【司会】 もうひとかた、福祉の現場からお越しいただいております。お願いします。
【来場者D】 私は、デイサービスで仕事をさせていただいております。
お年寄りの方は、一人暮らしでいらっしゃる方、家族で何人も一緒に住まわれているのに食に満ち足りていないという方が実際に多くいます。
私たちの所へ通ってくださっているお年寄りの中にも朝食を食べないで来て、気持ちが悪くなってお風呂に入って倒れてしまうとか、そういう方が多くなってきました。 その家にお迎えにいったときに、朝食は調理パンならまだいいのですけれども、菓子パンとヨーグルトだけとか、そういうようなものがそのまま置いてあります。
別におにぎりなどがあるときは、それを食べていただいて何とか朝食を食べていただくという、そのような方が最近特に増えてまいりました。
共働きの家庭がとても多いのですけれど、実際お年寄りに目が行き届いていないという場面が多く見られます。
私は、配食サービスという仕事もやっています。手作りの弁当なので衛生面とか保存のことを考えますと、本当はその日のうちに食べなくてはいけないのです。
そのことを伝えるのですけれど、お年寄りも一人暮らしで、自分ではなかなか作れないものですから、次の日まで、ひどい人はまたその次の日まで、おかずだけ残して食べるとかそんな現実があります。
お昼は栄養士さんがいて献立を作ってくれますので、おやつのときにおやきを作ったり五平もちやおはぎを作ったりして、なるべく季節感を味わっていただいて楽しんでいただこうと思ってやっています。
昨日もおやきを食べる前に涙が出てきてしまったお年寄りがいて、「何でですか」って聞くと、「昔はさんざん自分で作ったけど、今は作れないのでここに来たときしか食べられない」といった話もしてくれました。
今後も一層努力しながら、明るいデイサービスを目指して頑張っていきたいと思っております。
【司会】 ありがとうございました。細川さん、いかがお感じでしょうか。
【細川】 中学校のお話がありましたが、子供さんの偏食といじめにどういうつながりがあるのかは分かりませんけれども、非常に興味深いお話だと思いました。おそらくそういう子供さんの場合、家庭において親御さんが子供のために愛情をもって食べ物を作ったり、食事を共にしたり、親子が語らったりする機会が少ないなど、いろいろな問題が背後にあるのではないかと思います。
子供たちの心身の健全な発育については、家族が食を通じてお互いの健康について考え、また会話をすることがとても大事だと思います。今、多くの家庭で、それが欠けているようです。
食に関する調査で、子どもに朝食の絵を描かせると、一人で食べている絵を描く子供が多くなっています。夕食も子供が一人で食べているケースがあります。親子・家族がバラバラに食事をしているという家庭が増えてきているということです。
子供の成長は、単に栄養の問題だけではありません。家族が共に食べるという行為を通じて、子供の体だけでなく、子供の心も育つのです。
日本精神復興促進運動本部では「日本の心を取り戻そう」と訴えており、「家庭に日本の心を取り戻しましょう」ということを呼び掛けています。
家庭に日本人の心を取り戻していく上で、食について考えることは重要です。家庭における食育の実践は、家族の円満、子供の健やかな成長、また高齢者の安らぎや喜びなどにつながっていくと思います。
【司会】 ありがとうございます。
次回に続く。
【来場者D】 私は、デイサービスで仕事をさせていただいております。
お年寄りの方は、一人暮らしでいらっしゃる方、家族で何人も一緒に住まわれているのに食に満ち足りていないという方が実際に多くいます。
私たちの所へ通ってくださっているお年寄りの中にも朝食を食べないで来て、気持ちが悪くなってお風呂に入って倒れてしまうとか、そういう方が多くなってきました。 その家にお迎えにいったときに、朝食は調理パンならまだいいのですけれども、菓子パンとヨーグルトだけとか、そういうようなものがそのまま置いてあります。
別におにぎりなどがあるときは、それを食べていただいて何とか朝食を食べていただくという、そのような方が最近特に増えてまいりました。
共働きの家庭がとても多いのですけれど、実際お年寄りに目が行き届いていないという場面が多く見られます。
私は、配食サービスという仕事もやっています。手作りの弁当なので衛生面とか保存のことを考えますと、本当はその日のうちに食べなくてはいけないのです。
そのことを伝えるのですけれど、お年寄りも一人暮らしで、自分ではなかなか作れないものですから、次の日まで、ひどい人はまたその次の日まで、おかずだけ残して食べるとかそんな現実があります。
お昼は栄養士さんがいて献立を作ってくれますので、おやつのときにおやきを作ったり五平もちやおはぎを作ったりして、なるべく季節感を味わっていただいて楽しんでいただこうと思ってやっています。
昨日もおやきを食べる前に涙が出てきてしまったお年寄りがいて、「何でですか」って聞くと、「昔はさんざん自分で作ったけど、今は作れないのでここに来たときしか食べられない」といった話もしてくれました。
今後も一層努力しながら、明るいデイサービスを目指して頑張っていきたいと思っております。
【司会】 ありがとうございました。細川さん、いかがお感じでしょうか。
【細川】 中学校のお話がありましたが、子供さんの偏食といじめにどういうつながりがあるのかは分かりませんけれども、非常に興味深いお話だと思いました。おそらくそういう子供さんの場合、家庭において親御さんが子供のために愛情をもって食べ物を作ったり、食事を共にしたり、親子が語らったりする機会が少ないなど、いろいろな問題が背後にあるのではないかと思います。
子供たちの心身の健全な発育については、家族が食を通じてお互いの健康について考え、また会話をすることがとても大事だと思います。今、多くの家庭で、それが欠けているようです。
食に関する調査で、子どもに朝食の絵を描かせると、一人で食べている絵を描く子供が多くなっています。夕食も子供が一人で食べているケースがあります。親子・家族がバラバラに食事をしているという家庭が増えてきているということです。
子供の成長は、単に栄養の問題だけではありません。家族が共に食べるという行為を通じて、子供の体だけでなく、子供の心も育つのです。
日本精神復興促進運動本部では「日本の心を取り戻そう」と訴えており、「家庭に日本の心を取り戻しましょう」ということを呼び掛けています。
家庭に日本人の心を取り戻していく上で、食について考えることは重要です。家庭における食育の実践は、家族の円満、子供の健やかな成長、また高齢者の安らぎや喜びなどにつながっていくと思います。
【司会】 ありがとうございます。
次回に続く。