平成18年に60歳を迎える。六十と縦に書くと傘に鍋蓋(亠)を載せた形である。で、「かさぶた(六十)日録」
かさぶた日録
「天明年中叓」を読む 2
繁殖力旺盛なタカサゴユリは裏の畑に止まらず、庭にも我が物顔で咲いている。百合の葉を見ると、住人の方も、引き抜かずに残してしまうから、しっかり花まで咲かせてしまう。花も見応えがあるから、悪くはないのだが、今では雑草の仲間に入っている。
読み始めた「天明年中叓」の最初は、どうやら相良城引渡と破却のあたりのことが記されているようだ。田沼意次の失脚後、その孫が陸奥下村藩に転出、相良城が破却となるのは、天明6年から8年の間であったから、天明年中の出来事なのである。
明日は名古屋のかなくん親子が帰るので、今夜は掛川のまーくん親子、合わせて6人が我が家の一部屋で雑魚寝している。孫たちの夏休みも、いよいよ終りに近づいている。そういえば、まーくんは、日曜日、安倍川河川敷で行われた練習試合で、ランニングホームランを打って、チームの勝利に貢献したという。ホームランはおそらく初めてである。
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「天明年中叓」の解読を続ける。(昨日「例書」の続き)
相良へ召し連れ候人数
家老 中 与左衛門
栗宮七郎兵衛
番頭(ばんがしら)濱田七郎左衛門
那須為右衛門
用人 平生九兵衛
籠奉行 桑山友右衛門
甲賀頭 前川元右衛門
大塚兵右衛門
留守居 府川仁助
徒士頭 乾 新助
取次役 三人
足軽頭 三人
長柄奉行 弐人
大目付 弐人
使番 弐人
馬廻りの者 拾人
近習士 四拾弐人
甲賀士 五拾人
徒士 弐拾八人
〆て、侍分百六拾七人
前已外(いがい)、小頭、小役人、足軽、中間 千弐百八拾五人程。
都合人数高 千四百六拾人余り。
※ 番頭(ばんがしら)➜ 江戸時代、大番組・小姓組・書院番などの長。
※ 徒士頭(かちがしら)➜ 江戸幕府の職名。徒組 (かちぐみ) の長。
※ 近習士(きんじゅうし)➜ 主君のそば近くに仕える侍。
※ 徒士(かち)➜ 江戸時代、下級武士の一身分。主君の警備にあたる歩卒。
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