リベルテールの社会学

生きている人間の自由とは、私の自由と、あなたの自由のことだ。そして社会科学とは、この人間の自由を実現する道具だ。

原因と規定性。現状分析と主体性

2023-05-20 15:56:11 | 社会学の基礎概念
 こんにちは。相変わらず気温が乱高下、梅雨の走りとかで、そろそろ毎日のように雨に注意ですね。
 というわけで私の10年来のビニール傘が2本ぶっ壊れたので買いに行ったら、100均で売ってないの。知ってた?
 まあ最近円が弱いからなあ、とコンビニに行ったら、最低600円越え、って知ってた?
 冗談じゃねえよ。結局ドラッグで400円で入手したけど。
 ジャンプ傘でなくていいんだけどなあ、、あれぶっ壊れるときも大げさでいや。
 
 本日は都内在住の姉が、「東京都から米を貰ったけど多いから」ってお米5kgを担いできてくれました。どうもありがとうございます。しかし交通費1000円くらいかかってると思う。なんでも9月には野菜をくれるんだそうで。都もお金持ちですが、これって「地方自治」かねえ、、
 こういう低所得者対策って、なんか違う気がするんだけどね。そりゃとっても助かる家があることは分かりますが、そんな需要は非課税世帯じゃなくたって(ないほうが余計)あることでしょ。一方、非課税世帯の多く(≒老人年金世帯)はなんとかなるもの。

 ま、地方自治という名の他人事。
 いえることは、どんな年齢でも「寄らば東京都」です。

 今日はG7とか。ま、全員を原爆資料館に連れていけたのは岸田を褒めてあげよう。しかし、もやもやする奴だね。もっとしゃきっとできないものか。
 それより、これ
 「G7首脳らが食べた“おもてなし“料理がこれだ。「これは美しい」と反響【広島サミット】」(ハフポスト日本)。
 いやあ、写真見たらおままごと。各国首脳にご同情申し上げます。そうです、これこそ日本文化。こんな「お菓子」じゃいくら食べたって健康。
 
 日常のニュースでは
 「防衛費増額の財源確保特措法案、衆議院の委員会で可決 」(TBS NEWS)
 「防衛費増額をめぐっては、政府は、財源に東日本大震災の復興特別所得税を転用する方針」だとさ。これは確定申告をしないと怒りがわからないかも。
 ざけんじゃねえよ。別枠でいやいやながら(2,3回)払ってたのに。基本、所得税非課税で、もう払ってないけどさ。来年、ちゃんと項目なくせよ。
 
 さて、どうでもいい話が続いたので、本日は久しぶりにオタク論議。
 といっても読者のみなさんは分かっていることなので、いまいち気が乗らない。といっても相手が違う言い方をしてくると「へえ」と思うかもしれないので念のため書いておきます。

 お相手は小野塚知二という経済歴史学者、ないし政治経済歴史学者。本は『第一次世界大戦開戦原因の再検討 ―国際分業と民衆心理』(編著)岩波書店 2014年.
 (この)戦争の原因は、今まで経済史学で明らかにされたこととははるかな違いがある、(趣旨)のだと。いわく、ほんとうの戦争の原因は、「民衆心理と政治の相互作用」だと。
 ちょっとため息。
 ああ、そうか、ふつうの経済史学東京大学名誉教授には、社会(科)学と違って、社会と個人の照射側面について、その違いを説く意味合いさえわかりはしないんだな、と。
 そりゃね、「歴史の原因」は個人の行為だから、「民衆心理と政治の相互作用」といっときゃ間違いないさ。
 だけどさ、それは近代以降の動乱であれば、それがなんであれ該当する、無意味な「テーゼ」崩れだ、ということも間違いないの。だから、それは歴史学であって、今まで経済史学が営々と積み上げた社会科学ではない。
 なお、ここで「近代」とは、「大衆」の「存在」規定性をいいます。近世以前では大衆ないし民衆は、政治上ではいなかったのだからしょうがない。あるいは武力現象上といったほうが達観的でしょうか。
 
 歴史家の言う「原因」なるものと、社会科学者、あるいは経済史学者の言う規定性とは、似ても似つかないものだよね。
 つまり、「科学」の存在要件である因果連関とは、将来について適用できる立言でなければならない。「これが原因でしたよ」なんていう過去の一過的野球解説など、ただの娯楽にすぎない。
 
 もちろん、歴史学が「今までの学には民衆心理と政治の相互作用の観点が欠けている」と言いたがる根拠はある。経済学ではそれらは考慮の対象にはなっていなかったから。 
 規定性だけでは歴史的一時性においてその将来に立言を使用可能にするには足りない。
 人間は彼の周囲が産出する権力に集約される。それは心理学でも社会心理学でもない。そもそも「権力」とはそういうものなのです。すなわち権力とは肉体力の集約であり、それは行為共同性の集約でもあります。
 さらに、行為は、行為主体の志向性と環境とによって決まる。決して偶然が決めるものではない。そこには規定性が反映する「あるもの」が存在する。それが主体性なのです。そして志向性は、環境の変数なのです。
 従って、科学者が語るべきことは、この環境なのであり、この環境と現実行為との間に橋渡される説明要因として、権力と「社会心理」なるものが止揚されるのです。

 これを「現状分析」の作業といいます。そこでは「民衆心理と政治の相互作用」に相当する「行為共同性と運動の基礎理論」が適用される。すべて、規定性も現状分析の方法も隈が解明済みです。もっとも、隈の行為の基礎理論が世間で当然のものとされない限り、現状分析なんかしたってムダだからしないけどね。
 
 
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