」というのは読み飛ばし。
  著者は力を入れていますが、たいした話ではないし、大げさな修飾語が多いので、イメージに間違った影響が出ますので飛ばすのがよいでしょう。

 と、ここまでは前段

 というわけで、この10年くらいで図書館で(偶然には)見つけられなかった種類の本を(たまたま)見つけたのでお知らせしようか、と思ったのですが、念のためNET検索してびっくり。木村愛二さんとは、なんともとんでもおじさんなようで。
 例:『「ホロコースト」はなかった』んだと。で、論争になっても、論争が佳境にはいる前に逃げ出す、という。
 これはネット検索してたら、「西岡昌紀」というただのバカがいて、これを身代わりの棒っくいにして論争の場から逃げるという、人遁の術ですな。
 わたしのように人生経験が豊富だと、こんなのもどんな人間かすぐわかる。こういう人って自己顕示してることが、それだけが、ほんとにうれしいんですよね。いいたいことを言える場所(とテーマ)を探してさすらう、さすらいの無責任男。お近くにもいるでしょ?
 
 というわけで本書の良さをお知らせできないのが残念です。
 クリアでいい本なんですけどねえ。頭は悪くないんだよね。
 
 P.S.
 とんでもおじさんによると、現イスラエルのユダヤ人の9割は、モーゼのユダヤ人の子孫ではないんだそうで。
   なんでも「ハザール人」ていう、黒海北部の白人種(スラブやゲルマンと同じ)が、ユダヤ教徒になって、これがユダヤ人の9割なんだそうで。といわれれば、じっさい、自称ユダヤ人は白人顔してるよね。どっちだっていいけど、それで「2千年経って故郷ができた」、というのも確かにへんだね。
   という、へんなおじさん。元ネタは全部他人のネタなんだけど、そういう話を広めるのがうまいんだよね。こういう人って、他人には面白く、関係者には迷惑なんだよね。
   
 P.S.2
 ついで、せっかくなので、ほんとうにまともな本をご紹介。
 バズル・デヴィッドソン 、「アフリカ史案内」、 内山敏 訳、岩波新書、1964.
 
 上記が簡単すぎる方は、バジル・デビッドソン、「アフリカ文明史―西アフリカの歴史=1000年~1800年」 貫名 美隆 , 宮本 正興訳、理論社、1975.
 (名前は同じ。読みが違うだけです)
 
 こういうのを読むと、白人エリートの本は読めません。
 
 なお、さきの木村氏は川田順造のことをたいした根拠もなくボロクソに言ってますが、実際、川田というのは鼻につきましてね。そういう人なのでしょう。
 ただ、若いときは真面目な文化人類学者で、文化人類学だけ見てればなかなかためになります。たとえば、「無文字社会の歴史」、岩波書店、1976. 人間、権力を握ると変わるんだ、ということをお忘れなく。 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 哀しい感動 | トップ | イデオロギーの嘘と真実 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

その他」カテゴリの最新記事