ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
この日本をどのように立て直すか、ともに考えて参りましょう。

参院選直前予測:自公絶対安定多数、改憲勢力3分の2に及ばず

2013-07-18 08:44:46 | 時事
 参議院選挙まで、あと3日である。「サンデー毎日」7月28日号は、「7.21参院選最終予測」と題した記事を載せた。選挙プランナーの三浦博史氏、政治ジャーナリストの野村忠興氏、政治ジャーナリストの角谷浩一氏の三氏の予測を中心とした記事である。
 三氏の予測をまとめると、自公両党でねじれは解消。自民は単独過半数が目前の68~70議席を獲得。少なくとも自公で全常任委員会の委員長と過半数を獲得できる絶対安定多数(135議席)に達する。
 自民は、三浦氏が69、野村氏が68、角谷氏が70で、平均69議席。公明は、三氏とも11議席。自公の平均の合計は80議席。自民の非改選は50、公明の非改選は9ゆえ、自公で139議席。安倍政権のもと、自公が絶対安定多数を確保し、ねじれ国会は、解消する。
 一方、民主は、三浦氏が20議席、野村氏が17議席、角谷氏が16議席と分かれる。平均18議席。現有の86議席から60議席へと激減する。
 改憲勢力については、維新の予測値が、三浦氏は6議席、野村氏は6議席、角谷氏は4議席。みんなは、、三浦氏が7議席、野村氏が8議席、角谷氏が8議席。維新とみんなの合計の平均は、13議席。自民・維新・みんなの改憲勢力の平均は、82議席。非改選と合わせると、自・維・みで改選82、非改選61の合計143議席。憲法改正の発議に必要な162議席には、19議席の不足となる。
 この改憲勢力の予測値162議席は、6月28日の日記で紹介した「週刊文春」7月4日号の予測値とピタリ一致する。文春の予測値は、改選分は自民67、維新7、みんな8だった。「サンデー毎日」の最終予測との違いは、自民が2増、維・みが合わせて2減。プラスマイナスゼロということになる。
 自民党が勢いを続伸しているのに対し、維新が大きく後退、みんなも失速しつつあることで、憲法改正の門までの距離が開いている状況は、変わらない。民主は文春の予測値が改選23だったのに対し、毎日の予測値は平均18と5議席も低い。民主は解党的な危機に近づいている。私としては、民主党内の改憲派が、党を取るか憲法改正を目指すかで、決断すべき時だと思う。
 産経新聞は7月16日号に、参院選の予測を載せたが、「サンデー毎日」の予想とほとんど変わらない。産経の記事は、産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が合同で実施した電話による世論調査(12~14日)をもとにしたもの。自民は69議席を確保し、70議席に迫る勢いだが、「自民党が単独過半数に必要な72議席に達するかは微妙だ」とする。公明党は10~11議席。自公で79~80議席。圧勝の予想である。一方、民主党は20議席を割る公算が大きくなっているとし、「結党以来最低の議席数に落ち込むことが確実だ」とする。「サンデー毎日」の三浦氏、野村氏、角谷氏の三氏の予想と、産経の予想は、ほぼ同じということができる。
 あと3日、日本列島にどういう風が吹くか。繰り返しになるが、日本の運命を決めるのは、日本国民自身である。参院選では、日本のあり方を真剣に考え、貴重な一票を投じよう。
 以下は、産経の記事。

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●産経新聞 平成25年7月16日

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130716/elc13071607230024-n1.htm
【参院選】
与党圧勝へ 自民70うかがう、民主20割れも
2013.7.16 07:21

 産経新聞社は15日、FNN(フジニュースネットワーク)と合同で実施した電話による世論調査(12~14日)に全国総支局の取材を加味して、21日投開票の参院選の終盤情勢を探った。自民党は70議席に迫る勢いを見せており、公明党とともに圧勝する情勢だ。一方、民主党は20議席を割る公算が大きくなっている。ただ、投票態度を決めていない有権者が一定数おり、流動的な要素もある。
 自民党は序盤戦より勢いが若干衰えているものの、野党との差は大きく、改選議席34の倍増以上となる69議席を確保しそうな情勢だ。31の改選1人区では、岩手県や沖縄県を除き他党を圧倒している。候補者を原則1人に絞った複数区は全勝する公算が大きく、2人を擁立した東京都、千葉県でも全員当選の可能性がある。比例代表は、小泉純一郎政権下で大勝した平成13年の20議席を上回る勢いを見せている。
 衆参両院で多数派が異なる「ねじれ国会」の解消は確定的な上に、自公両党ですべての常任委員長ポストを独占できる「安定多数」に必要な70議席を獲得することも確実だ。ただ、自民党が単独過半数に必要な72議席に達するかは微妙だ。
 公明党は選挙区4議席をほぼ固め、比例代表で6~7議席を得る見通しだ。
 一方、民主党は軒並み苦戦しており、13年の26議席を下回って結党以来最低の議席数に落ち込むことが確実だ。1人区で善戦しているのは三重県のみで、複数区も取りこぼしが多そうだ。
 みんなの党は神奈川県で議席を固めたほか、茨城、埼玉、愛知の3県などで競り合っており、比例代表と合わせて改選3議席の倍は確保できそうだ。日本維新の会は、昨年衆院選時の勢いはないが、大阪府や兵庫県で議席を得られそうで、比例を含め7議席に達する見込みだ。
 過去3回の参院選で選挙区議席を得ていない共産党は、選挙戦に入ってから勢いを増しており、東京都や大阪府、京都府などで議席を確保する可能性が高い。改選3議席の3倍にあたる9議席を得る勢いだ。
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