8月15日午前、私は、国民の一人として、靖国神社に参拝し、英霊に感謝と慰霊の誠を表した。続いて、午前10時半から靖国神社の参道で行われた第29回戦没者追悼中央国民集会に、今年も友人たちとともに参列した。今年は、戦後70年を迎えた。集会には、「終戦70年、今こそ英霊の名誉回復を!」という副題が掲げられた。
開会の辞に続いて、国歌を斉唱し、本殿に向かって全員で拝礼。主催者を代表して、英霊にこたえる会会長・寺島泰三氏が挨拶し、その後、いったん主催者挨拶を中断して、自民党政調会長である稲田朋美衆議院議員が提言を行った。続いて主催者側に戻り、日本会議会長・田久保忠衛氏が挨拶した。その後、昭和天皇による「終戦の詔書」を当時の録音により拝聴した。
続いて、各界代表として、脚本家の井澤満氏、拓殖大学教授の呉善花氏が提言を行なった。それぞれ感銘深い提言だった。さらに、予定になかった櫻井よしこ氏が登壇し、主張を行った。
前日の8月14日安倍晋三総理大臣が、戦後70年の首相談話を発表した。集会では、この首相談話に言及する発言が多かった。各氏の発言は、Youtube 等に動画が掲示されることと思う。ぜひ視聴をお勧めしたい。
集会に参加した国会議員は、衆議院議員の石川昭政氏、田畑裕明氏(ともに自民党)、松原仁氏(民主党)、参議院議員の衛藤晟一氏、佐藤正久氏(ともに自民党)と報告された。
正午の時報に合わせて、全参列者で戦没者に黙祷を捧げた。続いて、日本武道館での政府主催式典の実況放送にて、今上陛下のお言葉を拝聴した。
靖国神社の集会では、声明文が朗読され、満場の拍手をもって採択された。声明は本稿の後半に掲載する。
参加者は1600名超と発表された。最後に全員で、英霊への尊崇と感謝の念を込めて、「海ゆかば」を斉唱し、集会は終了した。
次に集会で採択された声明を掲載する。
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●「声明文」
声 明
大東亜戦争終結より七十年の歳月を経た今日、戦争の真実も戦後の苦難の歩みも知らない世代が国民の大半を占めるにいたった。しかしながら、現在の国民が享受する平和と繁栄は、国家存亡の危機に際会して尊い一命を捧げられた、ここ靖国神社に鎮まる二百四十六万余柱の英霊の殉国の誠心の上に築かれたものである。
にもかかわらず、敗戦後の日本には、東京裁判がもたらした自虐史観をいつまでも払拭せず、英霊の名誉を冒涜する、事実関係を無視した過去のわが国の歩みを断罪する風潮が横行してきた。こうした一部の日本人およびマスコミが作り上げた虚構の歴史は、いわゆる「従軍慰安婦強制連行」など中韓両国が対外宣伝に利用することで、国際社会に広く浸透する結果となっている。
幸いにも終戦七十年を迎えて、わが国にようやくかかる風潮と決別し、いわれなき非難を拒否し、正しい歴史的事実を世界に発信しようとする動きが生まれてきている。昨日、安倍総理が発表した戦後七十年談話もまた、「村山談話」や「小泉談話」で示した「植民地支配と侵略」を認め、「おわび」と「謝罪」を要求する内外からの執拗な圧力にもかかわらず、「私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」として、日本が謝罪の歴史に終止符をうち未来志向に立つことを世界に対して発信したことを高く評価したい。
周知のように、中国による国際法無視の傍若無人な海洋進出によって、アジアの安全保障環境は激変した。そうした中で、積極的平和主義を掲げる安倍内閣の安全保障政策に対して、今や欧米ならびにアジア諸国は強い支持を寄せており、わが国に対するいっそう積極的な世界平和の推進への貢献を期待している。
しかし、未だにわが国内部には、「平和主義」、「平和憲法遵守」等の美名のもとで、安保法案を戦争法案と決めつけ、わが国の安全保障政策を発展させることを拒否しようとする勢力が存在している。彼らは過去のわが国の歴史を一方的に糾弾し、あわせて安全保障政策を批判することで、中国の代弁者となっている。
わが国が国際社会の期待に応え、国際社会の平和に貢献する国家となるためには、それをよしとする国民の覚悟が不可欠である。そのために肝要なのは、健全な国民精神の確立である。それには、国際社会に対する正しい歴史事実の情報発信を政府を挙げて進めるとともに、英霊の慰霊・顕彰の中心的施設である靖國神社に対して、首相が政府・国民を代表して参拝し、英霊に対して深甚なる感謝と追悼の意を表することからはじまるといって過言ではない。
終戦七十年の年を迎え、我々はあらためて、安倍総理に靖國神社参拝を継続し「総理参拝の定着」を要望するとともに、英霊の御前において、憲法改正の早期実現を中心とする諸課題に取り組み、誇りある国づくりを目指す国民運動を一層力強く展開することを誓うものである。
右、声明する。
平成二十七年八月十五日
第二十九回戦歿者追悼中央国民集会
英霊にこたえる会
日本会議
http://www.nipponkaigi.org/activity/activity-05/archives/7611
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靖国神社に、まだ参拝したことのない人は、是非一度参拝されることをお勧めする。靖国神社とは何か、参拝することにどんな意味があるのか、基本的なことを知りたい方は、下記の拙稿を参考にお読みください。
関連掲示
・拙稿「慰霊と靖国~日本人を結ぶ絆」
http://www.ab.auone-net.jp/~khosoau/opinion08f.htm
・拙稿「安倍首相の靖国参拝――意義と反響」
http://www.ab.auone-net.jp/~khosoau/opinion08o.htm
開会の辞に続いて、国歌を斉唱し、本殿に向かって全員で拝礼。主催者を代表して、英霊にこたえる会会長・寺島泰三氏が挨拶し、その後、いったん主催者挨拶を中断して、自民党政調会長である稲田朋美衆議院議員が提言を行った。続いて主催者側に戻り、日本会議会長・田久保忠衛氏が挨拶した。その後、昭和天皇による「終戦の詔書」を当時の録音により拝聴した。
続いて、各界代表として、脚本家の井澤満氏、拓殖大学教授の呉善花氏が提言を行なった。それぞれ感銘深い提言だった。さらに、予定になかった櫻井よしこ氏が登壇し、主張を行った。
前日の8月14日安倍晋三総理大臣が、戦後70年の首相談話を発表した。集会では、この首相談話に言及する発言が多かった。各氏の発言は、Youtube 等に動画が掲示されることと思う。ぜひ視聴をお勧めしたい。
集会に参加した国会議員は、衆議院議員の石川昭政氏、田畑裕明氏(ともに自民党)、松原仁氏(民主党)、参議院議員の衛藤晟一氏、佐藤正久氏(ともに自民党)と報告された。
正午の時報に合わせて、全参列者で戦没者に黙祷を捧げた。続いて、日本武道館での政府主催式典の実況放送にて、今上陛下のお言葉を拝聴した。
靖国神社の集会では、声明文が朗読され、満場の拍手をもって採択された。声明は本稿の後半に掲載する。
参加者は1600名超と発表された。最後に全員で、英霊への尊崇と感謝の念を込めて、「海ゆかば」を斉唱し、集会は終了した。
次に集会で採択された声明を掲載する。
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●「声明文」
声 明
大東亜戦争終結より七十年の歳月を経た今日、戦争の真実も戦後の苦難の歩みも知らない世代が国民の大半を占めるにいたった。しかしながら、現在の国民が享受する平和と繁栄は、国家存亡の危機に際会して尊い一命を捧げられた、ここ靖国神社に鎮まる二百四十六万余柱の英霊の殉国の誠心の上に築かれたものである。
にもかかわらず、敗戦後の日本には、東京裁判がもたらした自虐史観をいつまでも払拭せず、英霊の名誉を冒涜する、事実関係を無視した過去のわが国の歩みを断罪する風潮が横行してきた。こうした一部の日本人およびマスコミが作り上げた虚構の歴史は、いわゆる「従軍慰安婦強制連行」など中韓両国が対外宣伝に利用することで、国際社会に広く浸透する結果となっている。
幸いにも終戦七十年を迎えて、わが国にようやくかかる風潮と決別し、いわれなき非難を拒否し、正しい歴史的事実を世界に発信しようとする動きが生まれてきている。昨日、安倍総理が発表した戦後七十年談話もまた、「村山談話」や「小泉談話」で示した「植民地支配と侵略」を認め、「おわび」と「謝罪」を要求する内外からの執拗な圧力にもかかわらず、「私たちの子や孫、そしてその先の世代の子どもたちに、謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」として、日本が謝罪の歴史に終止符をうち未来志向に立つことを世界に対して発信したことを高く評価したい。
周知のように、中国による国際法無視の傍若無人な海洋進出によって、アジアの安全保障環境は激変した。そうした中で、積極的平和主義を掲げる安倍内閣の安全保障政策に対して、今や欧米ならびにアジア諸国は強い支持を寄せており、わが国に対するいっそう積極的な世界平和の推進への貢献を期待している。
しかし、未だにわが国内部には、「平和主義」、「平和憲法遵守」等の美名のもとで、安保法案を戦争法案と決めつけ、わが国の安全保障政策を発展させることを拒否しようとする勢力が存在している。彼らは過去のわが国の歴史を一方的に糾弾し、あわせて安全保障政策を批判することで、中国の代弁者となっている。
わが国が国際社会の期待に応え、国際社会の平和に貢献する国家となるためには、それをよしとする国民の覚悟が不可欠である。そのために肝要なのは、健全な国民精神の確立である。それには、国際社会に対する正しい歴史事実の情報発信を政府を挙げて進めるとともに、英霊の慰霊・顕彰の中心的施設である靖國神社に対して、首相が政府・国民を代表して参拝し、英霊に対して深甚なる感謝と追悼の意を表することからはじまるといって過言ではない。
終戦七十年の年を迎え、我々はあらためて、安倍総理に靖國神社参拝を継続し「総理参拝の定着」を要望するとともに、英霊の御前において、憲法改正の早期実現を中心とする諸課題に取り組み、誇りある国づくりを目指す国民運動を一層力強く展開することを誓うものである。
右、声明する。
平成二十七年八月十五日
第二十九回戦歿者追悼中央国民集会
英霊にこたえる会
日本会議
http://www.nipponkaigi.org/activity/activity-05/archives/7611
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靖国神社に、まだ参拝したことのない人は、是非一度参拝されることをお勧めする。靖国神社とは何か、参拝することにどんな意味があるのか、基本的なことを知りたい方は、下記の拙稿を参考にお読みください。
関連掲示
・拙稿「慰霊と靖国~日本人を結ぶ絆」
http://www.ab.auone-net.jp/~khosoau/opinion08f.htm
・拙稿「安倍首相の靖国参拝――意義と反響」
http://www.ab.auone-net.jp/~khosoau/opinion08o.htm